東亜情勢から見た岡田外相「不敬発言」の国賊的企図
2009/10/24/Sat
■岡田外相が香港紙に「三つの難関の克服を」と語った意味
九月二十三日、国会開会式での勅語に関する不敬発言を行った岡田克也外相だが、その問題を考える前にまず、翌二十四日の香港紙「明報」に掲載された岡田氏とのインタビュー記事を見てみよう。
それはASEANプラス3首脳会合や東アジアサミットを目前に控え、民主党政権の東アジア共同体構想を語ったものだった。同氏はその中で、「共同体構築のため克服すべき難関が三つある」として、次の如く指摘した(地名表記は記事のまま)。
一、歴史関門…中日と日韓の間にある第二次大戦の歴史に関する矛盾。
二、領土関門…中日の釣魚島、東海ガス田の主権争議と韓日の独島の争い。中国とASEAN諸国間にも南海での主権争議がある。
三、政治社会制度の異なりと言う関門…経済レベルに大きな格差があり、中越は社会主義国に属している。各国は異なりの中で共通点を見出し、相互信頼を確立しなければならない。
これらは間違いなく「難関」ではあるが、岡田氏は「鳩山新首相は日本とのアジアとの関係を強化し、擡頭しつつあるアジア経済を助けて日本の成長を推進する考えを強調する考えだ」とも話しており、常識でいえば不可能とも思える東アジア共同体構想を、民主党が本気で推し進めようと意気込んでいるのがうかがえる。
つまりこれら三つの「難関」は克服可能と考えていると言うことだ。
だが、たとえば「歴史」「領土」との二つの「難関」を見てみよう。いずれも各国のナショナリズム、国家戦略に深く関わる問題であるが、これをどう乗り切ろうと言うのか。
中韓との問題を克服できるとする岡田外相が企図するものとは…
■一方的な国家主権の制限を目指す民主党政権
実は民主党は「歴史」の難関克服のため、早くも動き出しているのである。たとえば政権発足前から、閣僚の靖国神社不参拝の方針を打ち出していることがそれだ。
これについて毎日新聞(八月十六日、東京朝刊)はこう報じた。
「首相就任後は靖国神社に参拝しない考えを示す民主党の鳩山由紀夫代表が、新たな国立追悼施設の設置を検討する方針を打ち出している。靖国参拝でナショナリズムを高揚させて保守層の支持を得ようとすることもあった自民党政権から、『脱ナショナリズム』への転換を目指す鳩山氏の『東アジア共同体構想』が鮮明になった形だ」
数ある中国側の民主党政権に関する論評の中でも、最も評価の高いのが、他ならぬこの不参拝方針の表明であるが、毎日の「『脱ナショナリズム』への転換」との指摘は的を衝いている。
民主党政権の「歴史」の難関克服の方策とはこのように、日本側が一方的にナショナリズムを抑止し、国家主権を制限して、中国、韓国とのナショナリズム対立を回避すると言うものなのだ。
岡田氏もまた、日韓、日中首脳会談直前の十月七日の講演で、米国抜きでの東アジア共同体を目指す考えを示す一方、「将来の理想は(日中韓)共通の教科書を作ることだ」と述べ、教科書検定制度の見直しを示唆している。
「政治社会制度の異なり」と言う「難関」に関しては、各国が「異なりの中で共通点を見出す」などと話す岡田氏だが、「歴史」の場合、それは不可能だ。
なぜなら、ナショナリズムで支えられた中韓の対日戦略によって惹き起こされているのが歴史教科書問題を含む歴史問題である。「共通の教科書」を作るなど、日本がそうした戦略に無条件降伏することに他ならない。
中国では「こうした教科書はアジアの平和促進に役立つ」との御用学者の論評が見られたが、それは当然だろう。自国に歯向かう国がない状態を、あの国では「平和」と呼ぶのである。
鳩山氏は十月十日の温家宝首相との日中首脳会談で、「歴史を直視し、未来志向の日中関係を構築したい」と語ったが、これなどは中国側が日本に圧力を掛ける際に繰り返し用いてきた台詞そのものだ。
■「歴史」に続いて「領土」でも譲歩を進めるか
したがって、同じく「異なりの中で共通点を見出す」ことが不可能な「領土」なる「難関」についても、まったく同じこと展開が予測されるのである。何しろ岡田氏は、この問題も解決できると見ているわけだからだ。
それでは今後、日本側は領土問題で、いったいいかなる譲歩を見せるのだろうか。実はここでの譲歩もすでに始まっている。
東支那海の問題では、同海域を自国の「領海」(排他的経済水域ではない!)と捉え、海軍力の伸張を加速させる中国に対し、ただ「友愛の海にしたい」と語るのみの鳩山氏。そして「アジア諸国と連携して行く情勢の中で、いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う」として、与那国島への陸上自衛隊部隊の配備の撤回方針を明らかにした北沢俊美防衛相…。
中国に対する「戦意」を持たない北沢防衛相
中国の目指す「アジアの平和」とは「中国支配下の平和」(パックス・アメリカーナに代わるパックス・シニカ)だが、民主党が創設を目指す東アジア共同体とは、まさにそれ以外の何物でもないだろう。
このように、どこまでも自国の弱体化を推し進めようとするのが民主党政権だ。中国の軍門に降るような真似をして、いったい何の得があるのかと首を傾げたくなるが、おそらく中国とのさまざまな利害関係により、あの国の影響下に置かれてしまっているのだろう。
そこであらためて考えなければならないのが、岡田氏の不敬発言である。なぜ敢えてそれを行ったかをだ。
■国体破壊を試みた米ソ中が生んだ戦後の亡国状況
かつて不敬行為を禁じたのが「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」との大日本帝国憲法第三条だが、現行憲法に取って代わられた後は、「神聖不可侵」ではなくなったとするのは妄説だ。
なぜなら、「神聖不可侵」とはそもそも帝国憲法によって初めて規定されたものではなく、「神聖不可侵」であることを述べたまでのことであり、天皇が天皇としています限り、神聖不可侵のご存在として国民が崇めまつるのが今日に続く我が国柄(国体)なのである。
そしてかつて、この国柄こそが日本の強い国力の源泉であると洞察し、それを破壊して日本の弱体化を図ろうとしたのが日本の赤化を目指したソ連であり、日米戦争の再来を恐れた米国だった。
米国は日本占領に際し、冷戦情勢下の判断として皇室の廃止までは行わなかったが、現行憲法の制定など、その「民主化」(有名無実化)には着手した。一方ソ連は、戦前戦後を通じ、日本の左翼勢力を使簇して「天皇制打倒」の空気を醸成させた。
こうした民主主義や共産主義の洗脳宣伝の浸透、拡大により、「神聖不可侵」の観念は大きく揺らぎ、国柄は大きく損なわれ、国民から国家観念が奪い去られて行った。そしてそこに中国の影響力(宣伝工作、分断工作等)もが波及し、ついには国家主権を軽視する民主党政権が誕生すると言うような、今日の亡国的状況が現出したわけである。
■中国への呼応かー日本弱体化に道を開く不敬発言
しかし国民が戦後の左翼教育の影響等で国柄の何であるかを忘れても、閣僚はなお、天皇に任命され、あるいは任命を認証される「大臣」として、それを遵守する伝統が継承されてきたかに見える。
ところがそうした中、ついに一線を越え、「神聖」さを否定する閣僚が現れた。岡田氏こそがそれである。
宮内庁に対し、「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」などと、敢えて勅語の見直しを求めたのは、勅語がいかなるものかを知らないからではないだろう。皇室に政府の力を及ぼす道を開こうとした逆賊的な企図が、そこでははっきりと見て取れるのである。
国家戦略として、日本の弱体化を望む中国が、日本の国柄破壊こそ最良の手段であることを知らないわけがない。岡田氏の不敬発言が、その中国の期待に応えてのものであるかは知らないが、同氏ならびに民主党政権が、伝統破壊、国家矮小化をよしとする戦後の左翼教育の影響を蒙り、それがために中国の対日戦略に抵抗しないばかりか、敢えてそれに共鳴、呼応し、さらにはそれへの従属姿勢を強化しつつあることだけは間違いない。
岡田外相の国賊発言は、たんなる一個人の思想、品格の問題ではなく、日本を亡国の淵へ転がり落とそうとする内外の敵の動向を、そのまま映し出したものだと見るべきである。
上記のように、米軍をも恐れさせたのが、日本の国体の精華たる「尊皇攘夷」の精神だった。それを再び振起して、先ずは内なる「夷」(民主党政権の国賊勢力)を攘い、後に中国と対峙する以外に救国の道はないはずだ。
岡田外相の不敬発言を許すな!
岡田克也 メール webmaster@katsuya.net
三重事務所 〒510-8121 三重県三重郡川越町高松30-1
電話 059-361-6633 FAX 059-361-6655
国会事務所 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館443号室
電話 03-3508-7109 FAX 03-3502-5047
外務省 電話(代表)03-3580-3311 https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html
首相官邸 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
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10・27「日本解体法案」反対請願受付国民集会&デモ
- 中川昭一先生への追悼 -
http://mizumajyoukou.jp/?Word%2F2009-10-27
貴方は、日本の国柄が突然ガラッと変わってしまうことが信じられますか。それは、「家族の絆」「地域社会」「国の安全保障」を、次々に崩壊させてしまう法案が、国会で成立することが目前に迫って来たからです。
民主党は、国民の同意を得ることなしに、国の根幹を損ねる「 靖国神社代替施設」「 外国人参政権」「偽・ 人権擁護法案」「二重・三 重国籍」「 戸籍制度廃止」「 夫婦別姓( 選択制別姓)」「 女性差別撤廃条約選択議定書」「 1000万移民推進」「 日教組教育の復活」「 国立国会図書館恒久平和調査局」「 地方主権」「CO2 25%削減」「 東アジア共同体構想」などを、数の論理だけで通そうとしています。これらの法案の殆どは、都議選で一議席も確保できなかった社民党や、民主党に巣くっている旧社会党の千葉景子法務大臣などが推進して来た法案です。
マスコミは、これら日本解体につながる危険な法案を詳しく報道していません。インターネットで危機的情報を確認している多くの国民の総力を結集して、「日本解体法案」を阻止する為に「請願受付国民集会&デモ」を実施することになりました。
【開催日】:平成21年10月27日(火)
【告知動画】 10・27請願集会&中川先生追悼の告知
・ http://www.nicovideo.jp/watch/sm8422502
・ http://www.youtube.com/watch?v=k-UjTLKKR_c&layer_token=91ecb64d273b09e2
【国民集会&請願受付場所】:憲政記念館講堂
17時~19時45分(16時30分開場)
請願受付デモに参加しない方と年輩者の方は、直接、憲政記念館講堂に御参集ください。〈尚:当日請願書を持参出来なかった方の用紙と筆記用具は受付に用意してあります〉
〔請願仲介国会議員〕
稲田朋美衆議院議員、 北村茂男衆議院議員、 西田昌司参議院議員、 義家弘介参議院議員
〔司会〕: 西川京子先生
【請願デモ】 日比谷公園大噴水前~
日比谷公園大噴水前を10月27日(火)16時30分にスタートして、17時30分を目標に参議院議員会館前歩道を目指して行進することになります。
国会議事堂周辺からは、道路でのデモが規制されますので、歩道を通行人の邪魔にならないように半分を空けての行進になります。
〈プラカード等は各自持参して下さい〉
そして、持参した請願書は、17時30分から国立国会図書館と国会議事堂の間の歩道を進み、憲政記念館講堂受付に提出して頂くことになります。請願書提出後は、請願受付デモの後列に復帰することを含め、各自に判断して頂くことになります。
〈尚、直接参加する方は、地下鉄「国会議事堂前」か「永田町」の駅をご利用ください〉
※奇しくも10月27日は吉田松陰の150回忌でもあります。
【当日までの請願書受付先】: 中山成彬東京事務所
〒162-0845
東京都新宿区市谷本村町3-17
パシフィックレジデンス市ヶ谷904号室
FAX:03-3269-5873
中山成彬東京事務所
(尚、10月27日以降のイベント情報は、インターネットで直接配信する準備もしていますので、御希望の方は請願書と別に、メール・アドレスを記載して発送してください。)
【請願書宛名:鳩山由紀夫内閣総理大臣殿┃記載事項:反対理由:住所:氏名:年齢┃用紙:A4サイズに一項目一枚に記入】
【発起人】
(敬称略): 中山成彬(元文科大臣)、前衆議院議員: 戸井田徹、 萩生田光一、 赤池誠章、 大塚拓、 岡部英明、 小川友一、 鍵田忠兵衛、 木原誠二、 木原稔、 近江屋信広、 木挽司、 坂井学、 薗浦健太郎、 高鳥修一、 林潤、 牧原秀樹、 松本洋平、 馬渡龍治、 武藤容治┃ 板垣正(元参議院議員)、 佐藤博志(英霊にこたえる会中央本部広報委員長)、 小堀桂一郎(東大名誉教授)、 小田村四郎(元拓殖大学総長)、 西尾幹二(評論家)、 佐藤守(元空蒋)、 高橋宏(首都大学東京理事長)、 松島悠佐(元陸将・中部方面総監)、 田母神俊雄(前航空幕僚長)、 阿部正寿(世界戦略総合研究所会長)、 伊藤玲子(「建て直そう日本」女性塾幹事長)、 奥山篤信(平河総合戦略研究所代表理事)、 中村粲(獨協大学名誉教授)、 加瀬英明(外交評論家)、 村松英子(女優)、 小林正(元参議院議員)、 藤岡信勝(拓殖大学教授)、 遠藤留治(日新報道社長)、 高池勝彦(弁護士)、 阿羅健一(近現代史研究家)、 酒井信彦(元・東京大学教授)、 宮崎正弘(評論家)、 伊藤哲夫(日本政策研究センター代表)、 山田惠久(国民新聞主幹)、 水島総(日本文化チャンネル桜社長)、 小山和伸 (神奈川大学教授)、 関岡英之(拓殖大学客員教授)、 八木秀次(高崎経済大学教授)、 三輪和雄(日本世論の会会長)、 西村幸祐(評論家)、 永山英樹(台湾研究フォーラム会長)、 岡本明子(ジャーナリスト・家族の絆を守る会事務局長)、水間政憲(ジャーナリスト)
賛同人: 荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)
【主催】
「請願受付国民集会&デモ」実行委員会
佐藤博志、 伊藤玲子、 山田惠久、 岡本明子、水間政憲
【賛同団体】
新しい歴史教科書をつくる会、 全国教育問題協議会、 新日本協議会、 美しい日本をつくる会、 新教育者連盟、 草莽全国地方議員の会、 漁火会、 東京都教師会、 戸塚ヨットスクール、 安岡教学研究会、 外国人参政権に反対する会東京、 湘南やまゆり学園、 史実を世界に発信する会、 二宮報徳会、 河内国民文化研究会、 教科書をよくする神奈川県民の会、 神奈川教育正常化連絡協議会、 兵庫ビジョンの会
【転載フリー】
「請願受付国民集会&デモ」 実行委員会事務局長 水間政憲 http://mizumajyoukou.jp/
九月二十三日、国会開会式での勅語に関する不敬発言を行った岡田克也外相だが、その問題を考える前にまず、翌二十四日の香港紙「明報」に掲載された岡田氏とのインタビュー記事を見てみよう。
それはASEANプラス3首脳会合や東アジアサミットを目前に控え、民主党政権の東アジア共同体構想を語ったものだった。同氏はその中で、「共同体構築のため克服すべき難関が三つある」として、次の如く指摘した(地名表記は記事のまま)。
一、歴史関門…中日と日韓の間にある第二次大戦の歴史に関する矛盾。
二、領土関門…中日の釣魚島、東海ガス田の主権争議と韓日の独島の争い。中国とASEAN諸国間にも南海での主権争議がある。
三、政治社会制度の異なりと言う関門…経済レベルに大きな格差があり、中越は社会主義国に属している。各国は異なりの中で共通点を見出し、相互信頼を確立しなければならない。
これらは間違いなく「難関」ではあるが、岡田氏は「鳩山新首相は日本とのアジアとの関係を強化し、擡頭しつつあるアジア経済を助けて日本の成長を推進する考えを強調する考えだ」とも話しており、常識でいえば不可能とも思える東アジア共同体構想を、民主党が本気で推し進めようと意気込んでいるのがうかがえる。
つまりこれら三つの「難関」は克服可能と考えていると言うことだ。
だが、たとえば「歴史」「領土」との二つの「難関」を見てみよう。いずれも各国のナショナリズム、国家戦略に深く関わる問題であるが、これをどう乗り切ろうと言うのか。
中韓との問題を克服できるとする岡田外相が企図するものとは…
■一方的な国家主権の制限を目指す民主党政権
実は民主党は「歴史」の難関克服のため、早くも動き出しているのである。たとえば政権発足前から、閣僚の靖国神社不参拝の方針を打ち出していることがそれだ。
これについて毎日新聞(八月十六日、東京朝刊)はこう報じた。
「首相就任後は靖国神社に参拝しない考えを示す民主党の鳩山由紀夫代表が、新たな国立追悼施設の設置を検討する方針を打ち出している。靖国参拝でナショナリズムを高揚させて保守層の支持を得ようとすることもあった自民党政権から、『脱ナショナリズム』への転換を目指す鳩山氏の『東アジア共同体構想』が鮮明になった形だ」
数ある中国側の民主党政権に関する論評の中でも、最も評価の高いのが、他ならぬこの不参拝方針の表明であるが、毎日の「『脱ナショナリズム』への転換」との指摘は的を衝いている。
民主党政権の「歴史」の難関克服の方策とはこのように、日本側が一方的にナショナリズムを抑止し、国家主権を制限して、中国、韓国とのナショナリズム対立を回避すると言うものなのだ。
岡田氏もまた、日韓、日中首脳会談直前の十月七日の講演で、米国抜きでの東アジア共同体を目指す考えを示す一方、「将来の理想は(日中韓)共通の教科書を作ることだ」と述べ、教科書検定制度の見直しを示唆している。
「政治社会制度の異なり」と言う「難関」に関しては、各国が「異なりの中で共通点を見出す」などと話す岡田氏だが、「歴史」の場合、それは不可能だ。
なぜなら、ナショナリズムで支えられた中韓の対日戦略によって惹き起こされているのが歴史教科書問題を含む歴史問題である。「共通の教科書」を作るなど、日本がそうした戦略に無条件降伏することに他ならない。
中国では「こうした教科書はアジアの平和促進に役立つ」との御用学者の論評が見られたが、それは当然だろう。自国に歯向かう国がない状態を、あの国では「平和」と呼ぶのである。
鳩山氏は十月十日の温家宝首相との日中首脳会談で、「歴史を直視し、未来志向の日中関係を構築したい」と語ったが、これなどは中国側が日本に圧力を掛ける際に繰り返し用いてきた台詞そのものだ。
■「歴史」に続いて「領土」でも譲歩を進めるか
したがって、同じく「異なりの中で共通点を見出す」ことが不可能な「領土」なる「難関」についても、まったく同じこと展開が予測されるのである。何しろ岡田氏は、この問題も解決できると見ているわけだからだ。
それでは今後、日本側は領土問題で、いったいいかなる譲歩を見せるのだろうか。実はここでの譲歩もすでに始まっている。
東支那海の問題では、同海域を自国の「領海」(排他的経済水域ではない!)と捉え、海軍力の伸張を加速させる中国に対し、ただ「友愛の海にしたい」と語るのみの鳩山氏。そして「アジア諸国と連携して行く情勢の中で、いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う」として、与那国島への陸上自衛隊部隊の配備の撤回方針を明らかにした北沢俊美防衛相…。
中国に対する「戦意」を持たない北沢防衛相
中国の目指す「アジアの平和」とは「中国支配下の平和」(パックス・アメリカーナに代わるパックス・シニカ)だが、民主党が創設を目指す東アジア共同体とは、まさにそれ以外の何物でもないだろう。
このように、どこまでも自国の弱体化を推し進めようとするのが民主党政権だ。中国の軍門に降るような真似をして、いったい何の得があるのかと首を傾げたくなるが、おそらく中国とのさまざまな利害関係により、あの国の影響下に置かれてしまっているのだろう。
そこであらためて考えなければならないのが、岡田氏の不敬発言である。なぜ敢えてそれを行ったかをだ。
■国体破壊を試みた米ソ中が生んだ戦後の亡国状況
かつて不敬行為を禁じたのが「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」との大日本帝国憲法第三条だが、現行憲法に取って代わられた後は、「神聖不可侵」ではなくなったとするのは妄説だ。
なぜなら、「神聖不可侵」とはそもそも帝国憲法によって初めて規定されたものではなく、「神聖不可侵」であることを述べたまでのことであり、天皇が天皇としています限り、神聖不可侵のご存在として国民が崇めまつるのが今日に続く我が国柄(国体)なのである。
そしてかつて、この国柄こそが日本の強い国力の源泉であると洞察し、それを破壊して日本の弱体化を図ろうとしたのが日本の赤化を目指したソ連であり、日米戦争の再来を恐れた米国だった。
米国は日本占領に際し、冷戦情勢下の判断として皇室の廃止までは行わなかったが、現行憲法の制定など、その「民主化」(有名無実化)には着手した。一方ソ連は、戦前戦後を通じ、日本の左翼勢力を使簇して「天皇制打倒」の空気を醸成させた。
こうした民主主義や共産主義の洗脳宣伝の浸透、拡大により、「神聖不可侵」の観念は大きく揺らぎ、国柄は大きく損なわれ、国民から国家観念が奪い去られて行った。そしてそこに中国の影響力(宣伝工作、分断工作等)もが波及し、ついには国家主権を軽視する民主党政権が誕生すると言うような、今日の亡国的状況が現出したわけである。
■中国への呼応かー日本弱体化に道を開く不敬発言
しかし国民が戦後の左翼教育の影響等で国柄の何であるかを忘れても、閣僚はなお、天皇に任命され、あるいは任命を認証される「大臣」として、それを遵守する伝統が継承されてきたかに見える。
ところがそうした中、ついに一線を越え、「神聖」さを否定する閣僚が現れた。岡田氏こそがそれである。
宮内庁に対し、「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」などと、敢えて勅語の見直しを求めたのは、勅語がいかなるものかを知らないからではないだろう。皇室に政府の力を及ぼす道を開こうとした逆賊的な企図が、そこでははっきりと見て取れるのである。
国家戦略として、日本の弱体化を望む中国が、日本の国柄破壊こそ最良の手段であることを知らないわけがない。岡田氏の不敬発言が、その中国の期待に応えてのものであるかは知らないが、同氏ならびに民主党政権が、伝統破壊、国家矮小化をよしとする戦後の左翼教育の影響を蒙り、それがために中国の対日戦略に抵抗しないばかりか、敢えてそれに共鳴、呼応し、さらにはそれへの従属姿勢を強化しつつあることだけは間違いない。
岡田外相の国賊発言は、たんなる一個人の思想、品格の問題ではなく、日本を亡国の淵へ転がり落とそうとする内外の敵の動向を、そのまま映し出したものだと見るべきである。
上記のように、米軍をも恐れさせたのが、日本の国体の精華たる「尊皇攘夷」の精神だった。それを再び振起して、先ずは内なる「夷」(民主党政権の国賊勢力)を攘い、後に中国と対峙する以外に救国の道はないはずだ。
岡田外相の不敬発言を許すな!
岡田克也 メール webmaster@katsuya.net
三重事務所 〒510-8121 三重県三重郡川越町高松30-1
電話 059-361-6633 FAX 059-361-6655
国会事務所 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館443号室
電話 03-3508-7109 FAX 03-3502-5047
外務省 電話(代表)03-3580-3311 https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html
首相官邸 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
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10・27「日本解体法案」反対請願受付国民集会&デモ
- 中川昭一先生への追悼 -
http://mizumajyoukou.jp/?Word%2F2009-10-27
貴方は、日本の国柄が突然ガラッと変わってしまうことが信じられますか。それは、「家族の絆」「地域社会」「国の安全保障」を、次々に崩壊させてしまう法案が、国会で成立することが目前に迫って来たからです。
民主党は、国民の同意を得ることなしに、国の根幹を損ねる「 靖国神社代替施設」「 外国人参政権」「偽・ 人権擁護法案」「二重・三 重国籍」「 戸籍制度廃止」「 夫婦別姓( 選択制別姓)」「 女性差別撤廃条約選択議定書」「 1000万移民推進」「 日教組教育の復活」「 国立国会図書館恒久平和調査局」「 地方主権」「CO2 25%削減」「 東アジア共同体構想」などを、数の論理だけで通そうとしています。これらの法案の殆どは、都議選で一議席も確保できなかった社民党や、民主党に巣くっている旧社会党の千葉景子法務大臣などが推進して来た法案です。
マスコミは、これら日本解体につながる危険な法案を詳しく報道していません。インターネットで危機的情報を確認している多くの国民の総力を結集して、「日本解体法案」を阻止する為に「請願受付国民集会&デモ」を実施することになりました。
【開催日】:平成21年10月27日(火)
【告知動画】 10・27請願集会&中川先生追悼の告知
・ http://www.nicovideo.jp/watch/sm8422502
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【国民集会&請願受付場所】:憲政記念館講堂
17時~19時45分(16時30分開場)
請願受付デモに参加しない方と年輩者の方は、直接、憲政記念館講堂に御参集ください。〈尚:当日請願書を持参出来なかった方の用紙と筆記用具は受付に用意してあります〉
〔請願仲介国会議員〕
稲田朋美衆議院議員、 北村茂男衆議院議員、 西田昌司参議院議員、 義家弘介参議院議員
〔司会〕: 西川京子先生
【請願デモ】 日比谷公園大噴水前~
日比谷公園大噴水前を10月27日(火)16時30分にスタートして、17時30分を目標に参議院議員会館前歩道を目指して行進することになります。
国会議事堂周辺からは、道路でのデモが規制されますので、歩道を通行人の邪魔にならないように半分を空けての行進になります。
〈プラカード等は各自持参して下さい〉
そして、持参した請願書は、17時30分から国立国会図書館と国会議事堂の間の歩道を進み、憲政記念館講堂受付に提出して頂くことになります。請願書提出後は、請願受付デモの後列に復帰することを含め、各自に判断して頂くことになります。
〈尚、直接参加する方は、地下鉄「国会議事堂前」か「永田町」の駅をご利用ください〉
※奇しくも10月27日は吉田松陰の150回忌でもあります。
【当日までの請願書受付先】: 中山成彬東京事務所
〒162-0845
東京都新宿区市谷本村町3-17
パシフィックレジデンス市ヶ谷904号室
FAX:03-3269-5873
中山成彬東京事務所
(尚、10月27日以降のイベント情報は、インターネットで直接配信する準備もしていますので、御希望の方は請願書と別に、メール・アドレスを記載して発送してください。)
【請願書宛名:鳩山由紀夫内閣総理大臣殿┃記載事項:反対理由:住所:氏名:年齢┃用紙:A4サイズに一項目一枚に記入】
【発起人】
(敬称略): 中山成彬(元文科大臣)、前衆議院議員: 戸井田徹、 萩生田光一、 赤池誠章、 大塚拓、 岡部英明、 小川友一、 鍵田忠兵衛、 木原誠二、 木原稔、 近江屋信広、 木挽司、 坂井学、 薗浦健太郎、 高鳥修一、 林潤、 牧原秀樹、 松本洋平、 馬渡龍治、 武藤容治┃ 板垣正(元参議院議員)、 佐藤博志(英霊にこたえる会中央本部広報委員長)、 小堀桂一郎(東大名誉教授)、 小田村四郎(元拓殖大学総長)、 西尾幹二(評論家)、 佐藤守(元空蒋)、 高橋宏(首都大学東京理事長)、 松島悠佐(元陸将・中部方面総監)、 田母神俊雄(前航空幕僚長)、 阿部正寿(世界戦略総合研究所会長)、 伊藤玲子(「建て直そう日本」女性塾幹事長)、 奥山篤信(平河総合戦略研究所代表理事)、 中村粲(獨協大学名誉教授)、 加瀬英明(外交評論家)、 村松英子(女優)、 小林正(元参議院議員)、 藤岡信勝(拓殖大学教授)、 遠藤留治(日新報道社長)、 高池勝彦(弁護士)、 阿羅健一(近現代史研究家)、 酒井信彦(元・東京大学教授)、 宮崎正弘(評論家)、 伊藤哲夫(日本政策研究センター代表)、 山田惠久(国民新聞主幹)、 水島総(日本文化チャンネル桜社長)、 小山和伸 (神奈川大学教授)、 関岡英之(拓殖大学客員教授)、 八木秀次(高崎経済大学教授)、 三輪和雄(日本世論の会会長)、 西村幸祐(評論家)、 永山英樹(台湾研究フォーラム会長)、 岡本明子(ジャーナリスト・家族の絆を守る会事務局長)、水間政憲(ジャーナリスト)
賛同人: 荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)
【主催】
「請願受付国民集会&デモ」実行委員会
佐藤博志、 伊藤玲子、 山田惠久、 岡本明子、水間政憲
【賛同団体】
新しい歴史教科書をつくる会、 全国教育問題協議会、 新日本協議会、 美しい日本をつくる会、 新教育者連盟、 草莽全国地方議員の会、 漁火会、 東京都教師会、 戸塚ヨットスクール、 安岡教学研究会、 外国人参政権に反対する会東京、 湘南やまゆり学園、 史実を世界に発信する会、 二宮報徳会、 河内国民文化研究会、 教科書をよくする神奈川県民の会、 神奈川教育正常化連絡協議会、 兵庫ビジョンの会
【転載フリー】
「請願受付国民集会&デモ」 実行委員会事務局長 水間政憲 http://mizumajyoukou.jp/
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