印象操作は明白だー中山元文科相へのNHK回答分析 (付:大阪・東京デモ告知動画)
2009/05/21/Thu
■NHKの回答分析で分かる歴史捏造
衆議院議員で「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長の中山成彬氏が「NHKスペシャル/シリーズJAPANデビュー」(第一回『アジアの一等国』)について「偏った視点で制作されていると尋常ならざる批判が巻き起こっている。それは世紀をこえる日本・台湾国民双方の市民交流にまで、拭いがたい不信感を及ぼしたからに他ならない」とし、この番組に関する質問状を福地茂雄NHK会長に送付したのは四月二十八日。
これに対し、福地会長に代わって番組の責任者である河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーが回答を寄せたのは五月十一日。
もちろん回答は番組に一切の問題はないというもの。問題だらけなのに「問題なし」と強弁するのは不誠実。だから回答には自ずと不誠実さが滲み出ることになる。
NHK側はこの国会議員からの問いかけに対し、そのような回答で対応終了としたつもりだろうが、視聴者ばかりか議員までも愚弄する傲慢姿勢をせっかく露呈したばかりか、その傲慢さで自らの歴史捏造を実証したようなものである以上、その回答なるものを内容分析をしないわけには行かない。
本ブログではすでにその一部の検証を一度行っている。
【参考】「人間動物園」―中山元文科相の追及でNHKの歴史捏造が明らかに
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-755.html
■「強制的に実施されたような報道」を追及
そこで今回は第二回目の検証となるが、ここで取り上げたいのは中山氏の次の質問に対する回答だ。
三、台湾で実施された「改姓名」(一九三七年)が、強制的に実施されたように報道したが、強制を示す資料があったか否か。
(イ) 示す資料はある。
(ロ) 示す資料はない。
(ハ) 調べていない。
四、公務員は、しかたなく「改姓名」をしたと報道したが、全公務員が「改姓名」をしたことを示す資料があったのか否か。
(イ) 示す資料はある
(ロ) 示す資料はない。
(ハ) 調べていない。
「改姓名」とは何か。それは日本統治下の台湾で台湾人が日本人名に変えることだが、番組は次のようにアナウンスした。
――ー小林(躋造・台湾総督)は皇民化というスローガンを掲げます。皇民化とは、天皇中心の国家主義のこと、台湾人を強制的に日本人へと変える政策でした。
―――皇民化政策は人の名前の変更にまで及びました。同じ時期、朝鮮半島では、新たに氏を創る「創氏改名」が行われ、台湾では「改姓名」が始まりました。
そこへ台湾人男性が登場し、歴史証言を始める。
「私、林(りん)です。それで、僕のお父さんは林(はやし)という名前で改姓名したかった。それは許可出ない。台湾の林という姓は必ず中林(なかばやし)だとか、大林(おおばやし)とか、小林(こばやし)というもう一字付け加えないといけない」
次いで女性も証言する。
「私は黄(こう)で、廣内ね。この字(黄)を残すように、自分の考えをね、それが多いんです」
そこでインタビューをする濱崎憲一ディレクタから「それはどういう思いなんですか」と聞かれ、こう答える。
「昔の姓を残したい。昔の自分の姓を残したい。改姓名は結局、公務員の方ね。職場に就いている人は改姓名すると昇級の条件になってしまうんです。それで仕方なしに、みな改姓名するんです」
皇民化政策をあくまでも「強制」政策とはっきり断じた上で、その皇民化政策は「人の名前の変更にまで及んだ」と説明しつつ、二人の男女に当時の状況を証言させているわけだが、私はこれを見て「おかしい」と思った。
なぜなら改姓名は強制ではなく、許可制だったからだ。台湾人が望んでも簡単に許可されるものではなかったのである(終戦時点で許可されたのは人口の一~二%)。
実際に二人の証言を聞いていても、決して強制されたことへの被害証言などではない。希望通りの改姓名ができなかった、昇進するためには許可申請するしかなかったとの「不満」を語っているだけだ。
しかし改姓名が許可制だったと知るごくごく小数の視聴者以外は、日本名の押し付けと言う人権無視の強圧政治が行われたとの印象を受けたのではないだろうか。なぜならアナウンスで「台湾人を強制的に日本人へと変える政策」と強調し、その文脈で改姓名を語っているのだから。
だからこそ中山氏は質問状で、「台湾で実施された『改姓名』(一九三七年)が、強制的に実施されたように報道したが、強制を示す資料があったか否か」と聞いたのだ。
当然だ。番組は「強制的に実施されたように報道した」のである。
■番組の印象操作はこれで明らかだ
これに対するNHKの回答はこうだ。
三と四の「改姓名」に関して回答させていただきます。
朝鮮半島の「創始改名」と台湾の「改姓名」は、1940年2月11日に実施され、ともに皇民化運動の一環でした。
台湾の「改姓名」は許可制でした。番組では「強制的に実施」したとはコメントしていません。インタビューでも、林(リン)さんが、林(はやし)と言う名前で改姓名したかったが、「それが許可(が)でない」と言っています。
また「(公務員)が改姓名」したとはコメントしていません。これもインタビューで、「(公務清は)改姓名すると昇進の条件になってしまうんです」、それでしかたなしに改姓名した、と発言者の周辺の事情として伝えています。
「許可制だった。強制的とはコメントしていない」とは不誠実で欺瞞に満ちた回答だ。なぜなら番組は「許可制」とは説明していない。
回答で台湾の「改姓名」は「許可制でした」と書いているを見ると、朝鮮では「強制」だったとの認識のようだ(こちらも届出制で強制ではないが)。それならばなおさら番組の中では「許可制」と協調して区別を設けるべきだったが、それを敢えてせず、あくまでも朝鮮の「創始改名」と同列に並べたのだった。もう一度番組内のアナウンスを確認しよう。
「同じ時期、朝鮮半島では、新たに氏を創る「創氏改名」が行われ、台湾では「改姓名」が始まりました」
「強制とは言っていない。しかし強制だったと密かに刷り込もう」と言うのがこの番組が行った印象操作、歴史歪曲である。もちろん「おかしい」との異論が来れば、「強制とは言っていない」と言って逃げるだけなのだ。
逃げるなら逃げるがいいだろう。その逃げる姿を多くの国民の前にさらせばいいのだ。
【追記】以下の動画では番組で改姓名について語らされた林氏が、NHKの取材状況を証言している。
3/3【台湾取材レポート】林福泉氏に聞く[桜 H21/5/6]
http://www.youtube.com/watch?v=sMc43uBIvr0
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【NHK抗議デモ案内】
【告知動画】大阪・東京NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動
http://www.youtube.com/watch?v=xyMzQZh7McI ←この動画の転載を
大阪5・23NHK放送局前抗議運動
5月23日(土) 15時より1時間~1時間30分程度
場所:NHK放送局前(南側 正面)
*地下鉄 谷町線、中央線(谷町4丁目駅) 9号出口 徒歩30秒
*台湾旗、ウイグル旗、チベット旗の持ち込み大歓迎!
*コールを叫びたい方も大歓迎!
主催:きなの会 自由の翼 連絡先:080-3811-8631
東京5・30 NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動・第2弾
【街宣活動】
日 時:平成21年5月30日(土)11時00分
場 所:渋谷ハチ公前
【デモ行進】
日 時:平成21年5月30日(土)
14時00分 集合 代々木公園けやき並木中央
14時30分 出発
到着場所:代々木小公園
■主 催:
草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、台湾団結連盟日本支部、メルマ
ガ「台湾の声」、NHK報道を考へる会、誇りある日本をつくる会、昭和史研究所、日本世論の会、日本会議東京都本部、日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会ほか
■協賛報道:
日本文化チャンネル桜、國民新聞
■ご連絡先:
草莽全国地方議員の会 TEL・FAX.03-3311-7810
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 TEL:03-6419-3900
番組の偏向を擁護し、台湾人被取材者への侮辱的な証言編集を容認した
福地茂雄会長に謝罪と引責辞任の要求を!
[NHK]03(3465)1111(代表)
[NHK]視聴者コールセンター 電話:0570-066066
[NHK] FAX:03-5453-4000 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
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登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/
衆議院議員で「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長の中山成彬氏が「NHKスペシャル/シリーズJAPANデビュー」(第一回『アジアの一等国』)について「偏った視点で制作されていると尋常ならざる批判が巻き起こっている。それは世紀をこえる日本・台湾国民双方の市民交流にまで、拭いがたい不信感を及ぼしたからに他ならない」とし、この番組に関する質問状を福地茂雄NHK会長に送付したのは四月二十八日。
これに対し、福地会長に代わって番組の責任者である河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーが回答を寄せたのは五月十一日。
もちろん回答は番組に一切の問題はないというもの。問題だらけなのに「問題なし」と強弁するのは不誠実。だから回答には自ずと不誠実さが滲み出ることになる。
NHK側はこの国会議員からの問いかけに対し、そのような回答で対応終了としたつもりだろうが、視聴者ばかりか議員までも愚弄する傲慢姿勢をせっかく露呈したばかりか、その傲慢さで自らの歴史捏造を実証したようなものである以上、その回答なるものを内容分析をしないわけには行かない。
本ブログではすでにその一部の検証を一度行っている。
【参考】「人間動物園」―中山元文科相の追及でNHKの歴史捏造が明らかに
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-755.html
■「強制的に実施されたような報道」を追及
そこで今回は第二回目の検証となるが、ここで取り上げたいのは中山氏の次の質問に対する回答だ。
三、台湾で実施された「改姓名」(一九三七年)が、強制的に実施されたように報道したが、強制を示す資料があったか否か。
(イ) 示す資料はある。
(ロ) 示す資料はない。
(ハ) 調べていない。
四、公務員は、しかたなく「改姓名」をしたと報道したが、全公務員が「改姓名」をしたことを示す資料があったのか否か。
(イ) 示す資料はある
(ロ) 示す資料はない。
(ハ) 調べていない。
「改姓名」とは何か。それは日本統治下の台湾で台湾人が日本人名に変えることだが、番組は次のようにアナウンスした。
――ー小林(躋造・台湾総督)は皇民化というスローガンを掲げます。皇民化とは、天皇中心の国家主義のこと、台湾人を強制的に日本人へと変える政策でした。
―――皇民化政策は人の名前の変更にまで及びました。同じ時期、朝鮮半島では、新たに氏を創る「創氏改名」が行われ、台湾では「改姓名」が始まりました。
そこへ台湾人男性が登場し、歴史証言を始める。
「私、林(りん)です。それで、僕のお父さんは林(はやし)という名前で改姓名したかった。それは許可出ない。台湾の林という姓は必ず中林(なかばやし)だとか、大林(おおばやし)とか、小林(こばやし)というもう一字付け加えないといけない」
次いで女性も証言する。
「私は黄(こう)で、廣内ね。この字(黄)を残すように、自分の考えをね、それが多いんです」
そこでインタビューをする濱崎憲一ディレクタから「それはどういう思いなんですか」と聞かれ、こう答える。
「昔の姓を残したい。昔の自分の姓を残したい。改姓名は結局、公務員の方ね。職場に就いている人は改姓名すると昇級の条件になってしまうんです。それで仕方なしに、みな改姓名するんです」
皇民化政策をあくまでも「強制」政策とはっきり断じた上で、その皇民化政策は「人の名前の変更にまで及んだ」と説明しつつ、二人の男女に当時の状況を証言させているわけだが、私はこれを見て「おかしい」と思った。
なぜなら改姓名は強制ではなく、許可制だったからだ。台湾人が望んでも簡単に許可されるものではなかったのである(終戦時点で許可されたのは人口の一~二%)。
実際に二人の証言を聞いていても、決して強制されたことへの被害証言などではない。希望通りの改姓名ができなかった、昇進するためには許可申請するしかなかったとの「不満」を語っているだけだ。
しかし改姓名が許可制だったと知るごくごく小数の視聴者以外は、日本名の押し付けと言う人権無視の強圧政治が行われたとの印象を受けたのではないだろうか。なぜならアナウンスで「台湾人を強制的に日本人へと変える政策」と強調し、その文脈で改姓名を語っているのだから。
だからこそ中山氏は質問状で、「台湾で実施された『改姓名』(一九三七年)が、強制的に実施されたように報道したが、強制を示す資料があったか否か」と聞いたのだ。
当然だ。番組は「強制的に実施されたように報道した」のである。
■番組の印象操作はこれで明らかだ
これに対するNHKの回答はこうだ。
三と四の「改姓名」に関して回答させていただきます。
朝鮮半島の「創始改名」と台湾の「改姓名」は、1940年2月11日に実施され、ともに皇民化運動の一環でした。
台湾の「改姓名」は許可制でした。番組では「強制的に実施」したとはコメントしていません。インタビューでも、林(リン)さんが、林(はやし)と言う名前で改姓名したかったが、「それが許可(が)でない」と言っています。
また「(公務員)が改姓名」したとはコメントしていません。これもインタビューで、「(公務清は)改姓名すると昇進の条件になってしまうんです」、それでしかたなしに改姓名した、と発言者の周辺の事情として伝えています。
「許可制だった。強制的とはコメントしていない」とは不誠実で欺瞞に満ちた回答だ。なぜなら番組は「許可制」とは説明していない。
回答で台湾の「改姓名」は「許可制でした」と書いているを見ると、朝鮮では「強制」だったとの認識のようだ(こちらも届出制で強制ではないが)。それならばなおさら番組の中では「許可制」と協調して区別を設けるべきだったが、それを敢えてせず、あくまでも朝鮮の「創始改名」と同列に並べたのだった。もう一度番組内のアナウンスを確認しよう。
「同じ時期、朝鮮半島では、新たに氏を創る「創氏改名」が行われ、台湾では「改姓名」が始まりました」
「強制とは言っていない。しかし強制だったと密かに刷り込もう」と言うのがこの番組が行った印象操作、歴史歪曲である。もちろん「おかしい」との異論が来れば、「強制とは言っていない」と言って逃げるだけなのだ。
逃げるなら逃げるがいいだろう。その逃げる姿を多くの国民の前にさらせばいいのだ。
【追記】以下の動画では番組で改姓名について語らされた林氏が、NHKの取材状況を証言している。
3/3【台湾取材レポート】林福泉氏に聞く[桜 H21/5/6]
http://www.youtube.com/watch?v=sMc43uBIvr0
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【告知動画】大阪・東京NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動
http://www.youtube.com/watch?v=xyMzQZh7McI ←この動画の転載を
大阪5・23NHK放送局前抗議運動
5月23日(土) 15時より1時間~1時間30分程度
場所:NHK放送局前(南側 正面)
*地下鉄 谷町線、中央線(谷町4丁目駅) 9号出口 徒歩30秒
*台湾旗、ウイグル旗、チベット旗の持ち込み大歓迎!
*コールを叫びたい方も大歓迎!
主催:きなの会 自由の翼 連絡先:080-3811-8631
東京5・30 NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動・第2弾
【街宣活動】
日 時:平成21年5月30日(土)11時00分
場 所:渋谷ハチ公前
【デモ行進】
日 時:平成21年5月30日(土)
14時00分 集合 代々木公園けやき並木中央
14時30分 出発
到着場所:代々木小公園
■主 催:
草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、台湾団結連盟日本支部、メルマ
ガ「台湾の声」、NHK報道を考へる会、誇りある日本をつくる会、昭和史研究所、日本世論の会、日本会議東京都本部、日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会ほか
■協賛報道:
日本文化チャンネル桜、國民新聞
■ご連絡先:
草莽全国地方議員の会 TEL・FAX.03-3311-7810
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 TEL:03-6419-3900
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[NHK]視聴者コールセンター 電話:0570-066066
[NHK] FAX:03-5453-4000 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
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