早くも視聴者に洗脳被害!―許せるか、Nスペ新シリーズ「JAPANデビュー」 (付:チャンネル桜の関連番組動画)
2009/04/18/Sat
■NHKが視聴者に損害を与えた物証がある
偽装食品の生産業者が社会の制裁を受けるのは、消費者に何らかの損害を与えるからだが、偽装情報を視聴者に押し付けるマスコミには制裁を受けなくて言いのだろうか。
「史実を枉げ、日本の台湾統治を徹底的に貶めたNHKドキュメンタリーの『超偏向』ぶり」(週刊新潮)が際立った四月五日放映の「NHKスペシャル/シリーズJAPANデビュー」(第一回「アジアの“一等国”」)に「抗議が殺到している」(同)のも、国民に誤った歴史観、価値観を押し付け、精神的にも悪影響を及ぼす恐れありと考えられているからだ。
では、そのような被害者は全国でどれほどいるのだろうか。たとえ一人でも犠牲者が存在するのなら、それだけでNHKの責任は重大だが、当のNHKは「誰が被害者かなどわかるものか」と高を括っているに違いない。だからこそ同局広報局は週刊新潮の取材に対し、「反日・自虐史観を前提にした偏向番組であるとは考えていない」などと開き直ることができるのだ。
ところが被害者が確実に存在することを示す物証があるのである。愛媛新聞(四月十五日)の「読者の声」欄に掲載された「台湾の現実 教育の怖さ見た」の一文がそれである。

この新聞投書が洗脳被害の物証だ
■愛媛新聞に掲載された悲しみの文章
これを投稿した人は七十歳の主婦。明らかに番組の偏向内容によって誤認識を扶植され、精神的な衝撃を受けた犠牲者である。
その全文を下に掲げよう。
先日放映されたNHKスペシャル「150年前世界デビューしたJAPANの軌跡①アジアの“一等国”日本初の植民地・台湾発見! 幻の皇民化映像」を見た。私は生まれたばかりの一九三九年、母に連れられ、父の待つ台湾に渡った。それから六年間、私は台湾で育った。そんな関係もあり興味深くこの番組を見た。
◇当然のことながら、私の知らないことばかりが映し出された。驚きと悲しみと疑問が次々とわき起こり、複雑な思いが込み上げた。高齢者が日本語で「軍艦マーチ」を歌う。統治下にあったころを「嫌だ」ときっぱり言い切る。
◇「日本軍として戦ったが日本軍はわれわれを差別した。しかし、われわれは中国語では抗議出来ない。日本語しかしゃべれなかった」と強い口調で言う。台湾の先住民族を「人間動物園」として見せ物にしたという話も紹介され、大きな衝撃を受けた。
教育の怖さをあらためて感じた。歴史を知ること、真実を知ることの大切さを教えてくれた番組だった。
おそらく幼少のころに過ごした台湾への懐かしさも手伝ったのだろう、この人は「興味深く」番組を見始めた。だがその結果、「驚きと悲しみと疑問が次々とわき起こり、複雑な思いが込み上げ」て、懐旧の念に浸るどころではなくなった・・・。そのような情景を彷彿させる。
■この人がなぜ番組内容を勘違いしたかが問題だ
主婦は番組で「複雑な思い」を抱いた点をこう説明する。
“高齢者が日本語で「軍艦マーチ」を歌う。統治下にあったころを「嫌だ」ときっぱり言い切る”
“「日本軍として戦ったが日本軍はわれわれを差別した。しかし、われわれは中国語では抗議出来ない。日本語しかしゃべれなかった」と強い口調で言う”
これは「元大日本軍人」「死に損なった日本兵」と自己紹介する台湾の老人や、その周りの人々が歴史証言を行う場面のことだ。
そこであの場面を振り返ろう。主婦が大きな勘違いをしていることがわかる。そしてここで問題とすべきは、主婦がなぜ勘違いをしてしまったかなのだ。
■「笑顔の台湾人」たちを「犠牲者」と思い込ませる手法
場面では先ず、まずカメラの前で「元軍人」は軍隊式の敬礼を行い笑顔を見せる。隣の老人が「これ(敬礼)が日本精神だ」と得意げに繰り返す。他の老人たちも軍艦行進曲など、軍歌を手拍子をして歌いだす。NHKに昔の話を聞かれて嬉しいのだ。だからみな笑顔なのだ。

和やかな雰囲気の中、元軍人だったおじいさんがカメラに向かって誇らしげに敬礼をしてみせる。横では「軍艦行進曲」など楽しげに軍歌の合唱が。しかし番組は彼らを戦争の犠牲者として扱う・・・
ところがここで流れるアナウンスは「太平洋戦争当時、台湾の青年たちは日本軍の兵士として戦場に駆り出された」だ。これだけで老人たちは気の毒な戦争の犠牲者としか見えなくなってくる。
「元軍人」が「教育勅語はほとんどみな分かりますよ。暗唱しちゃいましょうか」と言うや、隣の老人が割り込んで得意げに暗誦し始める。ところがそこで流れ出すのが重く悲しげなメロディー。まるで彼らが教育勅語を強制的に叩き込まれた悲しい犠牲者であるかのように。
■台湾人が罵ったのは戦時中の日本ではなく戦後日本だったが・・・
次いで「元軍人」は興奮気味にこう語る。
―――(台湾人は)みなしごになって捨てられたみたいですよ。人を馬鹿にしているんだ、日本は。(周囲に向かって)間違ってるか?本当のことだろう。間違ってるか?本当のことだろう。これ嘘じゃない。
―――(番組スタッフに向かって)帰ったらね、日本の若い連中には分からないけど、年寄りの八十歳以上の人に、まあ、あの宣伝して下さい。「台湾の当時の若い青年は、いかにして、日本の民と協力して、尽くしたか」を。心を察して貰いたい。ハハハ、分かりますか。そうでしょ、命を掛けて国のために尽くしたんだよ。それなのに…
「元軍人」たちが登場する場面は、おおよそ以上のようなものだった。が、冷静に彼らの証言に耳を傾ければわかるはずだ。「元軍人」が「人を馬鹿にしているんだ」と非難するのは、自分たちを「戦場に狩り出した」ところの“戦時中の日本”ではない。
自分たちを「みなしごにした」(日本から切り離して他所の国―中華民国に譲り渡した)、そして「日本の民と協力して命を掛けて国のために尽くした」自分たちを顧みない“戦後の日本”に対して憤っているのだ。

元軍人が不満をぶつけるのは、戦後日本人がかつて国のために戦った台湾人を顧みないこと。しかし視聴者は日本統治への不満と思い込まされる
ところが七十歳の主婦は、もはやその発言を冷静にそれを受け止めることができなかった。
なぜなら番組の別の場面(旧制台北第一中学の同窓会の場面)において、「差別があった」「日本語でしか物を考えられない」との老人たちの証言が、あたかも「日本憎し」の感情表現のように歪めて強調されていたことなどに、主婦はすでに大きな衝撃を受けていたからだ。
■番組は視聴者を錯覚させるために作られた
そしてその結果、「元軍人」が「統治下にあったころを嫌だと言い切った」「日本軍はわれわれを差別した」「中国語では抗議出来なかった」と発言したかのような錯覚に陥ったのである。
もちろん「みなしごにされた台湾人の思いを知って欲しい」との「元軍人」の懸命な訴えなど、主婦の心には届かなかったことだろう。この女性なら台湾人の思いを受け止めることができたに違いないと思えば、返す返すも残念なことである。
この主婦に錯覚を与えた責任をNHKに追及しても、おそらく「それは視聴者が勝手に勘違いしたこと」と言って取り合わないことだろう。しかし番組は「元軍人」たちを、明らかに日本統治の犠牲者として登場させていた。だから主婦が錯覚するのは当然だったのだ。そもそも番組は視聴者にそう錯覚させるため、彼らを犠牲者に仕立て上げたはずだ。
■本当に「人間動物園」だったと断言できるのか
主婦はまたこう述べる。
“台湾の先住民族を「人間動物園」として見せ物にしたという話も紹介され、大きな衝撃を受けた”
番組が伝えた「人間動物園」の話はこうだ。
ロンドンで一九一〇年に開催された日英博覧会において、日本の産業や文化が紹介される中、日本は台湾のパイワン族の暮らしぶりを「見世物にした」とし、博覧会のガイドブックが映され、「パイワンの人々が客の前で戦いの踊りや戦闘の真似事をすると記されている」とアナウンス。そしてアナウンスは続ける、「当時、イギリスやフランスは博覧会で殖民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する人間動物園と呼ばれました。日本はそれを真似たのです」と。

番組が「人間動物園」と断じたパイワン族の集合写真だが
おかしすぎる。
日本人は本当に英仏を真似てパイワン族を動物扱いにして展示したのか。そもそも本当に「人間動物園」と呼んだのか。取り上げた博覧会のガイドブックに本当にそう記録されているのか。
日本の文化を紹介する一環としてパイワン族の「暮らしぶり」を展示しただけとも想像できるが、NHKは「そうではない」と断言できるのか。日本の台湾統治史に通じた者なら誰でも、当時の日本人が台湾の原住民を「動物扱い」したなどと聞けば首をかしげるはずだ。
しかし番組は、それ以上のことは明らかにすることなく、ただパイワン族を「動物扱い」にしたとの印象を視聴者に押し付けたのである。
それによってこの主婦もまた、「大きな衝撃を受けた」のだろう。
こうしたNHKの犠牲者は、この主婦一人だけであるはずがない。そしてさらには、百年前の日本人とパイワン族も侮辱された。
■善良な主婦はNHKの反日宣伝に加担させられた
この主婦が受けた損害は一般の視聴者より大きいかも知れない。
彼女は愛媛新聞を通じ、NHKによって植え付けられた印象を、さらに多くの人々に伝達している。まさにNHKが望むとおりの展開だろう。善良な彼女は善良であるがために、NHKの反日宣伝に加担させられたのだ。
これだけを見ても、NHKの罪がいかに大きいものであるかが理解できよう。
主婦は最後にこう述べる。
“教育の怖さをあらためて感じた。歴史を知ること、真実を知ることの大切さを教えてくれた番組だった”
■NHK洗脳番組の脅威は偽装食品より重大と知れ
ここで言う「教育」とは何か。自身に台湾統治の残虐さを教えなかった戦後の「教育」のことか、それとも台湾人に教育勅語を暗記させたり、戦場へ狩り出させた戦前の「教育」のことか。それはともかく、最も恐るべき「教育」は、この主婦に怒りのペンを握らせ、新聞投書までさせてしまった「NHKスペシャル」の「洗脳教育」なのである。
これでは中国のような独裁国家のメディアと何の変わりもない。その有害度から見れば、国民には偽装食品などよりも遥かに大きな脅威である。
「シリーズJAPANデビュー」の放映はこれからも続くが、社会はこれを許容していいのか。
犠牲者が出ているのである。番組制作責任者の罷免を要求するべきだ。
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運動を拡大したいので。
台湾の取材協力者をも侮辱!
国民の受信料で作られた反日洗脳番組に抗議を!
番組制作者の罷免要求を!
抗議先 福地茂雄会長宛てに、番組制作責任者・濱崎憲一ディレクターの罷免要求を!
[NHK]視聴者コールセンター 電話:0570-066066
[NHK] FAX:03-5453-4000 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
※福地会長に宛てたファックスは有効だ。
[放送倫理・番組向上機構(BPO)] 電話:03-5212-7333 FAX:03-5212-7330
メール:https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
[総務省] 電話:03-5253-5776(放送政策課 直通)FAX:03-5253-5779
メール:https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html
※鳩山邦夫総務大臣宛に問題提起を。
【動画】チャンネル桜「日本よ今・・・ 討論!討論!討論!2009」
どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係 (その1)
パネリスト:
小田村四郎 (前拓殖大学総長・日本李登輝友の会会長)
許世楷(前台北駐日経済文化代表処代表・津田塾大学名誉教授)
永山英樹 (台湾研究フォーラム会長・日本李登輝友の会理事)
西村眞悟 (衆議院議員)
松浦芳子 (東京都杉並区議会議員)
柚原正敬 (日本李登輝友の会事務局長・台湾研究フォーラム顧問)
林建良 (「台湾の声」編集長・日本李登輝友の会常任理事)
司会:水島総
1/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
2/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
3/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
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偽装食品の生産業者が社会の制裁を受けるのは、消費者に何らかの損害を与えるからだが、偽装情報を視聴者に押し付けるマスコミには制裁を受けなくて言いのだろうか。
「史実を枉げ、日本の台湾統治を徹底的に貶めたNHKドキュメンタリーの『超偏向』ぶり」(週刊新潮)が際立った四月五日放映の「NHKスペシャル/シリーズJAPANデビュー」(第一回「アジアの“一等国”」)に「抗議が殺到している」(同)のも、国民に誤った歴史観、価値観を押し付け、精神的にも悪影響を及ぼす恐れありと考えられているからだ。
では、そのような被害者は全国でどれほどいるのだろうか。たとえ一人でも犠牲者が存在するのなら、それだけでNHKの責任は重大だが、当のNHKは「誰が被害者かなどわかるものか」と高を括っているに違いない。だからこそ同局広報局は週刊新潮の取材に対し、「反日・自虐史観を前提にした偏向番組であるとは考えていない」などと開き直ることができるのだ。
ところが被害者が確実に存在することを示す物証があるのである。愛媛新聞(四月十五日)の「読者の声」欄に掲載された「台湾の現実 教育の怖さ見た」の一文がそれである。

この新聞投書が洗脳被害の物証だ
■愛媛新聞に掲載された悲しみの文章
これを投稿した人は七十歳の主婦。明らかに番組の偏向内容によって誤認識を扶植され、精神的な衝撃を受けた犠牲者である。
その全文を下に掲げよう。
先日放映されたNHKスペシャル「150年前世界デビューしたJAPANの軌跡①アジアの“一等国”日本初の植民地・台湾発見! 幻の皇民化映像」を見た。私は生まれたばかりの一九三九年、母に連れられ、父の待つ台湾に渡った。それから六年間、私は台湾で育った。そんな関係もあり興味深くこの番組を見た。
◇当然のことながら、私の知らないことばかりが映し出された。驚きと悲しみと疑問が次々とわき起こり、複雑な思いが込み上げた。高齢者が日本語で「軍艦マーチ」を歌う。統治下にあったころを「嫌だ」ときっぱり言い切る。
◇「日本軍として戦ったが日本軍はわれわれを差別した。しかし、われわれは中国語では抗議出来ない。日本語しかしゃべれなかった」と強い口調で言う。台湾の先住民族を「人間動物園」として見せ物にしたという話も紹介され、大きな衝撃を受けた。
教育の怖さをあらためて感じた。歴史を知ること、真実を知ることの大切さを教えてくれた番組だった。
おそらく幼少のころに過ごした台湾への懐かしさも手伝ったのだろう、この人は「興味深く」番組を見始めた。だがその結果、「驚きと悲しみと疑問が次々とわき起こり、複雑な思いが込み上げ」て、懐旧の念に浸るどころではなくなった・・・。そのような情景を彷彿させる。
■この人がなぜ番組内容を勘違いしたかが問題だ
主婦は番組で「複雑な思い」を抱いた点をこう説明する。
“高齢者が日本語で「軍艦マーチ」を歌う。統治下にあったころを「嫌だ」ときっぱり言い切る”
“「日本軍として戦ったが日本軍はわれわれを差別した。しかし、われわれは中国語では抗議出来ない。日本語しかしゃべれなかった」と強い口調で言う”
これは「元大日本軍人」「死に損なった日本兵」と自己紹介する台湾の老人や、その周りの人々が歴史証言を行う場面のことだ。
そこであの場面を振り返ろう。主婦が大きな勘違いをしていることがわかる。そしてここで問題とすべきは、主婦がなぜ勘違いをしてしまったかなのだ。
■「笑顔の台湾人」たちを「犠牲者」と思い込ませる手法
場面では先ず、まずカメラの前で「元軍人」は軍隊式の敬礼を行い笑顔を見せる。隣の老人が「これ(敬礼)が日本精神だ」と得意げに繰り返す。他の老人たちも軍艦行進曲など、軍歌を手拍子をして歌いだす。NHKに昔の話を聞かれて嬉しいのだ。だからみな笑顔なのだ。


和やかな雰囲気の中、元軍人だったおじいさんがカメラに向かって誇らしげに敬礼をしてみせる。横では「軍艦行進曲」など楽しげに軍歌の合唱が。しかし番組は彼らを戦争の犠牲者として扱う・・・
ところがここで流れるアナウンスは「太平洋戦争当時、台湾の青年たちは日本軍の兵士として戦場に駆り出された」だ。これだけで老人たちは気の毒な戦争の犠牲者としか見えなくなってくる。
「元軍人」が「教育勅語はほとんどみな分かりますよ。暗唱しちゃいましょうか」と言うや、隣の老人が割り込んで得意げに暗誦し始める。ところがそこで流れ出すのが重く悲しげなメロディー。まるで彼らが教育勅語を強制的に叩き込まれた悲しい犠牲者であるかのように。
■台湾人が罵ったのは戦時中の日本ではなく戦後日本だったが・・・
次いで「元軍人」は興奮気味にこう語る。
―――(台湾人は)みなしごになって捨てられたみたいですよ。人を馬鹿にしているんだ、日本は。(周囲に向かって)間違ってるか?本当のことだろう。間違ってるか?本当のことだろう。これ嘘じゃない。
―――(番組スタッフに向かって)帰ったらね、日本の若い連中には分からないけど、年寄りの八十歳以上の人に、まあ、あの宣伝して下さい。「台湾の当時の若い青年は、いかにして、日本の民と協力して、尽くしたか」を。心を察して貰いたい。ハハハ、分かりますか。そうでしょ、命を掛けて国のために尽くしたんだよ。それなのに…
「元軍人」たちが登場する場面は、おおよそ以上のようなものだった。が、冷静に彼らの証言に耳を傾ければわかるはずだ。「元軍人」が「人を馬鹿にしているんだ」と非難するのは、自分たちを「戦場に狩り出した」ところの“戦時中の日本”ではない。
自分たちを「みなしごにした」(日本から切り離して他所の国―中華民国に譲り渡した)、そして「日本の民と協力して命を掛けて国のために尽くした」自分たちを顧みない“戦後の日本”に対して憤っているのだ。



元軍人が不満をぶつけるのは、戦後日本人がかつて国のために戦った台湾人を顧みないこと。しかし視聴者は日本統治への不満と思い込まされる
ところが七十歳の主婦は、もはやその発言を冷静にそれを受け止めることができなかった。
なぜなら番組の別の場面(旧制台北第一中学の同窓会の場面)において、「差別があった」「日本語でしか物を考えられない」との老人たちの証言が、あたかも「日本憎し」の感情表現のように歪めて強調されていたことなどに、主婦はすでに大きな衝撃を受けていたからだ。
■番組は視聴者を錯覚させるために作られた
そしてその結果、「元軍人」が「統治下にあったころを嫌だと言い切った」「日本軍はわれわれを差別した」「中国語では抗議出来なかった」と発言したかのような錯覚に陥ったのである。
もちろん「みなしごにされた台湾人の思いを知って欲しい」との「元軍人」の懸命な訴えなど、主婦の心には届かなかったことだろう。この女性なら台湾人の思いを受け止めることができたに違いないと思えば、返す返すも残念なことである。
この主婦に錯覚を与えた責任をNHKに追及しても、おそらく「それは視聴者が勝手に勘違いしたこと」と言って取り合わないことだろう。しかし番組は「元軍人」たちを、明らかに日本統治の犠牲者として登場させていた。だから主婦が錯覚するのは当然だったのだ。そもそも番組は視聴者にそう錯覚させるため、彼らを犠牲者に仕立て上げたはずだ。
■本当に「人間動物園」だったと断言できるのか
主婦はまたこう述べる。
“台湾の先住民族を「人間動物園」として見せ物にしたという話も紹介され、大きな衝撃を受けた”
番組が伝えた「人間動物園」の話はこうだ。
ロンドンで一九一〇年に開催された日英博覧会において、日本の産業や文化が紹介される中、日本は台湾のパイワン族の暮らしぶりを「見世物にした」とし、博覧会のガイドブックが映され、「パイワンの人々が客の前で戦いの踊りや戦闘の真似事をすると記されている」とアナウンス。そしてアナウンスは続ける、「当時、イギリスやフランスは博覧会で殖民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する人間動物園と呼ばれました。日本はそれを真似たのです」と。

番組が「人間動物園」と断じたパイワン族の集合写真だが
おかしすぎる。
日本人は本当に英仏を真似てパイワン族を動物扱いにして展示したのか。そもそも本当に「人間動物園」と呼んだのか。取り上げた博覧会のガイドブックに本当にそう記録されているのか。
日本の文化を紹介する一環としてパイワン族の「暮らしぶり」を展示しただけとも想像できるが、NHKは「そうではない」と断言できるのか。日本の台湾統治史に通じた者なら誰でも、当時の日本人が台湾の原住民を「動物扱い」したなどと聞けば首をかしげるはずだ。
しかし番組は、それ以上のことは明らかにすることなく、ただパイワン族を「動物扱い」にしたとの印象を視聴者に押し付けたのである。
それによってこの主婦もまた、「大きな衝撃を受けた」のだろう。
こうしたNHKの犠牲者は、この主婦一人だけであるはずがない。そしてさらには、百年前の日本人とパイワン族も侮辱された。
■善良な主婦はNHKの反日宣伝に加担させられた
この主婦が受けた損害は一般の視聴者より大きいかも知れない。
彼女は愛媛新聞を通じ、NHKによって植え付けられた印象を、さらに多くの人々に伝達している。まさにNHKが望むとおりの展開だろう。善良な彼女は善良であるがために、NHKの反日宣伝に加担させられたのだ。
これだけを見ても、NHKの罪がいかに大きいものであるかが理解できよう。
主婦は最後にこう述べる。
“教育の怖さをあらためて感じた。歴史を知ること、真実を知ることの大切さを教えてくれた番組だった”
■NHK洗脳番組の脅威は偽装食品より重大と知れ
ここで言う「教育」とは何か。自身に台湾統治の残虐さを教えなかった戦後の「教育」のことか、それとも台湾人に教育勅語を暗記させたり、戦場へ狩り出させた戦前の「教育」のことか。それはともかく、最も恐るべき「教育」は、この主婦に怒りのペンを握らせ、新聞投書までさせてしまった「NHKスペシャル」の「洗脳教育」なのである。
これでは中国のような独裁国家のメディアと何の変わりもない。その有害度から見れば、国民には偽装食品などよりも遥かに大きな脅威である。
「シリーズJAPANデビュー」の放映はこれからも続くが、社会はこれを許容していいのか。
犠牲者が出ているのである。番組制作責任者の罷免を要求するべきだ。
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[NHK]視聴者コールセンター 電話:0570-066066
[NHK] FAX:03-5453-4000 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
※福地会長に宛てたファックスは有効だ。
[放送倫理・番組向上機構(BPO)] 電話:03-5212-7333 FAX:03-5212-7330
メール:https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
[総務省] 電話:03-5253-5776(放送政策課 直通)FAX:03-5253-5779
メール:https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html
※鳩山邦夫総務大臣宛に問題提起を。
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どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係 (その1)
パネリスト:
小田村四郎 (前拓殖大学総長・日本李登輝友の会会長)
許世楷(前台北駐日経済文化代表処代表・津田塾大学名誉教授)
永山英樹 (台湾研究フォーラム会長・日本李登輝友の会理事)
西村眞悟 (衆議院議員)
松浦芳子 (東京都杉並区議会議員)
柚原正敬 (日本李登輝友の会事務局長・台湾研究フォーラム顧問)
林建良 (「台湾の声」編集長・日本李登輝友の会常任理事)
司会:水島総
1/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
2/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
3/16【討論!】どうしたNHK?!「JAPANデビュー」問題と日台関係[桜 H21/4/16]
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