パンダを中国の悪意の象徴にせよ
2008/12/25/Thu
十二月二十三日夜、NHKテレビニュースでアナウンサーがとても嬉しそうな顔で「次はパンダの話題です」と切り出した。言うまでもなくパンダが台湾に到着したとの速報だったが、今回の中国によるパンダ贈呈の意図、経緯を考えれば、断じて笑顔で報道できるような話などではないのである。

台北市でパンダ贈呈式。中国の代表団長と握手を交わす郝龍斌同市市長
中国が送り込んだのは、「トロイの木馬」ならぬ「トロイのパンダ」だ。つまり台湾の島を吸収するための恐るべき道具である。これを使って台湾国民の中国への警戒心を和らげようとの統一戦線工作の一環でもある。ちなみに統一戦線とは中国共産党の得意技で、台湾を攻略するために、その内部で味方を作ると言う策略だ。

10月の60万人反中デモで見られたプラカード。「トロイのパンダに気をつけろ」と

台湾と中国の「団円」を意味する「団団」「円円」の名は統一戦線工作の道具か、との報道も見られた
また国際社会に中国の平和友好的な姿勢を示し、領土拡張という侵略の野心を隠蔽する目的もある。
それからパンダがワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で、海外への贈呈が禁じられていることも、パンダ贈呈に特別な戦略的意義をもたらした。これを台湾へ贈り、台湾側にそれを受け取らせることで、台湾が中国の国内地域であると言う国際宣伝となるからだ。
だから民進党政権時代は、パンダの受け取りを拒否してきた。ところが今年五月に国民党政権が発足すると、一転して受け入れが決まった。
国民党政権は売台の非難をかわすため、「贈呈」ではなく「交換」と言うスタイルを採用した。一方的にパンダをもらうのではなく、台湾国内の希少動物であるタイワンカモシカ、ハナシカを中国に贈ると言うわけだが、パンダの国内
贈呈と言う事実に何の変わりもないのだ。
このように国民党政権は完全に統一戦線工作にやられ、中国に操られて台湾国民を騙しているのである。そもそもこのパンダ自体、二〇〇五年に連戦主席(当時)が中国を訪れ、統一戦線を組んだ記念として贈呈が決まったものだった。
台湾の空港に到着したパンダは外国の元首給の扱いでノンストップで受け入れ先の台北市動物園へ。それに比べて先日ダライ・ラマ法王は、先日入国の拒否を受けている。国民党政権のやることは何もかもが中国の「ご意向」通りだ。

パンダが到着する前、動物園では中国の嫌がる台湾の国旗が降ろされた
ところで「交換」であれ何であれ、もちろんワシントン条約の事務局は「中国国内の贈呈」と見ている。そもそも同事務局は、そのHPを見てもわかることだが、台湾を中国の国内地域だと誤って認識しているのだ。

ワシントン条約事務局のHPにある世界地図。条約に締結していない台湾が
緑色に塗られて締結国扱いになっているのは、締結国である中国の一部と
看做されているから。中国の政治宣伝のすごさが思い知らされる
これに関して台湾のテレビ局TVBSが行った世論調査によると、「中国との交流が正常化した」と考えるのが六割で、「台湾は矮小化されていない」との答えも六割だった。そして同じく六割が「パンダ歓迎」。五二%が「パンダを見に行きたい」。
なぜここまで台湾国民は騙されるのか。その大きな理由の一つはマスコミによる露骨な情報操作だ。この国もマスコミのほとんどは国民党系で、入り込んでいるのも中国資本。国民党=中国の意に沿った誇大、憶測、捏造報道が二十四時間垂れ流され、人々から正確な判断力を奪っているのだ。
台湾国民もワシントン条約事務局も、みな中国人に騙されている。世界が嘘を信じ込ませる中国の催眠術にすっかりやられてしまっていると改めて思い知らされた。
一方、上述の調査では、国民党支持者の八九%が「正常な交流」と見ているのに対し、民進党支持者の五九%は「統一戦線工作の道具」と認識している。「道具」だとの回答は全体の二二%だ。
中国の平和統一攻勢と国民党の中国傾斜への危機感が高まる中、この数値はきっとこれまでの台湾では決して小さなものではないだろう。民進党もパンダ受け入れ反対キャンペーンを強力に推し進めており、今回の問題が逆に台湾人の目覚めを促進することも期待される。
「団団」「円円」と言うパンダの名前は中国で公募されたもので「大陸と台湾の同胞の団円」の願いがこもるとされているが、台湾でも改めて公募しようとのキャンペーンが行われており、「独立」「建国」と言った名前の案も報じられている。動物園は名前を変える気はないと言っているが、そのようなものは勝手にやってしまえばいい。ネット上で反統一の意味を込めた名前を決定し、それを定着させるだけで、中国の意図を防ぐことができるかも知れない。

パンダに新しい名前を付けようと訴える民進党議員

在台のチベット人たちは、パンダの故郷である臥龍はもともとはチベット人の
土地だとアピール
ここまで台湾人の国家防衛意識が高揚しているのは、窮鼠猫を噛む、つまりそれほど台湾人が中国、国民党に追い詰められていると言うことだ。
もっとも、窮鼠はたいてい猫に喰われる運命だが…。
パンダは敵意を裏に隠す「微笑外交」を象徴している。そこで台湾を愛する国民は、これからはパンダを中国とその傀儡の悪意のシンボルと宣伝するキャンペーンを継続するべきだ。全国民が注目しているのだから、これは中国にとってはチャンスだが、台湾人にとってもチャンスなのである。

台北に到着したパンダ。中国の宣伝の具から台湾人の宣伝の具へ。中国の悪意のシンボル
に仕立て上げるしかない
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よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
協力者募集中
12・27新宿-外国人登録・台湾正名・街頭署名活動
法務省入国管理局は外国人登録において、在日台湾人の国籍を在日中国人と同様に「中国」としています。そのため、在日台湾人は外国人登録証、運転免許証などで「中国」国籍と記載され、日常において中国国民と誤解されることが多く、大きな不便を感じるとともに、祖国を否定される屈辱を味わっています。
言うまでもなく、台湾は断じて中国(中華人民共和国)の領土ではありません。「台湾は中国の一部」とするのは中国の誤った政治宣伝であり、日本政府も認めていません。
そこで私たちは、法務省に対し、政府の立場に従って在日台湾人の国籍表記を「台湾」に改め、外国人登録を正確なものに修正することを求める署名運動を開始します。
みなさまのご協力をお願い致します!
■日 時:12月27日(土)午後1時30分~4時
■場 所:JR「新宿駅」西口前
■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
■問合せ:TEL:03-5211-8838 E-mail:info@ritouki.jp(日本李登輝友の会)
■当 日:090-4138-6397(永山)
署名にご協力を!
署名用紙ダウンロード http://www.ritouki.jp/pdf/2008syomei.pdf
オンライン署名 http://www.shomei.tv/project-431.html
台湾人に「中国」国籍を押し付ける入国管理局に抗議を!
法務省・入国管理局登録管理課 03-3580-4111(代表)
法務省への意見 webmaster@moj.go.jp
【お知らせ】 「台湾は日本の生命線!」メルマガ版を創刊
反中華覇権主義運動の一助たらんとさまざまな関連情報を配信しておりますので、同志同憂のご登録ならびにご指導をお願い申し上げます。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/http://tw.youtube.com/watch?v=xbfw0z7XWww

台北市でパンダ贈呈式。中国の代表団長と握手を交わす郝龍斌同市市長
中国が送り込んだのは、「トロイの木馬」ならぬ「トロイのパンダ」だ。つまり台湾の島を吸収するための恐るべき道具である。これを使って台湾国民の中国への警戒心を和らげようとの統一戦線工作の一環でもある。ちなみに統一戦線とは中国共産党の得意技で、台湾を攻略するために、その内部で味方を作ると言う策略だ。

10月の60万人反中デモで見られたプラカード。「トロイのパンダに気をつけろ」と

台湾と中国の「団円」を意味する「団団」「円円」の名は統一戦線工作の道具か、との報道も見られた
また国際社会に中国の平和友好的な姿勢を示し、領土拡張という侵略の野心を隠蔽する目的もある。
それからパンダがワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で、海外への贈呈が禁じられていることも、パンダ贈呈に特別な戦略的意義をもたらした。これを台湾へ贈り、台湾側にそれを受け取らせることで、台湾が中国の国内地域であると言う国際宣伝となるからだ。
だから民進党政権時代は、パンダの受け取りを拒否してきた。ところが今年五月に国民党政権が発足すると、一転して受け入れが決まった。
国民党政権は売台の非難をかわすため、「贈呈」ではなく「交換」と言うスタイルを採用した。一方的にパンダをもらうのではなく、台湾国内の希少動物であるタイワンカモシカ、ハナシカを中国に贈ると言うわけだが、パンダの国内
贈呈と言う事実に何の変わりもないのだ。
このように国民党政権は完全に統一戦線工作にやられ、中国に操られて台湾国民を騙しているのである。そもそもこのパンダ自体、二〇〇五年に連戦主席(当時)が中国を訪れ、統一戦線を組んだ記念として贈呈が決まったものだった。
台湾の空港に到着したパンダは外国の元首給の扱いでノンストップで受け入れ先の台北市動物園へ。それに比べて先日ダライ・ラマ法王は、先日入国の拒否を受けている。国民党政権のやることは何もかもが中国の「ご意向」通りだ。

パンダが到着する前、動物園では中国の嫌がる台湾の国旗が降ろされた
ところで「交換」であれ何であれ、もちろんワシントン条約の事務局は「中国国内の贈呈」と見ている。そもそも同事務局は、そのHPを見てもわかることだが、台湾を中国の国内地域だと誤って認識しているのだ。

ワシントン条約事務局のHPにある世界地図。条約に締結していない台湾が
緑色に塗られて締結国扱いになっているのは、締結国である中国の一部と
看做されているから。中国の政治宣伝のすごさが思い知らされる
これに関して台湾のテレビ局TVBSが行った世論調査によると、「中国との交流が正常化した」と考えるのが六割で、「台湾は矮小化されていない」との答えも六割だった。そして同じく六割が「パンダ歓迎」。五二%が「パンダを見に行きたい」。
なぜここまで台湾国民は騙されるのか。その大きな理由の一つはマスコミによる露骨な情報操作だ。この国もマスコミのほとんどは国民党系で、入り込んでいるのも中国資本。国民党=中国の意に沿った誇大、憶測、捏造報道が二十四時間垂れ流され、人々から正確な判断力を奪っているのだ。
台湾国民もワシントン条約事務局も、みな中国人に騙されている。世界が嘘を信じ込ませる中国の催眠術にすっかりやられてしまっていると改めて思い知らされた。
一方、上述の調査では、国民党支持者の八九%が「正常な交流」と見ているのに対し、民進党支持者の五九%は「統一戦線工作の道具」と認識している。「道具」だとの回答は全体の二二%だ。
中国の平和統一攻勢と国民党の中国傾斜への危機感が高まる中、この数値はきっとこれまでの台湾では決して小さなものではないだろう。民進党もパンダ受け入れ反対キャンペーンを強力に推し進めており、今回の問題が逆に台湾人の目覚めを促進することも期待される。
「団団」「円円」と言うパンダの名前は中国で公募されたもので「大陸と台湾の同胞の団円」の願いがこもるとされているが、台湾でも改めて公募しようとのキャンペーンが行われており、「独立」「建国」と言った名前の案も報じられている。動物園は名前を変える気はないと言っているが、そのようなものは勝手にやってしまえばいい。ネット上で反統一の意味を込めた名前を決定し、それを定着させるだけで、中国の意図を防ぐことができるかも知れない。

パンダに新しい名前を付けようと訴える民進党議員

在台のチベット人たちは、パンダの故郷である臥龍はもともとはチベット人の
土地だとアピール
ここまで台湾人の国家防衛意識が高揚しているのは、窮鼠猫を噛む、つまりそれほど台湾人が中国、国民党に追い詰められていると言うことだ。
もっとも、窮鼠はたいてい猫に喰われる運命だが…。
パンダは敵意を裏に隠す「微笑外交」を象徴している。そこで台湾を愛する国民は、これからはパンダを中国とその傀儡の悪意のシンボルと宣伝するキャンペーンを継続するべきだ。全国民が注目しているのだから、これは中国にとってはチャンスだが、台湾人にとってもチャンスなのである。

台北に到着したパンダ。中国の宣伝の具から台湾人の宣伝の具へ。中国の悪意のシンボル
に仕立て上げるしかない
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12・27新宿-外国人登録・台湾正名・街頭署名活動
法務省入国管理局は外国人登録において、在日台湾人の国籍を在日中国人と同様に「中国」としています。そのため、在日台湾人は外国人登録証、運転免許証などで「中国」国籍と記載され、日常において中国国民と誤解されることが多く、大きな不便を感じるとともに、祖国を否定される屈辱を味わっています。
言うまでもなく、台湾は断じて中国(中華人民共和国)の領土ではありません。「台湾は中国の一部」とするのは中国の誤った政治宣伝であり、日本政府も認めていません。
そこで私たちは、法務省に対し、政府の立場に従って在日台湾人の国籍表記を「台湾」に改め、外国人登録を正確なものに修正することを求める署名運動を開始します。
みなさまのご協力をお願い致します!
■日 時:12月27日(土)午後1時30分~4時
■場 所:JR「新宿駅」西口前
■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
■問合せ:TEL:03-5211-8838 E-mail:info@ritouki.jp(日本李登輝友の会)
■当 日:090-4138-6397(永山)
署名にご協力を!
署名用紙ダウンロード http://www.ritouki.jp/pdf/2008syomei.pdf
オンライン署名 http://www.shomei.tv/project-431.html
台湾人に「中国」国籍を押し付ける入国管理局に抗議を!
法務省・入国管理局登録管理課 03-3580-4111(代表)
法務省への意見 webmaster@moj.go.jp
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