頑張れ!対中抗争で立ち上がる台湾人民
2008/09/28/Sun
馬英九・国民党政権の急速な中国傾斜に不満を募らせてきた台湾の民衆が、いよいよ抗争に立ち上がり、怒りを爆発させようとウズウズしている。
と言うのは、十月下旬、とんでもない中国代表が台湾を訪問する予定だからだ。その名は陳雲林。対台湾の交流窓口機関、海峡両岸交流協会の会長である。
李登輝総統の「台湾と中国は国と国との関係」との発言以降、台中協議を拒絶し続けてきた中国だが、馬英九政権の発足を受け、さっそく六月に陳雲林は、台湾側の江丙坤・海峡交流基金会(海基会)理事長と北京で協議を再開した。再開できたのは同政権が「一つの中国」を掲げるためだ。つまりこの協議は、台湾側の国家主権否定を前提条件にしたものなのだ。

六月に北京で会見し、得意絶頂の陳雲林(右)と江丙坤
そして今度は江丙坤が、次の協議を台湾で行うため、陳雲林を台湾に招待したのである。台湾での協議は初めてで、しかも陳雲林はパンダ二頭を手土産にしたいとも言っているため、世界はこの台中「和解」ショーに注目することだろう。

陳雲林が持ち込みたいパンダの団団と円円。「中華民族」の
「団円」(一家の睦まじさ)と言う政治的願望が籠もる
しかもそのときには台湾では、陳雲林の訪れるところすべて自国の国旗を降ろすことになる。当然だ。それを掲げていたら中国から「二つの中国」を認めるのかとなり、陳雲林は即時帰国だ。
だから世界はそのときは、中国の「一つの中国、中国とは中華人民共和国」との主張を、台湾側が受け入れたと認識してしまうことになるだろう。
ところがこうした危機的状況の中、台湾の民衆は中国、そして馬英九政権に怒りを募らせている。
その理由はまず、中国製の毒ミルク問題。この問題で台湾では日本以上に大騒ぎで、中国非難はもとより、適切な対応に欠ける政権への批判にも繋がっている。

風刺漫画「大中国毒ミルク圏」。自由時報より
そして国家主権問題だ。中国傾斜を強める政権への批判もすさまじい。いまや政権批判を展開するテレビの政治討論番組「大話新聞」は、同時刻の日本ドラマや韓国ドラマなどの人気番組を視聴率で上回っているが、そうしたなかで呼びかけられているのが、陳雲林訪台に合わせた大規模な抗議デモ。台湾で「大規模デモ」と言えば、万単位から十万単位が普通である。
すでに民進党も台湾独立派団体も、デモの実施を宣言している。討論番組のコールインでも、「デモをやるぞ」と意気込む視聴者は跡を絶たない。「大話新聞」もデモの実況中継をやると大張り切りだ。
ところがそうした情勢を受け、陳雲林の台湾訪問延期が取り沙汰されている。
二十四日には元外交部長の蒋孝厳立法委員(国民党)も欧鴻鍊外交部長に、「差し迫った議題もない。まだ陳雲林の訪台の時機ではない」と訴えた。
実際に台湾にとっては「差し迫った議題」などない。あるとしたら、一刻も早く台湾を統一交渉のテーブルに着かせたいと言う中国の野望だけだ。
もし陳雲林の訪問が延期されれば、「台湾同胞も統一を望んでいる」との中国の宣伝に大きな傷が付くことになるだろう。逆に訪問しても台湾人の激しいデモにさらされれば、中国が何より大切にするの面子は丸つぶれとなり、宣伝が大いに打ち破られるばかりか、「台湾人は統一など望んでいない」と世界に認識されてしまうことだろう。
中国が語る「平和」はすべて宣伝である。そしてその宣伝は、周辺諸国の国民が強烈に「反中国」を叫ぶだけで大きなダメージを受けるほど、脆いものなのだ。
そのため中国は、宣伝に従わない世論が国内で形成されることを嫌うが、統制を加えようもない国外世論に至っては、さらに怖くて仕方がない。
だからデモを楽しみにしている私の台湾の友人たちは、訪問延期をとても懸念している。
日本人も中国の「平和」宣伝を粉砕する運動の拡大を。そしていつの日か台湾のそれとも合流を。台湾侵略反対だけでなく、チベット、ウイグル、南モンゴルの解放もまとめて訴えて、中国のアキレス腱を攻めまくり、世界の注目を集める日が来ることを。
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と言うのは、十月下旬、とんでもない中国代表が台湾を訪問する予定だからだ。その名は陳雲林。対台湾の交流窓口機関、海峡両岸交流協会の会長である。
李登輝総統の「台湾と中国は国と国との関係」との発言以降、台中協議を拒絶し続けてきた中国だが、馬英九政権の発足を受け、さっそく六月に陳雲林は、台湾側の江丙坤・海峡交流基金会(海基会)理事長と北京で協議を再開した。再開できたのは同政権が「一つの中国」を掲げるためだ。つまりこの協議は、台湾側の国家主権否定を前提条件にしたものなのだ。

六月に北京で会見し、得意絶頂の陳雲林(右)と江丙坤
そして今度は江丙坤が、次の協議を台湾で行うため、陳雲林を台湾に招待したのである。台湾での協議は初めてで、しかも陳雲林はパンダ二頭を手土産にしたいとも言っているため、世界はこの台中「和解」ショーに注目することだろう。

陳雲林が持ち込みたいパンダの団団と円円。「中華民族」の
「団円」(一家の睦まじさ)と言う政治的願望が籠もる
しかもそのときには台湾では、陳雲林の訪れるところすべて自国の国旗を降ろすことになる。当然だ。それを掲げていたら中国から「二つの中国」を認めるのかとなり、陳雲林は即時帰国だ。
だから世界はそのときは、中国の「一つの中国、中国とは中華人民共和国」との主張を、台湾側が受け入れたと認識してしまうことになるだろう。
ところがこうした危機的状況の中、台湾の民衆は中国、そして馬英九政権に怒りを募らせている。
その理由はまず、中国製の毒ミルク問題。この問題で台湾では日本以上に大騒ぎで、中国非難はもとより、適切な対応に欠ける政権への批判にも繋がっている。

風刺漫画「大中国毒ミルク圏」。自由時報より
そして国家主権問題だ。中国傾斜を強める政権への批判もすさまじい。いまや政権批判を展開するテレビの政治討論番組「大話新聞」は、同時刻の日本ドラマや韓国ドラマなどの人気番組を視聴率で上回っているが、そうしたなかで呼びかけられているのが、陳雲林訪台に合わせた大規模な抗議デモ。台湾で「大規模デモ」と言えば、万単位から十万単位が普通である。
すでに民進党も台湾独立派団体も、デモの実施を宣言している。討論番組のコールインでも、「デモをやるぞ」と意気込む視聴者は跡を絶たない。「大話新聞」もデモの実況中継をやると大張り切りだ。
ところがそうした情勢を受け、陳雲林の台湾訪問延期が取り沙汰されている。
二十四日には元外交部長の蒋孝厳立法委員(国民党)も欧鴻鍊外交部長に、「差し迫った議題もない。まだ陳雲林の訪台の時機ではない」と訴えた。
実際に台湾にとっては「差し迫った議題」などない。あるとしたら、一刻も早く台湾を統一交渉のテーブルに着かせたいと言う中国の野望だけだ。
もし陳雲林の訪問が延期されれば、「台湾同胞も統一を望んでいる」との中国の宣伝に大きな傷が付くことになるだろう。逆に訪問しても台湾人の激しいデモにさらされれば、中国が何より大切にするの面子は丸つぶれとなり、宣伝が大いに打ち破られるばかりか、「台湾人は統一など望んでいない」と世界に認識されてしまうことだろう。
中国が語る「平和」はすべて宣伝である。そしてその宣伝は、周辺諸国の国民が強烈に「反中国」を叫ぶだけで大きなダメージを受けるほど、脆いものなのだ。
そのため中国は、宣伝に従わない世論が国内で形成されることを嫌うが、統制を加えようもない国外世論に至っては、さらに怖くて仕方がない。
だからデモを楽しみにしている私の台湾の友人たちは、訪問延期をとても懸念している。
日本人も中国の「平和」宣伝を粉砕する運動の拡大を。そしていつの日か台湾のそれとも合流を。台湾侵略反対だけでなく、チベット、ウイグル、南モンゴルの解放もまとめて訴えて、中国のアキレス腱を攻めまくり、世界の注目を集める日が来ることを。
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