日本時代の橋は壊れずー台湾の「日本文明優位論」が語るもの
2008/09/21/Sun
本日は九月二十一日だが、台湾で九・二一と言えば九年前の台湾大地震の記念日である。台湾紙自由時報の読者投書欄にも、この日に寄せた文章がいくつか掲載されているが、台中市の陳火石氏の「国民党は確実に日本人に及ばない」もその一つだ。
台中県后豊郷の大甲渓に掛かる鉄橋はちょうど今から百年前に完成した古い鉄道橋だが、九・二一大地震でもびくともしなかった。

日本時代の鉄橋。十一年前の鉄道廃止で、サイクリングコースに生まれ変わった
しかしその近くで、やはりその河に掛かる后豊大橋は九月十四日の台風で一部が崩落、車二台が転落し、一人溺死、三人行方不明の惨事を引き起こした。これは一九六一年の竣工で、八〇年代と九〇年代に二度の改修を経ているにもかかわらずにだ。

台風による激流で崩落した后豊大橋
なぜ国民党統治時代の建造物は日本統治時代のそれに比べて脆いのか、がこの文章の提起する問題だが、それについて陳氏は「手抜き工事の疑いあり」「砂利の盗掘で河床が侵食され橋桁に影響」「これは長期間にわたる国民党ブラックマネーの統治下で、忠誠を誓う地方勢力の公共事業壟断が黙認されたことと無関係ではない」「単純な建築工事の問題ではなく、政治経済と言う社会的メカニズム上の病の問題だ」と指弾する。
そして「公共工事の品質面から言えば、同じ外来政権でも日本人は少なくとも台湾人にプラスのモデルを示した。大勢の高齢世代が日本統治を懐かしみ、国民党を嫌うのにも理由はあるのだ」として上で、「中国でもおから工事が横行しているが、国民党も共産党もまったく源は同じなのだ」と強調している。
これは言わば中国文明拒否論だ。日本時代を知る台湾人は、当時と比較することで戦後社会に蔓延する中国の前近代的文明や、腐敗した政治文化を批判することができたのだが、戦後世代は中国文化しか知らないため、批判能力が欠如している面も少なくない。
だからこの文章は若い世代にも広く読まれたらいいと思う。これは中国文化より優位に立つ日本的な近代文化だけではなく、その文化を我が物としてきた台湾人をも賞賛するものである。
そう言えば九・二一大地震のとき、台湾人は被災地の救援や復興で、戦前以来受け継いできた公共心、団結心を発揮し、中国人では為し得ない無私の行動を全国規模で示したものだった。またそのとき注目されたのが日本救援隊の真摯さ、優秀さと、外国の救援隊の台湾入りを妨害した中国の横暴さで、台湾人は中国よりも日本の方に文明的な親近感を抱いたものだった。
さて台湾海峡両岸の平和を謳い、中国傾斜を強める現在の国民党政権の中枢もまた中国人勢力。中国にすがっていったい何をしようと言うのだろうか。彼らの文明が台湾人を幸福にするとは思えない。文明の比較から見ても、台湾、あるいは東アジア全体の平和と繁栄の維持に、中国人の助けなど必要ないことは明らかなはずだ。
台湾人は中国人優位を教えるかつての国民党洗脳教育の影響から脱却し、中国文明に染まる以前の、自らの近代文明に自信を持たなくてはならない。その自信さえあれば、中国人政権の復活を許すことなどなかったはず。中国の磁力にも、もっと抵抗力を発揮していることだろう。
台湾人は、まずは国民党が共産党と文化的に同源であるとの認識を。日本人もまた第三者として、台湾人の文明的優位性を彼らに教えて行くべきだ。
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急告 沖縄県民の皆様へ
22日、李登輝氏が沖縄へ 那覇空港で歓迎を!
李登輝元台湾総統が9月22日から沖縄を訪問します。
日の丸の旗で出迎え、日本人の台湾に対する友情をアピールしよう!
集合場所 那覇空港・国際線発着の建物出口付近。
集合時間 午前10時半
現地では日本李登輝友の会メンバーが日の丸の小旗を配布しています。
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台中県后豊郷の大甲渓に掛かる鉄橋はちょうど今から百年前に完成した古い鉄道橋だが、九・二一大地震でもびくともしなかった。

日本時代の鉄橋。十一年前の鉄道廃止で、サイクリングコースに生まれ変わった
しかしその近くで、やはりその河に掛かる后豊大橋は九月十四日の台風で一部が崩落、車二台が転落し、一人溺死、三人行方不明の惨事を引き起こした。これは一九六一年の竣工で、八〇年代と九〇年代に二度の改修を経ているにもかかわらずにだ。

台風による激流で崩落した后豊大橋
なぜ国民党統治時代の建造物は日本統治時代のそれに比べて脆いのか、がこの文章の提起する問題だが、それについて陳氏は「手抜き工事の疑いあり」「砂利の盗掘で河床が侵食され橋桁に影響」「これは長期間にわたる国民党ブラックマネーの統治下で、忠誠を誓う地方勢力の公共事業壟断が黙認されたことと無関係ではない」「単純な建築工事の問題ではなく、政治経済と言う社会的メカニズム上の病の問題だ」と指弾する。
そして「公共工事の品質面から言えば、同じ外来政権でも日本人は少なくとも台湾人にプラスのモデルを示した。大勢の高齢世代が日本統治を懐かしみ、国民党を嫌うのにも理由はあるのだ」として上で、「中国でもおから工事が横行しているが、国民党も共産党もまったく源は同じなのだ」と強調している。
これは言わば中国文明拒否論だ。日本時代を知る台湾人は、当時と比較することで戦後社会に蔓延する中国の前近代的文明や、腐敗した政治文化を批判することができたのだが、戦後世代は中国文化しか知らないため、批判能力が欠如している面も少なくない。
だからこの文章は若い世代にも広く読まれたらいいと思う。これは中国文化より優位に立つ日本的な近代文化だけではなく、その文化を我が物としてきた台湾人をも賞賛するものである。
そう言えば九・二一大地震のとき、台湾人は被災地の救援や復興で、戦前以来受け継いできた公共心、団結心を発揮し、中国人では為し得ない無私の行動を全国規模で示したものだった。またそのとき注目されたのが日本救援隊の真摯さ、優秀さと、外国の救援隊の台湾入りを妨害した中国の横暴さで、台湾人は中国よりも日本の方に文明的な親近感を抱いたものだった。
さて台湾海峡両岸の平和を謳い、中国傾斜を強める現在の国民党政権の中枢もまた中国人勢力。中国にすがっていったい何をしようと言うのだろうか。彼らの文明が台湾人を幸福にするとは思えない。文明の比較から見ても、台湾、あるいは東アジア全体の平和と繁栄の維持に、中国人の助けなど必要ないことは明らかなはずだ。
台湾人は中国人優位を教えるかつての国民党洗脳教育の影響から脱却し、中国文明に染まる以前の、自らの近代文明に自信を持たなくてはならない。その自信さえあれば、中国人政権の復活を許すことなどなかったはず。中国の磁力にも、もっと抵抗力を発揮していることだろう。
台湾人は、まずは国民党が共産党と文化的に同源であるとの認識を。日本人もまた第三者として、台湾人の文明的優位性を彼らに教えて行くべきだ。
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