台湾大使館の祝宴欠席を!ーもし本当の親台派なら
2008/09/13/Sat
■「妨害」すべきときがある
媚中空気が充満する日本にあって、日夜、日台関係のために精励する台湾大使館(台北駐日代表処)には敬意を表するし、今後の発展も祈ってやまないのだが、しかし「妨害」をしなければならないときがある。
日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、メールマガジン「台湾の声」など在日台湾人のグループが、東京など日本国内で十月に行われる大使館主催の国慶節祝賀パーティーへの出席ボイコットを呼びかけ始めたため、日本人である私も、その「戦列」に加わった。
■捏造史観ー孫文など関係ない
台湾の建国記念日に当たる国慶節は十月十日。中華民国樹立の発端となった一九一一年の辛亥革命勃発(武昌蜂起)の記念日である。
その日、清国の武昌では、革命結社の中国同盟会から、リーダーの孫文を嫌って分かれ出た文学社や共進会のメンバーが挙兵して成功。革命戦争は各地に波及し、翌一二年一月一日、南京で中華民国臨時政府が樹立され、臨時大総統には孫文が就任した。米国にいた孫文は革命には参加しなかったものの、国際的に唯一知名度があるとの理由で選ばれたのだ。しかし孫文にはやる気もなければ自信もなく、三月には早くも臨時大総統のポストを強大な軍事力を擁する宿敵で清国総理の袁世凱に譲渡した。かくして袁世凱は北京で中華民国を正式に成立させ、初代総統に就任した。
その後孫文は北京政府に対抗しながら国民党を結成し、「革命いまだならず」と遺言して二五年に死去。その後を継ぎ、国民党を率いて新たな中華民国政権を打ち立てた蒋介石は、四〇年に孫文を中華民国の「国父」と認定し、もう一つの汪兆銘の中華民国政権との対峙のなかで自らの正統性を強調した。かくして「孫文が辛亥革命を指導して中華民国を打ち立てた」との国民党史観が確固たるものとなった(真の国父である袁世凱は歴史の罪人に)。
十月十日の国慶節の背景には、中国人ならではの、そうした歴史捏造の経緯があるのである。
■台湾の悲しき「奴隷」時代
その後中華民国政権は共産党との内戦で敗北し、四九年に終戦直後から占領していた台湾へ移った。そして人口の圧倒的多数を占める台湾人の反抗を防ぐため、残酷な独裁支配体制の下、中国人化教育の政策を強力に推し進め、台湾人を忠良、従順なる中華民国国民に仕立てようとした。そしてそのために毎年一回行われる洗脳教育の大イベントが、国慶節の祝賀行事だったのである。「国父の遺志を継いで革命に挺身し、大陸に反攻しろ」と。実に悲しき「奴隷」時代の話である。
■恐るべし、中華民国体制
やがて民主化で国民党独裁体制は崩壊し、「台湾人の台湾」の建設が叫ばれたものの、中華民国体制は存続した。そしてそのため、台湾人とはまったく無関係の中国革命記念日も残された。多くの台湾人がその日の存続に違和感を持ち得ないのは、かつての洗脳教育の毒素の影響だと言うこともできる。悪く言えば、いまだ「奴隷根性」を払拭できずにいる、となるだろうか。

台湾の国慶節式典。民主化されても「奴隷」時代からのイベントは続いている
数年前、私が台湾の国会を見学した際に見せられた台湾の「国の歴史」を紹介する映像でも、なお「孫文が指揮して辛亥革命が行われた」と強調されていた。このようなものが国会ですら使われている以上、台湾人への洗脳はいつまでも解かれることはない。中華民国体制、恐るべし。

台湾紙幣の孫文肖像。なぜ台湾とは無関係
なこの中国人が台湾人の「国父」なのか
■在日台湾人が立ち上がった
さて都内のホテルで開かれる「孫文革命」記念パーティーだが、そこには毎年二千人近くの在日台湾人、そして大勢の国会議員を含む親台派日本人が招待され、和気藹々と日台の友情を確認し合っている。これは一見して結構なことと感じるが、やはり実際にはあまりにも愚かしいことだ。
そこで今回、在日台湾人たちが立ち上がった。「台湾人は目を覚ませ。中華民国の誕生日を祝っているようでは、台湾人の台湾は作れない」と。私もまた訴えたい。「親台派の日本人は目を覚ませ。応援する対象が違うのだ」と。
かつては台湾を侵略し、今では台湾を中国に明け渡しかねない国民党の「栄光」などを祝ってどうするのかと言うことだ。
■日本人は信念と気骨を持て
親台派の圧倒的多数は「台湾人の台湾」を支持しているはずだ。少なくともそれに反対する者は、ごくごく少数の時代錯誤の人たち、あるいは国民党政権の復活で、それに靡いてしまう人たちだけだろう。
そこでもし今年のパーティーで、親台派日本人が大量に招待を拒否すれば、そのニュースは台湾へ伝わり、台湾人の覚醒を促す日本人の応援メッセージとなるのではないだろうか。
もっとも、そう簡単に行かないのも世の中と言うものだ。多くの人は固いこと抜きの「お付き合い」優先。しかしやはり日本人は、もっと信念、気骨を持つべきである。
このボイコットの呼びかけによって、真剣に「台湾人の台湾」を応援したいと願う日本人が一人でも多く、国慶節がいかなるものかに気づき、台湾建国への支援に回ることができれば、と思うのである。
以下は祝賀パーティーボイコットの呼びかけ文だ。
中華民国国慶節祝典ボイコットの呼びかけ
日本が第二次大戦で敗れて間もない1945年10月25日、連合軍司令官マッカーサー元帥が下した指令第一号にもとづいて中華民国政府軍が台湾に進駐したが、同政府は不法にも、一方的に台湾領有を宣言し、その後は国共内戦で敗れた中華民国亡命政権が台湾にいすわり、きわめて陰惨な独裁統治を敷いた。
1988年以降、李登輝氏の主導で台湾人の民主化勢力が結束し、中華民国は台湾人の智恵と力で民主化され、その後、三人の総統が平和的かつ民主的な選挙で選ばれたものの、その人物が反中であろうが親中であろうが、あるいは親日であろうが反日であろうが、法理的には中華民国政府が台湾を占領する外来政権である事実には、何の変りもないのである。
台湾は決して中華民国ではないし、中華民国は台湾でもない。
そこで問題となるのが10月10日の中華民国の国慶節(1911年の中国・辛亥革命の記念日)だ。この日は国民党には歴史的な関係はあっても、台湾と台湾人には一切関係などない。むしろ国民党が中華民国への忠誠心(中国人意識)を扶植する目的で、台湾人に押し付けた記念日であるといえる。
日本でも毎年この日に合わせ、10月には駐日代表機関による国慶節祝賀の式典が開かれ、在日台湾人や台湾を支持する日本人が多数招待されているが、無批判、歓喜の気持ちで会場に足を踏み入れる前に、是非もう一度台湾と中華民国との歪な歴史関係を考えてほしい。
中華民国の国慶節は台湾人が屈辱を覚えるべき日であって祝賀すべき日ではないのだ。
そこでわれわれはここにおいて、中華民国国慶節の式典への参加ボイコットを呼びかける。
台湾を愛する人びとの理解と呼応をお願いしたい。
【呼びかけ団体】日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、台湾研究フォーラム、メルマガ「台湾の声」、メルマガ「日本之声」、青森日台交流会
※呼びかけ団体を募集中だ(日本人団体も可)。
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媚中空気が充満する日本にあって、日夜、日台関係のために精励する台湾大使館(台北駐日代表処)には敬意を表するし、今後の発展も祈ってやまないのだが、しかし「妨害」をしなければならないときがある。
日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、メールマガジン「台湾の声」など在日台湾人のグループが、東京など日本国内で十月に行われる大使館主催の国慶節祝賀パーティーへの出席ボイコットを呼びかけ始めたため、日本人である私も、その「戦列」に加わった。
■捏造史観ー孫文など関係ない
台湾の建国記念日に当たる国慶節は十月十日。中華民国樹立の発端となった一九一一年の辛亥革命勃発(武昌蜂起)の記念日である。
その日、清国の武昌では、革命結社の中国同盟会から、リーダーの孫文を嫌って分かれ出た文学社や共進会のメンバーが挙兵して成功。革命戦争は各地に波及し、翌一二年一月一日、南京で中華民国臨時政府が樹立され、臨時大総統には孫文が就任した。米国にいた孫文は革命には参加しなかったものの、国際的に唯一知名度があるとの理由で選ばれたのだ。しかし孫文にはやる気もなければ自信もなく、三月には早くも臨時大総統のポストを強大な軍事力を擁する宿敵で清国総理の袁世凱に譲渡した。かくして袁世凱は北京で中華民国を正式に成立させ、初代総統に就任した。
その後孫文は北京政府に対抗しながら国民党を結成し、「革命いまだならず」と遺言して二五年に死去。その後を継ぎ、国民党を率いて新たな中華民国政権を打ち立てた蒋介石は、四〇年に孫文を中華民国の「国父」と認定し、もう一つの汪兆銘の中華民国政権との対峙のなかで自らの正統性を強調した。かくして「孫文が辛亥革命を指導して中華民国を打ち立てた」との国民党史観が確固たるものとなった(真の国父である袁世凱は歴史の罪人に)。
十月十日の国慶節の背景には、中国人ならではの、そうした歴史捏造の経緯があるのである。
■台湾の悲しき「奴隷」時代
その後中華民国政権は共産党との内戦で敗北し、四九年に終戦直後から占領していた台湾へ移った。そして人口の圧倒的多数を占める台湾人の反抗を防ぐため、残酷な独裁支配体制の下、中国人化教育の政策を強力に推し進め、台湾人を忠良、従順なる中華民国国民に仕立てようとした。そしてそのために毎年一回行われる洗脳教育の大イベントが、国慶節の祝賀行事だったのである。「国父の遺志を継いで革命に挺身し、大陸に反攻しろ」と。実に悲しき「奴隷」時代の話である。
■恐るべし、中華民国体制
やがて民主化で国民党独裁体制は崩壊し、「台湾人の台湾」の建設が叫ばれたものの、中華民国体制は存続した。そしてそのため、台湾人とはまったく無関係の中国革命記念日も残された。多くの台湾人がその日の存続に違和感を持ち得ないのは、かつての洗脳教育の毒素の影響だと言うこともできる。悪く言えば、いまだ「奴隷根性」を払拭できずにいる、となるだろうか。

台湾の国慶節式典。民主化されても「奴隷」時代からのイベントは続いている
数年前、私が台湾の国会を見学した際に見せられた台湾の「国の歴史」を紹介する映像でも、なお「孫文が指揮して辛亥革命が行われた」と強調されていた。このようなものが国会ですら使われている以上、台湾人への洗脳はいつまでも解かれることはない。中華民国体制、恐るべし。

台湾紙幣の孫文肖像。なぜ台湾とは無関係
なこの中国人が台湾人の「国父」なのか
■在日台湾人が立ち上がった
さて都内のホテルで開かれる「孫文革命」記念パーティーだが、そこには毎年二千人近くの在日台湾人、そして大勢の国会議員を含む親台派日本人が招待され、和気藹々と日台の友情を確認し合っている。これは一見して結構なことと感じるが、やはり実際にはあまりにも愚かしいことだ。
そこで今回、在日台湾人たちが立ち上がった。「台湾人は目を覚ませ。中華民国の誕生日を祝っているようでは、台湾人の台湾は作れない」と。私もまた訴えたい。「親台派の日本人は目を覚ませ。応援する対象が違うのだ」と。
かつては台湾を侵略し、今では台湾を中国に明け渡しかねない国民党の「栄光」などを祝ってどうするのかと言うことだ。
■日本人は信念と気骨を持て
親台派の圧倒的多数は「台湾人の台湾」を支持しているはずだ。少なくともそれに反対する者は、ごくごく少数の時代錯誤の人たち、あるいは国民党政権の復活で、それに靡いてしまう人たちだけだろう。
そこでもし今年のパーティーで、親台派日本人が大量に招待を拒否すれば、そのニュースは台湾へ伝わり、台湾人の覚醒を促す日本人の応援メッセージとなるのではないだろうか。
もっとも、そう簡単に行かないのも世の中と言うものだ。多くの人は固いこと抜きの「お付き合い」優先。しかしやはり日本人は、もっと信念、気骨を持つべきである。
このボイコットの呼びかけによって、真剣に「台湾人の台湾」を応援したいと願う日本人が一人でも多く、国慶節がいかなるものかに気づき、台湾建国への支援に回ることができれば、と思うのである。
以下は祝賀パーティーボイコットの呼びかけ文だ。
中華民国国慶節祝典ボイコットの呼びかけ
日本が第二次大戦で敗れて間もない1945年10月25日、連合軍司令官マッカーサー元帥が下した指令第一号にもとづいて中華民国政府軍が台湾に進駐したが、同政府は不法にも、一方的に台湾領有を宣言し、その後は国共内戦で敗れた中華民国亡命政権が台湾にいすわり、きわめて陰惨な独裁統治を敷いた。
1988年以降、李登輝氏の主導で台湾人の民主化勢力が結束し、中華民国は台湾人の智恵と力で民主化され、その後、三人の総統が平和的かつ民主的な選挙で選ばれたものの、その人物が反中であろうが親中であろうが、あるいは親日であろうが反日であろうが、法理的には中華民国政府が台湾を占領する外来政権である事実には、何の変りもないのである。
台湾は決して中華民国ではないし、中華民国は台湾でもない。
そこで問題となるのが10月10日の中華民国の国慶節(1911年の中国・辛亥革命の記念日)だ。この日は国民党には歴史的な関係はあっても、台湾と台湾人には一切関係などない。むしろ国民党が中華民国への忠誠心(中国人意識)を扶植する目的で、台湾人に押し付けた記念日であるといえる。
日本でも毎年この日に合わせ、10月には駐日代表機関による国慶節祝賀の式典が開かれ、在日台湾人や台湾を支持する日本人が多数招待されているが、無批判、歓喜の気持ちで会場に足を踏み入れる前に、是非もう一度台湾と中華民国との歪な歴史関係を考えてほしい。
中華民国の国慶節は台湾人が屈辱を覚えるべき日であって祝賀すべき日ではないのだ。
そこでわれわれはここにおいて、中華民国国慶節の式典への参加ボイコットを呼びかける。
台湾を愛する人びとの理解と呼応をお願いしたい。
【呼びかけ団体】日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、台湾研究フォーラム、メルマガ「台湾の声」、メルマガ「日本之声」、青森日台交流会
※呼びかけ団体を募集中だ(日本人団体も可)。
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