中国を抑止する「靖国」の力
2008/08/27/Wed
■「靖国神社はひっそり」に喜ぶ中国人
香港の中国評論新聞網は八月二十日、「靖国神社がひっそりすれば東アジアはさらに調和する」(靖国神社冷冷清清、東亜更和諧)と題する「社評」を掲げているが、中国人が日本人に対して何を求め、何を警戒しているかがよくわかるので、内容を簡単に紹介したい。
この評者は、今年の八月十五日は靖国神社への参拝者数が例年に比べて少ない、とする日経新聞の報道を読んで筆を起こしたらしい。こう書く。
「八月十五日、日本は静かな一日になった。それは福田政権が小泉政権時代の教訓を受け、中韓との関係を重視していることと関係があると言える。靖国神社参拝で中韓を刺激する政策を放棄し、中日関係は解凍を加速させている」
「愚かな選択を避けるため、すでに日本の政府高層部と社会ではコンセンサスが形成されてきており、そのため靖国神社問題を巡ってはひっそりとしつつあると断言できる」
「日本はすでに小泉の参拝によって大きな代価を払った。日本の政界は元の道に戻らないようにするべきだ。靖国神社がひっそりとしている限り、東アジア、アジアはさらに調和(和諧)へと向かい、中日の世世代代の友好も実現できる」
■靖国神社は日本強弱のバロメーター
文中には相変わらず、「しかし靖国神社問題が徹底的に解決したと思ってはならない。日本軍国主義勢力がやがて新たに参拝ブームを引き起こす可能性はある。例えば日本政府は過去に何度も近隣諸国に謝罪しているが言葉は心からのものではないし、態度も曖昧だ。もし政治状況が変われば、この問題はいつでも出現することだろう」との軍国主義復活への警戒心も見られる。一部閣僚の参拝や、政府が「国公立の小中学校は靖国神社を訪問できると表明」したことは、軍国主義復活の兆しであるらしい。
だが全体のトーンとしては、胡錦濤政権の対日宥和政策を後押しするかのように、現在の「日中友好」を評価する穏やかなものだ。
こうした内容からもわかるのが、中国人が日本に望むのは、「中国とは衝突しない日本」になることだ。中国がアジアで強国として擡頭しなければならない以上、日本にはこれ以上強国になってほしくない、中国と調和(和諧)すべく、言いなりになってほしいと言う願望である。そしてその日本が強国の道を選択するか否かを図るバロメーターが、日本国民の靖国神社参拝だと言うことだ。
■福田首相は中国の朝貢国王
日本を弱体化するため、戦勝国によって国民に植付けられた「侵略戦争」への贖罪意識を緩和、払拭する靖国神社の「力」を中国人は洞察しているらしい。実際、近年の参拝者数の急増は、中国の執拗な政府への謝罪要求、首相の参拝への抗議に対する国民の反発によるところが大きい。
このように中国が靖国神社問題で騒ぐのは、戦時中日本にコテンパンにやられたことへの怨みからと言うより、将来においてアジアで覇を唱えたいがためだと見抜くべきだ。
「相手の嫌がることはしない」として参拝をしない福田首相は、自国を弱体化してでも、中国とのトラブルを避けたいと言うだけの臆病な政治家。まさに中国としては都合のよい「朝貢国の国王」だ。
国民も「中国人民の感情・アジア人民の感情を傷つけるな」との中国の決まり文句を真に受ける必要はない。元来「アジア人民」は靖国神社には無関心。中韓政府が外交上「靖国」カードさえ切らなければ、中国人、韓国人も同様である。むしろ中韓以外の多くの国は、中国にノーを言える日本に期待していると言われ、靖国神社問題でもほとんど騒いでいない。
ところで今年の八・一五、靖国神社は本当に「ひっそり」としていただろうか。
■やはり日本は英霊に守られている
たしかに今年の参拝者数は昨年の十六万五千人より少ない十五万二千人。一昨年(平成十八年)に最多を記録した二十五万八千人に比べれば大幅に落ち込んでいる。
十八年にここまで増えたのは、その日に小泉首相が参拝を果たした影響だとされている。かつて十万人にも満たなかった参拝者数だが、小泉政権発足以降は十三年に十二万五千人へと急増し、十四〜十六年は五万〜八万五千人に留まったものの、十七年には二十万五千人に達していた。
このように見れば今年の十五万二千人は、最初から首相の参拝などあり得ないことがわかっていた中で、相当大きな数値と言えるだろう。そして着目するべきは、参拝者には多くの若者が含まれていると言うことだ。彼らは十年前には参拝していなかった世代であり、戦没者の遺族であっても遺族意識を持たずに育った世代であり、そしてこれからの日本を担う世代だ。

今年も若い参拝客で溢れた。かつてなら見られなかった光景だ
彼らの参拝は、もしや中国の反日への反発と言う以上に、中国に頭の上がらない政府に疑問を持ち、日本人の誇りを取り戻したいと言う思いからものなのだろうか。
こうした現象は中国の最も見たくないものに違いない。と言うことは、将来こうした国民の意識は、中国のアジアでの覇権確立を抑止する力量となり得ると言うことだ。
そもそも中国が望まないところに、日本の「活路」があるものなのだ。中国の影響下における「アジアの調和」などとんでもないこと。チベット、東トルキスタンのように、血が血を呼ぶだけだ。
このように見れば、国民の正常な目覚めに背を向ける福田首相ら「親中国・反靖国」勢力が、いかに国家にとって有害な裏切り者であるかがあらためて痛感されるのだ。
いずれにせよ、やはり日本は、靖国の英霊によって守られていると感じられてならず、ますます奉謝の念に耐えなくなるとともに、その御心に何としてでもお応え申し上げなくてはと思うのである。
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香港の中国評論新聞網は八月二十日、「靖国神社がひっそりすれば東アジアはさらに調和する」(靖国神社冷冷清清、東亜更和諧)と題する「社評」を掲げているが、中国人が日本人に対して何を求め、何を警戒しているかがよくわかるので、内容を簡単に紹介したい。
この評者は、今年の八月十五日は靖国神社への参拝者数が例年に比べて少ない、とする日経新聞の報道を読んで筆を起こしたらしい。こう書く。
「八月十五日、日本は静かな一日になった。それは福田政権が小泉政権時代の教訓を受け、中韓との関係を重視していることと関係があると言える。靖国神社参拝で中韓を刺激する政策を放棄し、中日関係は解凍を加速させている」
「愚かな選択を避けるため、すでに日本の政府高層部と社会ではコンセンサスが形成されてきており、そのため靖国神社問題を巡ってはひっそりとしつつあると断言できる」
「日本はすでに小泉の参拝によって大きな代価を払った。日本の政界は元の道に戻らないようにするべきだ。靖国神社がひっそりとしている限り、東アジア、アジアはさらに調和(和諧)へと向かい、中日の世世代代の友好も実現できる」
■靖国神社は日本強弱のバロメーター
文中には相変わらず、「しかし靖国神社問題が徹底的に解決したと思ってはならない。日本軍国主義勢力がやがて新たに参拝ブームを引き起こす可能性はある。例えば日本政府は過去に何度も近隣諸国に謝罪しているが言葉は心からのものではないし、態度も曖昧だ。もし政治状況が変われば、この問題はいつでも出現することだろう」との軍国主義復活への警戒心も見られる。一部閣僚の参拝や、政府が「国公立の小中学校は靖国神社を訪問できると表明」したことは、軍国主義復活の兆しであるらしい。
だが全体のトーンとしては、胡錦濤政権の対日宥和政策を後押しするかのように、現在の「日中友好」を評価する穏やかなものだ。
こうした内容からもわかるのが、中国人が日本に望むのは、「中国とは衝突しない日本」になることだ。中国がアジアで強国として擡頭しなければならない以上、日本にはこれ以上強国になってほしくない、中国と調和(和諧)すべく、言いなりになってほしいと言う願望である。そしてその日本が強国の道を選択するか否かを図るバロメーターが、日本国民の靖国神社参拝だと言うことだ。
■福田首相は中国の朝貢国王
日本を弱体化するため、戦勝国によって国民に植付けられた「侵略戦争」への贖罪意識を緩和、払拭する靖国神社の「力」を中国人は洞察しているらしい。実際、近年の参拝者数の急増は、中国の執拗な政府への謝罪要求、首相の参拝への抗議に対する国民の反発によるところが大きい。
このように中国が靖国神社問題で騒ぐのは、戦時中日本にコテンパンにやられたことへの怨みからと言うより、将来においてアジアで覇を唱えたいがためだと見抜くべきだ。
「相手の嫌がることはしない」として参拝をしない福田首相は、自国を弱体化してでも、中国とのトラブルを避けたいと言うだけの臆病な政治家。まさに中国としては都合のよい「朝貢国の国王」だ。
国民も「中国人民の感情・アジア人民の感情を傷つけるな」との中国の決まり文句を真に受ける必要はない。元来「アジア人民」は靖国神社には無関心。中韓政府が外交上「靖国」カードさえ切らなければ、中国人、韓国人も同様である。むしろ中韓以外の多くの国は、中国にノーを言える日本に期待していると言われ、靖国神社問題でもほとんど騒いでいない。
ところで今年の八・一五、靖国神社は本当に「ひっそり」としていただろうか。
■やはり日本は英霊に守られている
たしかに今年の参拝者数は昨年の十六万五千人より少ない十五万二千人。一昨年(平成十八年)に最多を記録した二十五万八千人に比べれば大幅に落ち込んでいる。
十八年にここまで増えたのは、その日に小泉首相が参拝を果たした影響だとされている。かつて十万人にも満たなかった参拝者数だが、小泉政権発足以降は十三年に十二万五千人へと急増し、十四〜十六年は五万〜八万五千人に留まったものの、十七年には二十万五千人に達していた。
このように見れば今年の十五万二千人は、最初から首相の参拝などあり得ないことがわかっていた中で、相当大きな数値と言えるだろう。そして着目するべきは、参拝者には多くの若者が含まれていると言うことだ。彼らは十年前には参拝していなかった世代であり、戦没者の遺族であっても遺族意識を持たずに育った世代であり、そしてこれからの日本を担う世代だ。

今年も若い参拝客で溢れた。かつてなら見られなかった光景だ
彼らの参拝は、もしや中国の反日への反発と言う以上に、中国に頭の上がらない政府に疑問を持ち、日本人の誇りを取り戻したいと言う思いからものなのだろうか。
こうした現象は中国の最も見たくないものに違いない。と言うことは、将来こうした国民の意識は、中国のアジアでの覇権確立を抑止する力量となり得ると言うことだ。
そもそも中国が望まないところに、日本の「活路」があるものなのだ。中国の影響下における「アジアの調和」などとんでもないこと。チベット、東トルキスタンのように、血が血を呼ぶだけだ。
このように見れば、国民の正常な目覚めに背を向ける福田首相ら「親中国・反靖国」勢力が、いかに国家にとって有害な裏切り者であるかがあらためて痛感されるのだ。
いずれにせよ、やはり日本は、靖国の英霊によって守られていると感じられてならず、ますます奉謝の念に耐えなくなるとともに、その御心に何としてでもお応え申し上げなくてはと思うのである。
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