マレーシア以上に侮られる日本―強国として台湾に信頼される方策とは
2008/08/17/Sun
スプラトリー諸島(南沙諸島)の領有権を主張する南支那海の周辺諸国には台湾も含まれている。
それはもともと同諸島が戦後のサンフランシスコ講和条約で日本が放棄するまでは新南群島と言う日本領土で、台湾の高雄市が管轄していたからではない。終戦後に中国(中華民国)が「漢代以来の中国の文献に記載がある。だから古来の中国の固有領土だ」との捏造史観に基づき、「日本は中国から盗取した領土は中華民国にか返還すべし」とのカイロ宣言に従うとして、台湾と同様、勝手に同諸島の領有を宣言した。そのため今でも台湾の中華民国は中華人民共和国と同様、その領有権を主張しているのだ。
台湾は中華民国体制(チャイナ体制)を維持し続ける限り、こうした無用な対外トラブルの種は尽きないと言うわけだが、ちなみに中華民国は中華人民共和国によって七つの珊瑚礁を奪われているが、最大の大平島など二つの島を辛うじて抑えている。
そうしたなか、マレーシアのナジブ副首相が八月十一日、同国が実効支配する南沙諸島最南端のラヤンラヤン島(ボルネオ島の北西約三百キロ)に上陸し、領有権を宣言した。

マレーシアが支配するラヤンラヤン島。ダイバーなどが集まる観光地だ
なぜわざわざそれをしたかと言えば、中国やベトナム、そして台湾までもが領有権を主張しているからだ。中国が抗議をしにくい北京五輪開催期間中を選んだとされる。
そこでこれを受けて台湾の馬英九政権はどうしたか。
六月の尖閣海域での台湾船沈没事故のときには「最後の最後には日本との開戦も排除せず」(劉兆玄行政院長)とまで表明し、沿岸警備隊の艦船に尖閣海域を侵犯させ、さらには軍艦まで派遣しようとするなど対日強硬姿勢を見せ、日本政府(海上保安庁)に謝罪までさせた同政権だが、今回のマレーシア側の宣言に対しては、何と「単なる声明に過ぎない」と批判しただけなのだ。せいぜい「主権を棚上げして資源の共同開発を行おう」などと声明を出した程度。よって国内でも大したニュースになっていない。

「開戦も排除せず」。反日ではやりたい放題だったが…
この差は何かと言えば、それぞれの重要性の差がまずある。尖閣諸島は自国民の漁業権の問題も絡んでいるが、ラヤンラヤン島にはほとんど関わりがない。国民もまたそこをマレーシア領と信じ、観光に出かけている。
だがそれはともかく、ここで日本国民が考えなくてはならないのは、馬英九政権が領土問題で、マレーシアではなく日本だけに強気であると言うことだ。言い方を変えれば、なぜ大国であるはずの日本がそこまで侮られるのか、である。
答えは馬英九政権が在日中国人の政権であると言うことだ。中国人である以上、どうしても反日キャンペーンで国民の中華民族意識を煽ろうとしてしまうのである。反日国家が怖い(対外摩擦が怖い)戦後日本は、台湾の中国人にとってもやはりいいカモなのだ。しかも尖閣問題では中華人民共和国が後ろ盾となってくれるから、彼らは自信満々である。
もっとも台湾人の大方にとり、今どき反日も中華民族もない。ヒステリックな反日煽動に飽き飽きし、あるいは日本との意味なき摩擦を恐れ、それが馬英九政権の支持率低下に拍車をかけた。
このように台湾国民は尖閣問題には無関心だ。しかし本来であるなら彼らは無関心であってはならないはず。なぜなら日本は米国とともに日米安保体制で台湾の国防を支える重要な国だからだ、中国と領土的主張で歩調を合わせ、その日本との関係を徒に悪化させるなど、以ての外であると考えてしかるべきなのだ。
だが台湾国民一般は、台湾が日本にも守られているとの認識はきわめて薄い。それは国民党独裁時代の反日政策により、日本の重要性があえて伏せられたと言うのもあるそうだが、それよりやはり日本が中国にペコペコばかりして台湾に関心を向けないため、日本は頼むに足りずと思われていることが大きいのだ。
要するに日本は在台中国人の政治勢力からだけでなく、台湾国民からも侮られているわけである。
だからもし日本が台湾重視の姿勢を見せ、頼りがいある強国だと認識されれば、馬英九政権の反日パフォーマンスなど国民から許されなくなるだろう。それどころか同政権の中国傾斜すらも、世論によって歯止めがかけられることだろう。
台湾は日本が強ければ中国に吸収されないですむ島だ。それは地政学的に見ても当然だが、国民の文化、心理から見ても同じことが言えそうだ。近代国民としての台湾人は文化的には中国人より日本人に近く、中国人からすれば、それが台湾人の中国人化の妨げなのだ。在台中国人が反日で中華民族意識を煽るのも、こうした日本の影響力を殺ぐためでもある。
強い日本は台湾人を励ます。ところがその日本が中国の前ばかりか、在台中国人に対しても弱腰を見せてしまった。これでは中国の脅威にさらされる台湾人の自信を奪うだけだろう。
日本がいかに大きな軍事力を擁していても、それだけではだめなのだ。中国の脅威から断固として台湾を守るとの姿勢を見せてはじめて、台湾における不安定要素を取り除き、中国に対する抑止力を十分に発揮して行くことができるのだ。
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
【お知らせ】 「台湾は日本の生命線!」メルマガ版を創刊
反中華覇権主義運動の一助たらんとさまざまな関連情報を配信しておりますので、同志同憂のご登録ならびにご指導をお願い申し上げます。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/
それはもともと同諸島が戦後のサンフランシスコ講和条約で日本が放棄するまでは新南群島と言う日本領土で、台湾の高雄市が管轄していたからではない。終戦後に中国(中華民国)が「漢代以来の中国の文献に記載がある。だから古来の中国の固有領土だ」との捏造史観に基づき、「日本は中国から盗取した領土は中華民国にか返還すべし」とのカイロ宣言に従うとして、台湾と同様、勝手に同諸島の領有を宣言した。そのため今でも台湾の中華民国は中華人民共和国と同様、その領有権を主張しているのだ。
台湾は中華民国体制(チャイナ体制)を維持し続ける限り、こうした無用な対外トラブルの種は尽きないと言うわけだが、ちなみに中華民国は中華人民共和国によって七つの珊瑚礁を奪われているが、最大の大平島など二つの島を辛うじて抑えている。
そうしたなか、マレーシアのナジブ副首相が八月十一日、同国が実効支配する南沙諸島最南端のラヤンラヤン島(ボルネオ島の北西約三百キロ)に上陸し、領有権を宣言した。

マレーシアが支配するラヤンラヤン島。ダイバーなどが集まる観光地だ
なぜわざわざそれをしたかと言えば、中国やベトナム、そして台湾までもが領有権を主張しているからだ。中国が抗議をしにくい北京五輪開催期間中を選んだとされる。
そこでこれを受けて台湾の馬英九政権はどうしたか。
六月の尖閣海域での台湾船沈没事故のときには「最後の最後には日本との開戦も排除せず」(劉兆玄行政院長)とまで表明し、沿岸警備隊の艦船に尖閣海域を侵犯させ、さらには軍艦まで派遣しようとするなど対日強硬姿勢を見せ、日本政府(海上保安庁)に謝罪までさせた同政権だが、今回のマレーシア側の宣言に対しては、何と「単なる声明に過ぎない」と批判しただけなのだ。せいぜい「主権を棚上げして資源の共同開発を行おう」などと声明を出した程度。よって国内でも大したニュースになっていない。

「開戦も排除せず」。反日ではやりたい放題だったが…
この差は何かと言えば、それぞれの重要性の差がまずある。尖閣諸島は自国民の漁業権の問題も絡んでいるが、ラヤンラヤン島にはほとんど関わりがない。国民もまたそこをマレーシア領と信じ、観光に出かけている。
だがそれはともかく、ここで日本国民が考えなくてはならないのは、馬英九政権が領土問題で、マレーシアではなく日本だけに強気であると言うことだ。言い方を変えれば、なぜ大国であるはずの日本がそこまで侮られるのか、である。
答えは馬英九政権が在日中国人の政権であると言うことだ。中国人である以上、どうしても反日キャンペーンで国民の中華民族意識を煽ろうとしてしまうのである。反日国家が怖い(対外摩擦が怖い)戦後日本は、台湾の中国人にとってもやはりいいカモなのだ。しかも尖閣問題では中華人民共和国が後ろ盾となってくれるから、彼らは自信満々である。
もっとも台湾人の大方にとり、今どき反日も中華民族もない。ヒステリックな反日煽動に飽き飽きし、あるいは日本との意味なき摩擦を恐れ、それが馬英九政権の支持率低下に拍車をかけた。
このように台湾国民は尖閣問題には無関心だ。しかし本来であるなら彼らは無関心であってはならないはず。なぜなら日本は米国とともに日米安保体制で台湾の国防を支える重要な国だからだ、中国と領土的主張で歩調を合わせ、その日本との関係を徒に悪化させるなど、以ての外であると考えてしかるべきなのだ。
だが台湾国民一般は、台湾が日本にも守られているとの認識はきわめて薄い。それは国民党独裁時代の反日政策により、日本の重要性があえて伏せられたと言うのもあるそうだが、それよりやはり日本が中国にペコペコばかりして台湾に関心を向けないため、日本は頼むに足りずと思われていることが大きいのだ。
要するに日本は在台中国人の政治勢力からだけでなく、台湾国民からも侮られているわけである。
だからもし日本が台湾重視の姿勢を見せ、頼りがいある強国だと認識されれば、馬英九政権の反日パフォーマンスなど国民から許されなくなるだろう。それどころか同政権の中国傾斜すらも、世論によって歯止めがかけられることだろう。
台湾は日本が強ければ中国に吸収されないですむ島だ。それは地政学的に見ても当然だが、国民の文化、心理から見ても同じことが言えそうだ。近代国民としての台湾人は文化的には中国人より日本人に近く、中国人からすれば、それが台湾人の中国人化の妨げなのだ。在台中国人が反日で中華民族意識を煽るのも、こうした日本の影響力を殺ぐためでもある。
強い日本は台湾人を励ます。ところがその日本が中国の前ばかりか、在台中国人に対しても弱腰を見せてしまった。これでは中国の脅威にさらされる台湾人の自信を奪うだけだろう。
日本がいかに大きな軍事力を擁していても、それだけではだめなのだ。中国の脅威から断固として台湾を守るとの姿勢を見せてはじめて、台湾における不安定要素を取り除き、中国に対する抑止力を十分に発揮して行くことができるのだ。
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
【お知らせ】 「台湾は日本の生命線!」メルマガ版を創刊
反中華覇権主義運動の一助たらんとさまざまな関連情報を配信しておりますので、同志同憂のご登録ならびにご指導をお願い申し上げます。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/







