チベット・ウイグルの「分裂策謀」に加担して中国脅かせ
2008/07/21/Mon
産経新聞(七月二十日)によると、北京五輪組織委員会は「五輪会場観戦規則」を発表し、競技会場内で横断幕を掲げたり、集団で同じ服を着ることを禁じたため、「『がんばれ』など日本選手を応援する横断幕も条項を厳密に解釈すれば不可となる恐れがある」のだそうだ。
なぜこうした禁止措置が採られるのだろうか。日本人は二十一世紀の今日における異常な情況の裏になにがあるかに関心を寄せなくければならない。
これに関して同紙は、「当局がチベットや新疆ウイグル自治区の独立派、中国政府が違法組織とする気功集団『法輪功』メンバーなどによる抗議行動を念頭に置いていることがうかがえる」と指摘する。
ではチベット人、ウイグル人、法輪功とはどのような存在なのか。チベット人、ウイグル人は中国政府の一方的で過酷な殖民支配を受け、民族浄化の危機に瀕する被害民族だ。法輪功は学習者の数が共産党員よりも多いと言うだけで、やはり一方的に弾圧、虐殺を受ける完全に無辜の人々である。
彼らはこのように、虐げられるからこそ中国政府に抗議を行う。ところが中国政府はさらにその抗議を弾圧する。そこでこうした情況が国際社会の批判を引き起こしたため、中国は五輪開催権を授与される際には人権状況の改善を承諾したものの、この国が実際にやっているのは人権状況の改善ではなく、人権状況への抗議のふたたびさらなる封じ込めなのだ。
今日ではこれら勢力を、五輪開催を破壊しようとするテロ集団だと世界に宣伝し、逮捕、監禁、投獄、再教育、処刑を正当化しているのだ。五輪に供えて大規模に展開する反テロ部隊も、武力で抗議勢力を殲滅するということ。決して横断幕や同じ服の禁止だけではないのである。
国際社会を騙す中国のやり口は陰惨だ。チベット事件での批判を沈静化させて各国の代表者を五輪開会式に出席させるため、チベット亡命政府との対話を開始しながら、その一方ではチベット人弾圧を強化しているのだ。
六月二十一日、チベットの支配者である張慶黎チベット自治区党委書記は同地で聖火リレーを迎えた際、「ダライの同志を完全に粉砕する」と表明した。国際五輪委員会はこの「政治的発言」に遺憾の意を表したが、張慶黎にはそのようなことはお構いなしだ。
英紙「サンデー・タイムズ」(七月十三日)によると、張慶黎が最近の講演で次のように強調していたことが中国の内部資料で明らかになった。
「我々の最終的勝利はまだ遠い。西側の敵対勢力に利用されたダライ集団は新たな国家分裂計画を立てているからだ。街坊委員会(地域住民委員会)のリーダーは外国からの人間を充分に監視せよ」
「政令と宣伝はダライ集団を阻止する最有力の武器だ。宣伝部們はさらに努力し、ダライ集団の陰険な策謀を暴き出せ」
そして実際に行っているのが、軍事力での威圧を背景にしたチベット人の再教育なのだそうだ。
今年三月のチベット事件を受け、各国の人々がチベット人を残酷な苦境から救出するため、北京五輪のボイコット、開催反対を訴えてきたが、中国政府は何も変わっていないどころかますます凶悪化し、それでいて聞えのいい「対話」の宣伝で各国を騙すことに成功していると言うわけだ。
ところで張慶黎が言う、「ダライ集団」を利用して中国の分裂、弱体化を狙っていると言う「西側の敵対勢力」とは何か。それはたいてい所謂「米帝国主義」を指すものと思われるが、いまやチベットの自由、人権に思いを寄せる各国の正義派人士も含まれているのだろう。
そこで日本においても「中国の敵対勢力」をさらに強化、拡大して行こう。中国がウソの宣伝工作を「有力な武器」とするなら、こちらは真実に基づいた反中国宣伝を行えばいい。
そして五輪会場での抗議を恐れるところに中国の弱点を見出すのだ。この国のアキレス腱であるチベット人、ウイグル人、法輪功に声援を送り、人権弾圧を止めない中国に国際世論による宣伝圧力を加え、さらには中国の対外膨張の牽制にも繋げて行くのだ。
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なぜこうした禁止措置が採られるのだろうか。日本人は二十一世紀の今日における異常な情況の裏になにがあるかに関心を寄せなくければならない。
これに関して同紙は、「当局がチベットや新疆ウイグル自治区の独立派、中国政府が違法組織とする気功集団『法輪功』メンバーなどによる抗議行動を念頭に置いていることがうかがえる」と指摘する。
ではチベット人、ウイグル人、法輪功とはどのような存在なのか。チベット人、ウイグル人は中国政府の一方的で過酷な殖民支配を受け、民族浄化の危機に瀕する被害民族だ。法輪功は学習者の数が共産党員よりも多いと言うだけで、やはり一方的に弾圧、虐殺を受ける完全に無辜の人々である。
彼らはこのように、虐げられるからこそ中国政府に抗議を行う。ところが中国政府はさらにその抗議を弾圧する。そこでこうした情況が国際社会の批判を引き起こしたため、中国は五輪開催権を授与される際には人権状況の改善を承諾したものの、この国が実際にやっているのは人権状況の改善ではなく、人権状況への抗議のふたたびさらなる封じ込めなのだ。
今日ではこれら勢力を、五輪開催を破壊しようとするテロ集団だと世界に宣伝し、逮捕、監禁、投獄、再教育、処刑を正当化しているのだ。五輪に供えて大規模に展開する反テロ部隊も、武力で抗議勢力を殲滅するということ。決して横断幕や同じ服の禁止だけではないのである。
国際社会を騙す中国のやり口は陰惨だ。チベット事件での批判を沈静化させて各国の代表者を五輪開会式に出席させるため、チベット亡命政府との対話を開始しながら、その一方ではチベット人弾圧を強化しているのだ。
六月二十一日、チベットの支配者である張慶黎チベット自治区党委書記は同地で聖火リレーを迎えた際、「ダライの同志を完全に粉砕する」と表明した。国際五輪委員会はこの「政治的発言」に遺憾の意を表したが、張慶黎にはそのようなことはお構いなしだ。
英紙「サンデー・タイムズ」(七月十三日)によると、張慶黎が最近の講演で次のように強調していたことが中国の内部資料で明らかになった。
「我々の最終的勝利はまだ遠い。西側の敵対勢力に利用されたダライ集団は新たな国家分裂計画を立てているからだ。街坊委員会(地域住民委員会)のリーダーは外国からの人間を充分に監視せよ」
「政令と宣伝はダライ集団を阻止する最有力の武器だ。宣伝部們はさらに努力し、ダライ集団の陰険な策謀を暴き出せ」
そして実際に行っているのが、軍事力での威圧を背景にしたチベット人の再教育なのだそうだ。
今年三月のチベット事件を受け、各国の人々がチベット人を残酷な苦境から救出するため、北京五輪のボイコット、開催反対を訴えてきたが、中国政府は何も変わっていないどころかますます凶悪化し、それでいて聞えのいい「対話」の宣伝で各国を騙すことに成功していると言うわけだ。
ところで張慶黎が言う、「ダライ集団」を利用して中国の分裂、弱体化を狙っていると言う「西側の敵対勢力」とは何か。それはたいてい所謂「米帝国主義」を指すものと思われるが、いまやチベットの自由、人権に思いを寄せる各国の正義派人士も含まれているのだろう。
そこで日本においても「中国の敵対勢力」をさらに強化、拡大して行こう。中国がウソの宣伝工作を「有力な武器」とするなら、こちらは真実に基づいた反中国宣伝を行えばいい。
そして五輪会場での抗議を恐れるところに中国の弱点を見出すのだ。この国のアキレス腱であるチベット人、ウイグル人、法輪功に声援を送り、人権弾圧を止めない中国に国際世論による宣伝圧力を加え、さらには中国の対外膨張の牽制にも繋げて行くのだ。
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