尖閣は日本領とする台湾前副総統の訴え
2008/07/12/Sat
昨七月十一日、香港のメディアが台湾の呂秀蓮前副総統を罵ってこう言った。
「彼女はまたしても日本人のために発言した。釣魚台(尖閣諸島)は中国大陸にも台湾にも属さず、日本のものだと考えているのだ」と。呂秀蓮氏がその日に語ったのは「釣魚台の主権は中国に属さない」。香港の中国人はこれに噛み付いたのだ。
台湾で先日巻き起こった外省人勢力による尖閣騒動の発端は、尖閣海域を侵犯した台湾船の沈没事故だったが、日台関係を守るため、日本の議員たちに問題の早期解決を訴えていたのが許世楷駐日代表(当時)と訪日中だった呂秀蓮氏だった。二人は本国に対しても冷静な処理を訴え、そのため反日を楽しむ外省人勢力から罵声を浴びている。

尖閣問題を語る呂秀蓮前副総統
報道によると、その呂秀蓮氏が昨日語ったのは次のようなもの。
「釣魚台の主権は一八九五年の下関条約により、清国政府が台湾を割譲した際に日本に移った。そのため台湾は中国に属さず、釣魚台も中国には帰属しなくなった」
これは同条約で日本に割譲された「台湾本島及び附属島嶼」の「附属島嶼」に尖閣諸島が含まれているとする中国・台湾側の謬説に基づいたものだ。当時すでに日本が領有していた尖閣がそれに含まれているはずがない。
それはともかく呂秀蓮氏は続けてこう言う。
「第二次世界大戦後、釣魚台と沖縄は連合国の管理下に入り、その後日本は米国から釣魚台の管轄権を譲られ、管理権、行政権を行使し始め、無主の島の占有権を主張し始めた」
これを正確に言うなら、「尖閣を含む沖縄が米国から日本へ復帰した」だろう。ちなみに尖閣は一八八五年に日本が領土への編入を行って以来、「無主の島」ではなくなている。
では呂秀蓮氏は、尖閣はどこの帰属すると言っているのだろうか。それについてははっきりと言わないが、次のようには述べている。
「宜蘭県頭城鎮の行政区分に入っていると言ってはならない。それで釣魚台が台湾に帰属している証明になると思っているのだろうが、国際的には笑い話だ。まして清や明の歴史的文献に記載があるのが証明だなどとは、さらに言うべきではない」
つまり明、清の文献に釣魚台の記載があることを尖閣領有権の根拠にしてはならないのは素より、台湾宜蘭県に編入していることを以って、領有権の証明にしてもいけないと戒めているのだ。
要するに中国領でもなければ台湾領にもなっていないと言っているようだ。しかしそうはっきりと言えないところに領土問題の難しさがあるのだろう。突然「我々のものではない」などと主張すれば、国民から理解されるどころか、反発されるだけである。
上記の誤謬だらけの歴史的経緯の説明も、勘違いからと言うより、国民に納得させるために敢えてしたものかも知れない。
だが、いずれにせよ呂秀蓮氏にとって、歴史経緯が厳密にはどのようなものだったかはあまり問題ではないようだ。彼女が訴えたいのは次の発言の通りである。
「釣魚台は中国に帰属しない。もし台湾が北京と共同で釣魚台問題を処理しようとすれば、先ず台湾の主権を譲り渡すこととなる。台湾は中華人民共和国の一部であるとこれまで中国が主張してきた通りになってしまうのだ」
このように呂秀蓮氏は「日本のために発言」したのではなく、台湾のために発言したのだ。「尖閣は日本領土」と明言していた李登輝氏とまったく同じである。

台湾の海巡署船に護衛されながら尖閣海域に侵入し、海保船と対峙する民間反日
団体(6月16日)。喜ぶのは中国だ
呂秀蓮氏は国民党独裁時代の戒厳令下で台湾独立分子として逮捕、投獄され、残酷な拷問に耐えてきた「烈女」。桃園県知事時代に日本で開催された下関条約百周年シンポジウムで登壇し、同条約で「台湾が中国から分離されたのはよかった」と発言したり、副総統就任後は「日本から放棄された台湾は帰属先未定」として中華民国(チャイナ共和国)の台湾支配の不法性を指摘したりと、真理を掲げて数々の政治的タブーを打ち破ってきた。
そして今回、尖閣領有問題でも真理を訴えた。それもこれも台湾を中国から守り抜くためである。尖閣領有と言う政治的主張は台湾と中国とを結ぶ「中華民族の絆」。そのような滑稽で危険なものは捨て去ろうと言っているのだ。
そして台湾を守るため、本国で反日煽動が起こった際には事態の沈静化を求める一方で、日本の議員らに対し、日本も米国と同様、台湾関係法を制定し、日台関係を強固なものにするよう遊説している。
外省人政権が台湾を日米陣営から中国の側へと引っ張っていこうとする形成の中、日本人が支持、応援、提携するべきはこのような、中国人が罵ってやまない台湾独立派の人々であるはずだ。
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
【お知らせ】 「台湾は日本の生命線!」メルマガ版を創刊
反中華覇権主義運動の一助たらんとさまざまな関連情報を配信しておりますので、同志同憂のご登録ならびにご指導をお願い申し上げます。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/
「彼女はまたしても日本人のために発言した。釣魚台(尖閣諸島)は中国大陸にも台湾にも属さず、日本のものだと考えているのだ」と。呂秀蓮氏がその日に語ったのは「釣魚台の主権は中国に属さない」。香港の中国人はこれに噛み付いたのだ。
台湾で先日巻き起こった外省人勢力による尖閣騒動の発端は、尖閣海域を侵犯した台湾船の沈没事故だったが、日台関係を守るため、日本の議員たちに問題の早期解決を訴えていたのが許世楷駐日代表(当時)と訪日中だった呂秀蓮氏だった。二人は本国に対しても冷静な処理を訴え、そのため反日を楽しむ外省人勢力から罵声を浴びている。

尖閣問題を語る呂秀蓮前副総統
報道によると、その呂秀蓮氏が昨日語ったのは次のようなもの。
「釣魚台の主権は一八九五年の下関条約により、清国政府が台湾を割譲した際に日本に移った。そのため台湾は中国に属さず、釣魚台も中国には帰属しなくなった」
これは同条約で日本に割譲された「台湾本島及び附属島嶼」の「附属島嶼」に尖閣諸島が含まれているとする中国・台湾側の謬説に基づいたものだ。当時すでに日本が領有していた尖閣がそれに含まれているはずがない。
それはともかく呂秀蓮氏は続けてこう言う。
「第二次世界大戦後、釣魚台と沖縄は連合国の管理下に入り、その後日本は米国から釣魚台の管轄権を譲られ、管理権、行政権を行使し始め、無主の島の占有権を主張し始めた」
これを正確に言うなら、「尖閣を含む沖縄が米国から日本へ復帰した」だろう。ちなみに尖閣は一八八五年に日本が領土への編入を行って以来、「無主の島」ではなくなている。
では呂秀蓮氏は、尖閣はどこの帰属すると言っているのだろうか。それについてははっきりと言わないが、次のようには述べている。
「宜蘭県頭城鎮の行政区分に入っていると言ってはならない。それで釣魚台が台湾に帰属している証明になると思っているのだろうが、国際的には笑い話だ。まして清や明の歴史的文献に記載があるのが証明だなどとは、さらに言うべきではない」
つまり明、清の文献に釣魚台の記載があることを尖閣領有権の根拠にしてはならないのは素より、台湾宜蘭県に編入していることを以って、領有権の証明にしてもいけないと戒めているのだ。
要するに中国領でもなければ台湾領にもなっていないと言っているようだ。しかしそうはっきりと言えないところに領土問題の難しさがあるのだろう。突然「我々のものではない」などと主張すれば、国民から理解されるどころか、反発されるだけである。
上記の誤謬だらけの歴史的経緯の説明も、勘違いからと言うより、国民に納得させるために敢えてしたものかも知れない。
だが、いずれにせよ呂秀蓮氏にとって、歴史経緯が厳密にはどのようなものだったかはあまり問題ではないようだ。彼女が訴えたいのは次の発言の通りである。
「釣魚台は中国に帰属しない。もし台湾が北京と共同で釣魚台問題を処理しようとすれば、先ず台湾の主権を譲り渡すこととなる。台湾は中華人民共和国の一部であるとこれまで中国が主張してきた通りになってしまうのだ」
このように呂秀蓮氏は「日本のために発言」したのではなく、台湾のために発言したのだ。「尖閣は日本領土」と明言していた李登輝氏とまったく同じである。

台湾の海巡署船に護衛されながら尖閣海域に侵入し、海保船と対峙する民間反日
団体(6月16日)。喜ぶのは中国だ
呂秀蓮氏は国民党独裁時代の戒厳令下で台湾独立分子として逮捕、投獄され、残酷な拷問に耐えてきた「烈女」。桃園県知事時代に日本で開催された下関条約百周年シンポジウムで登壇し、同条約で「台湾が中国から分離されたのはよかった」と発言したり、副総統就任後は「日本から放棄された台湾は帰属先未定」として中華民国(チャイナ共和国)の台湾支配の不法性を指摘したりと、真理を掲げて数々の政治的タブーを打ち破ってきた。
そして今回、尖閣領有問題でも真理を訴えた。それもこれも台湾を中国から守り抜くためである。尖閣領有と言う政治的主張は台湾と中国とを結ぶ「中華民族の絆」。そのような滑稽で危険なものは捨て去ろうと言っているのだ。
そして台湾を守るため、本国で反日煽動が起こった際には事態の沈静化を求める一方で、日本の議員らに対し、日本も米国と同様、台湾関係法を制定し、日台関係を強固なものにするよう遊説している。
外省人政権が台湾を日米陣営から中国の側へと引っ張っていこうとする形成の中、日本人が支持、応援、提携するべきはこのような、中国人が罵ってやまない台湾独立派の人々であるはずだ。
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
【お知らせ】 「台湾は日本の生命線!」メルマガ版を創刊
反中華覇権主義運動の一助たらんとさまざまな関連情報を配信しておりますので、同志同憂のご登録ならびにご指導をお願い申し上げます。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014/







