パンダ―暴力国家の「親善大使」を拒否せよ
2008/05/10/Sat
来日した胡錦濤・中国主席は六日夜に都内の日比谷公園内において、日本国民による抗議デモの怒号を受けながら福田首相など政財界の媚中派と夕食をとったが、席上「「パンダは日中友好のシンボルだ。上野動物園に一対を研究協力のために提供する」と表明した。
日本政府は四月から、パンダの貸与要請を行っていた。なぜ「貸与」かと言うと、パンダは絶滅危惧種のため、中国はワシントン条約上、これを海外に売却することも贈与することもできないからだ。そこで中国はレンタル料を徴収して、各国に貸与している。レンタル料の名目はパンダの保護や研究のための「協力金」。しかしその額の大きさから、各国から金儲けとの非難を浴びてきた。ちなみに神戸動物園が支払うパンダのレンタル料は年間約一億円。
当初中国側は日本側の要請に難色を示していたが、やはり毒餃子問題、さらにはチベット問題への日本国民の反発を見て、結局はそれに応じることとなった。
要するに中国のパンダ貸与の目的は、レンタル料以上に、各国の政府、国民を籠絡するにある。パンダのかわいらしさを利用してでも、中国への警戒心を緩和させなければならないとの事情がこの暴力国家にはあるのだ。日中国交正常化直後の昭和四十七年、上野動物園に贈られた二頭のパンダが「日中友好」ブームに火をつけたことは周知のとおりだ。日本人はそれにより、中国が人権弾圧、軍事優先の恐怖国家であることがすっかりわからなくなって今日に至っている。
ちなみに二〇〇五年、中国は台湾への軍事侵攻を合法化する反国家分裂法を制定して台湾国民の反発を受けた直後、やはりパンダを台湾に贈呈すると申し出た。こちらは貸与ではなく贈与。なぜなら台湾は中国国内の一地方であり、禁止されている海外への贈与ではないと言うのが中国の言い分だ。だから陳水扁政権は危機感を抱いた。パンダ歓迎ムードに沸く国民に配慮しながら、「飼育技術が不足」等々の理由で婉曲に拒否したが、中国側は「技術指導を行う」と申し出たり、国内で台湾へ贈るパンダの名前募集の大衆動員運動を行うなどで執拗に受け入れを迫った。台湾国内でも馬英九台北市長が同市の動物園で迎え入れるとして歓迎キャンペーンを展開し、国民の支持を集めたが、結局は陳水扁総統が「パンダは棲息地にとどまるべき。贈答品となって檻に閉じ込められるのは不幸だ」との説得力ある理由で拒否することに成功した。もっとも今では馬英九が次期総統に就任することが決まり、パンダが受け入れられる公算は大。この新総統は国家主権を守ろうとの意思が希薄なのだ。
今回、パンダの貸与を先に働きかけたのは日本政府だった。その目的は、パンダを「親善大使」に仕立てることにある。政府には日中関係の増進で点数稼ぎをしようとしているわけで、その点は馬英九と変わらない。これでは完全にパンダの政治利用だ。毒餃子事件の解決ではなく、同事件で損なわれた中国のイメージを回復しようと言うのだから、これは国民(子供を含む)への許されざる背信行為だ。
だが「日中友好」なるものに反発の声が従来になく高まっている今日、パンダ受け入れへの批判が高まりを見せている。「高額なレンタル料を支払ってまで受け入れる必要があるのか」との声も大きいが、それは本質的には金額の問題と言うより、無批判な「友好」への抵抗だろう。
その一方で「値段の問題ではなく、かわいいパンダが来るのだから目くじらを立てず、楽しめばいい。子供たちにとっても喜ばしいこと」(ムツゴロウこと畑正憲氏)と言った声も普遍的にあるはずだ。台湾でも「パンダはかわいい動物。政治問題化するな」と媚中政治勢力や動物好きの無邪気な国民が叫んでいたが、台湾にしても日本にしても、こうした人々こそ中国にとっては格好の工作の対象となるのだ。
私も大の動物好きで、動物園へもよく足を運ぶが、やはり国のことを最優先に考えなくてはならない。だからパンダ受け入れには断固反対する。福田首相は中国のテレビ局の取材に対し、「国民のほとんどはパンダを歓迎している」などと言い放ち、批判の声の隠蔽を図ったが、私は福田首相に、「日中友好を言う前に東支那海のガス田問題、毒餃子問題を解決しろ」と要求したい。そして国民にも「いい加減に中国の策略に気がつけ。いつまでも籠絡されるな」と訴えたい。
「日中友好関係」は「日中主従関係」以外の何物でもない。パンダ貸与問題は日本人にそれにを考えるいい機会を与えてくれている。なぜなら誰もが「パンダ」(=中国)には注目するからだ。そこで良識ある人々は、パンダを受け入れることで中国の横暴、残虐な暴力体質に目をつぶるべきかどうかの問題を世論に突きつけよう。
そして敵は中国とそれに呼応する日本政府であり、それぞれに「友好」の言葉はもはや騙されないと言うことを思い知らせなくてはならない。また私は陳水扁総統と同様、「パンダは棲息地にとどまるべき。贈答品となって檻に閉じ込められるのは不幸だ」とも主張したい。これは日本人にも説得力を持つはずだ。
以下、ご協力を!
■産経新聞のアンケート。良識を以って回答を送ろう。
http://sankei.jp.msn.com/topics/culture/3341/clt3341-t.htm
①「パンダの貸与を受けることに賛成ですか」
②「高額のレンタル料に納得できますか」
③「パンダで喜ばせてギョーザ問題などを隠す意図があると思いますか」。
ご意見は、13日の午前11時まで下記リンクよりMSN産経ニュースへ。手紙
・FAX不可、16日掲載予定。
■東京都に上野動物園のパンダ受け入れ反対の声を
東京都建設局公園緑地部管理課
S0000378@section.metro.tokyo.jp 03-5320-5365
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運動を拡大したいので。
明11日、台湾研究フォーラム第109回定例講演会
奮って参加を。
■講師 易錦銓氏(台湾経済研究院顧問)
■演題 これからの台湾の対外関係
馬英九政権の発足を控える台湾。対中国宥和路線の強化も懸念されるなか、どのような方向へ向かっていくのか。国連加盟の動きは? 対米関係は? そして対日関係は? 専門家である易錦銓氏に語っていただく。
易錦銓(えき・きんせん)氏 昭和3年生まれ。日本時代の台中高等商業学校を出、陸軍幹部候補生に。東呉大学商学部卒、早稲田大学大学院博士課程修了。東呉大学教授(日本語・国際貿易)、台湾貿易センター東京所長、世界貿易センター日本駐在代表、(財)台湾経済研究院東京研究所長などを歴任。経済学博士。
【日 時】5月11日(日)午後5時45分~8時00分
【場 所】文京シビック3F 第一会議室
(交通)JR「水道橋駅」徒歩10分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
【参加費】会員500円 一般1000円
【懇親会】閉会後、会場付近にて(会費3000円、学生1000円)
【問合せ】090-4138-6397
※会員募集中 年会費2000円(定例会会場でも受け付けます)
日本政府は四月から、パンダの貸与要請を行っていた。なぜ「貸与」かと言うと、パンダは絶滅危惧種のため、中国はワシントン条約上、これを海外に売却することも贈与することもできないからだ。そこで中国はレンタル料を徴収して、各国に貸与している。レンタル料の名目はパンダの保護や研究のための「協力金」。しかしその額の大きさから、各国から金儲けとの非難を浴びてきた。ちなみに神戸動物園が支払うパンダのレンタル料は年間約一億円。
当初中国側は日本側の要請に難色を示していたが、やはり毒餃子問題、さらにはチベット問題への日本国民の反発を見て、結局はそれに応じることとなった。
要するに中国のパンダ貸与の目的は、レンタル料以上に、各国の政府、国民を籠絡するにある。パンダのかわいらしさを利用してでも、中国への警戒心を緩和させなければならないとの事情がこの暴力国家にはあるのだ。日中国交正常化直後の昭和四十七年、上野動物園に贈られた二頭のパンダが「日中友好」ブームに火をつけたことは周知のとおりだ。日本人はそれにより、中国が人権弾圧、軍事優先の恐怖国家であることがすっかりわからなくなって今日に至っている。
ちなみに二〇〇五年、中国は台湾への軍事侵攻を合法化する反国家分裂法を制定して台湾国民の反発を受けた直後、やはりパンダを台湾に贈呈すると申し出た。こちらは貸与ではなく贈与。なぜなら台湾は中国国内の一地方であり、禁止されている海外への贈与ではないと言うのが中国の言い分だ。だから陳水扁政権は危機感を抱いた。パンダ歓迎ムードに沸く国民に配慮しながら、「飼育技術が不足」等々の理由で婉曲に拒否したが、中国側は「技術指導を行う」と申し出たり、国内で台湾へ贈るパンダの名前募集の大衆動員運動を行うなどで執拗に受け入れを迫った。台湾国内でも馬英九台北市長が同市の動物園で迎え入れるとして歓迎キャンペーンを展開し、国民の支持を集めたが、結局は陳水扁総統が「パンダは棲息地にとどまるべき。贈答品となって檻に閉じ込められるのは不幸だ」との説得力ある理由で拒否することに成功した。もっとも今では馬英九が次期総統に就任することが決まり、パンダが受け入れられる公算は大。この新総統は国家主権を守ろうとの意思が希薄なのだ。
今回、パンダの貸与を先に働きかけたのは日本政府だった。その目的は、パンダを「親善大使」に仕立てることにある。政府には日中関係の増進で点数稼ぎをしようとしているわけで、その点は馬英九と変わらない。これでは完全にパンダの政治利用だ。毒餃子事件の解決ではなく、同事件で損なわれた中国のイメージを回復しようと言うのだから、これは国民(子供を含む)への許されざる背信行為だ。
だが「日中友好」なるものに反発の声が従来になく高まっている今日、パンダ受け入れへの批判が高まりを見せている。「高額なレンタル料を支払ってまで受け入れる必要があるのか」との声も大きいが、それは本質的には金額の問題と言うより、無批判な「友好」への抵抗だろう。
その一方で「値段の問題ではなく、かわいいパンダが来るのだから目くじらを立てず、楽しめばいい。子供たちにとっても喜ばしいこと」(ムツゴロウこと畑正憲氏)と言った声も普遍的にあるはずだ。台湾でも「パンダはかわいい動物。政治問題化するな」と媚中政治勢力や動物好きの無邪気な国民が叫んでいたが、台湾にしても日本にしても、こうした人々こそ中国にとっては格好の工作の対象となるのだ。
私も大の動物好きで、動物園へもよく足を運ぶが、やはり国のことを最優先に考えなくてはならない。だからパンダ受け入れには断固反対する。福田首相は中国のテレビ局の取材に対し、「国民のほとんどはパンダを歓迎している」などと言い放ち、批判の声の隠蔽を図ったが、私は福田首相に、「日中友好を言う前に東支那海のガス田問題、毒餃子問題を解決しろ」と要求したい。そして国民にも「いい加減に中国の策略に気がつけ。いつまでも籠絡されるな」と訴えたい。
「日中友好関係」は「日中主従関係」以外の何物でもない。パンダ貸与問題は日本人にそれにを考えるいい機会を与えてくれている。なぜなら誰もが「パンダ」(=中国)には注目するからだ。そこで良識ある人々は、パンダを受け入れることで中国の横暴、残虐な暴力体質に目をつぶるべきかどうかの問題を世論に突きつけよう。
そして敵は中国とそれに呼応する日本政府であり、それぞれに「友好」の言葉はもはや騙されないと言うことを思い知らせなくてはならない。また私は陳水扁総統と同様、「パンダは棲息地にとどまるべき。贈答品となって檻に閉じ込められるのは不幸だ」とも主張したい。これは日本人にも説得力を持つはずだ。
以下、ご協力を!
■産経新聞のアンケート。良識を以って回答を送ろう。
http://sankei.jp.msn.com/topics/culture/3341/clt3341-t.htm
①「パンダの貸与を受けることに賛成ですか」
②「高額のレンタル料に納得できますか」
③「パンダで喜ばせてギョーザ問題などを隠す意図があると思いますか」。
ご意見は、13日の午前11時まで下記リンクよりMSN産経ニュースへ。手紙
・FAX不可、16日掲載予定。
■東京都に上野動物園のパンダ受け入れ反対の声を
東京都建設局公園緑地部管理課
S0000378@section.metro.tokyo.jp 03-5320-5365
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明11日、台湾研究フォーラム第109回定例講演会
奮って参加を。
■講師 易錦銓氏(台湾経済研究院顧問)
■演題 これからの台湾の対外関係
馬英九政権の発足を控える台湾。対中国宥和路線の強化も懸念されるなか、どのような方向へ向かっていくのか。国連加盟の動きは? 対米関係は? そして対日関係は? 専門家である易錦銓氏に語っていただく。
易錦銓(えき・きんせん)氏 昭和3年生まれ。日本時代の台中高等商業学校を出、陸軍幹部候補生に。東呉大学商学部卒、早稲田大学大学院博士課程修了。東呉大学教授(日本語・国際貿易)、台湾貿易センター東京所長、世界貿易センター日本駐在代表、(財)台湾経済研究院東京研究所長などを歴任。経済学博士。
【日 時】5月11日(日)午後5時45分~8時00分
【場 所】文京シビック3F 第一会議室
(交通)JR「水道橋駅」徒歩10分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
【参加費】会員500円 一般1000円
【懇親会】閉会後、会場付近にて(会費3000円、学生1000円)
【問合せ】090-4138-6397
※会員募集中 年会費2000円(定例会会場でも受け付けます)
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