「台湾承認を」と米政府に訴えるボルトン氏の対中戦略
2020/07/06/Mon
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米国のボルトン前大統領補佐官は4月16日、ツイッターで次のように投稿し、台湾で大きな話題を呼んだ。
「コロナウイルスに対する台湾の努力と、北京の妨害や隠蔽を考えれば、米国は台湾への全面的な外交上の承認を再考する必要がある。私が20年前に台湾に明確な支持を与えることは米国の利益に最も役立つ適うと言ったようにだ」

この投稿には2000年2月、つまり「20年前」にボルトン氏が台湾の英字紙タイペイタイムスに寄せた一文が添付されていた。その内容は、米国が冷戦下での考慮により、中国が国連で主導的な地位を得るのを許し、またそれとの国交を結び、国際法上は国家と言える台湾を承認しないことの誤りを指摘するものだ。
「20年前」と言えば、かつてのソ連に代わり中国が米国にとっての最大の軍事的脅威として擡頭しつつあった時期。中国覇権主義の動向を先見していた訳だ。そして武漢ウイルスのパンデミックにより、米国や各国にとり台湾こそが信じるにたる友であり、それに対して中国は全く信用できない敵であることが今までになく明らかになった今この時こそ、台湾を国と認め、従来の不条理な状況にピリオドを打て、と訴えたのだ。
さて同氏は現在、トランプ政権在任時の回顧録を書き、内外の注目を集めているところだが、これを受けてニューヨークの外国人記者協会が7月2日に開催した座談会(テレビ会議方式)でも、同様の主張を次のように展開した。

「台湾が国際社会で占める地位は1949年以降で最良。それが示すモデルは東亜、南亜に大きな影響力を持っている。米国は全面的に台湾を外交承認し、今までとは違うところを見せるべきだ」
「台湾のコロナウイルスへの対処を見れば、台湾海峡両岸の政府が全く違うことがわかる。台湾内部にも北京と関係改善したい者はいたが、そうした心理も香港情勢によって瓦解した」
「もし台湾のような民選の政府を擁する国家を承認しないなら、外交承認の意味はどこにあるのか」
「(中国への配慮で)これまで政府関係者は、台湾の代表とはコーヒーショップで会わなければならなかったが、これは馬鹿馬鹿しいこと。政府の建物の中で会って何が悪いのか。米国は台湾の人々を招いて会見するという方法で、北京の香港、ウイグル民族への圧迫に対し、非対称的な圧力を行使することができる。それによって実質的効果は望めないとしても、『これまでのようにはならない』と知らせることはなる」
中国覇権主義がこれまで、その支配地域内では人権弾圧を強化し、外に向けては公然と領土欲を剥き出しにすることができたのは、米国を含む国際社会の様々な配慮に基づく「黙認」が長期間にわたり続いたからだが、いよいよそうした無法に歯止めを掛けなければならない状況に立ち至った今日、求められているのはまさに、「これまでのようにはならない」と中国に知らしめることなのである。
そしてその手段の一つに、「台湾問題」という中国覇権主義のアキレス腱の一つを強く衝くこと、つまり「台湾は中国とは異なる国家だ」との真実を明らかにし、「台湾は中国領土の不可分の一つ」とは虚構を打ち破ることがあるということなのだろう。
こうしたボルトン氏の有効な戦略は、日本も検討に値しよう。もっとも中国も恐れない勇気があればの話だが。
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「コロナウイルスに対する台湾の努力と、北京の妨害や隠蔽を考えれば、米国は台湾への全面的な外交上の承認を再考する必要がある。私が20年前に台湾に明確な支持を与えることは米国の利益に最も役立つ適うと言ったようにだ」

この投稿には2000年2月、つまり「20年前」にボルトン氏が台湾の英字紙タイペイタイムスに寄せた一文が添付されていた。その内容は、米国が冷戦下での考慮により、中国が国連で主導的な地位を得るのを許し、またそれとの国交を結び、国際法上は国家と言える台湾を承認しないことの誤りを指摘するものだ。
「20年前」と言えば、かつてのソ連に代わり中国が米国にとっての最大の軍事的脅威として擡頭しつつあった時期。中国覇権主義の動向を先見していた訳だ。そして武漢ウイルスのパンデミックにより、米国や各国にとり台湾こそが信じるにたる友であり、それに対して中国は全く信用できない敵であることが今までになく明らかになった今この時こそ、台湾を国と認め、従来の不条理な状況にピリオドを打て、と訴えたのだ。
さて同氏は現在、トランプ政権在任時の回顧録を書き、内外の注目を集めているところだが、これを受けてニューヨークの外国人記者協会が7月2日に開催した座談会(テレビ会議方式)でも、同様の主張を次のように展開した。

「台湾が国際社会で占める地位は1949年以降で最良。それが示すモデルは東亜、南亜に大きな影響力を持っている。米国は全面的に台湾を外交承認し、今までとは違うところを見せるべきだ」
「台湾のコロナウイルスへの対処を見れば、台湾海峡両岸の政府が全く違うことがわかる。台湾内部にも北京と関係改善したい者はいたが、そうした心理も香港情勢によって瓦解した」
「もし台湾のような民選の政府を擁する国家を承認しないなら、外交承認の意味はどこにあるのか」
「(中国への配慮で)これまで政府関係者は、台湾の代表とはコーヒーショップで会わなければならなかったが、これは馬鹿馬鹿しいこと。政府の建物の中で会って何が悪いのか。米国は台湾の人々を招いて会見するという方法で、北京の香港、ウイグル民族への圧迫に対し、非対称的な圧力を行使することができる。それによって実質的効果は望めないとしても、『これまでのようにはならない』と知らせることはなる」
中国覇権主義がこれまで、その支配地域内では人権弾圧を強化し、外に向けては公然と領土欲を剥き出しにすることができたのは、米国を含む国際社会の様々な配慮に基づく「黙認」が長期間にわたり続いたからだが、いよいよそうした無法に歯止めを掛けなければならない状況に立ち至った今日、求められているのはまさに、「これまでのようにはならない」と中国に知らしめることなのである。
そしてその手段の一つに、「台湾問題」という中国覇権主義のアキレス腱の一つを強く衝くこと、つまり「台湾は中国とは異なる国家だ」との真実を明らかにし、「台湾は中国領土の不可分の一つ」とは虚構を打ち破ることがあるということなのだろう。
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