パンデミックを招いた容疑!/中国従属=台湾排除! WHO事務局の堕落(下)
2020/05/09/Sat
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■「中国優先」で台湾からの警告メールを握り潰したか
4月9日、米国の国務省報道官をして「WHOがまたも公衆衛生より(中国の)政治を優先した」と非難せしめた一つに、昨年12月31日に台湾政府から送られたメールを、WHO事務局が握り潰した事件がある。
そこには、武漢で人から人に感染する肺炎が発生したとの情報が書かれていたのだから深刻だ。
同局はこの武漢ウイルス禍に関する重大な警告を無視した上で、更には今年1月14日、なおも「中国政府による調査では、人から人への感染を証明する明確な証拠は見つかっていない」などと発表しているのだ。
WHO新興感染症対策チーム長のケルクホーフェ氏は後に、台湾からの通報で人人感染発生の可能性を感じたと証言するが、そうした専門家の見方も無視した訳だから、国内の感染状況を隠蔽したい中国への配慮だろう。
中国の習近平主席が「人から人への感染」をようやく認めたのは同月20日。それでもテドロス事務局長などは、23日に至ってもまだ、「中国で発生しているウイルスは世界的な脅威ではない」などとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」を見送っているのだから、これではあの国の忠犬さながら。宣言を発したのは1月30日になってやっとだった。
【追記】独誌「デア・シュピーゲル」は5月9日、ドイツ連邦情報局からの情報として、習近平は1月21日、テドロスと通話した際、WHOに人人感染の情報を公表しないよう要求し、テドロスはそれに従い、1月末にようやく緊急事態宣言を出したと伝えている。
■もし台湾の警告を受け入れればパンデミックは…
そのため国務省報道官は、「時間と人命を費やした」とも非難している。
まさにその通りだろう。もしWHO事務局が中国従属、台湾排除の姿勢を採らず、台湾からの警告を素直に受け入れ、適切な行動に出ていれば、間違いなくその分、感染は抑止され、多くの人命が失われずに済んだはずである。
台湾の亜洲大副学長で公衆衛生学が専門の呉聡能氏も、「もしテドロス氏が早期に台湾からの警告に基づき防疫に着手していたら、全世界の感染状況は今ほどひどくはならなかったはずだ。台湾は中国とはこれほど近いが、高レベルの防疫体制を採ったため感染者数は低い。これがいい証明だ」と指摘する。
このように、パンデミックも回避できたかもしれないと思えば、「公衆衛生より政治を優先」して危険な感染状況を隠し続けた中国と、それと歩調を共にしたWHO事務局は、パンデミック惹起の容疑者と言えそうだ。
ところが国務省から批判を受けたテドロス事務局長はその翌10日、反論に出た。台湾からのメールには「人から人への感染」への言及はなかったと言い張ったのだ。
■しらばっくれるテドロス氏に台湾政府が怒りの反論
そこで台湾の中央感染症指揮センターは、実際にそのメール内容を公開したのである。その内容は次の如し。
「今日のニュース資料によると、中国の武漢では少なくとも7人の非定型肺炎の症例が通報されている。現地の保健医療当局はメディアに対し、これら症例はSARSではないが、現在サンプルを検査中で、隔離治療が行われていると話している。もし関連情報があればご提供いただけるとありがたい。この問題に対するご関心に予め感謝申し上げる。よろしくお願いします」

公開された台湾政府のWHO事務局に宛てたメール。同局がいかに否定しようとも、「人から人への感染」を警告する内容だ
たしかにそこには「人から人に感染する」との言葉はない。だが「非定型肺炎の症例が通報されている」とあり、「隔離治療が行われている」ともあるのである。それだけで十分、「人から人への感染」の警鐘になっているではないか。
テドロス氏が、それを理解できないはずがない。そこで同センター指揮官を務める陳時中・衛生福利部長(保健相)は、同氏をこう批判した。

台湾の中央感染症指揮センターの陳時中指揮官。メールを掲げてWHO事務局の対応の愚かさを批判した
「玄人が素人の話をしている」
「すでに七人が隔離治療していると伝えている。隔離治療とはどういうことか、言わなくてもわかるはず」
「隔離治療という言葉が警告でないなら、何を警告と言うのか」
「加盟していない台湾はWHOに状況報告を行っているが、もし加盟国の中国は報告していないというのなら、それは隠蔽と呼ぶ以外にない。もし中国が報告をしていたというなら、WHOの職務放棄と呼ぶ以外にない」
17日には米国のトランプ大統領が次のようにツィートした。
「WHOはなぜ、昨年12月に台湾の保健当局者が『コロナウィルスは人人感染の恐れがある』と警告するメールを無視したのか。なぜ1月と2月にウイルスが世界に広がった時、不正確、あるいは誤解を招く主張を行ったのか。なぜ長期間、断固たる行動に出なかったのか」

トランプ大統領もツイッターで台湾を援護。米国はWHO事務局の中国迎合と台湾排除こそ、
同局の腐敗の原因と見抜いているようだ
これを受けて台湾の外交部は、こうした一連の米国の台湾支持の措置に感謝を表明している。
■良心をも捨て去ったWHO事務局を放置するか
さて、前回と同様に、5月4日に開かれたWHO事務局の定例会見へと話を移そう。
これまで書いたとおり、この会見で許容し難い虚言を繰り返した同局のソロモン法律副顧問だが、更にもう一つ、聞き捨てならない発言を行ったのだ。上記の台湾からの警告メール無視事件についてである。
記者から「なぜそれに厳粛に対応しなかったのか」と質問されたテドロス氏だが、相変わらず台湾関連の質問には一切受け付けず、隣のソロモン氏に回答させた。そこで「代打」に出た同氏は、こう答えた。
「あれは警告のメールなどではなかった。台湾は礼儀正しく情報を求めて来ただけだ」と。
このように、どこまでも白を切るつもりだ。同局には良識、良心というものはないのだろうか。もっとも、そのようなものを持っていたら、とても「公衆衛生より政治を優先」する中国の傀儡など演じることはできないだろう。とにかく、パンデミックを招いた責任から逃れようと必死なのである。
そこで浮上するのが、このようなWHO事務局に、全世界の感染対策を指導する資格はあるのかという問題だ。
「人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつ」と謳うWHO憲章をも顧みず、中国に言われるがまま、公然と台湾を「差別」するWHO事務局を、そのまま放置していいのかということだ。
すでにパンデミックを惹き起こした容疑も掛かっているのだから、構造的な改革は急務と思える。それがだめなら代替機関を。武漢ウイルスとの人類の戦いをなめてはならない。
米政府が拠出金を停止するのには、それ相応の理由があるのである。
(おわり)
【過去の関連記事】
中国従属=台湾排除! WHO事務局の堕落(上) ポンぺオ国務長官にも嘘をつく筋金入りの媚中 20/05/07/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3491.html
中国従属=台湾排除! WHO事務局の堕落(中) 国連総会決議をも平然と歪曲!/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3492.html
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そこには、武漢で人から人に感染する肺炎が発生したとの情報が書かれていたのだから深刻だ。
同局はこの武漢ウイルス禍に関する重大な警告を無視した上で、更には今年1月14日、なおも「中国政府による調査では、人から人への感染を証明する明確な証拠は見つかっていない」などと発表しているのだ。
WHO新興感染症対策チーム長のケルクホーフェ氏は後に、台湾からの通報で人人感染発生の可能性を感じたと証言するが、そうした専門家の見方も無視した訳だから、国内の感染状況を隠蔽したい中国への配慮だろう。
中国の習近平主席が「人から人への感染」をようやく認めたのは同月20日。それでもテドロス事務局長などは、23日に至ってもまだ、「中国で発生しているウイルスは世界的な脅威ではない」などとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」を見送っているのだから、これではあの国の忠犬さながら。宣言を発したのは1月30日になってやっとだった。
【追記】独誌「デア・シュピーゲル」は5月9日、ドイツ連邦情報局からの情報として、習近平は1月21日、テドロスと通話した際、WHOに人人感染の情報を公表しないよう要求し、テドロスはそれに従い、1月末にようやく緊急事態宣言を出したと伝えている。
■もし台湾の警告を受け入れればパンデミックは…
そのため国務省報道官は、「時間と人命を費やした」とも非難している。
まさにその通りだろう。もしWHO事務局が中国従属、台湾排除の姿勢を採らず、台湾からの警告を素直に受け入れ、適切な行動に出ていれば、間違いなくその分、感染は抑止され、多くの人命が失われずに済んだはずである。
台湾の亜洲大副学長で公衆衛生学が専門の呉聡能氏も、「もしテドロス氏が早期に台湾からの警告に基づき防疫に着手していたら、全世界の感染状況は今ほどひどくはならなかったはずだ。台湾は中国とはこれほど近いが、高レベルの防疫体制を採ったため感染者数は低い。これがいい証明だ」と指摘する。
このように、パンデミックも回避できたかもしれないと思えば、「公衆衛生より政治を優先」して危険な感染状況を隠し続けた中国と、それと歩調を共にしたWHO事務局は、パンデミック惹起の容疑者と言えそうだ。
ところが国務省から批判を受けたテドロス事務局長はその翌10日、反論に出た。台湾からのメールには「人から人への感染」への言及はなかったと言い張ったのだ。
■しらばっくれるテドロス氏に台湾政府が怒りの反論
そこで台湾の中央感染症指揮センターは、実際にそのメール内容を公開したのである。その内容は次の如し。
「今日のニュース資料によると、中国の武漢では少なくとも7人の非定型肺炎の症例が通報されている。現地の保健医療当局はメディアに対し、これら症例はSARSではないが、現在サンプルを検査中で、隔離治療が行われていると話している。もし関連情報があればご提供いただけるとありがたい。この問題に対するご関心に予め感謝申し上げる。よろしくお願いします」

公開された台湾政府のWHO事務局に宛てたメール。同局がいかに否定しようとも、「人から人への感染」を警告する内容だ
たしかにそこには「人から人に感染する」との言葉はない。だが「非定型肺炎の症例が通報されている」とあり、「隔離治療が行われている」ともあるのである。それだけで十分、「人から人への感染」の警鐘になっているではないか。
テドロス氏が、それを理解できないはずがない。そこで同センター指揮官を務める陳時中・衛生福利部長(保健相)は、同氏をこう批判した。

台湾の中央感染症指揮センターの陳時中指揮官。メールを掲げてWHO事務局の対応の愚かさを批判した
「玄人が素人の話をしている」
「すでに七人が隔離治療していると伝えている。隔離治療とはどういうことか、言わなくてもわかるはず」
「隔離治療という言葉が警告でないなら、何を警告と言うのか」
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17日には米国のトランプ大統領が次のようにツィートした。
「WHOはなぜ、昨年12月に台湾の保健当局者が『コロナウィルスは人人感染の恐れがある』と警告するメールを無視したのか。なぜ1月と2月にウイルスが世界に広がった時、不正確、あるいは誤解を招く主張を行ったのか。なぜ長期間、断固たる行動に出なかったのか」

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これを受けて台湾の外交部は、こうした一連の米国の台湾支持の措置に感謝を表明している。
■良心をも捨て去ったWHO事務局を放置するか
さて、前回と同様に、5月4日に開かれたWHO事務局の定例会見へと話を移そう。
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記者から「なぜそれに厳粛に対応しなかったのか」と質問されたテドロス氏だが、相変わらず台湾関連の質問には一切受け付けず、隣のソロモン氏に回答させた。そこで「代打」に出た同氏は、こう答えた。
「あれは警告のメールなどではなかった。台湾は礼儀正しく情報を求めて来ただけだ」と。
このように、どこまでも白を切るつもりだ。同局には良識、良心というものはないのだろうか。もっとも、そのようなものを持っていたら、とても「公衆衛生より政治を優先」する中国の傀儡など演じることはできないだろう。とにかく、パンデミックを招いた責任から逃れようと必死なのである。
そこで浮上するのが、このようなWHO事務局に、全世界の感染対策を指導する資格はあるのかという問題だ。
「人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつ」と謳うWHO憲章をも顧みず、中国に言われるがまま、公然と台湾を「差別」するWHO事務局を、そのまま放置していいのかということだ。
すでにパンデミックを惹き起こした容疑も掛かっているのだから、構造的な改革は急務と思える。それがだめなら代替機関を。武漢ウイルスとの人類の戦いをなめてはならない。
米政府が拠出金を停止するのには、それ相応の理由があるのである。
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