産経(SankeiBiz)が直ちに記事を修正-中国に見せたい日本メディアの良識
2020/03/23/Mon
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→
モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
産経新聞グループの経済情報サイト、SankeiBizが3月20日に配信した「台湾が新型コロナウイルスの『無症状感染者』の不算入に言及」と題する記事には、次のようにある。
―――台湾中央通信はこのほど、「16日のCOVID19(新型コロナウイルスによる肺炎)の境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)における新規確定診断症例はわずか1例だったが、中国当局は『無症状感染者』を確定診断症例に全く入れていない。
この書き方は明らかにおかしい。「台湾中央通信」とは台湾国営の中央通訊社(中央社)のことだが、この中央社が「境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)」という表現など使うはずがないのである。なぜなら、ここでいう「境内」とは「中国領土内」の意味だが、「台湾」を「香港、マカオ」とともに、その一部と位置付けるなどあり得ないからだ。

左は中央社の記事。右はその記事を引用したSankeiBizzの記事。
「境内」(中国領内の意)に「台湾を除く」と書き込まれているが、
これは台湾も中国の領土とする誤りだ
そこで実際に中央社の記事を見てみると、案の定次のように、「台湾」などとは書かれていない。
―――2019新型コロナウイルスによる感染症の境内における新規確定診断症例はわずか1例だったが…。
つまりこの報道記事を引用するにあたり、読者に分かりやすいよう、「香港、マカオ、台湾を除く中国大陸」と入れた訳だが、それではなぜ中国の領土ではない「台湾」を書き入れてしまったのか。
考えられる理由は二つだ。一つは台湾は中国の領土だと報道するよう世界のマスメディアに要求する中国への迎合。もう一つは、そうした中国の「一つの中国」宣伝に洗脳された結果としてのミス。
この記事は、ラヂオプレスの提供らしい。だから書いたのはラヂオプレスで、配信したのがSankeiBiz。そのいずれもが、台湾を中国領土とする誤りに気が付かなかったのだろうか。
中国に迎合した可能性はとても高い。なぜなら産経新聞は3月10日の紙面で台湾を中国領土とする地図を掲載したばかり(日本を黒、中国を赤、その他の国々を灰色とする中、台湾には灰色ではなく、わざわざ限りなく赤に近いオレンジ色を塗った)。そういった媚中分子は産経だけに限らず、様々なメディアに紛れ込んでいると、私は長年の観察を通じて感じている。
また、単に中国の宣伝に騙されての過失である可能性もまた高い。これも私の観察だが、そうした者もまたメディア内部には少なくないのである。
このように、故意であれ過失であれ、いつまでもこういった誤りが繰り返される背景には、一般国民もまた「一つの中国」宣伝に騙され、そうした誤りを放置してきたこともある。中国のプロパガンダの恐ろしさを思わずにはいられない。
そこで私は3月23日、産経新聞読者サービス係に電話を入れ、SankeiBizの誤りを指摘した。中国のプロパガンダに洗脳され続ける日本社会を糾したいとの一念でだ。
電話で応対に出た職員は、とても慌てていた。明らかに表現の誤りの重大さを理解している感じだった。
そしてほどなくして、記事は修正された。「境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)」が「境内(中国大陸)」へと書き換えられたのだ。
私はとても嬉しかった。なぜならこれが、日本メディアによる中国の宣伝工作に対する「抵抗」「反撃」に見えなくもなかったからだ。少なくとも中国は、そのように受け止め、苛立っているだろうと思うと痛快である。

産経新聞社は台湾を中国領とすることの誤りが指摘されるや、直
ちに修正。中国にはぜひ見せたい日本人の良識だ
(追記)
ところでなぜ「境内(香港、マカオを除く中国大陸)」とせず、「境内(中国大陸)」としたのだろう。中国政府は「大陸」と呼称するエリアに「香港、マカオ」を含めていないため、両方とも同じ意味なのだが、日本人読者には「香港、マカオ」を書き入れたままの方がわかりやすいはずである。
たぶん、「香港、マカオを除く中国大陸」とすれば、中国は「なぜ台湾を外すのか」と言われかねないが、「中国大陸」とだけすれば、そうしたお叱りを受けないからではないのか。産経はこれまでよく、中国の呼称規定に従い、「中国と台湾」を「中国大陸と台湾」と表現してきた(「中国大陸と中国台湾」という意味が伴う呼称だ)。それだけにそう思えてならないのだが、そこまで気を遣わなくてはならないほど、中国からの圧力は大きいということか。
【過去の関連記事】
産経に「台湾は中国領土ではない」と訴えよう 20/03/10/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3447.html
NHKと同じ媚中の手口! 産経の嘘には騙されない 20/03/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3448.html
日台の友情を傷つけるな!産経に在日台湾人団体が抗議! 20/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3449.html
産経外信部が回答拒否なら、中国への従属を認めたことになる 20/03/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3450.html
抗議報告―産経はなおも「台湾入り中国地図」の訂正を拒否 20/03/17
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3453.html
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、サービスが停止されたため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→

モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
産経新聞グループの経済情報サイト、SankeiBizが3月20日に配信した「台湾が新型コロナウイルスの『無症状感染者』の不算入に言及」と題する記事には、次のようにある。
―――台湾中央通信はこのほど、「16日のCOVID19(新型コロナウイルスによる肺炎)の境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)における新規確定診断症例はわずか1例だったが、中国当局は『無症状感染者』を確定診断症例に全く入れていない。
この書き方は明らかにおかしい。「台湾中央通信」とは台湾国営の中央通訊社(中央社)のことだが、この中央社が「境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)」という表現など使うはずがないのである。なぜなら、ここでいう「境内」とは「中国領土内」の意味だが、「台湾」を「香港、マカオ」とともに、その一部と位置付けるなどあり得ないからだ。

左は中央社の記事。右はその記事を引用したSankeiBizzの記事。
「境内」(中国領内の意)に「台湾を除く」と書き込まれているが、
これは台湾も中国の領土とする誤りだ
そこで実際に中央社の記事を見てみると、案の定次のように、「台湾」などとは書かれていない。
―――2019新型コロナウイルスによる感染症の境内における新規確定診断症例はわずか1例だったが…。
つまりこの報道記事を引用するにあたり、読者に分かりやすいよう、「香港、マカオ、台湾を除く中国大陸」と入れた訳だが、それではなぜ中国の領土ではない「台湾」を書き入れてしまったのか。
考えられる理由は二つだ。一つは台湾は中国の領土だと報道するよう世界のマスメディアに要求する中国への迎合。もう一つは、そうした中国の「一つの中国」宣伝に洗脳された結果としてのミス。
この記事は、ラヂオプレスの提供らしい。だから書いたのはラヂオプレスで、配信したのがSankeiBiz。そのいずれもが、台湾を中国領土とする誤りに気が付かなかったのだろうか。
中国に迎合した可能性はとても高い。なぜなら産経新聞は3月10日の紙面で台湾を中国領土とする地図を掲載したばかり(日本を黒、中国を赤、その他の国々を灰色とする中、台湾には灰色ではなく、わざわざ限りなく赤に近いオレンジ色を塗った)。そういった媚中分子は産経だけに限らず、様々なメディアに紛れ込んでいると、私は長年の観察を通じて感じている。
また、単に中国の宣伝に騙されての過失である可能性もまた高い。これも私の観察だが、そうした者もまたメディア内部には少なくないのである。
このように、故意であれ過失であれ、いつまでもこういった誤りが繰り返される背景には、一般国民もまた「一つの中国」宣伝に騙され、そうした誤りを放置してきたこともある。中国のプロパガンダの恐ろしさを思わずにはいられない。
そこで私は3月23日、産経新聞読者サービス係に電話を入れ、SankeiBizの誤りを指摘した。中国のプロパガンダに洗脳され続ける日本社会を糾したいとの一念でだ。
電話で応対に出た職員は、とても慌てていた。明らかに表現の誤りの重大さを理解している感じだった。
そしてほどなくして、記事は修正された。「境内(香港、マカオ、台湾を除く中国大陸)」が「境内(中国大陸)」へと書き換えられたのだ。
私はとても嬉しかった。なぜならこれが、日本メディアによる中国の宣伝工作に対する「抵抗」「反撃」に見えなくもなかったからだ。少なくとも中国は、そのように受け止め、苛立っているだろうと思うと痛快である。

産経新聞社は台湾を中国領とすることの誤りが指摘されるや、直
ちに修正。中国にはぜひ見せたい日本人の良識だ
(追記)
ところでなぜ「境内(香港、マカオを除く中国大陸)」とせず、「境内(中国大陸)」としたのだろう。中国政府は「大陸」と呼称するエリアに「香港、マカオ」を含めていないため、両方とも同じ意味なのだが、日本人読者には「香港、マカオ」を書き入れたままの方がわかりやすいはずである。
たぶん、「香港、マカオを除く中国大陸」とすれば、中国は「なぜ台湾を外すのか」と言われかねないが、「中国大陸」とだけすれば、そうしたお叱りを受けないからではないのか。産経はこれまでよく、中国の呼称規定に従い、「中国と台湾」を「中国大陸と台湾」と表現してきた(「中国大陸と中国台湾」という意味が伴う呼称だ)。それだけにそう思えてならないのだが、そこまで気を遣わなくてはならないほど、中国からの圧力は大きいということか。
【過去の関連記事】
産経に「台湾は中国領土ではない」と訴えよう 20/03/10/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3447.html
NHKと同じ媚中の手口! 産経の嘘には騙されない 20/03/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3448.html
日台の友情を傷つけるな!産経に在日台湾人団体が抗議! 20/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3449.html
産経外信部が回答拒否なら、中国への従属を認めたことになる 20/03/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3450.html
抗議報告―産経はなおも「台湾入り中国地図」の訂正を拒否 20/03/17
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3453.html
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、サービスが停止されたため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→

スポンサーサイト