抗議報告―産経はなおも「台湾入り中国地図」の訂正を拒否
2020/03/17/Tue
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→
モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
産経新聞は3月10日、「『コロナショック』出口見えず」(地域によっては「コロナ不況 負の連鎖」)と題する報道で掲載した地図で、台湾を中国領土として描き、その後読者などから抗議や訂正要求を受けながらも、いまだこの誤りを、つまり訂正を要する誤報を誤報であると認めようとしていない。
これは外信部が作製した地図だが、最初から中国に見せるために(検閲を受けるために?)、最初から誤りと知った上で拵えたものなのだろう。だから抗議が来たからと言って、「間違いでした」と認めるわけにはいかないのだろう。そして抗議を回避できるよう、この地図にはあらかじめ細工を施したのだろう。
■中国からの要求に従って作製した地図か
まずこの地図がどのようなものであるかを確認したい。
これは「(コロナウイルスの)感染拡大の世界経済への影響」なるタイトルの東亜・北米地図で、その東亜の部分には次のようなキャプションが載る。
「訪日中国人の減少」
「中国製部品などの供給難」
「対中国輸出の減少」

どれも、記事本文が取り上げる日本と中国の間の諸問題を書き表したものだ。そしてその上で地図では、この日本と中国がそれぞれ黒と赤で塗られ、その他の記事と無関係の周辺国は一律黄緑(地域によっては灰色)になっているのだが、ここで問題となるのが、本来黄緑(あるいは灰色)とするべき台湾が、中国と同じ赤が付けられ、中国領土となっていることだ。

これでは、中国が台湾併呑を正当化するために主張する「一つの中国」なる虚構宣伝そのものだ。台湾を中国の一部として描くよう、中国から要求されているのか、あるいはそうした中国の意向を忖度したのか。いずれにせよ産経外信部は中国への配慮で、誤った地理情報を読者に押し付ける道を選んでしまったようだ。
かくして即日、日本人や台湾人から抗議を受けるに至った。
■なぜ「限りなく赤に近いオレンジ色」に
それともこれは単に、「一つの中国」を事実と思い込んだものによるミスなのだろうか。実はその可能性は、抗議に対する外信部の次の弁明によって打ち消された。
「台湾の色は、中国と異なるオレンジ色にしてあるのですが、地図が小さく、誤解を招くことになりました」と。

つまり「地図は小さくてわかりづらいが、実は台湾はオレンジ色にしてあり、中国の赤とは違っているので、地図に何の問題ありません」という意味だ。たしかに「オレンジ色だ」と言われればそう見えてくる。しかし地図を一瞥しただけでは赤にしか見えない。私が10日、読者サービス係に電話で訂正を要求した時に対応に出た職員ですら、台湾は赤だと認めていた。
要するに識別困難な「限りなく赤に近いオレンジ色」なのである。抗議を想定して施した細工とはこのことだ。穢れなき単純ミスなどではなかったことは、これで明らかであろう。
■そんな嘘で騒動の幕引きを図るつもりか
それにしても、このような細工が世間に通じるとともっているのだろうか。
私は11日、「なぜ色を付けられた日本や中国には『日本』『中国』と国名が書かれているのに、台湾は色付けされながら『台湾』と書かれていないのか」と質問した。
同じ質問を行った人は他にもいるようだったが、これに対する産経の外信部の回答は何と、「『台湾』の文字を入れればよかったのだが、至らなかった。本文と台湾は関係がなかったので、入れなかったのだ」といものである。
外信部は読者サービス係を通じ、そうした説明を以って、「中国と台湾とは違う色にしているので、地図は間違っていない」と宣言し、抗議する者を沈黙させ、騒動の幕引きを図ろうとしたのだが、誰がそんな嘘を信じるだろう。
「台湾」の文字を入れなかったのは、台湾を中国の一部としたいからではないのか。そもそもなぜ、台湾は「本文と関係がない」としながら、その台湾に色を付けたのか。「関係がない」のなら黄緑(あるいは灰色)にしなければならないはずなのに、なぜわざわざ「限りなく赤に近いオレンジ色」にしたのか。私は12日、その点を聞いてみた。
そして翌13日、読者サービス係から聞かされた外信部の回答は次の通り。言うことが変わった。
「最初は、記事で台湾のことを書こうとし、そこで地図でも台湾に色を付けたのだがたのだが、記事はスペースの関係で削除した。しかし地図はそのままにした」
嘘の上塗りとはこのことだ。私にはこれが嘘であることがよくわかる。
■中国への従属報道の撲滅を求め産経に抗議する
記事本文で台湾に触れるため、地図で台湾に色を付けたというのなら、台湾関連のキャプションも載るはずなのである。もし「地図はそのまま」というのが事実なら、そのようなキャプションが載ってしかるべきだが、そのようなものはどこにもない。それともキャプションは消してしまったのか。しかしいったいこの小さな地図のどこに、それを書き込むスペースがあったというのか。
そこでそれを読者サービス係に聞いてみた。私のこの見方には筋が通っていたらしく、向こうは沈黙した。
果たして外信部は、何と答えるのだろうか。これ以上の嘘の上塗りはやめるべきだ。
台湾への色付けがいかなる理由であれ、台湾を中国が同じ色にしか見えない地図を掲載したこと自体が、代金を支払って產經新聞を読む百数十万人もの読者に対する背信行為なのである。それを訂正するのは当然だろう。
そしてそのようにすることはまた、中国覇権主義に従属した報道は行わないとの意思表示にもなるのではないか。
日本におけるそういった報道の撲滅を願い、産経に覚醒を求めたい。
【過去の関連記事】
産経に「台湾は中国領土ではない」と訴えよう 20/03/10/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3447.html
NHKと同じ媚中の手口! 産経の嘘には騙されない 20/03/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3448.html
日台の友情を傷つけるな!産経に在日台湾人団体が抗議! 20/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3449.html
産経外信部が回答拒否なら、中国への従属を認めたことになる 20/03/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3450.html
~台湾は中国領土ではないと訴え、地図の訂正を求めよう~
■産経新聞東京本社読者サービス
Eメール:u-service@sankei.co.jp (住所・氏名・電話番号を明記)
電話:0570-046460(平日10:00~17:00)
■産経新聞大阪本社読者サービス
Eメール:o-dokusha@sankei.co.jp(住所・氏名・電話番号を明記)
電話:06-6633-9066(平日10:00~17:00)
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、サービスが停止されたため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→

モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
産経新聞は3月10日、「『コロナショック』出口見えず」(地域によっては「コロナ不況 負の連鎖」)と題する報道で掲載した地図で、台湾を中国領土として描き、その後読者などから抗議や訂正要求を受けながらも、いまだこの誤りを、つまり訂正を要する誤報を誤報であると認めようとしていない。
これは外信部が作製した地図だが、最初から中国に見せるために(検閲を受けるために?)、最初から誤りと知った上で拵えたものなのだろう。だから抗議が来たからと言って、「間違いでした」と認めるわけにはいかないのだろう。そして抗議を回避できるよう、この地図にはあらかじめ細工を施したのだろう。
■中国からの要求に従って作製した地図か
まずこの地図がどのようなものであるかを確認したい。
これは「(コロナウイルスの)感染拡大の世界経済への影響」なるタイトルの東亜・北米地図で、その東亜の部分には次のようなキャプションが載る。
「訪日中国人の減少」
「中国製部品などの供給難」
「対中国輸出の減少」

どれも、記事本文が取り上げる日本と中国の間の諸問題を書き表したものだ。そしてその上で地図では、この日本と中国がそれぞれ黒と赤で塗られ、その他の記事と無関係の周辺国は一律黄緑(地域によっては灰色)になっているのだが、ここで問題となるのが、本来黄緑(あるいは灰色)とするべき台湾が、中国と同じ赤が付けられ、中国領土となっていることだ。

これでは、中国が台湾併呑を正当化するために主張する「一つの中国」なる虚構宣伝そのものだ。台湾を中国の一部として描くよう、中国から要求されているのか、あるいはそうした中国の意向を忖度したのか。いずれにせよ産経外信部は中国への配慮で、誤った地理情報を読者に押し付ける道を選んでしまったようだ。
かくして即日、日本人や台湾人から抗議を受けるに至った。
■なぜ「限りなく赤に近いオレンジ色」に
それともこれは単に、「一つの中国」を事実と思い込んだものによるミスなのだろうか。実はその可能性は、抗議に対する外信部の次の弁明によって打ち消された。
「台湾の色は、中国と異なるオレンジ色にしてあるのですが、地図が小さく、誤解を招くことになりました」と。

つまり「地図は小さくてわかりづらいが、実は台湾はオレンジ色にしてあり、中国の赤とは違っているので、地図に何の問題ありません」という意味だ。たしかに「オレンジ色だ」と言われればそう見えてくる。しかし地図を一瞥しただけでは赤にしか見えない。私が10日、読者サービス係に電話で訂正を要求した時に対応に出た職員ですら、台湾は赤だと認めていた。
要するに識別困難な「限りなく赤に近いオレンジ色」なのである。抗議を想定して施した細工とはこのことだ。穢れなき単純ミスなどではなかったことは、これで明らかであろう。
■そんな嘘で騒動の幕引きを図るつもりか
それにしても、このような細工が世間に通じるとともっているのだろうか。
私は11日、「なぜ色を付けられた日本や中国には『日本』『中国』と国名が書かれているのに、台湾は色付けされながら『台湾』と書かれていないのか」と質問した。
同じ質問を行った人は他にもいるようだったが、これに対する産経の外信部の回答は何と、「『台湾』の文字を入れればよかったのだが、至らなかった。本文と台湾は関係がなかったので、入れなかったのだ」といものである。
外信部は読者サービス係を通じ、そうした説明を以って、「中国と台湾とは違う色にしているので、地図は間違っていない」と宣言し、抗議する者を沈黙させ、騒動の幕引きを図ろうとしたのだが、誰がそんな嘘を信じるだろう。
「台湾」の文字を入れなかったのは、台湾を中国の一部としたいからではないのか。そもそもなぜ、台湾は「本文と関係がない」としながら、その台湾に色を付けたのか。「関係がない」のなら黄緑(あるいは灰色)にしなければならないはずなのに、なぜわざわざ「限りなく赤に近いオレンジ色」にしたのか。私は12日、その点を聞いてみた。
そして翌13日、読者サービス係から聞かされた外信部の回答は次の通り。言うことが変わった。
「最初は、記事で台湾のことを書こうとし、そこで地図でも台湾に色を付けたのだがたのだが、記事はスペースの関係で削除した。しかし地図はそのままにした」
嘘の上塗りとはこのことだ。私にはこれが嘘であることがよくわかる。
■中国への従属報道の撲滅を求め産経に抗議する
記事本文で台湾に触れるため、地図で台湾に色を付けたというのなら、台湾関連のキャプションも載るはずなのである。もし「地図はそのまま」というのが事実なら、そのようなキャプションが載ってしかるべきだが、そのようなものはどこにもない。それともキャプションは消してしまったのか。しかしいったいこの小さな地図のどこに、それを書き込むスペースがあったというのか。
そこでそれを読者サービス係に聞いてみた。私のこの見方には筋が通っていたらしく、向こうは沈黙した。
果たして外信部は、何と答えるのだろうか。これ以上の嘘の上塗りはやめるべきだ。
台湾への色付けがいかなる理由であれ、台湾を中国が同じ色にしか見えない地図を掲載したこと自体が、代金を支払って產經新聞を読む百数十万人もの読者に対する背信行為なのである。それを訂正するのは当然だろう。
そしてそのようにすることはまた、中国覇権主義に従属した報道は行わないとの意思表示にもなるのではないか。
日本におけるそういった報道の撲滅を願い、産経に覚醒を求めたい。
【過去の関連記事】
産経に「台湾は中国領土ではない」と訴えよう 20/03/10/
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3447.html
NHKと同じ媚中の手口! 産経の嘘には騙されない 20/03/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3448.html
日台の友情を傷つけるな!産経に在日台湾人団体が抗議! 20/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3449.html
産経外信部が回答拒否なら、中国への従属を認めたことになる 20/03/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3450.html
~台湾は中国領土ではないと訴え、地図の訂正を求めよう~
■産経新聞東京本社読者サービス
Eメール:u-service@sankei.co.jp (住所・氏名・電話番号を明記)
電話:0570-046460(平日10:00~17:00)
■産経新聞大阪本社読者サービス
Eメール:o-dokusha@sankei.co.jp(住所・氏名・電話番号を明記)
電話:06-6633-9066(平日10:00~17:00)
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、サービスが停止されたため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→

スポンサーサイト