自民党議員まで台湾を中国扱い―「武漢肺炎」騒動の中で猛威を振るう「一つの中国」宣伝
2020/02/10/Mon
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今回の武漢肺炎騒動で台湾が被る中国発の「禍」は、肺炎感染の脅威だけでない。台湾の中国領土扱いという誤情報拡散の脅威もそれだろう。
中国の「一つの中国」宣伝(台湾侵略を正当化するための虚偽宣伝)及び、それに付き従うWHOによる感染状況報告のため、「台湾は中国感染地域の一部」という誤解が世界に拡大しつつあるのだ。
そのため、感染防止のため中国便の発着を禁止するイタリアは、台湾からの便も受け入れていない。
また国際航空運送協会(IATA)のHPによれば、モーリシャスも「中華人民共和国、チャイニーズタイペイ、香港,マカオからの訪問者」の入国を禁止しているという。この「チャイニーズタイペイからの訪問者」とは「表紙に中華民国・台湾と書かれた旅券の所持者」、つまり台湾人のことだ。そしてそのようなモーリシャスからの情報を無批判に世界に伝えるIATAもまた、「台湾は中国感染地域の一部」との認識に立っていることになる。
日本でも「一つの中国」宣伝は「猛威」を振るっている。
NHKのニュースサイトが「新型ウイルス肺炎」なる特設サイトで、台湾関連のニュースは「世界」ではなく「中国・台湾」のカテゴリーに入れ、台湾も中国とは一体の感染地域扱いだ。NHKには公共放送としての権威があるから、それだけで多くの日本人は、台湾と中国は一体の存在だとの印象を抱くことになる。
そしてもう一つは、自民党の佐藤正久参議院議員。ツイッターとフェイスブックで絶えず感染状況に関する情報を発信しているのはご苦労なのだが、その中で用いた中国の各省、直轄市、特別行政区、自治区の感染者数を示す中国地図が問題だ。そこには台湾が含まれているからだ。

ツイッターやフェイスブックに投稿された中国製の「台湾入り地図」。投稿者本人だけでなく、大勢の人々もこの重大な
誤りに気付かず、リツイートやシェアをしている
これは中国政府(おそらく国家衛生健康委員会)作成の地図だろう。だから台湾だけでなく、「南海諸島」の表記も見られる(スプラトリー諸島とパラセル諸島のことだ)。

この地図が使用されたのだろう。中国政府の作成だから台湾やパラセル諸島、
スプラトリー諸島も自国領土として描かれている
NHKは早くから「一つの中国」宣伝と歩調を合わせることで知られるが、佐藤氏はそこまで中国に迎合する政治家ではないと思う。中国メディアが盛んに使うこの地図を、たまたま引用しただけに違いない。
ただ問題は、「一つの中国」宣伝に対し、日本社会にはこれほど抵抗力がないということなのだ。
なぜそう思うかと言えば、例えば、
1、佐藤氏(あるいはそのスタッフ)は投稿に際し、「台湾入り中国地図」に違和感を持ち得なかった。
2、多くの人がこの地図の誤りに気付かず、あるいはそれに気にすることなく、この地図の付いた佐藤氏の投稿をリツィート、シェアしている。また多くの人がこの投稿にコメントを入れるが、この地図の誤りを指摘していない。
3、コメントの中には地図の誤りへの指摘も多々あった。しかし佐藤氏(あるいはスタッフ)は、それでも事の重大さを悟れず、地図を削除していない(もしかしたらコメントを読んでいないだけかもしれないが、しかしそのようなことはないだろう)。
以上を見れば、「一つの中国」宣伝の恐ろしさがわかるはずだ。日本人はここまで洗脳されてしまっているのである。中国が日本の政府やマスメディアに圧力をかけ、こうした「台湾入り中国地図」を学校教科書や報道などで使用させてきた成果でもあろう。
台湾の隣国の日本ですらここまで騙されているのだから、他の国々は推して知るべしだ。各国の政府や国民は、「台湾は中国の一部」だと信じて疑わないはずだ。だからイタリアなど、台湾政府がどんなに抗議しても、台湾便の受け入れを拒否したままだ。
将来は中国発の疫病だけでなく、中国の軍事攻撃が台湾へ及んでも、各国はそれを「中国の内政問題」だとして黙認するのだろうか。少なくともその際は、世界が一丸となって中国の台湾侵略を非難するとは思えない。
そもそもそうした状況を作り出すことこそが、中国の「一つの中国」宣伝工作の目標なのである。
ところで上述の通り、佐藤氏が投稿した「台湾入り中国地図」に関し、多くの人がその誤りを指摘していたのだが、このことは特筆に値する。なぜなら私は約20年前から日本で横行する「台湾入り中国地図」の是正を訴える活動を続けているが、当初は今ほど、この手の地図に違和感、抵抗感を抱く者はいなかった気がする。
このように日本では今や、「一つの中国」の嘘が見抜かれつつある。「一つの中国」宣伝は世界を混乱させる「禍」だが、その虚構を暴くことは中国覇権主義のアキレス腱を衝くことにもなる。そこで私は「一つの中国」を否定する言論が今後もますます拡大し、更には日本から世界に向けて発信されればいいと思うのだ。
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中国の「一つの中国」宣伝(台湾侵略を正当化するための虚偽宣伝)及び、それに付き従うWHOによる感染状況報告のため、「台湾は中国感染地域の一部」という誤解が世界に拡大しつつあるのだ。
そのため、感染防止のため中国便の発着を禁止するイタリアは、台湾からの便も受け入れていない。
また国際航空運送協会(IATA)のHPによれば、モーリシャスも「中華人民共和国、チャイニーズタイペイ、香港,マカオからの訪問者」の入国を禁止しているという。この「チャイニーズタイペイからの訪問者」とは「表紙に中華民国・台湾と書かれた旅券の所持者」、つまり台湾人のことだ。そしてそのようなモーリシャスからの情報を無批判に世界に伝えるIATAもまた、「台湾は中国感染地域の一部」との認識に立っていることになる。
日本でも「一つの中国」宣伝は「猛威」を振るっている。
NHKのニュースサイトが「新型ウイルス肺炎」なる特設サイトで、台湾関連のニュースは「世界」ではなく「中国・台湾」のカテゴリーに入れ、台湾も中国とは一体の感染地域扱いだ。NHKには公共放送としての権威があるから、それだけで多くの日本人は、台湾と中国は一体の存在だとの印象を抱くことになる。
そしてもう一つは、自民党の佐藤正久参議院議員。ツイッターとフェイスブックで絶えず感染状況に関する情報を発信しているのはご苦労なのだが、その中で用いた中国の各省、直轄市、特別行政区、自治区の感染者数を示す中国地図が問題だ。そこには台湾が含まれているからだ。

ツイッターやフェイスブックに投稿された中国製の「台湾入り地図」。投稿者本人だけでなく、大勢の人々もこの重大な
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この地図が使用されたのだろう。中国政府の作成だから台湾やパラセル諸島、
スプラトリー諸島も自国領土として描かれている
NHKは早くから「一つの中国」宣伝と歩調を合わせることで知られるが、佐藤氏はそこまで中国に迎合する政治家ではないと思う。中国メディアが盛んに使うこの地図を、たまたま引用しただけに違いない。
ただ問題は、「一つの中国」宣伝に対し、日本社会にはこれほど抵抗力がないということなのだ。
なぜそう思うかと言えば、例えば、
1、佐藤氏(あるいはそのスタッフ)は投稿に際し、「台湾入り中国地図」に違和感を持ち得なかった。
2、多くの人がこの地図の誤りに気付かず、あるいはそれに気にすることなく、この地図の付いた佐藤氏の投稿をリツィート、シェアしている。また多くの人がこの投稿にコメントを入れるが、この地図の誤りを指摘していない。
3、コメントの中には地図の誤りへの指摘も多々あった。しかし佐藤氏(あるいはスタッフ)は、それでも事の重大さを悟れず、地図を削除していない(もしかしたらコメントを読んでいないだけかもしれないが、しかしそのようなことはないだろう)。
以上を見れば、「一つの中国」宣伝の恐ろしさがわかるはずだ。日本人はここまで洗脳されてしまっているのである。中国が日本の政府やマスメディアに圧力をかけ、こうした「台湾入り中国地図」を学校教科書や報道などで使用させてきた成果でもあろう。
台湾の隣国の日本ですらここまで騙されているのだから、他の国々は推して知るべしだ。各国の政府や国民は、「台湾は中国の一部」だと信じて疑わないはずだ。だからイタリアなど、台湾政府がどんなに抗議しても、台湾便の受け入れを拒否したままだ。
将来は中国発の疫病だけでなく、中国の軍事攻撃が台湾へ及んでも、各国はそれを「中国の内政問題」だとして黙認するのだろうか。少なくともその際は、世界が一丸となって中国の台湾侵略を非難するとは思えない。
そもそもそうした状況を作り出すことこそが、中国の「一つの中国」宣伝工作の目標なのである。
ところで上述の通り、佐藤氏が投稿した「台湾入り中国地図」に関し、多くの人がその誤りを指摘していたのだが、このことは特筆に値する。なぜなら私は約20年前から日本で横行する「台湾入り中国地図」の是正を訴える活動を続けているが、当初は今ほど、この手の地図に違和感、抵抗感を抱く者はいなかった気がする。
このように日本では今や、「一つの中国」の嘘が見抜かれつつある。「一つの中国」宣伝は世界を混乱させる「禍」だが、その虚構を暴くことは中国覇権主義のアキレス腱を衝くことにもなる。そこで私は「一つの中国」を否定する言論が今後もますます拡大し、更には日本から世界に向けて発信されればいいと思うのだ。
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