親台派「安倍首相」二つの話題:感動的な話と残念な話
2020/01/22/Wed
ブログランキング参加中
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→
モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
■中国から「台湾と付き合うな」と釘を刺されたが
日中関係の改善に向け、習近平主席の国賓としての将兵の準備を進める安倍晋三首相。昨年10月には、来日した王岐山副主席から、「歴史や台湾などの問題を、双方で穏当に処理しなければならない」と念を押されている。日本政府が台湾政府と接触、交流を一切断つことこそ日中関係改善のための最低条件だ、と釘を刺された格好だ。
何しろ中国は日米同盟が存在するため、台湾を併呑し、アジア太平洋に派遣を打ち立てるという国家目標を達成できずにいる。だから何が何でも日本には、台湾との関係を強化しないでほしいのである。特に中国から見た安倍氏は、歴史、台湾問題の「処理」の仕方が「不穏当」な「日本右翼」「反中派=親台派」だから、切実にそう願っていると思われる。
だがそうした中でこのほど、その中国を慌てさせること必至と思われる次のようなエピソードが。
安倍首相が1月20日の施政演説で、東日本大震災の被災地である岩手県野田村が東京五輪・パラリンピックでの台湾選手を迎えるホストタウンとなる予定だと紹介した時のことだ。「台湾」と読まれるや、大きな拍手歓声が巻き起こったのだ。
■安倍氏の親台的な施政演説に台湾側は感動

台湾重視の姿勢で台湾側を感動させた安倍首相の施政方針演説
姿勢演説の次の文脈の中で「台湾」の名は読まれた。
―――本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。
このようにオーストラリア、台湾、クウェートと、国名の羅列の中で「台湾」を入れること自体、中国から見れば「台湾が中国と異なる国として扱われた」となるのだから、中国を怒らせかねないという「リスク」が伴う、と親中的な政府関係者はさぞや心配したことだろう。
だが安倍氏はそのあたりはあまり気にしないらしい。いくつかのメディアからは「日本と国交のない台湾を施政方針演説で取り上げるのは異例」(時事)などと報じられている。そしてそればかりか安倍氏は「台湾」と読み上げる前に、明らかに聞き手を惹きつけようと、2秒弱の間を置いているのだ。親台反中派としての面目躍如たるものがある。
かくして場内は拍手、喝采に包まれたのだが、この模様が台湾側に感動を与えたようだ。
例えば蔡英文総統はツイッターで「『台湾』という言葉が日本の国会で大きな拍手を浴びたのは実に嬉しいことです!」と日本語で書き込み、演説の動画まで張り付けた。報道各社も日本の安倍氏や国会議員たちの台湾への友情を大きく報じた。

こうした状況は、日台の心の絆を太からしめるのに実に有効である。日本と台湾は中国覇権主義の脅威の前において生命共同体であるから、このような関係の深化が極めて重要になるのだ。だからこそ中国は今頃、狼狽し、激怒していると思う次第である。

台湾では報道各社が安倍首相や国会の台湾への友情を報道した
■アジア諸民族も期待する毅然たる日本の首相の出現
ただ残念ながら、こうしたエピソードもこのほどあった。
蔡英文総統が11日に再選を果たし、安倍氏は日華議員懇談会の古屋圭司会長を通じ、祝意を伝える親書を手渡したのだが、その時の肩書は総理大臣ではなく自民党総裁及び日華懇顧問だったのだ。
これは中国への配慮だろう。
ここで思い出したいのは、2018年2月のことだ。当時台湾で大きな地震が発生し、安倍氏は蔡氏に宛てて見舞いのメッセージを発出した。そしてその文面を首相官邸のHPが掲載したのだが、外務省がそこにある「蔡英文総統閣下」という宛名と、「日本内閣総理大臣安倍晋三」という差出人名を削除させた。中国外交部の抗議を受けてのもののようだ(中国外交部は「抗議した」と公表している)。
台湾が国として扱われるのを嫌う中国は、台湾の国家元首の役職名としての「総統」の二字が使用されるのを嫌う同時に、日台の政府間交流にも警戒しているため、安倍氏が「内閣総理大臣」という政府の役職を使用するのも許せないのだ。だから安倍氏が今回、「総理大臣」の肩書を用いなかったのも、明らかに中国への配慮なのだろう。
ちなみに蔡氏再選には、安倍氏の親書に先立ち、茂木敏充外相も祝意の談話を見せているが、外相としての談話だったため、中国から抗議されている。
安倍氏も首相の肩書を用いたのなら、日本国民の代表としての祝意表明となり、更に大きな意義を持ちえたのだが、それだけにとても残念だ。
祝意表明程度の話で、なぜここまで中国に気兼ねしないとならないのか。今後はぜひ、中国にバカバカしい気兼ねをすることなく、もっと中国とは対等な位置を起点として、新たな日中関係の構築を進めてほしい。安倍氏には持ち前の親台反中という勇気ある姿勢を更に見せてほしい。
日本人も台湾人も、それを望んでいるのである。そして香港人、チベット民族、ウイグル民族、南モンゴル人など中国の圧政に喘ぐ人々も、そうした毅然とした日本のリーダーの出現を心から待ち望んでいる。
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、1月末にサービスが停止されるため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。
台湾支持運動拡大のため、よければクリックをお願いします。→

モバイルはこちら→http://blog.with2.net/link.phplink.php
*****************************************************************
■中国から「台湾と付き合うな」と釘を刺されたが
日中関係の改善に向け、習近平主席の国賓としての将兵の準備を進める安倍晋三首相。昨年10月には、来日した王岐山副主席から、「歴史や台湾などの問題を、双方で穏当に処理しなければならない」と念を押されている。日本政府が台湾政府と接触、交流を一切断つことこそ日中関係改善のための最低条件だ、と釘を刺された格好だ。
何しろ中国は日米同盟が存在するため、台湾を併呑し、アジア太平洋に派遣を打ち立てるという国家目標を達成できずにいる。だから何が何でも日本には、台湾との関係を強化しないでほしいのである。特に中国から見た安倍氏は、歴史、台湾問題の「処理」の仕方が「不穏当」な「日本右翼」「反中派=親台派」だから、切実にそう願っていると思われる。
だがそうした中でこのほど、その中国を慌てさせること必至と思われる次のようなエピソードが。
安倍首相が1月20日の施政演説で、東日本大震災の被災地である岩手県野田村が東京五輪・パラリンピックでの台湾選手を迎えるホストタウンとなる予定だと紹介した時のことだ。「台湾」と読まれるや、大きな拍手歓声が巻き起こったのだ。
■安倍氏の親台的な施政演説に台湾側は感動

台湾重視の姿勢で台湾側を感動させた安倍首相の施政方針演説
姿勢演説の次の文脈の中で「台湾」の名は読まれた。
―――本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。
このようにオーストラリア、台湾、クウェートと、国名の羅列の中で「台湾」を入れること自体、中国から見れば「台湾が中国と異なる国として扱われた」となるのだから、中国を怒らせかねないという「リスク」が伴う、と親中的な政府関係者はさぞや心配したことだろう。
だが安倍氏はそのあたりはあまり気にしないらしい。いくつかのメディアからは「日本と国交のない台湾を施政方針演説で取り上げるのは異例」(時事)などと報じられている。そしてそればかりか安倍氏は「台湾」と読み上げる前に、明らかに聞き手を惹きつけようと、2秒弱の間を置いているのだ。親台反中派としての面目躍如たるものがある。
かくして場内は拍手、喝采に包まれたのだが、この模様が台湾側に感動を与えたようだ。
例えば蔡英文総統はツイッターで「『台湾』という言葉が日本の国会で大きな拍手を浴びたのは実に嬉しいことです!」と日本語で書き込み、演説の動画まで張り付けた。報道各社も日本の安倍氏や国会議員たちの台湾への友情を大きく報じた。

こうした状況は、日台の心の絆を太からしめるのに実に有効である。日本と台湾は中国覇権主義の脅威の前において生命共同体であるから、このような関係の深化が極めて重要になるのだ。だからこそ中国は今頃、狼狽し、激怒していると思う次第である。

台湾では報道各社が安倍首相や国会の台湾への友情を報道した
■アジア諸民族も期待する毅然たる日本の首相の出現
ただ残念ながら、こうしたエピソードもこのほどあった。
蔡英文総統が11日に再選を果たし、安倍氏は日華議員懇談会の古屋圭司会長を通じ、祝意を伝える親書を手渡したのだが、その時の肩書は総理大臣ではなく自民党総裁及び日華懇顧問だったのだ。
これは中国への配慮だろう。
ここで思い出したいのは、2018年2月のことだ。当時台湾で大きな地震が発生し、安倍氏は蔡氏に宛てて見舞いのメッセージを発出した。そしてその文面を首相官邸のHPが掲載したのだが、外務省がそこにある「蔡英文総統閣下」という宛名と、「日本内閣総理大臣安倍晋三」という差出人名を削除させた。中国外交部の抗議を受けてのもののようだ(中国外交部は「抗議した」と公表している)。
台湾が国として扱われるのを嫌う中国は、台湾の国家元首の役職名としての「総統」の二字が使用されるのを嫌う同時に、日台の政府間交流にも警戒しているため、安倍氏が「内閣総理大臣」という政府の役職を使用するのも許せないのだ。だから安倍氏が今回、「総理大臣」の肩書を用いなかったのも、明らかに中国への配慮なのだろう。
ちなみに蔡氏再選には、安倍氏の親書に先立ち、茂木敏充外相も祝意の談話を見せているが、外相としての談話だったため、中国から抗議されている。
安倍氏も首相の肩書を用いたのなら、日本国民の代表としての祝意表明となり、更に大きな意義を持ちえたのだが、それだけにとても残念だ。
祝意表明程度の話で、なぜここまで中国に気兼ねしないとならないのか。今後はぜひ、中国にバカバカしい気兼ねをすることなく、もっと中国とは対等な位置を起点として、新たな日中関係の構築を進めてほしい。安倍氏には持ち前の親台反中という勇気ある姿勢を更に見せてほしい。
日本人も台湾人も、それを望んでいるのである。そして香港人、チベット民族、ウイグル民族、南モンゴル人など中国の圧政に喘ぐ人々も、そうした毅然とした日本のリーダーの出現を心から待ち望んでいる。
【ご登録を】 メルマガ「台湾は日本の生命線!」を創刊
このほど、無料メルマガ「台湾は日本の生命線!」を「まぐまぐ!」にて創刊しました。
これまで「メルマ!」で配信していましたが、1月末にサービスが停止されるため、配信元を切り替えた次第です。「メルマ!」で登録されている方は、ご面倒ですがこちらへご移行ください。
本ブログの記事のほか、台湾支持運動などの情報もお届けしますので、ぜひご登録のほどお願いいたします。