NHKにも良心!誤報を訂正―今後は「一つの中国」報道の是正も
2020/01/06/Mon
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このほどNHKが誤報を訂正し、謝罪した。先ずはその報告をしたい。
12月21日、高雄市内で行われた国民党の韓国瑜・高雄市長の罷免要求デモには、主催者発表で実に50万人以上もが結集。これほどの大規模デモを主催したのは、「罷韓四君子」と称される市民団体「Wecare」の尹立、同じく「公民割草」の李医師、政党である「台湾基進」の張博洋、そして台湾基進公認の立法委員選挙比例区候補者である陳冠栄という4人の若者たち。来年6月の罷免投票実現に向け、見事デモを成功させたわけだが、12月24日放送のNHK BS1「キャッチ!世界のトップニュース」は、これを民進党の主催だと誤報してしまった。

台湾独立派の青年たちが台湾高雄で主催した50万人デモ。NHKは誤ってこれを与党民進党の主催と報じたが・・・
韓国瑜氏は現在、市長を休職して総統選挙に立候補し、民進党で現職の蔡英文総統と一騎打ちを演じているところだから、NHKはこのデモもまた民進党の選挙活動だと勘違いしたようだ。
たまたまその番組を見ていた私は翌25日、「これは本当の主催者に失礼だ」と思い、NHKの視聴者窓口に電話で訂正を求めた。そして台湾基進の陳奕齊主席にも報告したところ、「訂正するよう求めてほしい」とのことなので、NHKにはその旨も伝えた。
しかし番組は26日も27日も訂正を行わなかった。
その間、私は何度か窓口に電話をし、要求を続けた。これまで私は長年にわたり、台湾を中国領土として報じるなど、媚中誤報を繰り返すNHKに訂正を求め続け、何度も無視や拒否を受けている。今回は「媚中」(中国への配慮)という訳ではないので、簡単に訂正してもらえるのではないかと期待していたが、それをやらないのは結局は、NHKは台湾を軽視しているからだろう、と感じた。
ところが27日の放送終了後、NHK窓口から連絡があり、報道局は対処の仕方を検討しており、その結果を後程チーフプロデューサーの〇〇が私に電話で伝えてくれるというのである。そこで私は電話を待ったのだが、結局それはなく、番組も次の日から年末年始の休みに入った。
そして年が明け、1月6日に番組が再開。放送は録画したがチェックする時間がなかったので窓口に電話して聞くと、番組で訂正が行われたという。やはり台湾基進の主席まで出てきたから、「まずい」とでも思ったのか。
実際には「訂正」とは言わず「お断り」だと説明していた。「訂正」というと誤報を認めることになり謝罪も必要となるため、「お断り」という形でミスを曖昧にするという報道機関特有の責任逃れの手法である。
それはともかく、長年間「NHK不信」に陥ってきた私にとり、誤報が認められたというのはちょっとした感動だった。これで台湾基進にも日本人として顔が立つし、それにこのようにメディアの良心に触れるのはやはり嬉しい。
そこで思わずお礼を言うとともに、せっかくだから「台湾を中国の一部扱いにする誤報も、二度とやらないで」ともお願いした。向こうの良心に訴えたかったのだ。
すると窓口は、その言葉を番組に伝えるに先立ち、私にこう復唱した。「(台湾の)高度な自治を認めてほしい、ということですね」と。
一気に疲れが出る思いだった。中国の支配下に喘ぐチベットや香港の人々が「高度な自治」を求めているのは知っているが、中国の支配下にない台湾に関し、「高度な自治」も何もないだろう。
NHKは中国に媚びて「一つの中国」誤報を繰り返しているうちに、自らも「一つの中国」を事実だと思い込んでしまっているのである。そこで私は「日本は台湾を国と認めていないが、しかし台湾は中国に支配されていない国であり…」と説明することになった。
こうした根気のいる説明を、私はこれまで何度NHKにしてきたことか。
しかしどんなに面倒でも、こうした台湾報道の是正要求は執拗に続けなくてはならない。中国覇権主義による「一つの中国」宣伝工作を、何としても打ち破ってやりたいからである。そうでない限り、日本も台湾も、とてもあの国とは戦えない。
【追記】
その後、番組の録画で確認したが、キャスターは「お断り」にとどめることなく、次のようにちゃんと「訂正」し「謝罪」もしていた。「先月の24日の台湾選挙に関する報道で、南部の高雄で民進党が集会を開いたとお伝えしましたが、正しくは民進党に近い政治団体や民間団体でした。失礼しました」と。私は今後も、こうした番組関係者の良識に期待をしていきたい。同じ日本人として。

きちんと謝罪までして訂正を行った番組キャスター。NHKにもみられる良識に、今後も期待したい
【過去の関連記事】
NHKは台湾を軽んじているのか―失礼な誤報の訂正を期待する 19/12/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3412.html
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このほどNHKが誤報を訂正し、謝罪した。先ずはその報告をしたい。
12月21日、高雄市内で行われた国民党の韓国瑜・高雄市長の罷免要求デモには、主催者発表で実に50万人以上もが結集。これほどの大規模デモを主催したのは、「罷韓四君子」と称される市民団体「Wecare」の尹立、同じく「公民割草」の李医師、政党である「台湾基進」の張博洋、そして台湾基進公認の立法委員選挙比例区候補者である陳冠栄という4人の若者たち。来年6月の罷免投票実現に向け、見事デモを成功させたわけだが、12月24日放送のNHK BS1「キャッチ!世界のトップニュース」は、これを民進党の主催だと誤報してしまった。

台湾独立派の青年たちが台湾高雄で主催した50万人デモ。NHKは誤ってこれを与党民進党の主催と報じたが・・・
韓国瑜氏は現在、市長を休職して総統選挙に立候補し、民進党で現職の蔡英文総統と一騎打ちを演じているところだから、NHKはこのデモもまた民進党の選挙活動だと勘違いしたようだ。
たまたまその番組を見ていた私は翌25日、「これは本当の主催者に失礼だ」と思い、NHKの視聴者窓口に電話で訂正を求めた。そして台湾基進の陳奕齊主席にも報告したところ、「訂正するよう求めてほしい」とのことなので、NHKにはその旨も伝えた。
しかし番組は26日も27日も訂正を行わなかった。
その間、私は何度か窓口に電話をし、要求を続けた。これまで私は長年にわたり、台湾を中国領土として報じるなど、媚中誤報を繰り返すNHKに訂正を求め続け、何度も無視や拒否を受けている。今回は「媚中」(中国への配慮)という訳ではないので、簡単に訂正してもらえるのではないかと期待していたが、それをやらないのは結局は、NHKは台湾を軽視しているからだろう、と感じた。
ところが27日の放送終了後、NHK窓口から連絡があり、報道局は対処の仕方を検討しており、その結果を後程チーフプロデューサーの〇〇が私に電話で伝えてくれるというのである。そこで私は電話を待ったのだが、結局それはなく、番組も次の日から年末年始の休みに入った。
そして年が明け、1月6日に番組が再開。放送は録画したがチェックする時間がなかったので窓口に電話して聞くと、番組で訂正が行われたという。やはり台湾基進の主席まで出てきたから、「まずい」とでも思ったのか。
実際には「訂正」とは言わず「お断り」だと説明していた。「訂正」というと誤報を認めることになり謝罪も必要となるため、「お断り」という形でミスを曖昧にするという報道機関特有の責任逃れの手法である。
それはともかく、長年間「NHK不信」に陥ってきた私にとり、誤報が認められたというのはちょっとした感動だった。これで台湾基進にも日本人として顔が立つし、それにこのようにメディアの良心に触れるのはやはり嬉しい。
そこで思わずお礼を言うとともに、せっかくだから「台湾を中国の一部扱いにする誤報も、二度とやらないで」ともお願いした。向こうの良心に訴えたかったのだ。
すると窓口は、その言葉を番組に伝えるに先立ち、私にこう復唱した。「(台湾の)高度な自治を認めてほしい、ということですね」と。
一気に疲れが出る思いだった。中国の支配下に喘ぐチベットや香港の人々が「高度な自治」を求めているのは知っているが、中国の支配下にない台湾に関し、「高度な自治」も何もないだろう。
NHKは中国に媚びて「一つの中国」誤報を繰り返しているうちに、自らも「一つの中国」を事実だと思い込んでしまっているのである。そこで私は「日本は台湾を国と認めていないが、しかし台湾は中国に支配されていない国であり…」と説明することになった。
こうした根気のいる説明を、私はこれまで何度NHKにしてきたことか。
しかしどんなに面倒でも、こうした台湾報道の是正要求は執拗に続けなくてはならない。中国覇権主義による「一つの中国」宣伝工作を、何としても打ち破ってやりたいからである。そうでない限り、日本も台湾も、とてもあの国とは戦えない。
【追記】
その後、番組の録画で確認したが、キャスターは「お断り」にとどめることなく、次のようにちゃんと「訂正」し「謝罪」もしていた。「先月の24日の台湾選挙に関する報道で、南部の高雄で民進党が集会を開いたとお伝えしましたが、正しくは民進党に近い政治団体や民間団体でした。失礼しました」と。私は今後も、こうした番組関係者の良識に期待をしていきたい。同じ日本人として。

きちんと謝罪までして訂正を行った番組キャスター。NHKにもみられる良識に、今後も期待したい
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NHKは台湾を軽んじているのか―失礼な誤報の訂正を期待する 19/12/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3412.html
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