日中交流反対論―「中国の赤」に染まった東京タワーは美しいか
2019/02/10/Sun
■旧正月に赤にライトアップされた東京タワー
中国人の祝う旧暦正月の春節は、今年は二月五日。そこで大晦日の四日には東京タワーが赤い色にライトアップされた。NHKの報道によれば、これは在日中国人団体の希望に応えたものなのだとか。日中の「関係改善」をアピールするための大々的な演出といえるが、実際には安倍政権の取り込みに躍起となる中国政府(駐日大使館)あたりが仕掛けたものではないか。

日中友好アピールのため、東京タワーが赤色にライトアップ。NHKのニュースサイトより
向かいのビルでは記念式典が開かれ、中国の程永華駐日大使の外、福田康夫元首相、浮島とも子文科副大臣などが出席。安倍晋三首相もビデオメッセージを挨拶した。
中国大使館のHPは、これらの人々は下のように挨拶したと強調している(原文は中国語)。
程氏は「大晦日に東京タワーが“中国紅”(中国の赤色)に染まった。それは在日中国人の祖国、家族への純粋な心の表われであるとともに、日本人民の中国人民への良好な祝意の伝達でもあり、中日関係は新たな年において更に一段階押し上げられ、新たな発展を迎えるということだ」と話したそうだ。
■「日中民間交流」は中国の取り込み工作
そして安倍首相も「二〇一九年は日中青少年交流促進年につき、青少年を主とする国民交流の促進に更に力を入れたい」と挨拶(実際には「青少年を主とする」とは言っていないが)。福田氏と浮島氏は「民間交流の中日友好に対する重要な意義」を語り、「両国各界の人々が、今回の活動を機に更に一歩各領域での交流を広げ、両国民衆の友好感情が増進されるよう表明した」とのことである。

左より福田氏、程氏、浮島氏。式典で民間交流の必要性を訴えた
このように誰もが、両国の民間交流の増進を訴えたという話であるが、実は日中間で友好のアピールが行われるとき、いつもこのように民間交流の必要性がことさら強調される不可解さに気付く人はどれだけいるだろうか。
それは民間交流が欠落しているからというよりも、中国が極めて民間交流という名の日本人取り込み工作を重視しているからだと考えるべきだ。
中国が重点を置く外交策略の一つに、統一戦線工作(統戦)というものがあるが、経済、文化等々の領域での民間交流はその一環なのである。
■政府の対中交流に反対する国民の力が必要
つまり交流を通じて相手国内部に親中派勢力を扶植、増殖し、その国の政策を中国に有利な方向に持って行かせるという謀略だ。特にそこで狙われるのは、政府間に対立がある時の「以民逼官」(民衆を動かし、政府に圧力を加える)効果。だから相手国への分断工作ということもできる。
このような次第で中国は、つねに日本人に対し、民間交流を呼びかけるのだ。そして日本人は知らず知らずのうちに、そのペースに乗せられていく。安倍氏もそのような感じで、国民交流の促進を口にしたのだろうか。

安倍氏に友好を語らせることに成功した中国は満足気か
日中関係の改善を最重要課題とするのが日本の政治家だから、いつでも簡単に取り込まれそうだし、実際に大勢が取り込まれているので実に危うい。そこで思うのだが、中国と利害関係のない日本の国民こそ、中国なる覇権主義国家への接近の危険性を訴える「以民逼官」に乗り出すべきではないだろうか。
そのために先ず一人一人がまず、中国とはいかに残忍で欺瞞に満ちた国家であるかを思えばいい。
■中国人が好む「中国紅」は殺戮の色
程大使は東京タワーが「中国紅」と喜んだが、私はそれにおぞましさを感じた。

「新年を祝う。大晦日、中国紅にライトアップされた東京タワー」と報じる中共機関紙人民日報電子版。この赤色は不吉に見えないか
「紅」(赤)はよく中国人が一番好む色と言われる。それは縁起のいい色とされ、旧正月カラーでもあるため、今回はそれが用いられたのだろうが、赤はまた中国国旗の色、すなわち革命の色としても好まれている。つまり尊い「革命烈士の鮮血」の色という訳だ。しかし忘れてならないのは、その赤旗の下でいったいどれほど大勢の人々が惨たらしく殺されたかということ。私にはむしろ、それは中共の犠牲者の血の色、つまり殺戮の色としか見えないのである。
赤の東京タワーを見た中国人女性はNHKの取材に対し、「東京タワーはいつも以上にきれいに見えました。こうしたイベントを通じて日中の友好が深まることがとてもうれしいです」と話していたが、私はまったく逆だ。
「よくも日本の東京タワーを、不吉な中国紅に染めてくれたものだ」という思いである。今この瞬間にも、東トルキスタンでは中共の手により罪のない人々が命を落としているかも知れないというのに、「何が日中友好か」と、中国政府及びそれに擦り寄る日本人に憤りを禁じ得ない。
■相互理解があれば中共は殺戮、軍拡を止めるのか
もちろん多くの人は民間交流を通じた相互理解は重要だと言うだろう。たしかに相互理解は悪いことではない。それにより中国人は、中共の愛国教育がもたらす悪の日本人像とは異なる印象を受けるだろうし、日本人も中国人が必ずしもみながみな中共の奴隷でなく、普遍的価値観を求める者が少なくないことも知ることができよう。
しかしだからと言って、いかに相互理解が進んでも、それだけで中共の覇権主義は変わらない。弾圧、殺戮、そして対外戦争の準備を放棄することはない。だから日中民間交流などほどほどでいい。日中の民族性の隔たりを感得し、警戒心を抱けたら、それで十分だろう。
万々一にも統戦に引っかかることのないように。本当に中国人民との友情を求めたいなら、血塗られた中共に反対の声を。
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17日、台湾はChinese Taipei(中国台北)ではない! 東京五輪「台湾正名」街宣署名活動

日時 2月17日(日)12時00分~15時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
東京五輪「台湾正名」署名集めにご協力を!
署名用紙ダウンロード
http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei

中国人の祝う旧暦正月の春節は、今年は二月五日。そこで大晦日の四日には東京タワーが赤い色にライトアップされた。NHKの報道によれば、これは在日中国人団体の希望に応えたものなのだとか。日中の「関係改善」をアピールするための大々的な演出といえるが、実際には安倍政権の取り込みに躍起となる中国政府(駐日大使館)あたりが仕掛けたものではないか。

日中友好アピールのため、東京タワーが赤色にライトアップ。NHKのニュースサイトより
向かいのビルでは記念式典が開かれ、中国の程永華駐日大使の外、福田康夫元首相、浮島とも子文科副大臣などが出席。安倍晋三首相もビデオメッセージを挨拶した。
中国大使館のHPは、これらの人々は下のように挨拶したと強調している(原文は中国語)。
程氏は「大晦日に東京タワーが“中国紅”(中国の赤色)に染まった。それは在日中国人の祖国、家族への純粋な心の表われであるとともに、日本人民の中国人民への良好な祝意の伝達でもあり、中日関係は新たな年において更に一段階押し上げられ、新たな発展を迎えるということだ」と話したそうだ。
■「日中民間交流」は中国の取り込み工作
そして安倍首相も「二〇一九年は日中青少年交流促進年につき、青少年を主とする国民交流の促進に更に力を入れたい」と挨拶(実際には「青少年を主とする」とは言っていないが)。福田氏と浮島氏は「民間交流の中日友好に対する重要な意義」を語り、「両国各界の人々が、今回の活動を機に更に一歩各領域での交流を広げ、両国民衆の友好感情が増進されるよう表明した」とのことである。

左より福田氏、程氏、浮島氏。式典で民間交流の必要性を訴えた
このように誰もが、両国の民間交流の増進を訴えたという話であるが、実は日中間で友好のアピールが行われるとき、いつもこのように民間交流の必要性がことさら強調される不可解さに気付く人はどれだけいるだろうか。
それは民間交流が欠落しているからというよりも、中国が極めて民間交流という名の日本人取り込み工作を重視しているからだと考えるべきだ。
中国が重点を置く外交策略の一つに、統一戦線工作(統戦)というものがあるが、経済、文化等々の領域での民間交流はその一環なのである。
■政府の対中交流に反対する国民の力が必要
つまり交流を通じて相手国内部に親中派勢力を扶植、増殖し、その国の政策を中国に有利な方向に持って行かせるという謀略だ。特にそこで狙われるのは、政府間に対立がある時の「以民逼官」(民衆を動かし、政府に圧力を加える)効果。だから相手国への分断工作ということもできる。
このような次第で中国は、つねに日本人に対し、民間交流を呼びかけるのだ。そして日本人は知らず知らずのうちに、そのペースに乗せられていく。安倍氏もそのような感じで、国民交流の促進を口にしたのだろうか。

安倍氏に友好を語らせることに成功した中国は満足気か
日中関係の改善を最重要課題とするのが日本の政治家だから、いつでも簡単に取り込まれそうだし、実際に大勢が取り込まれているので実に危うい。そこで思うのだが、中国と利害関係のない日本の国民こそ、中国なる覇権主義国家への接近の危険性を訴える「以民逼官」に乗り出すべきではないだろうか。
そのために先ず一人一人がまず、中国とはいかに残忍で欺瞞に満ちた国家であるかを思えばいい。
■中国人が好む「中国紅」は殺戮の色
程大使は東京タワーが「中国紅」と喜んだが、私はそれにおぞましさを感じた。

「新年を祝う。大晦日、中国紅にライトアップされた東京タワー」と報じる中共機関紙人民日報電子版。この赤色は不吉に見えないか
「紅」(赤)はよく中国人が一番好む色と言われる。それは縁起のいい色とされ、旧正月カラーでもあるため、今回はそれが用いられたのだろうが、赤はまた中国国旗の色、すなわち革命の色としても好まれている。つまり尊い「革命烈士の鮮血」の色という訳だ。しかし忘れてならないのは、その赤旗の下でいったいどれほど大勢の人々が惨たらしく殺されたかということ。私にはむしろ、それは中共の犠牲者の血の色、つまり殺戮の色としか見えないのである。
赤の東京タワーを見た中国人女性はNHKの取材に対し、「東京タワーはいつも以上にきれいに見えました。こうしたイベントを通じて日中の友好が深まることがとてもうれしいです」と話していたが、私はまったく逆だ。
「よくも日本の東京タワーを、不吉な中国紅に染めてくれたものだ」という思いである。今この瞬間にも、東トルキスタンでは中共の手により罪のない人々が命を落としているかも知れないというのに、「何が日中友好か」と、中国政府及びそれに擦り寄る日本人に憤りを禁じ得ない。
■相互理解があれば中共は殺戮、軍拡を止めるのか
もちろん多くの人は民間交流を通じた相互理解は重要だと言うだろう。たしかに相互理解は悪いことではない。それにより中国人は、中共の愛国教育がもたらす悪の日本人像とは異なる印象を受けるだろうし、日本人も中国人が必ずしもみながみな中共の奴隷でなく、普遍的価値観を求める者が少なくないことも知ることができよう。
しかしだからと言って、いかに相互理解が進んでも、それだけで中共の覇権主義は変わらない。弾圧、殺戮、そして対外戦争の準備を放棄することはない。だから日中民間交流などほどほどでいい。日中の民族性の隔たりを感得し、警戒心を抱けたら、それで十分だろう。
万々一にも統戦に引っかかることのないように。本当に中国人民との友情を求めたいなら、血塗られた中共に反対の声を。
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17日、台湾はChinese Taipei(中国台北)ではない! 東京五輪「台湾正名」街宣署名活動

日時 2月17日(日)12時00分~15時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
東京五輪「台湾正名」署名集めにご協力を!
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