実は臆病な中国軍強硬派―これで戦争できるのか
2019/02/06/Wed
■「米空母二隻を沈めればいい」と公言する中国タカ派
「武力行使は放棄しない。それは外部勢力の干渉(台湾有事の際の米軍=日米同盟の台湾支援を指す)と台湾独立分子に向けたものだ」と中国国家主席の習近平が放言し、世界の反感を買ったのは今年初めだが、それに先立つ昨年末、中国タカ派のスポークスマン的存在として有名な退役少々将官の羅援も、いつもながらの物騒、過激なコメントで物議を醸している。
いわく、「中国は非対称戦で米国に反撃すればいい。我方の長所を用いて敵の短所を攻めるのだ。敵が怖がることを我方がやればいい。敵の弱い領域で我方は発展をすればいい。米国が最も恐れるのは人が死ぬこと。だから米国の空母を二隻沈めて一万人ほど死傷させればいい。それで米国は怖がるだろう」と。

好戦的な発言を繰り返す退役少将の羅援は中国タカ派のスポークスマン的人物だが…
羅援の他にも退役上校の戴旭など対外強硬、好戦的な発言で周辺国を脅し続ける「スポークスマン」は色々いるが(この二人は尖閣諸島問題に関し、東京空襲を訴える発言も)、なぜ彼らはいつもそんなに勇ましいのか。本当に彼らが自信満々でいられるほど、人民解放軍は強いのか。
■石原都知事「米国は中国に勝てぬ」発言は正しいか
十年以上も前だが、石原慎太郎東京都知事がワシントンでの講演で、「米国はイラクで米兵が二千人死ぬだけで大騒ぎするが、生命に対する価値観が全くない中国は憂いなしに戦争を始めることが出来る。戦渦が拡大すればするほど生命の価値にこだわる米国は勝てない」と話して話題になった。こういう話も、羅援は参考にしているのかもしれない。
たしかに中国では、政治的にも社会的にも、米国ほど人の生命は尊重されない。しかしそれを以って中国は勇敢(蛮勇か)で米国は臆病だとは断言できまい。そもそも米軍が臆病な軍隊だと思う者は世界でどれだけいるだろう。
大東亜戦争中に日本軍はよく、米軍将兵は個人主義だから、自分達より臆病だとは感じていたようだ。しかし当時の「リメンバー・パールハーバー」の合言葉に代表される米人の日本に対する復仇心、敵愾心はただごとでなく、最終的には忠烈無比の日本軍を降伏へと追いやっている。物量だけで勝ったのではない。愛国心も旺盛だったのだ。そして今や米軍は世界中が束になってかかっても倒せないほど強大になっている。
それに比べてあの頃の中国軍には、その愛国心が何より欠如していた。
■死を恐れる中国軍―日本軍を驚かせた「生」への執着
孫文が「砂を撒いたような民族」と称したように、中国人は伝統的に個人的利益しか念頭になく、愛国心、団結心に著しく欠けていたからだ。そのため日本軍には連戦連敗。いや敗れる以前に戦いを避けて逃げ回ったといったところか。そしてついには奥地に引き籠り、漁夫の利を得ようと米国が日本に勝つのをじっと待った。
死ぬのを極度に恐れたといってもいいだろう。それは当時の日本の将兵が戦地で抱いた共通認識でもあった。
満洲事変後に発刊された中国軍への対処法を関する陸軍の教本を読んだことがあるが、そこには、中国軍を包囲した場合は必ず彼らの逃げ道を設けておけとあった。なぜなら窮鼠猫を噛むで、追い詰められた時の中国兵ほど恐ろしいものがないからである。精鋭なる日本軍をも脅かすほど、中国軍の生への執着心は強烈だということだろう。
それでは現代の解放軍はどうか。あのころに比べ、その民族性は変わったか。
■愛国心が欠落する腐敗の解放軍に中国人民は不信感
台湾の銘伝大学の林穎佑助教授によると、羅援らタカ派がよく見せる過激な発言は、必ずしも国際情勢に合わず、時には中国の利益にも反するものだが、ただその主要目的は国内宣伝にあるという。
政権の対外強硬姿勢を見なければ、怒りを沸騰させる愛国ネットユーザーに対処しなければならないのだ。そしてそうした怒りを、特に解放軍には向かわせたくないとの切実な思いも働いているようだ。
なぜなら今の解放軍は「為人民服務」(人民のために奉仕する)の理念を忘れ、「為人民幣服務」(人民元稼ぎのため奉仕する)という腐敗堕落の状態にある。国民の間で「こんな軍隊で戦えるのか」との不信感が高まっており、それを払拭するのが狙いらしい。
つまり昔のままなのだ。愛国心の欠落は変わっていないと見てよさそうだ。かつての中国人も今日のタカ派と同様、大言壮語が大好きで、過剰な反日言動で日本人を「暴支膺懲」へと駆り出させたが、いざ戦いが始まれば三十六計逃げるに如かず。解放軍も国より自分の生命と財産が大切なら、やはり戦えないのではないか。
■怯えは禁物―弱い中国は更に弱い相手を攻撃する
民衆にしてもやはり昔のままで「砂を撒いたような」ものだろう。愛国教育が強化され、人々は外国への敵愾心を抱くことは学んでも、しかし国のために自ら戦いたいと願う者はどれだけいるのか。
一人っ子政策の下、子供は軟弱になりますます戦いに耐えられず、親も子供だけは戦地に送りたくない。もし戦争が始まれば、民衆の怒りは外敵より政権に向かって暴動が繰り返され、それだけで政権の危機となりかねない。
「人が死ぬのを最も恐れる」のは米国ではなく中国なのだ。これだけを考えても、中国タカ派の強硬発言に一々過敏に反応する必要はないことがわかる。
いやそれよりも、過剰な反応は禁物なのだ。
なぜなら向こうは、臆病ゆえに強さを誇示したがる民族だ。相手が少しでもアタフタして弱さを見せると、後先考えずに突いてくる可能性が高い。羅援も「敵が怖がることを我方がやればいい」と叫ぶのも、そうした臆病者心理の反映かも知れない。
かつて台湾の李登輝総統は「軟らかい土を深く掘る」と中国の民族性を説明したが、とにかく「軟らかさ」(弱さ)を見せないことが肝要だ。
よくは覚えていないが、きっと上記の陸軍読本にも、中国軍には「弱みがあると誤解させるな。強く出ろ」と書いてあったのではないか。
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台湾はChinese Taipei(中国台北)ではない! 東京五輪「台湾正名」街宣署名活動

日時 2月10日(日)12時00分~15時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
東京五輪「台湾正名」署名集めにご協力を!
署名用紙ダウンロード
http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei

「武力行使は放棄しない。それは外部勢力の干渉(台湾有事の際の米軍=日米同盟の台湾支援を指す)と台湾独立分子に向けたものだ」と中国国家主席の習近平が放言し、世界の反感を買ったのは今年初めだが、それに先立つ昨年末、中国タカ派のスポークスマン的存在として有名な退役少々将官の羅援も、いつもながらの物騒、過激なコメントで物議を醸している。
いわく、「中国は非対称戦で米国に反撃すればいい。我方の長所を用いて敵の短所を攻めるのだ。敵が怖がることを我方がやればいい。敵の弱い領域で我方は発展をすればいい。米国が最も恐れるのは人が死ぬこと。だから米国の空母を二隻沈めて一万人ほど死傷させればいい。それで米国は怖がるだろう」と。

好戦的な発言を繰り返す退役少将の羅援は中国タカ派のスポークスマン的人物だが…
羅援の他にも退役上校の戴旭など対外強硬、好戦的な発言で周辺国を脅し続ける「スポークスマン」は色々いるが(この二人は尖閣諸島問題に関し、東京空襲を訴える発言も)、なぜ彼らはいつもそんなに勇ましいのか。本当に彼らが自信満々でいられるほど、人民解放軍は強いのか。
■石原都知事「米国は中国に勝てぬ」発言は正しいか
十年以上も前だが、石原慎太郎東京都知事がワシントンでの講演で、「米国はイラクで米兵が二千人死ぬだけで大騒ぎするが、生命に対する価値観が全くない中国は憂いなしに戦争を始めることが出来る。戦渦が拡大すればするほど生命の価値にこだわる米国は勝てない」と話して話題になった。こういう話も、羅援は参考にしているのかもしれない。
たしかに中国では、政治的にも社会的にも、米国ほど人の生命は尊重されない。しかしそれを以って中国は勇敢(蛮勇か)で米国は臆病だとは断言できまい。そもそも米軍が臆病な軍隊だと思う者は世界でどれだけいるだろう。
大東亜戦争中に日本軍はよく、米軍将兵は個人主義だから、自分達より臆病だとは感じていたようだ。しかし当時の「リメンバー・パールハーバー」の合言葉に代表される米人の日本に対する復仇心、敵愾心はただごとでなく、最終的には忠烈無比の日本軍を降伏へと追いやっている。物量だけで勝ったのではない。愛国心も旺盛だったのだ。そして今や米軍は世界中が束になってかかっても倒せないほど強大になっている。
それに比べてあの頃の中国軍には、その愛国心が何より欠如していた。
■死を恐れる中国軍―日本軍を驚かせた「生」への執着
孫文が「砂を撒いたような民族」と称したように、中国人は伝統的に個人的利益しか念頭になく、愛国心、団結心に著しく欠けていたからだ。そのため日本軍には連戦連敗。いや敗れる以前に戦いを避けて逃げ回ったといったところか。そしてついには奥地に引き籠り、漁夫の利を得ようと米国が日本に勝つのをじっと待った。
死ぬのを極度に恐れたといってもいいだろう。それは当時の日本の将兵が戦地で抱いた共通認識でもあった。
満洲事変後に発刊された中国軍への対処法を関する陸軍の教本を読んだことがあるが、そこには、中国軍を包囲した場合は必ず彼らの逃げ道を設けておけとあった。なぜなら窮鼠猫を噛むで、追い詰められた時の中国兵ほど恐ろしいものがないからである。精鋭なる日本軍をも脅かすほど、中国軍の生への執着心は強烈だということだろう。
それでは現代の解放軍はどうか。あのころに比べ、その民族性は変わったか。
■愛国心が欠落する腐敗の解放軍に中国人民は不信感
台湾の銘伝大学の林穎佑助教授によると、羅援らタカ派がよく見せる過激な発言は、必ずしも国際情勢に合わず、時には中国の利益にも反するものだが、ただその主要目的は国内宣伝にあるという。
政権の対外強硬姿勢を見なければ、怒りを沸騰させる愛国ネットユーザーに対処しなければならないのだ。そしてそうした怒りを、特に解放軍には向かわせたくないとの切実な思いも働いているようだ。
なぜなら今の解放軍は「為人民服務」(人民のために奉仕する)の理念を忘れ、「為人民幣服務」(人民元稼ぎのため奉仕する)という腐敗堕落の状態にある。国民の間で「こんな軍隊で戦えるのか」との不信感が高まっており、それを払拭するのが狙いらしい。
つまり昔のままなのだ。愛国心の欠落は変わっていないと見てよさそうだ。かつての中国人も今日のタカ派と同様、大言壮語が大好きで、過剰な反日言動で日本人を「暴支膺懲」へと駆り出させたが、いざ戦いが始まれば三十六計逃げるに如かず。解放軍も国より自分の生命と財産が大切なら、やはり戦えないのではないか。
■怯えは禁物―弱い中国は更に弱い相手を攻撃する
民衆にしてもやはり昔のままで「砂を撒いたような」ものだろう。愛国教育が強化され、人々は外国への敵愾心を抱くことは学んでも、しかし国のために自ら戦いたいと願う者はどれだけいるのか。
一人っ子政策の下、子供は軟弱になりますます戦いに耐えられず、親も子供だけは戦地に送りたくない。もし戦争が始まれば、民衆の怒りは外敵より政権に向かって暴動が繰り返され、それだけで政権の危機となりかねない。
「人が死ぬのを最も恐れる」のは米国ではなく中国なのだ。これだけを考えても、中国タカ派の強硬発言に一々過敏に反応する必要はないことがわかる。
いやそれよりも、過剰な反応は禁物なのだ。
なぜなら向こうは、臆病ゆえに強さを誇示したがる民族だ。相手が少しでもアタフタして弱さを見せると、後先考えずに突いてくる可能性が高い。羅援も「敵が怖がることを我方がやればいい」と叫ぶのも、そうした臆病者心理の反映かも知れない。
かつて台湾の李登輝総統は「軟らかい土を深く掘る」と中国の民族性を説明したが、とにかく「軟らかさ」(弱さ)を見せないことが肝要だ。
よくは覚えていないが、きっと上記の陸軍読本にも、中国軍には「弱みがあると誤解させるな。強く出ろ」と書いてあったのではないか。
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日時 2月10日(日)12時00分~15時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
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