台湾と中国との違いを知る日本ー日台の友情は覇権主義に対する武器になる
2018/06/02/Sat
台湾を孤立させ、最後は併呑することを狙う中国。

台湾と中国とは別々の国だ。しかも文化も価値観も大きく異なっている
その悪辣な攻勢を受け、台湾は国際機関から締め出されているばかりか、各国との断交を余儀なくされてきた。最近などまさに断交ドミノの状況である。中国の金銭外交の結果、台湾と外交関係を持つ国は、次々に台湾と断交して中国と国交を樹立。いまや台湾と国交を持つ国は過去最低の十八ヵ国に落ち込み、今後もさらに減少しそうな情勢。このまま台湾は世界から見捨てられていくのだろうか。
中国はそれを熱望しているが、しかし決してそうはならないのではないか。
たとえば「パスポート自由度指数」というのがある。各国のパスポートのビザなし、または事前のビザ取得なしで入国できる国の数を示すものだ。英国の法律会社ヘンリー&パートナーズが五月二十二日に発表したそのランキングによると、二百カ国の国、地域のうち、第一位は日本(百八十九ヵ国、地域)だったが、台湾もまた二十六位(百四十八ヵ国、地域)に入っている。昨年は三十一位(百三十四ヵ国、地域)だから大きな進展だ。
ところがこれに対し、中国は六十八位(七十ヵ国、地域)という低さである。台湾を仲間外れにしようと躍起になる中国だが、その台湾の方が、中国より信望が厚いというわけだ。
これに関し、台湾のある学者は次のように指摘した。
「台湾人は観光に行くと、現地の文化、マナーを守るし、その消費能力も歓迎されている。台湾と中国との異なりを理解する国は増えているのだ」
「世界の都市で台湾人は中国人以上に歓迎され、尊敬されている。パスポートは台湾人と中国人との差を決定づけている」
そういえば日本が台湾パスポートのノービザ渡航を受け入れたのは二〇〇四年。当時の町村信孝外相はその理由を次のように説明していた。
「一つは観光。加えて、いろいろな状況から比較的犯罪の発生が少ないとか、他の国の犯罪が多いということを言いたいわけではありませんが、比較的受け入れやすいところということだと思います」
当時、中国人客より台湾人客を優遇する日本側に中国政府が抗議していたのを覚えているが、しかしそれは無理な話だ。
日本人から見て中国人は、日本人とは文化、価値観の面で懸け離れているというか、受け入れ難い面が多いというか…。それに対して中国パスポート(香港、マカオを除く)のビザなし渡航を今日もなお認めていない。
ところが台湾人となると、こちらは全く逆で、とても安心感がある。たとえ日本と台湾との間に国交はなくても、あるいは中国がいかに「台湾は中国の一部だ」と叫んでも、「台湾と中国との異なり」は、日本においては早くから明確になっているのである。
五月二十五日、中国の謀略によってブルキナファソが台湾と断交した際、台湾の蔡英文総統は次のような見方を示した。
「(中国による)粗暴きわまりない政治的干渉だ。だが野蛮であればあるほど台湾への支持は広がるばかり。先日のWHO総会で、従来になく多くの国が台湾の参加に支持表明したのも、その証に他ならない」
そして次のようにも。
「引き続き理念の近い国と経済面や安全保障面で実質的なパートナー関係を打ち立て、国際社会による受け入れと支持を勝ち取って行こうと思う」
「理念の近い国」とは蔡英文政権がしばしば用いる言葉だ。つまり台湾と普遍的価値を共有する民主主義国家のことである。その中で台湾が最も期待を寄せるのが米国だ。
同国はいま、中国の脅威が高まれば高まるほど、台湾との関係を強化しようとしており、台湾側を大いに励ましているところだ。
そしてその次あたりに期待されるのが日本だろう。アジアの民主大国にして、米国の重要な同盟国だ。それに台湾では伝統的に、日本の信頼度と好感度は高い。
台湾と国交を持つ国の多くは、中国の金に簡単に転び、あの覇権主義国の言いなりになるような小国につき、たとえその数がゼロに近づいても、台湾に大したダメージはなく、むしろ中国の台湾締め付けに代表される中国の覇道、拡張主義に危機感を高める民主主義国家との関係さえ維持、強化できれば台湾は存続していける、と蔡英文政権は認識しているのだろう。
台湾との関係と言えば、それは日本にとっても死活的に重要だ。なぜなら日台は中国覇権主義の前で生命共同体だからである。
だからかつてのような、中国にばかり配慮して台湾を軽視、無視してきた過去の時代に戻っては断じてならない。
幸い、今の日本はおそらく民間レベルにおいて、世界一の親台国家になっている。つまり日本人はどこの国よりも台湾人と中国人との違いを理解しているのである。
そこで台湾の国際社会への復帰を支持する声を、まずは日本から上げたいものだ。これまでのように中国に一々遠慮などする必要はない。あの国は理念が異なる覇権主義国なのだから、そこまで歩調を合わせてはいけないと思う。
「友情は人を強くするばかりである」との名言があるが、日台の友情はきっと大きな武器となる。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
6・3上野「台湾正名」街宣・署名活動~Taiwan is not Chinese Taipei ! 東京五輪では「台湾」の名で!
※雨天中止

日時 6月3日(日)11時00分~14時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
内容 演説、チラシ配り、署名集め
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
...

台湾と中国とは別々の国だ。しかも文化も価値観も大きく異なっている
その悪辣な攻勢を受け、台湾は国際機関から締め出されているばかりか、各国との断交を余儀なくされてきた。最近などまさに断交ドミノの状況である。中国の金銭外交の結果、台湾と外交関係を持つ国は、次々に台湾と断交して中国と国交を樹立。いまや台湾と国交を持つ国は過去最低の十八ヵ国に落ち込み、今後もさらに減少しそうな情勢。このまま台湾は世界から見捨てられていくのだろうか。
中国はそれを熱望しているが、しかし決してそうはならないのではないか。
たとえば「パスポート自由度指数」というのがある。各国のパスポートのビザなし、または事前のビザ取得なしで入国できる国の数を示すものだ。英国の法律会社ヘンリー&パートナーズが五月二十二日に発表したそのランキングによると、二百カ国の国、地域のうち、第一位は日本(百八十九ヵ国、地域)だったが、台湾もまた二十六位(百四十八ヵ国、地域)に入っている。昨年は三十一位(百三十四ヵ国、地域)だから大きな進展だ。
ところがこれに対し、中国は六十八位(七十ヵ国、地域)という低さである。台湾を仲間外れにしようと躍起になる中国だが、その台湾の方が、中国より信望が厚いというわけだ。
これに関し、台湾のある学者は次のように指摘した。
「台湾人は観光に行くと、現地の文化、マナーを守るし、その消費能力も歓迎されている。台湾と中国との異なりを理解する国は増えているのだ」
「世界の都市で台湾人は中国人以上に歓迎され、尊敬されている。パスポートは台湾人と中国人との差を決定づけている」
そういえば日本が台湾パスポートのノービザ渡航を受け入れたのは二〇〇四年。当時の町村信孝外相はその理由を次のように説明していた。
「一つは観光。加えて、いろいろな状況から比較的犯罪の発生が少ないとか、他の国の犯罪が多いということを言いたいわけではありませんが、比較的受け入れやすいところということだと思います」
当時、中国人客より台湾人客を優遇する日本側に中国政府が抗議していたのを覚えているが、しかしそれは無理な話だ。
日本人から見て中国人は、日本人とは文化、価値観の面で懸け離れているというか、受け入れ難い面が多いというか…。それに対して中国パスポート(香港、マカオを除く)のビザなし渡航を今日もなお認めていない。
ところが台湾人となると、こちらは全く逆で、とても安心感がある。たとえ日本と台湾との間に国交はなくても、あるいは中国がいかに「台湾は中国の一部だ」と叫んでも、「台湾と中国との異なり」は、日本においては早くから明確になっているのである。
五月二十五日、中国の謀略によってブルキナファソが台湾と断交した際、台湾の蔡英文総統は次のような見方を示した。
「(中国による)粗暴きわまりない政治的干渉だ。だが野蛮であればあるほど台湾への支持は広がるばかり。先日のWHO総会で、従来になく多くの国が台湾の参加に支持表明したのも、その証に他ならない」
そして次のようにも。
「引き続き理念の近い国と経済面や安全保障面で実質的なパートナー関係を打ち立て、国際社会による受け入れと支持を勝ち取って行こうと思う」
「理念の近い国」とは蔡英文政権がしばしば用いる言葉だ。つまり台湾と普遍的価値を共有する民主主義国家のことである。その中で台湾が最も期待を寄せるのが米国だ。
同国はいま、中国の脅威が高まれば高まるほど、台湾との関係を強化しようとしており、台湾側を大いに励ましているところだ。
そしてその次あたりに期待されるのが日本だろう。アジアの民主大国にして、米国の重要な同盟国だ。それに台湾では伝統的に、日本の信頼度と好感度は高い。
台湾と国交を持つ国の多くは、中国の金に簡単に転び、あの覇権主義国の言いなりになるような小国につき、たとえその数がゼロに近づいても、台湾に大したダメージはなく、むしろ中国の台湾締め付けに代表される中国の覇道、拡張主義に危機感を高める民主主義国家との関係さえ維持、強化できれば台湾は存続していける、と蔡英文政権は認識しているのだろう。
台湾との関係と言えば、それは日本にとっても死活的に重要だ。なぜなら日台は中国覇権主義の前で生命共同体だからである。
だからかつてのような、中国にばかり配慮して台湾を軽視、無視してきた過去の時代に戻っては断じてならない。
幸い、今の日本はおそらく民間レベルにおいて、世界一の親台国家になっている。つまり日本人はどこの国よりも台湾人と中国人との違いを理解しているのである。
そこで台湾の国際社会への復帰を支持する声を、まずは日本から上げたいものだ。これまでのように中国に一々遠慮などする必要はない。あの国は理念が異なる覇権主義国なのだから、そこまで歩調を合わせてはいけないと思う。
「友情は人を強くするばかりである」との名言があるが、日台の友情はきっと大きな武器となる。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
6・3上野「台湾正名」街宣・署名活動~Taiwan is not Chinese Taipei ! 東京五輪では「台湾」の名で!
※雨天中止

日時 6月3日(日)11時00分~14時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
内容 演説、チラシ配り、署名集め
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
...
スポンサーサイト