岩波『広辞苑』は媚中誤記を訂正したかー第七版刊行前に確認したい
2017/11/11/Sat
『広辞苑』第七版が来年一月に発売されるそうだ。発行元の岩波書店は予約受け付け開始に当たり、次のような挨拶をしている。
―――『広辞苑』は長い年月を経て、読者の皆様に愛され、信頼を厚くし、いまや「国語+百科」辞典の最高峰、「国民的辞典」と言われるまでに成長しました。
「国民的辞典」というのは本当だろう。国民一般は、その権威を信じて疑うことはない。
しかしそれほど国民、社会に対して大きな影響力を持っているからこそ、もし誤記があるのなら、岩波は責任を以って訂正を行わなければならない。
実はそのようなことを私は、第六版が出たばかりの二〇〇八年二月、『広辞苑』編集部に電話で訴えたことがある。なぜならその「日中共同声明」の項目に、次のような誤記があったからだ。
―――日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し…

日本は台湾が中国に帰属することを承認したという部分が事実に反するのである。実際に日中共同声明に書いてあるのは、「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し尊重し…」というもの。台湾は中国に帰属するとする中国の立場を理解し尊重すると表明しただけであって、中国領土であると承認したわけではないのである。
もっとも、「十分理解し尊重」するとの中国に強く配慮した表現から、多くの日本人が「承認した」と誤解しており、それと同じように『広辞苑』編集部も勘違いした可能性がある。
その一方で、この左翼出版社は、中国の立場に立って敢えて事実捏造をした可能性もある。この第六版に中国や韓国などの政治宣伝的な反日捏造史観に基づく誤記が多々見られるとは、故渡辺昇一氏などが著署等を通じてたびたび指摘してきたところで、この日中共同声明の説明もそうした中国迎合の一環ではないなどと、誰も断言できまい。
さて、話を〇八年三月に戻すが、訂正を要求する私に対して編集部は、最初はいくらか抵抗を見せたものの、ついには誤りを認めざるを得なくなり、結局は「第二刷で訂正する」と約束したのである(いかにも不本意そうな口調だったのを、今もよく憶えている)。
しかし当時、第二刷がいつ出るかは未定で、私もいつの間にかこの問題を忘れ、訂正の有無を確認しないままでいるのだが、しかし話によればすでに第二刷、第三刷が出ているという。果たして編集部は約束通りに訂正を行ったのだろうか。それともあくまで中国に媚びて放置しているのだろうか。
それを確認しようと本十一月十一日、編集部に電話したのだが、土曜のためか誰も出ず、そこで近所の大型書店に寄ったが置いておらず、図書館にも問い合わせたが第一刷しか所蔵していないとのこと。
そこで第二刷、もしくは第三刷をお持ちの方には「台湾がこれに帰属することを承認し」という部分が訂正されているかどうかを確認してほしいと呼び掛け
また渡辺昇一氏は「台湾」の項で「一九四五年日本の敗戦によって中国に復帰し…」との誤記があるとも指摘していた。それはその通りで、これこそ自らの台湾領有権を正当化したい中国が行い続ける事実捏造の政治宣伝の書き写しである。
たしか渡辺氏は、やはり第六版が出た直後、「正論」誌上でこの誤りを明らかにしており、『広辞苑』編集部がそれを読んでいない訳がない。その辺りも訂正されているか気になるところである。
もしそうした危険な誤情報が訂正されないまま放置されているのなら、我々は第七版が発刊されるまでに再度訂正を求める運動を開始しなければならないだろう。
どこの学校図書館にも備えられるほどの「国民的辞典」に、中国覇権主義の虚構宣伝が反映されているなど断じて許すことなどできないためだ。
だが岩波書店が中国の宣伝より真実を優先させ、訂正を適切な形でしているのだとしたら、私はこれを全国の左翼勢力、媚中勢力に対する「覚醒した左翼」の模範例として、称賛の宣伝を行いたいと思う。
追記・悪意の書き換えが判明――ある方から『広辞苑』第六版第三刷の写真を送っていただいたが、それを見て愕然とした。問題の「台湾がそれに帰属することを承認し」との記述はたしかに書き換えられているのだが、しかしそれは修正ではない。なぜなら「台湾がそれに帰属することを実質的に認め」となっているからだ。岩波書店はこのように、あくまで日本が台湾を中国領土と認めたと言い張る構え。いったい日中共同声明のどの部分を根拠に「実質的に認めた」と断じるのか。また電子版広辞苑は未訂正で、いまだ「台湾がそれに帰属することを承認し」のままだという。
■日本は台湾を中国領土とは認めていない。第7版での訂正を求めよう!
岩波書店『広辞苑』編集部 03-5210-4178
岩波書店問合せ https://www.iwanami.co.jp/contact/
【過去の関連記事】
岩波『広辞苑』は中国の宣伝媒体になるなー懸念されるその影響力 08/02/20
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-299.html
岩波『広辞苑』は十年来の誤情報散布の責任を取れ 08/02/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-304.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
■11・12上野「台湾正名」街宣・署名活動
~Taiwan is not Chinese Taipei ! 東京オリンピックに「台湾」の名称で参加を!

日時 平成29年11月12日(日)11時00分~14時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
内容 演説、チラシ配り、署名集め
主催 台湾研究フォーラム
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
連絡先 070-6484-2624
台湾は台湾!Chinese Taipeiではない!
2020東京五輪(奧運)「台湾正名」推進協議会に参加を!
協議会HP http://2020taiwan-seimei.tokyo/index.html
署名(連署)用紙 http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei
連署漢語説明 http://2020taiwan-seimei.tokyo/petition_tw.html
―――『広辞苑』は長い年月を経て、読者の皆様に愛され、信頼を厚くし、いまや「国語+百科」辞典の最高峰、「国民的辞典」と言われるまでに成長しました。
「国民的辞典」というのは本当だろう。国民一般は、その権威を信じて疑うことはない。
しかしそれほど国民、社会に対して大きな影響力を持っているからこそ、もし誤記があるのなら、岩波は責任を以って訂正を行わなければならない。
実はそのようなことを私は、第六版が出たばかりの二〇〇八年二月、『広辞苑』編集部に電話で訴えたことがある。なぜならその「日中共同声明」の項目に、次のような誤記があったからだ。
―――日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し…


日本は台湾が中国に帰属することを承認したという部分が事実に反するのである。実際に日中共同声明に書いてあるのは、「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し尊重し…」というもの。台湾は中国に帰属するとする中国の立場を理解し尊重すると表明しただけであって、中国領土であると承認したわけではないのである。
もっとも、「十分理解し尊重」するとの中国に強く配慮した表現から、多くの日本人が「承認した」と誤解しており、それと同じように『広辞苑』編集部も勘違いした可能性がある。
その一方で、この左翼出版社は、中国の立場に立って敢えて事実捏造をした可能性もある。この第六版に中国や韓国などの政治宣伝的な反日捏造史観に基づく誤記が多々見られるとは、故渡辺昇一氏などが著署等を通じてたびたび指摘してきたところで、この日中共同声明の説明もそうした中国迎合の一環ではないなどと、誰も断言できまい。
さて、話を〇八年三月に戻すが、訂正を要求する私に対して編集部は、最初はいくらか抵抗を見せたものの、ついには誤りを認めざるを得なくなり、結局は「第二刷で訂正する」と約束したのである(いかにも不本意そうな口調だったのを、今もよく憶えている)。
しかし当時、第二刷がいつ出るかは未定で、私もいつの間にかこの問題を忘れ、訂正の有無を確認しないままでいるのだが、しかし話によればすでに第二刷、第三刷が出ているという。果たして編集部は約束通りに訂正を行ったのだろうか。それともあくまで中国に媚びて放置しているのだろうか。
それを確認しようと本十一月十一日、編集部に電話したのだが、土曜のためか誰も出ず、そこで近所の大型書店に寄ったが置いておらず、図書館にも問い合わせたが第一刷しか所蔵していないとのこと。
そこで第二刷、もしくは第三刷をお持ちの方には「台湾がこれに帰属することを承認し」という部分が訂正されているかどうかを確認してほしいと呼び掛け
また渡辺昇一氏は「台湾」の項で「一九四五年日本の敗戦によって中国に復帰し…」との誤記があるとも指摘していた。それはその通りで、これこそ自らの台湾領有権を正当化したい中国が行い続ける事実捏造の政治宣伝の書き写しである。
たしか渡辺氏は、やはり第六版が出た直後、「正論」誌上でこの誤りを明らかにしており、『広辞苑』編集部がそれを読んでいない訳がない。その辺りも訂正されているか気になるところである。
もしそうした危険な誤情報が訂正されないまま放置されているのなら、我々は第七版が発刊されるまでに再度訂正を求める運動を開始しなければならないだろう。
どこの学校図書館にも備えられるほどの「国民的辞典」に、中国覇権主義の虚構宣伝が反映されているなど断じて許すことなどできないためだ。
だが岩波書店が中国の宣伝より真実を優先させ、訂正を適切な形でしているのだとしたら、私はこれを全国の左翼勢力、媚中勢力に対する「覚醒した左翼」の模範例として、称賛の宣伝を行いたいと思う。
追記・悪意の書き換えが判明――ある方から『広辞苑』第六版第三刷の写真を送っていただいたが、それを見て愕然とした。問題の「台湾がそれに帰属することを承認し」との記述はたしかに書き換えられているのだが、しかしそれは修正ではない。なぜなら「台湾がそれに帰属することを実質的に認め」となっているからだ。岩波書店はこのように、あくまで日本が台湾を中国領土と認めたと言い張る構え。いったい日中共同声明のどの部分を根拠に「実質的に認めた」と断じるのか。また電子版広辞苑は未訂正で、いまだ「台湾がそれに帰属することを承認し」のままだという。
■日本は台湾を中国領土とは認めていない。第7版での訂正を求めよう!
岩波書店『広辞苑』編集部 03-5210-4178
岩波書店問合せ https://www.iwanami.co.jp/contact/
【過去の関連記事】
岩波『広辞苑』は中国の宣伝媒体になるなー懸念されるその影響力 08/02/20
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-299.html
岩波『広辞苑』は十年来の誤情報散布の責任を取れ 08/02/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-304.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
■11・12上野「台湾正名」街宣・署名活動
~Taiwan is not Chinese Taipei ! 東京オリンピックに「台湾」の名称で参加を!

日時 平成29年11月12日(日)11時00分~14時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
内容 演説、チラシ配り、署名集め
主催 台湾研究フォーラム
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
連絡先 070-6484-2624
台湾は台湾!Chinese Taipeiではない!
2020東京五輪(奧運)「台湾正名」推進協議会に参加を!
協議会HP http://2020taiwan-seimei.tokyo/index.html
署名(連署)用紙 http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei
連署漢語説明 http://2020taiwan-seimei.tokyo/petition_tw.html
スポンサーサイト