中国で進む侵略主義教育に警戒を
2017/09/09/Sat
中国教育部(教育省)は八月二十八日の定例記者会見で、九月一日から使用する「道徳と法治」「語文」「歴史」など義務教育の教科書が、「中華優秀伝統文化」「革命伝統教育」「国家主権教育」を重視した内容になっていると強調した。
たとえば革命伝統教育の一環として、「中共の不断に発展して来た歴史」を強調し、抗日戦争についても、「十四年間の全民族抗戦の勝利の史実を完全に紹介」するのだという。
これまで中共の公式史観では、抗日戦争の期間は一九三七年の盧溝橋事件(支那事変の発端)から八年間とされてきたが、起点を一九三一年の柳条湖事件(満洲事変の発端)まで遡らせ、十四年抗戦と定義しなおすというわけだ。
こうした教育部による教科書の歴史解釈の変更の動きは早くから日本でも報道されている。一月には全国に通達が出されており、それを受け東京新聞は同月十一日、次のような見方を示した。
―――「中華民族の偉大な復興」を掲げる習(近平)氏の意向が反映されたとみられる。中国が長期にわたり日本の侵略を受け、最終的に勝利したと児童や生徒に強調することで、早期から愛国心を浸透させる狙いだ。指導部人事を決める五年に一度の共産党大会を今秋に控え、党内の求心力を高める計算もあるようだ。
―――政府として新解釈を決めたことで、今後は国際的にも「日本の侵略が十四年続いた」とアピールすることが考えられ、外交面で日本側を牽制する材料としていく可能性もある。
会見では歴史教科書の編集を指揮した首都師範大学歴史学部の葉小兵教授が「歴史教材では民族団結教育、国家主権及び海洋意識教育、国際理解教育を重視する内容」とした上で、以下のように解説した。
「主権意識とは先ずは領土意識ということ。教材では史実に依拠して中国歴代の領域の変遷を解説し、特に西蔵、新疆(東トルキスタン)及び台湾とその付属島嶼である魚釣島(尖閣諸島)、さらには南海諸島(南支那海の諸島)など辺境地域が我が国の領土の不可分の一部とし、その歴史的淵源や発展について具体的に紹介する」と胸を張った。
これは中共が進める不法な領土拡張の動きの正当化教育を、これまで以上に強化しようということだ。従来あの国では、国民の「領土意識」の低さが問題視されてきたが、それをこうした思想改造で克服しようというのだろう。
今後中国人は従来以上に侵略主義に染まって行くことが考えられる。
日本では戦後、日本の「中国侵略」を糾弾する中国の歴史観が左翼の蔓延る政界、メディア、学界などで支持されてきた。そしてそうした勢力の影響で、戦後の中国覇権主義の実態は見て見ぬふりをされてきた。
しかし中国人はこれからますます変わるのだ。日本人も変わらなくては。
中国とは侵略主義の国家であるということをメディアが伝えなければ。学校が教えなければ。
中共の歴史観に対して迎合、呼応する左翼勢力は、すでに「侵略」に加担しているとの深刻な状況も明確に認識されるべきだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
たとえば革命伝統教育の一環として、「中共の不断に発展して来た歴史」を強調し、抗日戦争についても、「十四年間の全民族抗戦の勝利の史実を完全に紹介」するのだという。
これまで中共の公式史観では、抗日戦争の期間は一九三七年の盧溝橋事件(支那事変の発端)から八年間とされてきたが、起点を一九三一年の柳条湖事件(満洲事変の発端)まで遡らせ、十四年抗戦と定義しなおすというわけだ。
こうした教育部による教科書の歴史解釈の変更の動きは早くから日本でも報道されている。一月には全国に通達が出されており、それを受け東京新聞は同月十一日、次のような見方を示した。
―――「中華民族の偉大な復興」を掲げる習(近平)氏の意向が反映されたとみられる。中国が長期にわたり日本の侵略を受け、最終的に勝利したと児童や生徒に強調することで、早期から愛国心を浸透させる狙いだ。指導部人事を決める五年に一度の共産党大会を今秋に控え、党内の求心力を高める計算もあるようだ。
―――政府として新解釈を決めたことで、今後は国際的にも「日本の侵略が十四年続いた」とアピールすることが考えられ、外交面で日本側を牽制する材料としていく可能性もある。
会見では歴史教科書の編集を指揮した首都師範大学歴史学部の葉小兵教授が「歴史教材では民族団結教育、国家主権及び海洋意識教育、国際理解教育を重視する内容」とした上で、以下のように解説した。
「主権意識とは先ずは領土意識ということ。教材では史実に依拠して中国歴代の領域の変遷を解説し、特に西蔵、新疆(東トルキスタン)及び台湾とその付属島嶼である魚釣島(尖閣諸島)、さらには南海諸島(南支那海の諸島)など辺境地域が我が国の領土の不可分の一部とし、その歴史的淵源や発展について具体的に紹介する」と胸を張った。
これは中共が進める不法な領土拡張の動きの正当化教育を、これまで以上に強化しようということだ。従来あの国では、国民の「領土意識」の低さが問題視されてきたが、それをこうした思想改造で克服しようというのだろう。
今後中国人は従来以上に侵略主義に染まって行くことが考えられる。
日本では戦後、日本の「中国侵略」を糾弾する中国の歴史観が左翼の蔓延る政界、メディア、学界などで支持されてきた。そしてそうした勢力の影響で、戦後の中国覇権主義の実態は見て見ぬふりをされてきた。
しかし中国人はこれからますます変わるのだ。日本人も変わらなくては。
中国とは侵略主義の国家であるということをメディアが伝えなければ。学校が教えなければ。
中共の歴史観に対して迎合、呼応する左翼勢力は、すでに「侵略」に加担しているとの深刻な状況も明確に認識されるべきだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
スポンサーサイト