台湾の「脱中華」を支持すべき!―中共が「裏切り」と非難するほど今年の抗日記念行事は控えめらしい
2017/05/13/Sat
台湾の中華民国軍はもともと中国の蒋介石率いる国民党の軍隊につき、同国国防部は毎年、支那事変の発端たる盧溝橋事件(一九三七年)の記念日の七月七日にさまざまな記念活動を行うのだが、しかし今年のその日は「トーンが低くなりそうだ」と、国民党寄りの聯合報(四月三十日)が心配顔だ。

蔡英文政権は中国軍の抗日開戦80周年の祝賀には消極的な様子。中共はこれを「去(脱)
中国化」政策の一環と見て警戒する
何でも台北市内の国軍歴史文物館で開かれる特別展が、今年は事件八十周年の節目であるにもかかわらず、抗日戦争とは無関係のテーマになるからだそうである。
聯合報は、昨年五月に発足した蔡英文政権が、蒋介石独裁政権の虐殺、迫害、人権侵害などの責任を追求する「移行期正義」実現の政策を進めており、これもその一環ではないかと疑っている。
そしてさらには、「それとともに、多くの民進党所属の首長たちが公然と日本殖民時代を称賛もしている。こうした雰囲気の下で軍部としては極めてばつが悪くなっている」などと分析するのだ。
ちなみに首長たちの日本統治時代への称賛云々は、何とも大袈裟な表現である。実際には蒋介石の銅像の撤去を進める一方で、日本時代の土木技師、八田與一の銅像の破壊事件で直ちに修復に乗り出した台南市長のことなどを指すようだ。そうした程度のことも、聯合報には極めて不満なのだろう。
かつて台湾の中国化を図ったのが国民党だが、あの中華民族主義勢力から見れば今もなお、日本時代を全面的に否定し、あるいは徹底的に批判しない台湾人は、数典忘祖(中国の歴史を忘れ、自分が中国人であることすら忘れた反道徳的な輩)という実に許し難い存在と映るのである。
そしてそうした台湾の情勢に対しては、やはり中華民族主義の一点で国民党と手を結ぶ中共も同様の反応を見せたのだった。聯合報の報道を受け、中国官営のニュースサイト、中国台湾網は次のような解説を行っているのだ。
―――台湾の蔡英文当局は昨年発足後、脱蒋介石、脱孫文、脱孔子など一連の“文化台独”運動を繰り広げている。そして黄帝陵遥拝祭を取り止め、民族英雄鄭成功祭も降格させ、いまや抗日記念行事にまでその影響を及ぼそうとしている。
要するに、従来国民党が個人崇拝を強いて来た蒋介石、孫文といった中国人の権威を重んじず、また同じく孔子、黄帝、鄭成功など中国史上の人物の神格化を嫌う蔡英文総統の脱中国文化の姿勢に中国は、これまで散々「文化台独」とのレッテルを貼って警戒感を露わにしてきたが、今回の国防部の「低いトーン」も、そのような「文化台独」の一環として受け止めているのである。
中国政府自身も、今回の問題でコメントしている。国務院台湾事務弁公室の報道官は五月十日の定例会見で、「盧溝橋事件の記念活動を停止させる台湾当局の決定をどう思うか」との中国台湾網の記者からの質問に対し、次のように答えたのだ。
「盧溝橋事件の発生で中華民族の全面抗戦の序幕は上がった。あの称賛と感動に値する歴史は対岸(※台湾)の同胞にとって、中華民族にとって非常に重要な意義がある。もし全民族の抗戦がなければ台湾が祖国(※中国=当時の中華民国)に復帰することもなかっただろう。両岸(※台湾と中国)の同胞は永遠にこの歴史を永遠に銘記し、共同で記念しなければならない。歴史を忘れることは背叛(裏切り)を意味する」

抗日戦争勝利の歴史を讃えようとしない台湾人を中華民
族の裏切り者と断罪した国務院台湾事務弁公室の報道
官
このように、中国人とともに日本統治を恨み、中国軍の抗日戦争の勝利を讃え、台湾の中国復帰に感謝しない台湾人は、民族の裏切り者だと罵って止まないのが、国共の中華民族主義者なのである。
しかし台湾人はかつては日本国民であって抗日戦争を戦った訳でもなく、また現在も中国を「祖国」などと思いたがらないのが圧倒的多数である。
今や台湾では「我々は中国人ではなく台湾人だ」との意識が優勢であり、そしてそうした意識に支えられて蔡英文政権も発足したのだから、今後も中華民族主義勢力は台湾に対してますます怒り、怨みを募らせて行くに違いない。
これまで台湾問題に関する見解を聞かれるたび、「台湾をめぐる問題が両岸の当事者間の直接の話し合いを通じて平和的に解決されることを希望しています」などと、中立的な立場表明を繰り返してきたのが日本政府だ。
このように中国の台湾への覇権主義的姿勢への批判を差し控えてきたのは、台湾に同情顔を見せて中国の不興を買うのを恐れてのことだったが、しかし「中華民族の偉大なる復興」が叫ばれる中で偏狭な民族主義が高揚するかぎりは、「当事者間の話し合いを通じた平和的解決」の可能性など、ますます遠のくばかりだろう。
そこで日本人は考えるべきなのだ。日本はこれから将来にわたり、台湾に「反日」(という名の中国人意識)を強要してやまない中国人と、そうした情念の受け入れを拒否し続ける台湾人のどちらの側に付くべきかを。
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連署漢語説明 http://2020taiwan-seimei.tokyo/petition_tw.html

蔡英文政権は中国軍の抗日開戦80周年の祝賀には消極的な様子。中共はこれを「去(脱)
中国化」政策の一環と見て警戒する
何でも台北市内の国軍歴史文物館で開かれる特別展が、今年は事件八十周年の節目であるにもかかわらず、抗日戦争とは無関係のテーマになるからだそうである。
聯合報は、昨年五月に発足した蔡英文政権が、蒋介石独裁政権の虐殺、迫害、人権侵害などの責任を追求する「移行期正義」実現の政策を進めており、これもその一環ではないかと疑っている。
そしてさらには、「それとともに、多くの民進党所属の首長たちが公然と日本殖民時代を称賛もしている。こうした雰囲気の下で軍部としては極めてばつが悪くなっている」などと分析するのだ。
ちなみに首長たちの日本統治時代への称賛云々は、何とも大袈裟な表現である。実際には蒋介石の銅像の撤去を進める一方で、日本時代の土木技師、八田與一の銅像の破壊事件で直ちに修復に乗り出した台南市長のことなどを指すようだ。そうした程度のことも、聯合報には極めて不満なのだろう。
かつて台湾の中国化を図ったのが国民党だが、あの中華民族主義勢力から見れば今もなお、日本時代を全面的に否定し、あるいは徹底的に批判しない台湾人は、数典忘祖(中国の歴史を忘れ、自分が中国人であることすら忘れた反道徳的な輩)という実に許し難い存在と映るのである。
そしてそうした台湾の情勢に対しては、やはり中華民族主義の一点で国民党と手を結ぶ中共も同様の反応を見せたのだった。聯合報の報道を受け、中国官営のニュースサイト、中国台湾網は次のような解説を行っているのだ。
―――台湾の蔡英文当局は昨年発足後、脱蒋介石、脱孫文、脱孔子など一連の“文化台独”運動を繰り広げている。そして黄帝陵遥拝祭を取り止め、民族英雄鄭成功祭も降格させ、いまや抗日記念行事にまでその影響を及ぼそうとしている。
要するに、従来国民党が個人崇拝を強いて来た蒋介石、孫文といった中国人の権威を重んじず、また同じく孔子、黄帝、鄭成功など中国史上の人物の神格化を嫌う蔡英文総統の脱中国文化の姿勢に中国は、これまで散々「文化台独」とのレッテルを貼って警戒感を露わにしてきたが、今回の国防部の「低いトーン」も、そのような「文化台独」の一環として受け止めているのである。
中国政府自身も、今回の問題でコメントしている。国務院台湾事務弁公室の報道官は五月十日の定例会見で、「盧溝橋事件の記念活動を停止させる台湾当局の決定をどう思うか」との中国台湾網の記者からの質問に対し、次のように答えたのだ。
「盧溝橋事件の発生で中華民族の全面抗戦の序幕は上がった。あの称賛と感動に値する歴史は対岸(※台湾)の同胞にとって、中華民族にとって非常に重要な意義がある。もし全民族の抗戦がなければ台湾が祖国(※中国=当時の中華民国)に復帰することもなかっただろう。両岸(※台湾と中国)の同胞は永遠にこの歴史を永遠に銘記し、共同で記念しなければならない。歴史を忘れることは背叛(裏切り)を意味する」

抗日戦争勝利の歴史を讃えようとしない台湾人を中華民
族の裏切り者と断罪した国務院台湾事務弁公室の報道
官
このように、中国人とともに日本統治を恨み、中国軍の抗日戦争の勝利を讃え、台湾の中国復帰に感謝しない台湾人は、民族の裏切り者だと罵って止まないのが、国共の中華民族主義者なのである。
しかし台湾人はかつては日本国民であって抗日戦争を戦った訳でもなく、また現在も中国を「祖国」などと思いたがらないのが圧倒的多数である。
今や台湾では「我々は中国人ではなく台湾人だ」との意識が優勢であり、そしてそうした意識に支えられて蔡英文政権も発足したのだから、今後も中華民族主義勢力は台湾に対してますます怒り、怨みを募らせて行くに違いない。
これまで台湾問題に関する見解を聞かれるたび、「台湾をめぐる問題が両岸の当事者間の直接の話し合いを通じて平和的に解決されることを希望しています」などと、中立的な立場表明を繰り返してきたのが日本政府だ。
このように中国の台湾への覇権主義的姿勢への批判を差し控えてきたのは、台湾に同情顔を見せて中国の不興を買うのを恐れてのことだったが、しかし「中華民族の偉大なる復興」が叫ばれる中で偏狭な民族主義が高揚するかぎりは、「当事者間の話し合いを通じた平和的解決」の可能性など、ますます遠のくばかりだろう。
そこで日本人は考えるべきなのだ。日本はこれから将来にわたり、台湾に「反日」(という名の中国人意識)を強要してやまない中国人と、そうした情念の受け入れを拒否し続ける台湾人のどちらの側に付くべきかを。
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