日本の反中世論は中国の脅威―「中国に親しみない」が八割!外交世論調査結果に思う
2016/12/26/Mon
毎年内閣府が実施する「外交に関する世論調査」。今年の調査結果が十二月二十四日に公表されたが、中国に「親しみを感じない」との回答は八〇・五%。二〇一二年以降五回連続で八割を超えた。

内閣府が実施の世論調査によれば、国民の中国への反感は依
然高い
この数値の高さについて日本経済新聞はこう分析する。
―――尖閣諸島などの領土問題を巡る対立も残り、関係改善が遅れていることが背景にあるとみられる。
しかし「関係改善」なるものが進まないのは、目下のところ歓迎すべきだ。
かつて福田康夫首相は対中外交について「相手の嫌がることをあえてする必要はない」とのセリフを吐いたことがあるが、これまでの日中関係を見るに、それが良好だった時期はたいてい、日本が「中国の嫌がること」をしない、言わない時期だったように思える。
我儘、傲慢な人間と仲良く付き合って行くには、自分を抑えて相手の性格に合わせて行くしかないが(腕力や権力でねじ伏せるのなら別だが)、それと同じことが対中関係でも言えるのである。
しかし今日、すでに国力が増大した中国に対し、日本がそうした譲歩を見せることは、その属国の道を歩むことを意味するのである。なぜなら向こうがそれを望んでいる。
したがって現在の関係の「改善」の遅れは、日本が危険な譲歩を拒否している証であり、その意味で歓迎すべきだと考えるのだ。
そして見方を変えるなら、そうした傲慢な中国に対す国民の親近感の低下こそが、関係改善の遅れの背景だとも言えるのだ。
実際に今日、国民の多くは、かつての福田政権や民主党政権のような中国迎合姿勢を許すことはないだろう。
従来「日中友好」を金科玉条としてきたマスコミ各社が、すっかり「日中関係の改善」を求めるトーンを下げているのも、第一に反中世論への配慮があると思う。
そのように考えると、反中世論が今の日本を守っているということになる。
かつて中華帝国がアジアの中心との権威を以って存在し得たのは、その強大な国力とともに周辺諸国の臣従があったからだ。要するに中華の権威とは、周辺国に認められて初めて成り立つものである。今日も中国もそれと同じように、周辺国を籠絡、あるいは威圧しながら、中国中心のアジア秩序を再興(所謂「中華民族の偉大なる復興」)しようとしている訳だが、そうした国策を許容できない日本の、反中世論に支えられた反中政策は、大きな障碍と映っていることだろう。
中国は自国民の感情、思想なら暴力でいくらでも統制できるし、日本政府の対中政策も威圧、恫喝で操縦することは可能であっても、日本の世論にだけは手の施しようがない。したがって日本国民の反中感情こそが中国にとっては、一つの厄介な脅威なのである。
そして日本自身にとってこれは、国を守るための武器となる。
今回の調査結果は台湾でも最大手紙、自由時報が「中国が好きではない日本人/五年連続八〇%以上」との見出しで詳報している。そしてフェイスブックでこの記事は大勢の台湾人から「いいね」を押されているところだ。

日本の世論調査結果を伝える自由時報の記事
中国迎合の国民党政権によって一時は国家主権すら危ぶまれた台湾だが、同政権は今年の総統選挙で退陣に追い込まれ、危険な中国傾斜に歯止めが掛けられたばかり。国民の声で国が救えることが実感されているところだけに、日本の反中世論は好意的に、そして頼もしく受け取られているのではないか。
【過去の関連記事】
中国困惑!反中感情が国守るー世論調査で「中国に親近感なし」8割の快事 10/12/23
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1376.html
内閣府調査が示す「反中感情」の高まりが大切 11/12/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1710.html
対中感情の悪化は対中理解の深化―喜ぶべき内閣府の世論調査結果 16/03/14
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2793.html
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【日時】平成29年1月3日(火) 10時00分~16時00分
【場所】靖国神社 第一鳥居前 (東京メトロ「九段下」駅 1番出口前)
【主催】台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)
【連絡先】070-6484-2624/080-7796-6353

内閣府が実施の世論調査によれば、国民の中国への反感は依
然高い
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―――尖閣諸島などの領土問題を巡る対立も残り、関係改善が遅れていることが背景にあるとみられる。
しかし「関係改善」なるものが進まないのは、目下のところ歓迎すべきだ。
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我儘、傲慢な人間と仲良く付き合って行くには、自分を抑えて相手の性格に合わせて行くしかないが(腕力や権力でねじ伏せるのなら別だが)、それと同じことが対中関係でも言えるのである。
しかし今日、すでに国力が増大した中国に対し、日本がそうした譲歩を見せることは、その属国の道を歩むことを意味するのである。なぜなら向こうがそれを望んでいる。
したがって現在の関係の「改善」の遅れは、日本が危険な譲歩を拒否している証であり、その意味で歓迎すべきだと考えるのだ。
そして見方を変えるなら、そうした傲慢な中国に対す国民の親近感の低下こそが、関係改善の遅れの背景だとも言えるのだ。
実際に今日、国民の多くは、かつての福田政権や民主党政権のような中国迎合姿勢を許すことはないだろう。
従来「日中友好」を金科玉条としてきたマスコミ各社が、すっかり「日中関係の改善」を求めるトーンを下げているのも、第一に反中世論への配慮があると思う。
そのように考えると、反中世論が今の日本を守っているということになる。
かつて中華帝国がアジアの中心との権威を以って存在し得たのは、その強大な国力とともに周辺諸国の臣従があったからだ。要するに中華の権威とは、周辺国に認められて初めて成り立つものである。今日も中国もそれと同じように、周辺国を籠絡、あるいは威圧しながら、中国中心のアジア秩序を再興(所謂「中華民族の偉大なる復興」)しようとしている訳だが、そうした国策を許容できない日本の、反中世論に支えられた反中政策は、大きな障碍と映っていることだろう。
中国は自国民の感情、思想なら暴力でいくらでも統制できるし、日本政府の対中政策も威圧、恫喝で操縦することは可能であっても、日本の世論にだけは手の施しようがない。したがって日本国民の反中感情こそが中国にとっては、一つの厄介な脅威なのである。
そして日本自身にとってこれは、国を守るための武器となる。
今回の調査結果は台湾でも最大手紙、自由時報が「中国が好きではない日本人/五年連続八〇%以上」との見出しで詳報している。そしてフェイスブックでこの記事は大勢の台湾人から「いいね」を押されているところだ。

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【場所】靖国神社 第一鳥居前 (東京メトロ「九段下」駅 1番出口前)
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