次の国連事務総長は台湾イジメを止めるかー“弱者の味方”グテーレス氏に注目
2016/10/08/Sat
「中国は台湾の二千三百万の人民を代表できない。国際法や国連憲章に照らしても、台湾には国連の新メンバーになる資格がある」
そう認めた書簡を、最近潘基文・国連事務総長に送付したのは、台湾の国連加盟を訴える民間団体、台湾聯合国(国連)協進会だ。

開封もされずに台湾へ返送された国連事務総長あての書簡
ところがそれは開封もされずに送り返されてきた。つまり受け取り拒否である(封筒には「保管期間切れ」との張り紙があったが)。
潘基文氏はなぜそのような非礼をわざわざ働いたのか。
思えば二〇〇七年、陳水扁総統から届いた国連加盟申請の書簡も、やはり同氏は封も切らずに突っ返している。そしてその理由について「国連事務局は、台湾は中華人民共和国一部とする立場だ」などと説明していた。
しかしそれは嘘である。国連がいつ台湾を中国領土と認めたというのか。
要するに潘基文氏は中国の歓心を買おうとしたのだ。この人物が中国ベッタリであることは有名だが、こうした大胆な事実捏造で、平然と台湾の国家元首まで侮辱できるあたりは、いかにも中国に屈服する事大主義者といった感じである。
台湾国内では怒りの声が上がったが、中国はもちろん大喜びした。

中国にベッタリの潘基文事務総長(右)。その台湾への態度を見れば、中国迎合で心が腐敗している
のがわかる
もっともこれに顔をしかめたのが米国や日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどだ。これらの国に誤りを指摘された潘基文氏は、「言いすぎだった。二度とあのようなことは言わない」と誓ってはいる。
しかし台湾への非礼は今も相変わらずらしい。協進会の蔡明憲会長(元国防部長)は「国連はだいたい『台湾』と書かれた郵便を見ると送り返す」と指摘している。
さてその潘基文だが、今年いっぱいで二期十年の任期が切れる。そこでこのほど次期事務総長にグテーレス・ポルトガルの元首相が内定した。同氏は前国連難民高等弁務官。NHKによると同氏は十月六日、「世界は今、多くの問題に直面している。特に紛争やテロ、人権侵害、貧困などの犠牲者に対し、私たちは謙虚な姿勢で向き合わなければならない」と述べ、「難民や国内避難民を含む社会的な弱者の支援に全力を注ぐ決意を示し」たという。

次期事務総長に内定のグテーレス氏。弱者の味方と言われるが、果たしてその台湾への姿勢は?
「社会的弱者」支援に全力を傾けるのは歓迎すべきだが、中国の軍事的脅威に曝されながら、あの国の妨害で国連にも加盟できずに孤立する国際的弱者の台湾を支援する気持ちはあるか。この人物の就任後は、その辺りに注目したい。
そう言えば潘基文氏は三日、自身の後継者の人選について「弱者のために指導力を発揮できる心優しい人が良いと思う」などと言っていた。国連事務局がいう「心優しい人」とは一般に言われる「優しい人」とは必ずしも一致しないかもしれない。なにしろすでに中国への事大主義的心理に陥っているのだから。
なお、書簡を戻された蔡明憲氏曰く、「永遠に諦めない。国連加盟を求め続けたい」と不屈の精神をのぞかせた。
そのような彼らの勢を見るたびに、「もしやこのグループは中国の影響下で腐敗した国連、国際社会を救おうとしているのではないか」と思ってしまうのである。
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■Taiwan is not Chinese Taipei! 2020東京五輪「台湾」正名集会
~「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」の名で台湾選手団を迎えよう!~

四年に一度のオリンピック競技大会には「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名義でしか参加が許されない台湾選手団。これは「一つの中国」という政治宣伝を受け入れた国際五輪委員会(IOC)による台湾への不当な扱いであり、政治的な差別を禁止するIOC憲章に違反するものです。そのため台湾国内では現在、「台湾」への呼称変更を求める声が高まりを見せています。
そこで日本においても、私達がそれと提携し、2020年東京五輪では台湾選手団を「台湾」の名で迎え入れるよう、IOC並びに東京五輪組織委員会、日本政府、東京都、日本五輪委員会(JOC)などに求めるべく、アピール集会を下記の要領で開催します。
集会を開く催日は10月10日。1964年の東京五輪記念日(体育の日)です。あの大会の盛大さは日本の誇りとなりましたが、2020年もまた、一切の差別なき世界に誇れる大会にしたいと思うのです!
日本人、台湾人の奮ってのご参加をお待ち申し上げます!
記
日時:10月10日(月/祝) 18時30分~20時30分
場所:文京区民センター 2―A会議室 (東京都文京区本郷4−15−14)
(交通)
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩5分
JR「水道橋駅」東口徒歩15分
………………………………………
登壇(50音順・敬称略・10月1日現在)
イリハムマハムティ(日本ウイグル協会会長)
王紹英(在日台湾同郷会副会長)
鈴木正人(埼玉県議会議員)
土屋敬之(前東京都議会議員)
永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
三浦小太郎(アジア自由民主連帯協議会事務局長)
水島総(日本文化チャンネル桜代表)
山際澄夫(ジャーナリスト)
吉田康一郎(前東京都議会議員)
その他、在日台湾人の方々。
司会 謝恵芝(ジャーナリスト)
………………………………………
参加費:無料
主催:台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)
メール twkenkyuforum@yahoo.co.jp
電話 080-7796-6353
そう認めた書簡を、最近潘基文・国連事務総長に送付したのは、台湾の国連加盟を訴える民間団体、台湾聯合国(国連)協進会だ。

開封もされずに台湾へ返送された国連事務総長あての書簡
ところがそれは開封もされずに送り返されてきた。つまり受け取り拒否である(封筒には「保管期間切れ」との張り紙があったが)。
潘基文氏はなぜそのような非礼をわざわざ働いたのか。
思えば二〇〇七年、陳水扁総統から届いた国連加盟申請の書簡も、やはり同氏は封も切らずに突っ返している。そしてその理由について「国連事務局は、台湾は中華人民共和国一部とする立場だ」などと説明していた。
しかしそれは嘘である。国連がいつ台湾を中国領土と認めたというのか。
要するに潘基文氏は中国の歓心を買おうとしたのだ。この人物が中国ベッタリであることは有名だが、こうした大胆な事実捏造で、平然と台湾の国家元首まで侮辱できるあたりは、いかにも中国に屈服する事大主義者といった感じである。
台湾国内では怒りの声が上がったが、中国はもちろん大喜びした。

中国にベッタリの潘基文事務総長(右)。その台湾への態度を見れば、中国迎合で心が腐敗している
のがわかる
もっともこれに顔をしかめたのが米国や日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどだ。これらの国に誤りを指摘された潘基文氏は、「言いすぎだった。二度とあのようなことは言わない」と誓ってはいる。
しかし台湾への非礼は今も相変わらずらしい。協進会の蔡明憲会長(元国防部長)は「国連はだいたい『台湾』と書かれた郵便を見ると送り返す」と指摘している。
さてその潘基文だが、今年いっぱいで二期十年の任期が切れる。そこでこのほど次期事務総長にグテーレス・ポルトガルの元首相が内定した。同氏は前国連難民高等弁務官。NHKによると同氏は十月六日、「世界は今、多くの問題に直面している。特に紛争やテロ、人権侵害、貧困などの犠牲者に対し、私たちは謙虚な姿勢で向き合わなければならない」と述べ、「難民や国内避難民を含む社会的な弱者の支援に全力を注ぐ決意を示し」たという。

次期事務総長に内定のグテーレス氏。弱者の味方と言われるが、果たしてその台湾への姿勢は?
「社会的弱者」支援に全力を傾けるのは歓迎すべきだが、中国の軍事的脅威に曝されながら、あの国の妨害で国連にも加盟できずに孤立する国際的弱者の台湾を支援する気持ちはあるか。この人物の就任後は、その辺りに注目したい。
そう言えば潘基文氏は三日、自身の後継者の人選について「弱者のために指導力を発揮できる心優しい人が良いと思う」などと言っていた。国連事務局がいう「心優しい人」とは一般に言われる「優しい人」とは必ずしも一致しないかもしれない。なにしろすでに中国への事大主義的心理に陥っているのだから。
なお、書簡を戻された蔡明憲氏曰く、「永遠に諦めない。国連加盟を求め続けたい」と不屈の精神をのぞかせた。
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四年に一度のオリンピック競技大会には「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名義でしか参加が許されない台湾選手団。これは「一つの中国」という政治宣伝を受け入れた国際五輪委員会(IOC)による台湾への不当な扱いであり、政治的な差別を禁止するIOC憲章に違反するものです。そのため台湾国内では現在、「台湾」への呼称変更を求める声が高まりを見せています。
そこで日本においても、私達がそれと提携し、2020年東京五輪では台湾選手団を「台湾」の名で迎え入れるよう、IOC並びに東京五輪組織委員会、日本政府、東京都、日本五輪委員会(JOC)などに求めるべく、アピール集会を下記の要領で開催します。
集会を開く催日は10月10日。1964年の東京五輪記念日(体育の日)です。あの大会の盛大さは日本の誇りとなりましたが、2020年もまた、一切の差別なき世界に誇れる大会にしたいと思うのです!
日本人、台湾人の奮ってのご参加をお待ち申し上げます!
記
日時:10月10日(月/祝) 18時30分~20時30分
場所:文京区民センター 2―A会議室 (東京都文京区本郷4−15−14)
(交通)
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JR「水道橋駅」東口徒歩15分
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三浦小太郎(アジア自由民主連帯協議会事務局長)
水島総(日本文化チャンネル桜代表)
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その他、在日台湾人の方々。
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参加費:無料
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