日本はなぜ放置?―続APECは中国の台湾イジメの舞台
2016/09/08/Thu
本ブログの九月七日の記事で書いたとおり、アジア太平洋経済協力(APEC)は台湾イジメの舞台でもある。中国による不当な「一つの中国」宣伝の場とも言えようか。
つまり台湾は中国の圧力により、国家ではなく「経済体」として、そして「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名のみでしかAPECに加盟できないのだ。首脳会議でも派遣できるのは首脳ではなく「経済体のリーダー」だけだ。
この「経済体のリーダー」には明確な定義はないが、とにかくその人選は台湾側が先ず行い、そして中国がそれに同意すれば、開催国はその人宛に招待状を発送するというのがこれまでの習わしなのだと報道されている。
そして現在、民進党の蔡英文政権は今年十一月にペルーのリマで開催されるAPEC首脳会議に、宋楚瑜・親民党主席を「経済体のリーダー」として派遣したい意向だが、その人選を早速中国が拒否したと報じられている。

蔡英文総統(左)は宋楚瑜・親民党主席(右)をAPEC首脳会議に派遣する意向だが・・・
そのことも七日の記事では取り上げたのだが、その後その報道がガセネタだったことが確認されたらしい。台湾のネットメディア、風伝媒はこう伝える。
「民進党関係者によれば、蔡英文政権は人選名簿を中国に送っていない。我が方はAPECの正式メンバーであり、他人の同意を得る必要はないという」
「この関係者によれば、中国が宋楚瑜の派遣に同意しないという情報はブルー(国民党)陣営が放ったものであることが確認されたという」
「国民党政権は過去八年間、誰を派遣するかは毎回先ず中国に照会していた。今回こうした情報を流したのは、新政権が九二年合意(「一つの中国」合意)を前提とせず、中国に事前通知を行うこともなく、特使を派遣して中国国家主席と接触を果たすような場面を見たくなかったからだと関係者は見ている」
要するに国民党サイドによる民進党政権への牽制だった訳だ。もっともその牽制が中国の意向に沿ったものではないとは誰も言えまい。なにしろ彼らは中国の言いなり勢力なのだから。
風伝媒によれば、陳水扁政権は特使の人選を中国に事前通知しなかったという。つまり中国の同意を得なければならないという決まりなど、当初はなかった訳なのだ。
ただしあの当時、「いくつかの主催国は台湾が決定した人選に関し、中国や他のメンバー国の意見を聞き、それによって台湾に人選の変更を求めることはあった」という。
結局は、なんだかんだ言ってもこのように、台湾に対して圧力は絶えず加え続けられているようだ。中国やその言いなりになるメンバー諸国による不当な圧力がだ。
外務省HPによれば APECとは「アジア太平洋地域の持続可能な成長と繁栄に向けて,貿易・投資の自由化,ビジネスの円滑化,人間の安全保障,経済・技術協力等の活動」を行う「経済協力の枠組み」であるはず。
日本などメンバー各国は、いつまで中国の顔色をうかがい、こうした台湾差別の状況を放置する気なのか。
【過去の関連記事】
APECは中国の台湾イジメの舞台ー日本人の気付かない陰湿な不平等待遇 16/09/07
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2946.html
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つまり台湾は中国の圧力により、国家ではなく「経済体」として、そして「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名のみでしかAPECに加盟できないのだ。首脳会議でも派遣できるのは首脳ではなく「経済体のリーダー」だけだ。
この「経済体のリーダー」には明確な定義はないが、とにかくその人選は台湾側が先ず行い、そして中国がそれに同意すれば、開催国はその人宛に招待状を発送するというのがこれまでの習わしなのだと報道されている。
そして現在、民進党の蔡英文政権は今年十一月にペルーのリマで開催されるAPEC首脳会議に、宋楚瑜・親民党主席を「経済体のリーダー」として派遣したい意向だが、その人選を早速中国が拒否したと報じられている。

蔡英文総統(左)は宋楚瑜・親民党主席(右)をAPEC首脳会議に派遣する意向だが・・・
そのことも七日の記事では取り上げたのだが、その後その報道がガセネタだったことが確認されたらしい。台湾のネットメディア、風伝媒はこう伝える。
「民進党関係者によれば、蔡英文政権は人選名簿を中国に送っていない。我が方はAPECの正式メンバーであり、他人の同意を得る必要はないという」
「この関係者によれば、中国が宋楚瑜の派遣に同意しないという情報はブルー(国民党)陣営が放ったものであることが確認されたという」
「国民党政権は過去八年間、誰を派遣するかは毎回先ず中国に照会していた。今回こうした情報を流したのは、新政権が九二年合意(「一つの中国」合意)を前提とせず、中国に事前通知を行うこともなく、特使を派遣して中国国家主席と接触を果たすような場面を見たくなかったからだと関係者は見ている」
要するに国民党サイドによる民進党政権への牽制だった訳だ。もっともその牽制が中国の意向に沿ったものではないとは誰も言えまい。なにしろ彼らは中国の言いなり勢力なのだから。
風伝媒によれば、陳水扁政権は特使の人選を中国に事前通知しなかったという。つまり中国の同意を得なければならないという決まりなど、当初はなかった訳なのだ。
ただしあの当時、「いくつかの主催国は台湾が決定した人選に関し、中国や他のメンバー国の意見を聞き、それによって台湾に人選の変更を求めることはあった」という。
結局は、なんだかんだ言ってもこのように、台湾に対して圧力は絶えず加え続けられているようだ。中国やその言いなりになるメンバー諸国による不当な圧力がだ。
外務省HPによれば APECとは「アジア太平洋地域の持続可能な成長と繁栄に向けて,貿易・投資の自由化,ビジネスの円滑化,人間の安全保障,経済・技術協力等の活動」を行う「経済協力の枠組み」であるはず。
日本などメンバー各国は、いつまで中国の顔色をうかがい、こうした台湾差別の状況を放置する気なのか。
【過去の関連記事】
APECは中国の台湾イジメの舞台ー日本人の気付かない陰湿な不平等待遇 16/09/07
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