毎日が「尖閣」での譲歩を訴えーもはや淘汰すべき倒錯メディア
2016/08/12/Fri
尖閣諸島周辺で挑発行為を一気に過激化させる中国について、「東シナ海、南シナ海周辺の制海・制空権の獲得を目指している」と言い切った毎日新聞(八月六日)。
かつては社説まで掲げ、日中関係改善のために中国の尖閣問題棚上げの要求に応ずべきだと政府に迫るなどしていた同紙だが、あの国の棚上げ要求もまた、「東シナ海の制海・制空権の獲得」を達成するための危険な罠であることを、ついに認めざるを得なくなったかに見える。
十日の社説「尖閣沖の中国船 挑発やめ真剣な対話を」も次のように、中国の振る舞いに警鐘を盛んに打ち鳴らしている。
―――中国側は2012年9月に日本が尖閣諸島を国有化した後、周辺での公船の航行を常態化させ、領海侵入を繰り返してきた。日本の実効支配を突き崩す狙いとみられるが、今回はこれまで以上に度を越えている。
―――漁船集結は日中平和友好条約調印4カ月前の1978年4月、約140隻の中国漁船が領海侵入した事件を想起させる。(中略)同じ動きがぶり返されれば日中関係の基礎が揺らぐ。
―――中国には漁民を編成した準軍事組織として海上民兵の制度がある。大量の漁船の集結に警戒感が高まるのも当然だ。
―――中国が東シナ海で開発を進める海上ガス田の関連施設ではレーダーの配備が確認された。ただちに軍事利用が可能ではないとしても、相互信頼が欠如する中では疑心暗鬼が深まる。

毎日の8月10日の社説。中国の横暴に警鐘を鳴らしながらも実は…
ところがだ。社説はここまで書き連ねながら、最後は一転してこう締め括るのだ。
――― 一方で中国には日本が「中国脅威論」を内政や外交に利用しているとの不信感が根強い。相互不信の解消には日本も本気で関係改善に取り組む姿勢を示す必要がある。
これではまるで、今回の事態の発生には日本にも責任があると言っているようだ。
しかしおかしな話だ。「日本が『中国脅威論』を内政や外交に利用している」と中国が盛んに非難しているのは事実だが、こうした加害国の被害国に対する批判こそが誤っている。
要するにあの国は、中国の軍事的脅威に曝された日本で、安倍政権が高まる国民の危機感を背景に、中国の拡張政策を抑止するために国内法の整備や各国との連携を進めているのに怒っている訳なのだが、そのような中国の身勝手な「不信感」に配慮せよと訴える毎日社説は、あまりに倒錯している。
これでは犯罪の抑止に当たる警察に対して「犯罪者の言い分を尊重しろ」と要求するに等しい。
つまり毎日は、たとえ中国の謀略であれ、その棚上げ要求を受け入れろという姿勢を変えていないということだろう。毎日は日頃から国を守り抜く覚悟を固めてこなかったため、今の緊張に耐えきれず、こんな敗北主義に陥ってしまうのだろうか。
日本経済新聞は九日の社説「尖閣揺さぶりに動じぬ体制を」で、「日本は海上保安庁を中心に警備を固め、実効支配が揺らぐことがないよう万全を期さなくてはならない(中略)尖閣周辺の警備に当たる海上保安庁の体制を強化し、すきを与えないことが大切だ。(中略)尖閣諸島を巡っては海保と自衛隊の連携も欠かせない」といった現実的な対処の在り方を提言している。これに対して毎日社説は、あまりに対照的。いったい何をどうしろというのか。ただ読者を悩ますばかりである。
それとも毎日は、最初から中国の代弁者になり下がってしまっているのだろうか。
読者の手前、中国の横暴な振る舞いには批判を展開せざるを得なくなっているが、本当は一番訴えたいのは日本が「本気で関係改善に取り組む姿勢を示す」ということではないのか。
もしかしたら今回は中国を批判しすぎたため、日本の「中国脅威論」を批判することで中国を宥めようとしたか。中国はこれに大いに満足しているはずだ。
いずれにせよ結果的には、日本を脅して利益を得ようとする中国に呼応し、「日本は脅しに屈すべきだ」と主張したことに変わりはない。
このメディアが求めるのは、中国覇権主義の動きを日本が黙認するということど。まさにそれこそ、中国にとっては理想的な「関係改善」の在り方ではないか。
実はそのようなことは、大昔からわかっていることなのである。緊張高まる今日こそ、こういった国家、国民を裏切るメディア、あるいはそれらが中心に広がった売国の思潮を、国の将来を危惧する良識の世論で淘汰して行く好機と思うが如何。
【過去の関連記事】
尖閣で中国が過激化―最早通じぬ「棚上げ」の主張 16/08/07
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2916.html
尖閣―戦いを恐れれば中国が喜ぶ 16/08/08
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2917.html
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「頑張れ日本!全国行動委員会」では、わが国固有の領土「尖閣諸島」ならびに領海、領空に対する中国の不当な侵略行為に抗議の声を上げるべく、8月17日・19日・20日の三日間、連続の緊急国民行動を実施いたします。つきましては、是非ご参加いただきたく、お願い申し上げます。
◆ 国民へのアピール・街頭演説 ◆
8.17 中国の尖閣諸島侵略を許すな!緊急国民行動
日時:平成28年8月17日(水曜日)16時30分~19時00分
場所:有楽町駅前「イトシア」前
◆ 政府への訴え ◆
8.19 中国の尖閣諸島侵略を許すな!首相官邸前緊急国民行動 ◆
日時:平成28年8月19日(金曜日)16時00分~18時00分
場所:首相官邸前
◆ 中国大使館へのデモ行進&抗議行動 ◆
8.20 中国の尖閣諸島侵略を許さない!デモ行進&中国大使館前緊急国民行動 ◆
日時・内容:平成28年8月20日(土曜日)15時00分~19時00分
15時00分 集合:三河台公園(港区六本木4-2-27)
15時30分 デモ行進出発
16時15分 笄公園到着
16時30分 中国大使館前抗議行動(~19時00分)
主催・連絡先:頑張れ日本!全国行動委員会
TEL 03-5468-9222
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場所 靖国神社第一鳥居前(東京メトロ「九段下駅」1番出口前)
内容 街宣・チラシ配布・署名募集
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主催 台湾研究フォーラム(080‐7796‐6353 飯田孝一)
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