脅えずば無力な恫喝国家―台湾新政権を攻めあぐむ中国
2016/06/21/Tue
蔡英文主席の民進党が台湾で政権を握るのであれば、「一つの中国」原則(台湾を中国の一部とする中国の宣伝)を受け入れるべきであり、さもなければ「地は動き山は揺れる」などと脅して来た中国。何が何でも台湾を併呑するため、屈服姿勢の国民党は懐柔したが、台湾と中国は別々の国だと強調して来た民進党には脅しで臨むというわけだ。

大事なのは中国の宣伝よりも台湾の民意。就任式で「一中」原則の受け入
れ表明を行わなかった蔡英文総統
日本でも地域の平和と安定に関わるなどとして、受け入れてみてはどうかなどと勧める論調も見られたが、そんなものは台湾にとっては百害あって一利もない。そして台湾にとって危険なものであれば、一蓮托生の日本にとっても危険なものだということに気付かないらしい。
だが、やはり何でもかんでも中国の言いなりになっていればいいという訳ではないのだ。蔡英文総統は五月二十日の就任演説でも、それに言及すらしなかったが、しかしいまだ「地動」も「山揺」も起こっていない。
訪台観光客数を規制し、台湾の経済界に打撃を加えようと試みてはいるが、幸い日本などからの観光客が増加しており、いまだ嫌がらせ効果は出ていない。逆に騒々しくて不潔な中国人客が減少したことで観光地がきれいになったとの喜びの声が広がっている。
もし今後も蔡総統が「一中」を拒否し続けるなら、中国は必ず圧力を強めることになるが、しかしそれは台湾人を中国から遠ざける結果しかもたらさないと指摘するのが豪モナシュ大学台湾研究グループのジョエル・アトキンソン教授だ。「習近平は蔡英文には不満だが、過度の圧力はかけないだろう」と見る。
米シンクタンク、プロジェクト2049研究所のイアン・イーストン研究員は、蔡英文は実務的な政治家。イデオロギーで立場を左右させない。米国や日本にとってはパートナーとすべき存在」と語る。
そしてさらには次のようにも。
「蔡英文は中間路線。だから台湾人の強力な支持を得ている。台湾の民主主義がしっかりしたものになればなるほど、専制中国との関係は自ずと薄まって行く」
「中国は蔡英文の就任に先立ち、さまざまな手段で『一中』を受け入れるよう迫ったが、予想外にも台湾人と蔡英文は中国の恫喝に屈せず、逆に北京をして為す術をなからしめた。専制政権は常に恫喝で自信を大きく見せようとするが、しかし相手さえ恐れなければ無力となるのである」
まさにそのとおりだろう。
もちろん台湾には米軍=日米同盟という後楯もあるわけだが、しかし中国への屈従を潔しとしない台湾人の気概は讃えるに値する。
ところでその日米同盟だが、片割れである日本の国内で、勝手に中国の恫喝に脅え、台湾に対中譲歩を呼び掛けるような不協和音は控えるべきだ。
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大事なのは中国の宣伝よりも台湾の民意。就任式で「一中」原則の受け入
れ表明を行わなかった蔡英文総統
日本でも地域の平和と安定に関わるなどとして、受け入れてみてはどうかなどと勧める論調も見られたが、そんなものは台湾にとっては百害あって一利もない。そして台湾にとって危険なものであれば、一蓮托生の日本にとっても危険なものだということに気付かないらしい。
だが、やはり何でもかんでも中国の言いなりになっていればいいという訳ではないのだ。蔡英文総統は五月二十日の就任演説でも、それに言及すらしなかったが、しかしいまだ「地動」も「山揺」も起こっていない。
訪台観光客数を規制し、台湾の経済界に打撃を加えようと試みてはいるが、幸い日本などからの観光客が増加しており、いまだ嫌がらせ効果は出ていない。逆に騒々しくて不潔な中国人客が減少したことで観光地がきれいになったとの喜びの声が広がっている。
もし今後も蔡総統が「一中」を拒否し続けるなら、中国は必ず圧力を強めることになるが、しかしそれは台湾人を中国から遠ざける結果しかもたらさないと指摘するのが豪モナシュ大学台湾研究グループのジョエル・アトキンソン教授だ。「習近平は蔡英文には不満だが、過度の圧力はかけないだろう」と見る。
米シンクタンク、プロジェクト2049研究所のイアン・イーストン研究員は、蔡英文は実務的な政治家。イデオロギーで立場を左右させない。米国や日本にとってはパートナーとすべき存在」と語る。
そしてさらには次のようにも。
「蔡英文は中間路線。だから台湾人の強力な支持を得ている。台湾の民主主義がしっかりしたものになればなるほど、専制中国との関係は自ずと薄まって行く」
「中国は蔡英文の就任に先立ち、さまざまな手段で『一中』を受け入れるよう迫ったが、予想外にも台湾人と蔡英文は中国の恫喝に屈せず、逆に北京をして為す術をなからしめた。専制政権は常に恫喝で自信を大きく見せようとするが、しかし相手さえ恐れなければ無力となるのである」
まさにそのとおりだろう。
もちろん台湾には米軍=日米同盟という後楯もあるわけだが、しかし中国への屈従を潔しとしない台湾人の気概は讃えるに値する。
ところでその日米同盟だが、片割れである日本の国内で、勝手に中国の恫喝に脅え、台湾に対中譲歩を呼び掛けるような不協和音は控えるべきだ。
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