地震祝いセール?ー熊本地震への中国の歪んだ反応(下)
2016/04/19/Tue
香港や台湾メディアが報じているのだが、熊本大地震の発生を受け、中国では「お祝いセール」をやっている店があるのだとか。
何でも自社のHPや微博(中国版ツィッタ―)などで、次のような宣伝をやっているというのだ。これは浙江省永康市の尊誠工貿有限公司のものである。
「日本の大地震を慶祝し、今日より三日間、全商品を超低価格にて。余震が続く限りサービス続行。震度八になれば更にお安く。もし十万人が死ねば徹底的に安くし、日本が沈めば在庫一掃の大売り出し」

「尊誠工貿」なる中国企業の宣伝。人としての良心の欠片も感じ得ない
他のものもこれとほぼ似た内容。ただどれも現在すでに削除されている模様。


他にも似たような内容の宣伝の書き込みが
台湾紙自由時報は「日中関係が悪化し、民衆は強い反日感情をさらに募らせている。大多数の中国人は熊本地震の被災地のために祈っているが、ただ二、三の店は大喜びしている」と報じる。
「大多数は被災地のために祈っている」としながらも「民衆は反日感情をさらに募らせている」と強調するなど、何とも奥歯に物が挟まったような書き方だ。
たしかに、多くの中国人が日本の被災地を心配しているのは事実らしい。だからこうした「二、三に店」の下劣さに眉を顰める人も少なくないはずだ。しかしその一方で、そうではない人々もいるのだろう。だからこんな「サービス」が臆面もなく打ち出されたのだ。
実際には、そのような店が実在するのかどうかとの問題も残る。ただそれがどうであれ、こうしたイカれた現象は中国でなら大いにあり得るからこそ、台湾などではわざわざ報道したのだと思う。
中国ではこのように他人の不幸を喜ぶことを「幸災楽禍」と呼ぶが、この幸災楽禍こそが中国人の恥ずべき民族性の一つだとする指摘は、あの国内外でよく見られる。
もちろん幸災楽禍は中国だけに限らず、どこの民族においても普遍的、日常的に見られる心理で、日本でも「隣の貧乏雁の味」「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるほどだ。シャーデンフロイデ(恥知らずの喜び)というドイツ語もよく聞かれる。
ただこうした心理は、社会における競争の中で生まれるものであり、古来、度重なる天災、戦災、疫病、飢饉の中、優勝劣敗、弱肉強食の熾烈な生存競争の中で生き抜いて来た中国人には、ことさらそれが強烈なのだろう。他人が弱くなればなるほど、あるいは死ねば死ぬほど、自分の生存には有利だと見るDNAが受け継がれているからだ。
私自身、かつて中国に在住していた頃、そんな心理を日常的に見ていた。トラブルで困り、弱りはてる他人を見てせせら笑ったり、さらには一歩進んで「落井下石」(井戸に落ちた人に石を投げつけるように、窮状にある人を攻撃する)をしたがったり・・・。善人の命が危機に瀕する映画のシーンに(たとえば「スーパーマン」で恋人のロイス・レーンが高所から転落しそうなるとか)、体の底から絞り出されるような中国人の低い笑い声が映画館内に響き渡るのに驚愕したのは一度だけではない。
そしてこうした中国人の幸災楽禍が、しばしば対象とするのが日米など外国なのである。
たとえば米同時多発テロを受け、多くの中国人が快哉を叫んだというエピソードは有名だ。当時あの様を見て、中国人と台湾人が異なる民族であることを再確認したと、ある台湾人識者が講演で話すのを聞いたことがある。
東日本大震災を喜ぶ書き込みが中国のネット上で多々見られたというのも記憶に新しい。当時日本支援の声が盛り上がっていた台湾では、こうした中国人の異様さに関心が集まっていたが、今回の台湾での報道もそんな経緯があり、「中国人は相変わらずだ」と言いたかったのかも知れない。
ちなみに中国人は、「中国の一部」と看做す台湾に対しても、同様の感情を剥き出しにする。かつて台湾大地震の時なども「多くの中国人は歓呼雀躍していた」(ジャーナリスト・劉逸明)のだとか。
もちろん、何度も言うが、そんな幸災楽禍の民族性を嫌い、批判する中国人は大勢いるのは事実だ。
だが今あの国で横行する中華民族主義というものはどうだろう。そういったものに浮かされて、中共の膨張政策、覇権主義が米国に対抗し、あるいは日本、台湾、ASEAN諸国を圧することに快感を味わう一般中国人の心の根底にあるのは、そのような残忍で歪んだ情念ではないのか。
前回も書いたように中国では「苦境に遭って真の友情を知る」(患難見真情)というが、それと同時に「真の敵を知る」こともできるのである。
習近平主席は 天皇陛下に次のような電報を送っている。
「中国政府、人民を代表して犠牲者への深い哀悼と遺族、負傷者への心からのお見舞いの意を表します。日本人民が一日も早く困難を克服し、故郷を再建できるよう心から祈ります」
中国に本当にそのような他国を思いやる真心があるのなら、「中華民族の偉大なる復興」なるスローガンの下、アジアで支配権を確立しようという一方的な動きを緩和させてしかるべきだが、幸災楽禍、落井下石の民族に、そんなことは期待できそうもないのである。
熊本地震への中国の歪んだ反応(上)―南京虐殺記念館の偽善メッセージ 16/04/18
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2827.html
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何でも自社のHPや微博(中国版ツィッタ―)などで、次のような宣伝をやっているというのだ。これは浙江省永康市の尊誠工貿有限公司のものである。
「日本の大地震を慶祝し、今日より三日間、全商品を超低価格にて。余震が続く限りサービス続行。震度八になれば更にお安く。もし十万人が死ねば徹底的に安くし、日本が沈めば在庫一掃の大売り出し」

「尊誠工貿」なる中国企業の宣伝。人としての良心の欠片も感じ得ない
他のものもこれとほぼ似た内容。ただどれも現在すでに削除されている模様。


他にも似たような内容の宣伝の書き込みが
台湾紙自由時報は「日中関係が悪化し、民衆は強い反日感情をさらに募らせている。大多数の中国人は熊本地震の被災地のために祈っているが、ただ二、三の店は大喜びしている」と報じる。
「大多数は被災地のために祈っている」としながらも「民衆は反日感情をさらに募らせている」と強調するなど、何とも奥歯に物が挟まったような書き方だ。
たしかに、多くの中国人が日本の被災地を心配しているのは事実らしい。だからこうした「二、三に店」の下劣さに眉を顰める人も少なくないはずだ。しかしその一方で、そうではない人々もいるのだろう。だからこんな「サービス」が臆面もなく打ち出されたのだ。
実際には、そのような店が実在するのかどうかとの問題も残る。ただそれがどうであれ、こうしたイカれた現象は中国でなら大いにあり得るからこそ、台湾などではわざわざ報道したのだと思う。
中国ではこのように他人の不幸を喜ぶことを「幸災楽禍」と呼ぶが、この幸災楽禍こそが中国人の恥ずべき民族性の一つだとする指摘は、あの国内外でよく見られる。
もちろん幸災楽禍は中国だけに限らず、どこの民族においても普遍的、日常的に見られる心理で、日本でも「隣の貧乏雁の味」「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるほどだ。シャーデンフロイデ(恥知らずの喜び)というドイツ語もよく聞かれる。
ただこうした心理は、社会における競争の中で生まれるものであり、古来、度重なる天災、戦災、疫病、飢饉の中、優勝劣敗、弱肉強食の熾烈な生存競争の中で生き抜いて来た中国人には、ことさらそれが強烈なのだろう。他人が弱くなればなるほど、あるいは死ねば死ぬほど、自分の生存には有利だと見るDNAが受け継がれているからだ。
私自身、かつて中国に在住していた頃、そんな心理を日常的に見ていた。トラブルで困り、弱りはてる他人を見てせせら笑ったり、さらには一歩進んで「落井下石」(井戸に落ちた人に石を投げつけるように、窮状にある人を攻撃する)をしたがったり・・・。善人の命が危機に瀕する映画のシーンに(たとえば「スーパーマン」で恋人のロイス・レーンが高所から転落しそうなるとか)、体の底から絞り出されるような中国人の低い笑い声が映画館内に響き渡るのに驚愕したのは一度だけではない。
そしてこうした中国人の幸災楽禍が、しばしば対象とするのが日米など外国なのである。
たとえば米同時多発テロを受け、多くの中国人が快哉を叫んだというエピソードは有名だ。当時あの様を見て、中国人と台湾人が異なる民族であることを再確認したと、ある台湾人識者が講演で話すのを聞いたことがある。
東日本大震災を喜ぶ書き込みが中国のネット上で多々見られたというのも記憶に新しい。当時日本支援の声が盛り上がっていた台湾では、こうした中国人の異様さに関心が集まっていたが、今回の台湾での報道もそんな経緯があり、「中国人は相変わらずだ」と言いたかったのかも知れない。
ちなみに中国人は、「中国の一部」と看做す台湾に対しても、同様の感情を剥き出しにする。かつて台湾大地震の時なども「多くの中国人は歓呼雀躍していた」(ジャーナリスト・劉逸明)のだとか。
もちろん、何度も言うが、そんな幸災楽禍の民族性を嫌い、批判する中国人は大勢いるのは事実だ。
だが今あの国で横行する中華民族主義というものはどうだろう。そういったものに浮かされて、中共の膨張政策、覇権主義が米国に対抗し、あるいは日本、台湾、ASEAN諸国を圧することに快感を味わう一般中国人の心の根底にあるのは、そのような残忍で歪んだ情念ではないのか。
前回も書いたように中国では「苦境に遭って真の友情を知る」(患難見真情)というが、それと同時に「真の敵を知る」こともできるのである。
習近平主席は 天皇陛下に次のような電報を送っている。
「中国政府、人民を代表して犠牲者への深い哀悼と遺族、負傷者への心からのお見舞いの意を表します。日本人民が一日も早く困難を克服し、故郷を再建できるよう心から祈ります」
中国に本当にそのような他国を思いやる真心があるのなら、「中華民族の偉大なる復興」なるスローガンの下、アジアで支配権を確立しようという一方的な動きを緩和させてしかるべきだが、幸災楽禍、落井下石の民族に、そんなことは期待できそうもないのである。
熊本地震への中国の歪んだ反応(上)―南京虐殺記念館の偽善メッセージ 16/04/18
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