南西防衛強化に続き日台関係の強化が必要
2016/03/29/Tue
陸上自衛隊は三月二十八日、与那国島で駐屯地と沿岸監視隊を創設。

陸自が配備した与那国沿岸監視隊

これに関して同島の隣の台湾では、学者の頼怡忠氏(台湾シンクタンク副執行長)がメディアの取材に対して解説。
「日本の南西諸島の防衛強化は中国の軍事力増強と関係がある」とする一方、「台湾は馬英九政権発足後、対中関係は安定したが、日本との間では二〇〇八年に釣魚台を巡る争いが起こっている。馬英九が中国に接近すればするほど、日本は防衛を強化しなくてはならなくなった」と指摘した。
つまり「かつて台中関係が緊張していた当時、日本は台湾が中国の侵略を食い止める先鋒になると信じて来たが、馬英九政権は日本の台湾に対して抱く象像を改変した」というのだ。
それでは五月の民進党の蔡英文政権の発足は、日本の安全保障にどう影響するのだろうか。
「蔡英文は米日が台湾にとって最も重要な大国とし、対米、対日関係をとても重視している。米日台協力という暗黙の思考があるのだ」と指摘する頼氏。二〇〇〇年から〇八年までの民進党の陳水扁政権時代の対日政策を次のように振り返った。
「日本を日米同盟の延長線上に置きながら、その上で日中台の三角関係を思考していた」
「つまりパラダイムシフトだ。台日関係を巡って中国と争い、あるいは台湾が日中関係に対するトラブルメーカーになるのを心配するというのを止め、日米同盟という基礎の上で、いかに台湾自身の役割を探し、そしていかに台米関係を用いて台日関係に資するか、またはいかに台日関係を通じて台米関係を強化するかという米日台三角関係の思考を進めたのだ。そしてその効果は良好だった」
「米日を一つの思考に収める米日台同盟関係の考えだ。もし台米関係と対日関係を個別に考えれば米中日、日中台になってしまうだろう」
しかし日台米関係の緊密化によって懸念されるのが中国の反撥だ。これについて頼氏は次のように語った。
「関係が緊密化されなくても、中国は台湾が怖い」と。
そして「台湾が米日と緊密になることで中国と疎遠になるのを心配する人もいれば、そうなることで台湾には談判を行う自信が強まり、ますます中国との協議に積極的になると人もおり、考えは様々だ」と付け加えた。
ちなみに日本の台湾に対する考え方だが、それに関しては「以前は、日本政府は民進党の政策には比較的に理解があったが、官僚は必ずしもリーダーの話を聞くわけではない。台日の上層、政治家同士の関係は密接でも、官僚には別の考えがあるかも知れない」とのこと。
おそらく日本ではやはり、いつまで経っても中国に気兼ねし、台湾(民進党政権)との関係強化に消極的な思考があるということだろう。
パラダイムシフトと言えば南西諸島の防衛強化もまた日本には一つのパラダイムシフト。そしてそうしたものは南西諸島と南で接し、共に第一列島線を構成する台湾との、日米同盟を基礎とした関係強化においても必要であるはずだ。
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これに関して同島の隣の台湾では、学者の頼怡忠氏(台湾シンクタンク副執行長)がメディアの取材に対して解説。
「日本の南西諸島の防衛強化は中国の軍事力増強と関係がある」とする一方、「台湾は馬英九政権発足後、対中関係は安定したが、日本との間では二〇〇八年に釣魚台を巡る争いが起こっている。馬英九が中国に接近すればするほど、日本は防衛を強化しなくてはならなくなった」と指摘した。
つまり「かつて台中関係が緊張していた当時、日本は台湾が中国の侵略を食い止める先鋒になると信じて来たが、馬英九政権は日本の台湾に対して抱く象像を改変した」というのだ。
それでは五月の民進党の蔡英文政権の発足は、日本の安全保障にどう影響するのだろうか。
「蔡英文は米日が台湾にとって最も重要な大国とし、対米、対日関係をとても重視している。米日台協力という暗黙の思考があるのだ」と指摘する頼氏。二〇〇〇年から〇八年までの民進党の陳水扁政権時代の対日政策を次のように振り返った。
「日本を日米同盟の延長線上に置きながら、その上で日中台の三角関係を思考していた」
「つまりパラダイムシフトだ。台日関係を巡って中国と争い、あるいは台湾が日中関係に対するトラブルメーカーになるのを心配するというのを止め、日米同盟という基礎の上で、いかに台湾自身の役割を探し、そしていかに台米関係を用いて台日関係に資するか、またはいかに台日関係を通じて台米関係を強化するかという米日台三角関係の思考を進めたのだ。そしてその効果は良好だった」
「米日を一つの思考に収める米日台同盟関係の考えだ。もし台米関係と対日関係を個別に考えれば米中日、日中台になってしまうだろう」
しかし日台米関係の緊密化によって懸念されるのが中国の反撥だ。これについて頼氏は次のように語った。
「関係が緊密化されなくても、中国は台湾が怖い」と。
そして「台湾が米日と緊密になることで中国と疎遠になるのを心配する人もいれば、そうなることで台湾には談判を行う自信が強まり、ますます中国との協議に積極的になると人もおり、考えは様々だ」と付け加えた。
ちなみに日本の台湾に対する考え方だが、それに関しては「以前は、日本政府は民進党の政策には比較的に理解があったが、官僚は必ずしもリーダーの話を聞くわけではない。台日の上層、政治家同士の関係は密接でも、官僚には別の考えがあるかも知れない」とのこと。
おそらく日本ではやはり、いつまで経っても中国に気兼ねし、台湾(民進党政権)との関係強化に消極的な思考があるということだろう。
パラダイムシフトと言えば南西諸島の防衛強化もまた日本には一つのパラダイムシフト。そしてそうしたものは南西諸島と南で接し、共に第一列島線を構成する台湾との、日米同盟を基礎とした関係強化においても必要であるはずだ。
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