「福田康夫」根性を捨てよー中国ボアオアジアフォーラムに思う日本と台湾の前途
2016/03/26/Sat
中国海南省博鰲(ボアオ)で国際会議「ボアオアジアフォーラム」の年次総会が三月二十四日から始まり、同フォーラムの理事長を務める福田康夫元首相が「成長が期待されるアジアでは、各国が協力しあうことが不可欠だ」と挨拶した(日本経済新聞)。
だがこの会議は「中国がアジアでの影響力拡大を目指し、2002年から中国南端の海南島で開いている」(同)ものであり、中国という覇権主義国家の「影響」下で「各国が協力しあう」と言われても、それはあの国の統制を受けるということにならないか。
すでに中国の「影響」下に組み込まれていると言えば、台湾の国民党政権がそうだ。この国からは蕭万長・前副総統が出席し、この日に李克強首相と会見したが、その時李克強が如何に横暴な「影響」力を発揮したかを見てみよう。
先の総統選挙で不甲斐なくも敗れ、「九二年合意」(「一つの中国」での合意)を受け入れない民進党政権の発足を間もなく許すことになる国民党に、李克強は苛立ちを隠せなかったようなのだ。

李克強(右)と会談する蕭万長。朝貢使節の如く委縮していた
蕭万長に対し、「我々はすでにはっきりと発信して来たように、台湾に対する政策は一貫し、明確だ。台湾の政局の変化で変わることはない」とした上で、「皆さんもわかっているはずだ。台湾独立には前途がない」と強調した。
そして蕭万長が台中双方の良好な交流を話題する中で、「両岸(台中)は一家、両岸は運命共同体」と、李克強が先頃の全人代で語ったセリフに触れるや、李克強は「両岸は同胞、両岸は一家、我々は同じ一つの中国に属しているのだ!」と口を挟んだ。
その強引さに蕭万長はしどろもどろとなり、「私はその・・・、その・・・」と言っている内に再び李克強が「これは我々が改変することのできない事実なのだ」と追い打ち。
ここまで圧迫されて蕭万長は、「(国民党政権時代の)八年間の交流を基礎に、お互い支え合い、尊重し合い、両岸の平和発展のために共に努力できることを望む」と述べるのが精一杯だった模様である。
まさに中華の皇帝か宰相か何かの前で委縮する朝貢国の使節と言った感じだが、台中は「同じ一つの中国に属している」「台湾独立に前途はない」などと台湾侵略を正当化のプロパガンダを展開し、以って民進党への恫喝メッセージとした中国の姿勢に、フォーラム理事長である福田康夫は何を思うか。
おそらく何も思わないのだろう。
顧みれば二〇〇七年、台湾で民進党政権が国連加盟の賛否を問う公民投票を実施しようとし、これに中国が反撥して緊張を高めていた時、首相着任早々北京詣を行った福田は温家宝首相との共同記者会見で、中国の台湾に対する内政干渉や軍備拡張には一言も批判せず、逆に「台湾の公民投票を巡って緊張が高まることは望んでいない。またこれが一方的な現状変更に繋がっていくのであれば支持できない」などと、台湾の民主主義政策を非難するという内政干渉をやってしまったことがある。
もちろん温家宝にそうやらされたわけだ。あの時の福田もまた、中華の宮殿に参内し、命じられるままに発言を行う朝貢国の国王のようなものだったのである。
なお福田は今回王毅外相と会談し、「日中関係の改善は必要」との認識で一致したと報じられているが、福田など親中派勢力にとって「日中関係の改善」とは、やはり自国の主権や尊厳を損ねてでも達成すべきものなのだろう。当然台湾の主権、尊厳などはなから眼中にあるまい。

福田のような親中派が求める「関係改善」とはいかなるものかが問題だ
しかし「運命共同体」と言えば中国覇権主義の前における日台こそ運命共同体。日本では安倍政権が、そして台湾では民進党政権が、それぞれ福田的な、国民党的な朝貢国根性を完全払拭し、共に手を携えてあの侵略主義者に対峙せねば、それこそ「前途はない」といった状況に立ち至っている。
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だがこの会議は「中国がアジアでの影響力拡大を目指し、2002年から中国南端の海南島で開いている」(同)ものであり、中国という覇権主義国家の「影響」下で「各国が協力しあう」と言われても、それはあの国の統制を受けるということにならないか。
すでに中国の「影響」下に組み込まれていると言えば、台湾の国民党政権がそうだ。この国からは蕭万長・前副総統が出席し、この日に李克強首相と会見したが、その時李克強が如何に横暴な「影響」力を発揮したかを見てみよう。
先の総統選挙で不甲斐なくも敗れ、「九二年合意」(「一つの中国」での合意)を受け入れない民進党政権の発足を間もなく許すことになる国民党に、李克強は苛立ちを隠せなかったようなのだ。

李克強(右)と会談する蕭万長。朝貢使節の如く委縮していた
蕭万長に対し、「我々はすでにはっきりと発信して来たように、台湾に対する政策は一貫し、明確だ。台湾の政局の変化で変わることはない」とした上で、「皆さんもわかっているはずだ。台湾独立には前途がない」と強調した。
そして蕭万長が台中双方の良好な交流を話題する中で、「両岸(台中)は一家、両岸は運命共同体」と、李克強が先頃の全人代で語ったセリフに触れるや、李克強は「両岸は同胞、両岸は一家、我々は同じ一つの中国に属しているのだ!」と口を挟んだ。
その強引さに蕭万長はしどろもどろとなり、「私はその・・・、その・・・」と言っている内に再び李克強が「これは我々が改変することのできない事実なのだ」と追い打ち。
ここまで圧迫されて蕭万長は、「(国民党政権時代の)八年間の交流を基礎に、お互い支え合い、尊重し合い、両岸の平和発展のために共に努力できることを望む」と述べるのが精一杯だった模様である。
まさに中華の皇帝か宰相か何かの前で委縮する朝貢国の使節と言った感じだが、台中は「同じ一つの中国に属している」「台湾独立に前途はない」などと台湾侵略を正当化のプロパガンダを展開し、以って民進党への恫喝メッセージとした中国の姿勢に、フォーラム理事長である福田康夫は何を思うか。
おそらく何も思わないのだろう。
顧みれば二〇〇七年、台湾で民進党政権が国連加盟の賛否を問う公民投票を実施しようとし、これに中国が反撥して緊張を高めていた時、首相着任早々北京詣を行った福田は温家宝首相との共同記者会見で、中国の台湾に対する内政干渉や軍備拡張には一言も批判せず、逆に「台湾の公民投票を巡って緊張が高まることは望んでいない。またこれが一方的な現状変更に繋がっていくのであれば支持できない」などと、台湾の民主主義政策を非難するという内政干渉をやってしまったことがある。
もちろん温家宝にそうやらされたわけだ。あの時の福田もまた、中華の宮殿に参内し、命じられるままに発言を行う朝貢国の国王のようなものだったのである。
なお福田は今回王毅外相と会談し、「日中関係の改善は必要」との認識で一致したと報じられているが、福田など親中派勢力にとって「日中関係の改善」とは、やはり自国の主権や尊厳を損ねてでも達成すべきものなのだろう。当然台湾の主権、尊厳などはなから眼中にあるまい。

福田のような親中派が求める「関係改善」とはいかなるものかが問題だ
しかし「運命共同体」と言えば中国覇権主義の前における日台こそ運命共同体。日本では安倍政権が、そして台湾では民進党政権が、それぞれ福田的な、国民党的な朝貢国根性を完全払拭し、共に手を携えてあの侵略主義者に対峙せねば、それこそ「前途はない」といった状況に立ち至っている。
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