見よ!これが「中国課根性」だ-日本より中国の見解に従う外務省の実態(+続報)
2008/01/20/Sun
学研トイズが中国の圧力で台湾を中国領扱いにしていた地球儀を販売中止にした直後の一月十一日、私は外務省中国課に電話をかけ、やはり台湾を中国領扱いにする同省HPの修正を求めた。「学研を見習え」として。
HPがどのように中国扱いしているのかと言えば、以下の二点である。
地図①――地図の横にはアジア各国の国名が書かれ、たとえば「インド」にカーソルを合わせると、写真のようにインドの領土が紫色で表示されるのだが、「中国」に置くと中国と台湾が同時に紫色に表示された。

地図②――その「中国」をクリックすると「中華人民共和国」の情勢解説のページが開かれ、中国地図が現れるのだが、そこでも台湾は中国と同一色に描かれていた。

ところがこれまで多くの修正要求を受けながらも、頑として受け入れることのなかった中国課だが、その日は違っていた。やはり学研の一件があったためだろう、その地図が政府見解とは異なることを認め、そして「技術的な問題でそのように表示された」(技術的なミスと言うこと)と説明し、「直す」と承諾した。
そしてそれから二時間後、HPを確認すると地図①に変化があった。「中国」にカーソルを合わせても、台湾はおろか、中国すら紫色が出ないのだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html
おそらく作業の途中なのだろう、と思い、見守ることにした。
以上のことは本ブログの一月十二日の記事「偽造地図を「直す」と言った外務省中国課の約束を信じる」で詳しく書いた。
ところとがその後、数日が経っても地図に変化が見られない。つまり地図①は色が消されたままで、地図②は手付かずのままなのである。そこでHPを製作する同省のIT広報室に電話で問い合わせると、次のようなことを聞かされた。
地図①について・・・「中国課から『しばらく色が出ない状態のままにして置く。その後どうするかは検討中』と言われている」
地図②について・・・「中国課からは何の指示も出ていない。本当だ、台湾と中国は同じ色になっている。今初めて知った」
これを聞いてわかってきたのは、中国課に地図を改めようと言う意思がないことだ。だからと言って抗議も受けたくない。そこで問題の箇所を封印し、国民からだけでなく、中国からも、文句が来ないようにしたのだろう。
これこそ、私がこれまで見てきた中国課の根性だ。台湾は中国領ではないとするのが政府見解だが、これまで中国課からは、「政府はたしかに間接的には台湾は中国の一部ではない認めている」だとか、「台湾は中国と認めていないが、完全にではない」だとか、「台湾を中国とする地図は若干政府見解と異なる」などとさんざん聞かされてきた。
要するに中国課は、日本政府の見解だけでなく、「台湾は中華人民共和国の神聖不可分の領土だ」と言う中国政府の見解も取り入れていれ、それに何の罪も感じなくなっているのだ。これは事大主義者の特有心理である。そこで私はたいてい、「認めるということは百%認めていると言うことなのだ。間接的もクソもない」などと反論するのだが、相手はそれで何も言えなくなる。良識が麻痺してしまっているからこそ、「台湾は中国ではないと直接的には認めていない」「地図は政府見解とは若干違うが、これはこれで正しい」と言うことになるのだ。
十七日になり、ある在日台湾人が中国課に電話をし、なぜ「台湾と中国は同じ色なのか」と聞いているが、そこで中国課はその本性を恥も外聞もなく見せ付けている。
「台湾を中国領と勘違いさせるのでは」と指摘したのだそうだ。すると中国課は次のように答えたらしい。
「それは見る人のよって違う。中国領と思っている人もいるのだ」
そして「カーソルを当てても色が変わらないようにしたではないか。そのために不便に思う人がいるかも知れないと言うのに」と、逆に怨まれたのだとか。
なお、台湾に関する政府見解について聞くと、こう断言したらしい。「中国の意見を尊重する立場」だと・・・。
つまり中国の主張は事実ではないが、日本政府はそのウソを尊重し、従うと言うことだ。
たしかに日中共同声明では「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、・・・」とあるが、この「理解し尊重する」とは、中国が何を考えようと、それは中国の自由であり、日本は一々反論はしないと言うことであって、それだけで「台湾が中国の一部」と言うウソの主張を事実と承認することはできないとの立場表明だったのだが、今や中国課はその「尊重する」の言葉を拡大解釈し、それを媚中の隠れ蓑にしているのだ。
このときのやり取りがあったためか、中国課は地図②にも修正を要することに気が付いたようだ。そして十九日の段階では、すでにそこからも中国を示す色が消えていた。中国から忠誠心を疑われたくない一心で、どんな姑息なことでもやってのけるのが、中国課の根性だ。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
なお、地図②の横の中華人民共和国の「基礎データ」をクリックすると、同国の面積は「960万平方キロメートル(日本の約25倍)」とあるが、これは台湾をも含んだ数値だ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html
台湾を中国の領土とするのは日本の政府見解を百%否定し、中国の政府見解に百%従うものである。そしてこのHPはその証拠である。
このようなものの存在を、国民は許していいのだろうか。
■外務省中国課 03-5501-8261
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【続報】
1月21日午前、中国課に電話で次の質問を行った。
①中国の面積に台湾を入れているのか。それが事実なら国民に誤情報を押し付けることになるが、そうするのはなぜか。
②地図から中国の色だけは抜かれたが、この不自然な行為は何のためか。
応対に出た同課職員は、①に関しては、すぐには答えられないとし(調べるのは簡単だが、組織の一員として勝手には動けないと言った話をしていた)、②に関しては担当が不在なのでわからないとして、いずれも「回答は後ほど」となった。現在その電話を待っているところだ。
なお職員は「台湾は中国の領土ではない」との政府見解を知っており、「日本政府でなく、他国政府の見解に従うのは許されないことだ」と言っていた。
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HPがどのように中国扱いしているのかと言えば、以下の二点である。
地図①――地図の横にはアジア各国の国名が書かれ、たとえば「インド」にカーソルを合わせると、写真のようにインドの領土が紫色で表示されるのだが、「中国」に置くと中国と台湾が同時に紫色に表示された。

地図②――その「中国」をクリックすると「中華人民共和国」の情勢解説のページが開かれ、中国地図が現れるのだが、そこでも台湾は中国と同一色に描かれていた。

ところがこれまで多くの修正要求を受けながらも、頑として受け入れることのなかった中国課だが、その日は違っていた。やはり学研の一件があったためだろう、その地図が政府見解とは異なることを認め、そして「技術的な問題でそのように表示された」(技術的なミスと言うこと)と説明し、「直す」と承諾した。
そしてそれから二時間後、HPを確認すると地図①に変化があった。「中国」にカーソルを合わせても、台湾はおろか、中国すら紫色が出ないのだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html
おそらく作業の途中なのだろう、と思い、見守ることにした。
以上のことは本ブログの一月十二日の記事「偽造地図を「直す」と言った外務省中国課の約束を信じる」で詳しく書いた。
ところとがその後、数日が経っても地図に変化が見られない。つまり地図①は色が消されたままで、地図②は手付かずのままなのである。そこでHPを製作する同省のIT広報室に電話で問い合わせると、次のようなことを聞かされた。
地図①について・・・「中国課から『しばらく色が出ない状態のままにして置く。その後どうするかは検討中』と言われている」
地図②について・・・「中国課からは何の指示も出ていない。本当だ、台湾と中国は同じ色になっている。今初めて知った」
これを聞いてわかってきたのは、中国課に地図を改めようと言う意思がないことだ。だからと言って抗議も受けたくない。そこで問題の箇所を封印し、国民からだけでなく、中国からも、文句が来ないようにしたのだろう。
これこそ、私がこれまで見てきた中国課の根性だ。台湾は中国領ではないとするのが政府見解だが、これまで中国課からは、「政府はたしかに間接的には台湾は中国の一部ではない認めている」だとか、「台湾は中国と認めていないが、完全にではない」だとか、「台湾を中国とする地図は若干政府見解と異なる」などとさんざん聞かされてきた。
要するに中国課は、日本政府の見解だけでなく、「台湾は中華人民共和国の神聖不可分の領土だ」と言う中国政府の見解も取り入れていれ、それに何の罪も感じなくなっているのだ。これは事大主義者の特有心理である。そこで私はたいてい、「認めるということは百%認めていると言うことなのだ。間接的もクソもない」などと反論するのだが、相手はそれで何も言えなくなる。良識が麻痺してしまっているからこそ、「台湾は中国ではないと直接的には認めていない」「地図は政府見解とは若干違うが、これはこれで正しい」と言うことになるのだ。
十七日になり、ある在日台湾人が中国課に電話をし、なぜ「台湾と中国は同じ色なのか」と聞いているが、そこで中国課はその本性を恥も外聞もなく見せ付けている。
「台湾を中国領と勘違いさせるのでは」と指摘したのだそうだ。すると中国課は次のように答えたらしい。
「それは見る人のよって違う。中国領と思っている人もいるのだ」
そして「カーソルを当てても色が変わらないようにしたではないか。そのために不便に思う人がいるかも知れないと言うのに」と、逆に怨まれたのだとか。
なお、台湾に関する政府見解について聞くと、こう断言したらしい。「中国の意見を尊重する立場」だと・・・。
つまり中国の主張は事実ではないが、日本政府はそのウソを尊重し、従うと言うことだ。
たしかに日中共同声明では「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、・・・」とあるが、この「理解し尊重する」とは、中国が何を考えようと、それは中国の自由であり、日本は一々反論はしないと言うことであって、それだけで「台湾が中国の一部」と言うウソの主張を事実と承認することはできないとの立場表明だったのだが、今や中国課はその「尊重する」の言葉を拡大解釈し、それを媚中の隠れ蓑にしているのだ。
このときのやり取りがあったためか、中国課は地図②にも修正を要することに気が付いたようだ。そして十九日の段階では、すでにそこからも中国を示す色が消えていた。中国から忠誠心を疑われたくない一心で、どんな姑息なことでもやってのけるのが、中国課の根性だ。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
なお、地図②の横の中華人民共和国の「基礎データ」をクリックすると、同国の面積は「960万平方キロメートル(日本の約25倍)」とあるが、これは台湾をも含んだ数値だ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html
台湾を中国の領土とするのは日本の政府見解を百%否定し、中国の政府見解に百%従うものである。そしてこのHPはその証拠である。
このようなものの存在を、国民は許していいのだろうか。
■外務省中国課 03-5501-8261
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【続報】
1月21日午前、中国課に電話で次の質問を行った。
①中国の面積に台湾を入れているのか。それが事実なら国民に誤情報を押し付けることになるが、そうするのはなぜか。
②地図から中国の色だけは抜かれたが、この不自然な行為は何のためか。
応対に出た同課職員は、①に関しては、すぐには答えられないとし(調べるのは簡単だが、組織の一員として勝手には動けないと言った話をしていた)、②に関しては担当が不在なのでわからないとして、いずれも「回答は後ほど」となった。現在その電話を待っているところだ。
なお職員は「台湾は中国の領土ではない」との政府見解を知っており、「日本政府でなく、他国政府の見解に従うのは許されないことだ」と言っていた。
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