悪質!NHKが台湾の民主主義を牽制―中国のプロパガンダを代弁!これが日本メディアの台湾報道の実態
2016/02/03/Wed
台湾では総統選挙で民進党の蔡英文主席が勝利し、五月に国民党から民進党へと政権が交代するが、一方中国では「今年一年の台湾政策を話し合う会議」が二月二日、北京で開かれた。
そして翌三日、NHKがそれを報道した。中共第四位で台湾問題を担当する兪正声・政治局常務委員の会議での演説を報じる中国国営の中国中央テレビ(CCTV)のニュース映像を紹介したわけだが、とても感心できない。

なぜならまず、CCTVが伝えた演説の内容を、以下のように抄訳している。
「二〇〇八年以降、台湾海峡両岸は『一つの中国』を堅持するという政治的な基礎の上に、協力と交流の制度的枠組みを築いてきた」
「中国大陸と台湾は共に一つの中国に属するという考え方を共有した台湾の国民党政権と緊張緩和を実現した」
(※CCTVは「国民党政権」とは名指しなかった。実際には「両岸関係の平和的発展は正確な道。発展の大趨勢は誰にも止められない」と話したようだが)
「我々は少しも揺るがず、『一つの中国』を堅持し、台湾独立活動はいかなる形のもの抑え込む」
そしてその上でNHKは最後に、こう読み上げたのだ。
「先日の台湾総統選挙では『一つの中国』という考え方を受け入れていない民進党の蔡英文氏が当選して、八年ぶりの政権交代を決めた。この選挙の後、台湾について中国最高指導による発言が伝えられたのは初めてで、五月に新政権を発足させる台湾の民進党を牽制した形だ」
これにより少なからざる視聴者は、「国民党は『一つの中国』原則を受け入れて『緊張緩和』を実現したのに、民進党はなぜそれを受け入れようとしないのか」との苛立ちを抱いたはずだ(中国と苛立ちを共有した)。

なぜなら一般は「一つの中国」が中国の台湾侵略政策を正当化するためのプロパガンダであるということをはっきり理解していないからだ。
なぜNHKはそれほど重要なことを、補足説明しないのか。
兪正声曰く、「台湾独立活動はいかなる形のもの抑え込む」と。「台湾独立活動」を中国の内政問題として扱っているが、なぜNHKは、それが重大な誤りであることを指摘しないのか。
台湾側が「一つの台湾・一つの中国」という現実を主張することすら、中国は「台湾独立活動」と位置付け、「抑え込む」との決意を見せたわけだが、なぜこれほど露骨な侵略主義の姿勢を批判しないのか。
すべてが中国の宣伝工作と歩調を合わせた報道といえる。
NHKもまた中国と共に、中国の誤ったプロパガンダを日本国民に押し付け、民進党による政権発足を「牽制」した訳だ。
忘れてはならない。これが日本のマスメディアによる台湾報道の実態なのである。その悪質さは、台湾二千三百万の国民の民主、自由、尊厳を擁護しないところにある、と言えばわかりやすいだろうか。
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なぜならまず、CCTVが伝えた演説の内容を、以下のように抄訳している。
「二〇〇八年以降、台湾海峡両岸は『一つの中国』を堅持するという政治的な基礎の上に、協力と交流の制度的枠組みを築いてきた」
「中国大陸と台湾は共に一つの中国に属するという考え方を共有した台湾の国民党政権と緊張緩和を実現した」
(※CCTVは「国民党政権」とは名指しなかった。実際には「両岸関係の平和的発展は正確な道。発展の大趨勢は誰にも止められない」と話したようだが)
「我々は少しも揺るがず、『一つの中国』を堅持し、台湾独立活動はいかなる形のもの抑え込む」
そしてその上でNHKは最後に、こう読み上げたのだ。
「先日の台湾総統選挙では『一つの中国』という考え方を受け入れていない民進党の蔡英文氏が当選して、八年ぶりの政権交代を決めた。この選挙の後、台湾について中国最高指導による発言が伝えられたのは初めてで、五月に新政権を発足させる台湾の民進党を牽制した形だ」
これにより少なからざる視聴者は、「国民党は『一つの中国』原則を受け入れて『緊張緩和』を実現したのに、民進党はなぜそれを受け入れようとしないのか」との苛立ちを抱いたはずだ(中国と苛立ちを共有した)。

なぜなら一般は「一つの中国」が中国の台湾侵略政策を正当化するためのプロパガンダであるということをはっきり理解していないからだ。
なぜNHKはそれほど重要なことを、補足説明しないのか。
兪正声曰く、「台湾独立活動はいかなる形のもの抑え込む」と。「台湾独立活動」を中国の内政問題として扱っているが、なぜNHKは、それが重大な誤りであることを指摘しないのか。
台湾側が「一つの台湾・一つの中国」という現実を主張することすら、中国は「台湾独立活動」と位置付け、「抑え込む」との決意を見せたわけだが、なぜこれほど露骨な侵略主義の姿勢を批判しないのか。
すべてが中国の宣伝工作と歩調を合わせた報道といえる。
NHKもまた中国と共に、中国の誤ったプロパガンダを日本国民に押し付け、民進党による政権発足を「牽制」した訳だ。
忘れてはならない。これが日本のマスメディアによる台湾報道の実態なのである。その悪質さは、台湾二千三百万の国民の民主、自由、尊厳を擁護しないところにある、と言えばわかりやすいだろうか。
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