日本企業はかくあるべしー「やのまん」が地球儀の徹底修正へ
2008/01/17/Thu
ジグソーパズルの有名メーカー「やのまん」が販売しているジクソーパズル版地球儀で台湾が「台湾島」と記述されていたことが判明したが、同社はそれを修正することとなった。
よってこれまで修正要求の呼びかけを行ってきたが、もうその必要はなくなった。
「台湾島」とは「台湾は中国に島であり、国家ではない」ことを強調するための中国側の「造語」である。中国の工場で生産しているため、その国の政府の指示に従ったのだそうだ。日本への輸出が許可されなくなるとすれば、企業としては、それを受け入れざるを得なかったのだろう。
しかしこれでは、そのような事実を歪めた地球儀を国内の消費者に押し付けていいのかと言うこととなるのだが、問題は「やのまん」だけでなく、日本社会全般が、こうしたものが偽装食品ならぬ偽造地図であるとの認識を持てないことにある。
だからこそ中国は次から次へと政治宣伝攻勢をかけてくるのだろう。いや、見方を変えれば、中国の政治宣伝により、日本人の地理認識がすっかり麻痺してしまっていると言うべきかも知れない。
いずれにせよ、かくしていくつかの企業には何の罪悪感もなく、中国に言われるまま、こうした地球儀を生産してきた。
ところが「やのまん」は、外部からの指摘によってことの重大さに気がついた。そしてただちにジグソーパズル地球儀の「台湾島」とあるピースを「台湾」に改め、交換するべきは交換すると表明した。これは同社にとっては大きな損出である。しかしそれでも誠意と良識を示した。
だが最も大きな問題は「島」の文字ではなく、台湾が中国と同一色で描かれ、中国の領土とされていることだった。これを修正しない限り、文字を直したところで何の意味もない。そこで同社はそのことの指摘も受けた。そしてそのために、どのようにするべきか検討に入った。
しかし私の周囲では、当初はそこまではやれまいと思った。なぜならこれまで多くの地図会社、出版社、そしてテレビ局が、台湾と中国の同一色地図(台湾入り中国地図)を使い、その修正を拒否された経験があるからだ。拒否する理由はやはり、中国からの批判が恐ろしいからだろう。
外務省HPですら、そのような地図を掲載している。同省は地図の最近誤り(政府見解違反)を認め、修正を行うと表明したが、いまだ実行に移していない(まだ決断を下せないそうだ)。これは国民に正確な情報を提供することより、中国への配慮を優先させている以外に考えられない。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
しかし本一月十七日、「やのまん」から「中国との色分けも行う」と聞かされたのだ。同社の地球儀の問題点が指摘されてからわずか二日間での決定だった。
私はそれを聞き、「やのまん」の企業としての良識のほか、勇気なり、意地なり、誇りなりを感得した。
このように言えば「そのようにして当然。褒めるに値しない」との声もあろうが、私は「触らぬ神(中国)に崇りなし」「消費者(あるいは国益)よりも自社利益」との風潮を、同社が突き破ったかに見えたのだ。
この会社とはたびたび電話で話をした。たしかに当初は戸惑っていたようだが、しかしこのような場合に決まって見られる「逃げ」(欺き)の姿勢だけは感じられなかった。この事実だけは強調したいと思う。
ピースを一つだけ作り直すのは大変なことで、出来上がるまで一ヶ月以上かかるそうだが、販売が開始されたら、私も購入するつもりである。私は元来、地図好き、地球儀好きの人間だが、市販されているものはどれもこれも台湾と中国を同一色にする偽造地図(消費者への裏切り!)であるため、ここ二十年以上購入できないできた。
これから登場するところの台湾を台湾と表示する正確な地球儀は、真実追求のため中国の圧力をも跳ね返す日本人覚醒のシンボルとして捉えたい。そして他の企業に、あるいは外務省に「これを見てみろ」と訴えたい。そして日本の将来を担う子供たちにも。
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よってこれまで修正要求の呼びかけを行ってきたが、もうその必要はなくなった。
「台湾島」とは「台湾は中国に島であり、国家ではない」ことを強調するための中国側の「造語」である。中国の工場で生産しているため、その国の政府の指示に従ったのだそうだ。日本への輸出が許可されなくなるとすれば、企業としては、それを受け入れざるを得なかったのだろう。
しかしこれでは、そのような事実を歪めた地球儀を国内の消費者に押し付けていいのかと言うこととなるのだが、問題は「やのまん」だけでなく、日本社会全般が、こうしたものが偽装食品ならぬ偽造地図であるとの認識を持てないことにある。
だからこそ中国は次から次へと政治宣伝攻勢をかけてくるのだろう。いや、見方を変えれば、中国の政治宣伝により、日本人の地理認識がすっかり麻痺してしまっていると言うべきかも知れない。
いずれにせよ、かくしていくつかの企業には何の罪悪感もなく、中国に言われるまま、こうした地球儀を生産してきた。
ところが「やのまん」は、外部からの指摘によってことの重大さに気がついた。そしてただちにジグソーパズル地球儀の「台湾島」とあるピースを「台湾」に改め、交換するべきは交換すると表明した。これは同社にとっては大きな損出である。しかしそれでも誠意と良識を示した。
だが最も大きな問題は「島」の文字ではなく、台湾が中国と同一色で描かれ、中国の領土とされていることだった。これを修正しない限り、文字を直したところで何の意味もない。そこで同社はそのことの指摘も受けた。そしてそのために、どのようにするべきか検討に入った。
しかし私の周囲では、当初はそこまではやれまいと思った。なぜならこれまで多くの地図会社、出版社、そしてテレビ局が、台湾と中国の同一色地図(台湾入り中国地図)を使い、その修正を拒否された経験があるからだ。拒否する理由はやはり、中国からの批判が恐ろしいからだろう。
外務省HPですら、そのような地図を掲載している。同省は地図の最近誤り(政府見解違反)を認め、修正を行うと表明したが、いまだ実行に移していない(まだ決断を下せないそうだ)。これは国民に正確な情報を提供することより、中国への配慮を優先させている以外に考えられない。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
しかし本一月十七日、「やのまん」から「中国との色分けも行う」と聞かされたのだ。同社の地球儀の問題点が指摘されてからわずか二日間での決定だった。
私はそれを聞き、「やのまん」の企業としての良識のほか、勇気なり、意地なり、誇りなりを感得した。
このように言えば「そのようにして当然。褒めるに値しない」との声もあろうが、私は「触らぬ神(中国)に崇りなし」「消費者(あるいは国益)よりも自社利益」との風潮を、同社が突き破ったかに見えたのだ。
この会社とはたびたび電話で話をした。たしかに当初は戸惑っていたようだが、しかしこのような場合に決まって見られる「逃げ」(欺き)の姿勢だけは感じられなかった。この事実だけは強調したいと思う。
ピースを一つだけ作り直すのは大変なことで、出来上がるまで一ヶ月以上かかるそうだが、販売が開始されたら、私も購入するつもりである。私は元来、地図好き、地球儀好きの人間だが、市販されているものはどれもこれも台湾と中国を同一色にする偽造地図(消費者への裏切り!)であるため、ここ二十年以上購入できないできた。
これから登場するところの台湾を台湾と表示する正確な地球儀は、真実追求のため中国の圧力をも跳ね返す日本人覚醒のシンボルとして捉えたい。そして他の企業に、あるいは外務省に「これを見てみろ」と訴えたい。そして日本の将来を担う子供たちにも。
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