注意!台湾最悪の観光名所―中正記念堂は台湾人殺しの中国人独裁者を祀る
2015/12/21/Mon
■台北の観光スポット・中正記念堂は撤去すべきか
来年一月十六日に台湾総統選挙と同時に実施される立法委員(国会議員)選挙に台湾独立派新党、時代力量から立候補するロック歌手、林昶佐(フレディ・リム)氏が十二月十八日、柯文哲・台北市長行と対談。次のように論じて話題になっている。
「中正廟を撤去してほしい」
「中正」とは中華民国総統・蒋介石(一八八七~一九七五)の名。つまり蒋介石を祀る中正記念堂を取り除けと求めたわけだ。

柯文哲台北市長(左)と会見した時代力量の立法委員候補、林昶佐氏(右)
中正記念堂と言えば、日本人にとって台北のシンボル、ランドマークとして知られ、台北観光ツアーもたいてい立ち寄る名所だが、それを撤去するとはどういうことなのか。
それは蒋介石が「近現代における最大の独裁者だから」だという。

日本人ツアーも多く訪れる台北の中正記念堂
■スターリン、毛沢東、ヒトラーに次ぐ独裁者
それは事実だ。
中正記念堂を訪れる日本人の多くは、その前庭の広大さや建物の大きさに驚嘆はしても、おそらく蒋介石がどれほど悪名高い暴君だったかは知らないようだ。
何しろ、あまりそのようなことを学校で教わっていないのだから仕方がない。しかもこのように台湾人に大切に祀られているのだから、わかるものもわからなくなる。

中国内戦で敗れ、亡命先の台湾で君臨した蒋介石総統
米国のハワイ州立大の教授だったルドルフ・ジョセフ・ルンメル氏は著書『DEATH BY GOVERNMENT』で近現代史上の十大独裁者を挙げているが、それによるとランキング一位がスターリン(政権掌握時に殺した数は四千二百六十七万二千人)で、それに毛沢東(同、三千七百八十二万八千人)、ヒトラー(同、二千九十四万六千人)と続き、何と四番目に蒋介石(千二十一万四千人)の名が。

近現代史上、蒋介石は自国民殺し数で第四位の独
裁者
蒋介石独裁による死者の多くは、国共内戦で敗れて台湾へ亡命する前の中国時代のものだが、しかし彼の禍は「米国は日本に原爆を落としたが、台湾には蒋介石を落とした」と言われるように、戦後の台湾にも及んでいる。
■これほど多くの台湾人を弾圧、殺害していた
たとえば一九四七年の二二八事件では二、三万人の住民が殺害されたが、住民虐殺を指令したのは蒋介石だ。そして一九四九年から八七年までの史上最長の戒厳令下でも蒋介石、経国父子は多数の無辜を弾圧、殺害している。
当時、特務機関は「一人を捕らえるため、疑わしきを百人逮える」との方針で次々と政治犯容疑者を逮捕した。法務部の資料によれば、戒厳令下で扱われた政治事件は二万九千四百七件にも達し、十四万人が政治犯として迫害されたという。その一方で政治犯は二十万人を超えたとの推計もある。なぜなら政治事件は六、七万件を超えているとの司法院の証言があるからだ。
死者はそのうち三、四千人に上ると分析される。だが一九六〇年に政府が「行方不明」と認定し、戸籍から削除した者の数は十二万六千八百七十五人にも及ぶ。
そして、たとえ逮捕されなくても、人々は恐怖政治の下で自由も人権も保障されず、さらには大陸反攻との虚構のスローガンの下で洗脳、動員を受け続けた。
■国民党が蒋介石を守り続ける理由
つまり毛沢東の中国や金日成の北朝鮮のような独裁国家が、実は同時代に東アジアにはもう一つあったと言うことだ。
そして中国の毛沢東記念堂、北朝鮮の錦繍山議事堂(現・錦繍山太陽宮殿)と同質の施設が、この中正記念堂であるわけなのである。
さて、林氏の建議を受けた柯市長は、次のように答えた。
「歴史は歴史として扱ってはどうか。ドイツにヒトラー記念館がないのはヒトラーに関するコンセンサスがあるから。しかし蒋介石について台湾ではそれがない。不満ではあるが忍耐すべきだ」
つまり、台湾国内には国民党など、いまだ蒋介石を尊敬、崇拝する勢力がおり、それに配慮しなければ大混乱を呼ぶということなのだろう。
何しろ国民党は蒋介石が中国から持ち込んだ所有物。国民党にとって蒋介石が否定されるのは、自分たち自身の存在が否定されるに等しいのだ。
■中正記念堂は戦後台湾人の悲しみに思いを致す場所
かつて民進党政権が「中正紀(記)念堂」の扁額を「台湾民主紀(記)念館」に差し替えた時も、やはりこうした勢力の反撥を恐れ、建物内に鎮まる蒋介石の巨大な座像までは撤去できなかった。そして国民党政権が発足するや、ただちに「中正紀念堂」の扁額が再掲し、今日に至っているのである。
上のように柯市長に諭された林氏。次のように提案した。
「それでは外国人観光客が手にする観光パンフレットに、『ここは何人の人々を殺害した独裁者に関する場所。全世界の人々が彼の殺人記録を参観するのを歓迎する』と書いてはどうか」
これは正論である。
少なくとも台湾における蒋介石は偉人ではなく独裁者であり、その独裁下で人々が如何に苦しんだかを伝えることで初めて、国際社会に台湾の民主化の意義、台湾人の思いが理解されるのだから。
逆にそうした努力を怠れば、「台湾は中国の一部」という誤解も、いつまでも続くことになる。自らの台湾支配を正当化するため、この島を中国領土だと戦後最初に世界に宣言したのは蒋介石だった。
いずれにせよ、中正記念堂とはこうした観光スポットなのだ。もしどうしても観光ツアーのガイドに連れて行かれるのなら、戦後史における台湾の人々の悲しみに思いを致し、台湾のこの後の平和と幸福を祈る機会とするべきだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
台湾研究フォーラムより
台湾研究フォーラムは12月12日、都内の台湾料理店で忘年会を開催。当日は台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長による「2016年、総統選挙と台湾の行方」と題するスピーチもあり、参加者一同、来年に向けて大いに英気を養った。

[平成28年度会員を募集中]
年会費は2000円。会員は毎月の定例会の参加費1000円が500円に。 郵便振替(口座記号番号 00100-2-708342 加入者名 台湾研究フォーラム)にお名前、ご連絡先(住所・電話・メールアドレス)をお書き添えの上お振込みを。なお毎月の定例会会場でも受け付けます。
「頑張れ日本!全国行動委員会」活動案内
■12.23 天長節・奉祝「日の丸行進
平成27年12月23日(水・祝)
13時30分 常盤橋公園 集合 (地下鉄半蔵門線 三越前駅の西、徒歩2分)
※ 一般参賀に参加された方 … 12時30分 皇居外苑和田倉噴水公園 集合
14時00分 奉祝「日の丸行進」 常盤橋公園 出発
15時30分 日比谷公園 到着
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222 MAIL info@ganbare-nippon.net
■「頑張れ日本!全国行動委員会」大忘年会 / 生放送特番 「夜桜亭 after スペシャル」
平成27年12月23日(水・祝)
17時00分(16時00分 開場)
場所:サンライズビル東京 2階 「ザ・グリーンホール」
http://www.sunrise-bldg.jp/access/
東京都中央区日本橋富沢町11-12
(都営新宿線 馬喰横山駅 A3出口 徒歩3分)
参加費:3,500円 ※ ドリンク・食事付き
【特別企画】 生放送特番 「夜桜亭 after スペシャル」
出演:浅野久美、saya、水島総 ほか ゲスト多数
<忘年会登壇者>
赤池誠章、長尾たかし、西村幸祐、小山和伸、高清水有子、三橋貴明
葛城奈海、浅野久美、佐波優子、saya、さかき漣、梅原克彦、水間政憲
三浦小太郎、鍛冶俊樹、植松和子、小坂英二、三輪和雄、永山英樹
水島 総 ほか多数
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222 MAIL info@ganbare-nippon.net
来年一月十六日に台湾総統選挙と同時に実施される立法委員(国会議員)選挙に台湾独立派新党、時代力量から立候補するロック歌手、林昶佐(フレディ・リム)氏が十二月十八日、柯文哲・台北市長行と対談。次のように論じて話題になっている。
「中正廟を撤去してほしい」
「中正」とは中華民国総統・蒋介石(一八八七~一九七五)の名。つまり蒋介石を祀る中正記念堂を取り除けと求めたわけだ。

柯文哲台北市長(左)と会見した時代力量の立法委員候補、林昶佐氏(右)
中正記念堂と言えば、日本人にとって台北のシンボル、ランドマークとして知られ、台北観光ツアーもたいてい立ち寄る名所だが、それを撤去するとはどういうことなのか。
それは蒋介石が「近現代における最大の独裁者だから」だという。

日本人ツアーも多く訪れる台北の中正記念堂
■スターリン、毛沢東、ヒトラーに次ぐ独裁者
それは事実だ。
中正記念堂を訪れる日本人の多くは、その前庭の広大さや建物の大きさに驚嘆はしても、おそらく蒋介石がどれほど悪名高い暴君だったかは知らないようだ。
何しろ、あまりそのようなことを学校で教わっていないのだから仕方がない。しかもこのように台湾人に大切に祀られているのだから、わかるものもわからなくなる。

中国内戦で敗れ、亡命先の台湾で君臨した蒋介石総統
米国のハワイ州立大の教授だったルドルフ・ジョセフ・ルンメル氏は著書『DEATH BY GOVERNMENT』で近現代史上の十大独裁者を挙げているが、それによるとランキング一位がスターリン(政権掌握時に殺した数は四千二百六十七万二千人)で、それに毛沢東(同、三千七百八十二万八千人)、ヒトラー(同、二千九十四万六千人)と続き、何と四番目に蒋介石(千二十一万四千人)の名が。

近現代史上、蒋介石は自国民殺し数で第四位の独
裁者
蒋介石独裁による死者の多くは、国共内戦で敗れて台湾へ亡命する前の中国時代のものだが、しかし彼の禍は「米国は日本に原爆を落としたが、台湾には蒋介石を落とした」と言われるように、戦後の台湾にも及んでいる。
■これほど多くの台湾人を弾圧、殺害していた
たとえば一九四七年の二二八事件では二、三万人の住民が殺害されたが、住民虐殺を指令したのは蒋介石だ。そして一九四九年から八七年までの史上最長の戒厳令下でも蒋介石、経国父子は多数の無辜を弾圧、殺害している。
当時、特務機関は「一人を捕らえるため、疑わしきを百人逮える」との方針で次々と政治犯容疑者を逮捕した。法務部の資料によれば、戒厳令下で扱われた政治事件は二万九千四百七件にも達し、十四万人が政治犯として迫害されたという。その一方で政治犯は二十万人を超えたとの推計もある。なぜなら政治事件は六、七万件を超えているとの司法院の証言があるからだ。
死者はそのうち三、四千人に上ると分析される。だが一九六〇年に政府が「行方不明」と認定し、戸籍から削除した者の数は十二万六千八百七十五人にも及ぶ。
そして、たとえ逮捕されなくても、人々は恐怖政治の下で自由も人権も保障されず、さらには大陸反攻との虚構のスローガンの下で洗脳、動員を受け続けた。
■国民党が蒋介石を守り続ける理由
つまり毛沢東の中国や金日成の北朝鮮のような独裁国家が、実は同時代に東アジアにはもう一つあったと言うことだ。
そして中国の毛沢東記念堂、北朝鮮の錦繍山議事堂(現・錦繍山太陽宮殿)と同質の施設が、この中正記念堂であるわけなのである。
さて、林氏の建議を受けた柯市長は、次のように答えた。
「歴史は歴史として扱ってはどうか。ドイツにヒトラー記念館がないのはヒトラーに関するコンセンサスがあるから。しかし蒋介石について台湾ではそれがない。不満ではあるが忍耐すべきだ」
つまり、台湾国内には国民党など、いまだ蒋介石を尊敬、崇拝する勢力がおり、それに配慮しなければ大混乱を呼ぶということなのだろう。
何しろ国民党は蒋介石が中国から持ち込んだ所有物。国民党にとって蒋介石が否定されるのは、自分たち自身の存在が否定されるに等しいのだ。
■中正記念堂は戦後台湾人の悲しみに思いを致す場所
かつて民進党政権が「中正紀(記)念堂」の扁額を「台湾民主紀(記)念館」に差し替えた時も、やはりこうした勢力の反撥を恐れ、建物内に鎮まる蒋介石の巨大な座像までは撤去できなかった。そして国民党政権が発足するや、ただちに「中正紀念堂」の扁額が再掲し、今日に至っているのである。
上のように柯市長に諭された林氏。次のように提案した。
「それでは外国人観光客が手にする観光パンフレットに、『ここは何人の人々を殺害した独裁者に関する場所。全世界の人々が彼の殺人記録を参観するのを歓迎する』と書いてはどうか」
これは正論である。
少なくとも台湾における蒋介石は偉人ではなく独裁者であり、その独裁下で人々が如何に苦しんだかを伝えることで初めて、国際社会に台湾の民主化の意義、台湾人の思いが理解されるのだから。
逆にそうした努力を怠れば、「台湾は中国の一部」という誤解も、いつまでも続くことになる。自らの台湾支配を正当化するため、この島を中国領土だと戦後最初に世界に宣言したのは蒋介石だった。
いずれにせよ、中正記念堂とはこうした観光スポットなのだ。もしどうしても観光ツアーのガイドに連れて行かれるのなら、戦後史における台湾の人々の悲しみに思いを致し、台湾のこの後の平和と幸福を祈る機会とするべきだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
台湾研究フォーラムより
台湾研究フォーラムは12月12日、都内の台湾料理店で忘年会を開催。当日は台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長による「2016年、総統選挙と台湾の行方」と題するスピーチもあり、参加者一同、来年に向けて大いに英気を養った。

[平成28年度会員を募集中]
年会費は2000円。会員は毎月の定例会の参加費1000円が500円に。 郵便振替(口座記号番号 00100-2-708342 加入者名 台湾研究フォーラム)にお名前、ご連絡先(住所・電話・メールアドレス)をお書き添えの上お振込みを。なお毎月の定例会会場でも受け付けます。
「頑張れ日本!全国行動委員会」活動案内
■12.23 天長節・奉祝「日の丸行進
平成27年12月23日(水・祝)
13時30分 常盤橋公園 集合 (地下鉄半蔵門線 三越前駅の西、徒歩2分)
※ 一般参賀に参加された方 … 12時30分 皇居外苑和田倉噴水公園 集合
14時00分 奉祝「日の丸行進」 常盤橋公園 出発
15時30分 日比谷公園 到着
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222 MAIL info@ganbare-nippon.net
■「頑張れ日本!全国行動委員会」大忘年会 / 生放送特番 「夜桜亭 after スペシャル」
平成27年12月23日(水・祝)
17時00分(16時00分 開場)
場所:サンライズビル東京 2階 「ザ・グリーンホール」
http://www.sunrise-bldg.jp/access/
東京都中央区日本橋富沢町11-12
(都営新宿線 馬喰横山駅 A3出口 徒歩3分)
参加費:3,500円 ※ ドリンク・食事付き
【特別企画】 生放送特番 「夜桜亭 after スペシャル」
出演:浅野久美、saya、水島総 ほか ゲスト多数
<忘年会登壇者>
赤池誠章、長尾たかし、西村幸祐、小山和伸、高清水有子、三橋貴明
葛城奈海、浅野久美、佐波優子、saya、さかき漣、梅原克彦、水間政憲
三浦小太郎、鍛冶俊樹、植松和子、小坂英二、三輪和雄、永山英樹
水島 総 ほか多数
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222 MAIL info@ganbare-nippon.net
スポンサーサイト