日本で中国人と誤解される台湾人の悔しさ
2015/12/10/Thu
産経新聞のサイトが十二月八日に配信した記事が台湾でも話題だ。
タイトルは“「中国人に見られるのが悔しい」訪日台湾人、なぜか“無言”で観光…爆買いの陰で中台の深い溝”。
「流行語大賞に『爆買い』が選ばれるなど、中国人観光客の存在が大きくクローズアップされている。その一方で、台湾人観光客は日本滞在中、ほとんど会話をしない“無言の行”を貫くケースが相次いでいることが明らかになった」と伝える内容だ。

台湾人の悔しさを伝える産経新聞の記事。その内容は台湾でもすでにメディアに取り上げ
られるなどで話題だ
それによると、日本を訪問した台湾人から、次のような声が聞かれたそうだ。
「普通に会話をしていると、一般の日本人は中国人と台湾人の区別ができない。中国人に勘違いされるのは悔しいので…」
「中国人に間違われ、土産物店の従業員らに軽くあしらわれたと感じたこともあった。気がつけば、一行全体でこのスタイルが定着していた」
「毎年、旅行で日本に来ているが、今年は孫娘から『急に中国人観光客が増えたから、人前で大声で中国語を使わないように』とクギを刺された」
関西のホテルのバイキング形式のレストランで見られた、ある台湾人宿泊者の次のようなエピソードも紹介している。いかにも他人に親切な台湾人らしい話なのだが…。
―――身ぶり手ぶりを交えながら高齢の日本人女性にポットの使い方を教えていた。そのうえ、わざわざ空席まで女性を案内。女性が「ご親切に、どうもありがとうございました」と礼を述べたが、同行客はただ手を振っただけで言葉を発することは一度もなかった。
―――そのそばでは中国人客らが会場全体に響くような大声で会話をしていた。
せっかく日本が好きで来日したのに、気の毒だなと思う。中国人と誤解されること、または台湾人であるとわかってもらえないことはどんなに悔しいだろう。
日本人はもっと、台湾人と中国人との見分けをちゃんとつけられたらいいのにと、もどかしさも感じる。
ただ、慣れている人であれば、台湾人が使っている言葉、あるいは服装、動作、雰囲気などである程度は中国人と見分けられるが、しかし一般の人々にそこまでは求めるのは難しい。
台湾人は親日であり、言わば日本の友だが、しかしこればかりはやむを得ないことなのだ。そう言えば私自身も数年前、東京へ来た親しい台湾人に「電車の中ではあまり中国語を話さない方がいい」とアドバイスしたことがあった。ちょっと失礼かなとも思ったが、その人に誤解を受けさせたくないとの一心からだった。
産経の記事は最後にこんなことも書いている。
―――中台首脳は66年ぶりの会談をシンガポールで実現させたが、台湾の庶民レベルでの「一緒にされたくない」との思いは根強いようだ。
全くその通りなのである。
日本人が台湾人と中国人の見分けが付かないのはやむを得ないとしても、せめて従来広く見られる「台湾人も中国人だ」との思い込みは糾すべきだと思う。
やはり数年前、二人の台湾人を連れて東京駅前の交番で道を尋ねたことがある。警官は私達を台湾人だと見て取り、そして台湾人は中国人と同じだと勘違いから、敵意剥き出しの表情で敢えてデタラメな道順を教えたことがあった。
警官が中国人に敵意を抱くのはやむを得ないとしても、しかし日本の友と敵との区別もつかない警官は愚か過ぎる。それに怒りを抑えきれなかった私は交番へ立ち戻り、強く抗議をしたものだが、今回の記事はそうした物を知らない人々にもぜひ読んでもらいたいと思う。
また、中国迎合志向により、あくまで台湾人を中国人と看做したがる心の歪んだ人々(左翼など)にも読ませたい。本当に良心があるのであれば、これを読んで台湾人の心に触れ、中国の台湾侵略に反対したらどうかと。
【過去の関連記事】
日本で台湾人と中国人を見分ける方法/「真の友人」を大切に 12/07/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1894.html
台湾人はなぜ善良か―中国人との異なりを考える 15/04/16
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2554.html
「台湾」を名乗る中国人に騙されない方法 15/10/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2663.html
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タイトルは“「中国人に見られるのが悔しい」訪日台湾人、なぜか“無言”で観光…爆買いの陰で中台の深い溝”。
「流行語大賞に『爆買い』が選ばれるなど、中国人観光客の存在が大きくクローズアップされている。その一方で、台湾人観光客は日本滞在中、ほとんど会話をしない“無言の行”を貫くケースが相次いでいることが明らかになった」と伝える内容だ。

台湾人の悔しさを伝える産経新聞の記事。その内容は台湾でもすでにメディアに取り上げ
られるなどで話題だ
それによると、日本を訪問した台湾人から、次のような声が聞かれたそうだ。
「普通に会話をしていると、一般の日本人は中国人と台湾人の区別ができない。中国人に勘違いされるのは悔しいので…」
「中国人に間違われ、土産物店の従業員らに軽くあしらわれたと感じたこともあった。気がつけば、一行全体でこのスタイルが定着していた」
「毎年、旅行で日本に来ているが、今年は孫娘から『急に中国人観光客が増えたから、人前で大声で中国語を使わないように』とクギを刺された」
関西のホテルのバイキング形式のレストランで見られた、ある台湾人宿泊者の次のようなエピソードも紹介している。いかにも他人に親切な台湾人らしい話なのだが…。
―――身ぶり手ぶりを交えながら高齢の日本人女性にポットの使い方を教えていた。そのうえ、わざわざ空席まで女性を案内。女性が「ご親切に、どうもありがとうございました」と礼を述べたが、同行客はただ手を振っただけで言葉を発することは一度もなかった。
―――そのそばでは中国人客らが会場全体に響くような大声で会話をしていた。
せっかく日本が好きで来日したのに、気の毒だなと思う。中国人と誤解されること、または台湾人であるとわかってもらえないことはどんなに悔しいだろう。
日本人はもっと、台湾人と中国人との見分けをちゃんとつけられたらいいのにと、もどかしさも感じる。
ただ、慣れている人であれば、台湾人が使っている言葉、あるいは服装、動作、雰囲気などである程度は中国人と見分けられるが、しかし一般の人々にそこまでは求めるのは難しい。
台湾人は親日であり、言わば日本の友だが、しかしこればかりはやむを得ないことなのだ。そう言えば私自身も数年前、東京へ来た親しい台湾人に「電車の中ではあまり中国語を話さない方がいい」とアドバイスしたことがあった。ちょっと失礼かなとも思ったが、その人に誤解を受けさせたくないとの一心からだった。
産経の記事は最後にこんなことも書いている。
―――中台首脳は66年ぶりの会談をシンガポールで実現させたが、台湾の庶民レベルでの「一緒にされたくない」との思いは根強いようだ。
全くその通りなのである。
日本人が台湾人と中国人の見分けが付かないのはやむを得ないとしても、せめて従来広く見られる「台湾人も中国人だ」との思い込みは糾すべきだと思う。
やはり数年前、二人の台湾人を連れて東京駅前の交番で道を尋ねたことがある。警官は私達を台湾人だと見て取り、そして台湾人は中国人と同じだと勘違いから、敵意剥き出しの表情で敢えてデタラメな道順を教えたことがあった。
警官が中国人に敵意を抱くのはやむを得ないとしても、しかし日本の友と敵との区別もつかない警官は愚か過ぎる。それに怒りを抑えきれなかった私は交番へ立ち戻り、強く抗議をしたものだが、今回の記事はそうした物を知らない人々にもぜひ読んでもらいたいと思う。
また、中国迎合志向により、あくまで台湾人を中国人と看做したがる心の歪んだ人々(左翼など)にも読ませたい。本当に良心があるのであれば、これを読んで台湾人の心に触れ、中国の台湾侵略に反対したらどうかと。
【過去の関連記事】
日本で台湾人と中国人を見分ける方法/「真の友人」を大切に 12/07/04
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