産経に広告の「大地球儀」は子供に買えない媚中不良商品
2015/09/28/Mon
九月二十八日の産経新聞に「商品広告特集」(企画・産経新聞社営業局)なる折り込み広告が入っていた。

産経に折り込まれていた地球儀の広告
ユーキャンという企業が販売する「大地球儀」を紹介するものだ。祖父母と小さな子供が商品の地球儀を眺めている写真や「孫が大喜び」との文句もあるのを見ると、特に孫を持つ老世代にターゲットを絞っているようだ。
だが、私ならこのような商品を、小さな子供達に見せたくない。
商品の写真を見ると、台湾が明らかに「中華人民共和国」と記されたエリアに組み込まれているのである。

台湾が中国領になっている。台湾侵略を正当化する中国の虚構宣伝そのものだ
要するに台湾には国名が書かれず、日本、フィリピンとの境界線は記されても、中国とのそれは記されていない。首都を示す赤の記号も台北にはない。もちろん北京には付いているが、これではまるで北京の中共政権に台湾が隷属しているようだ。
このように、台湾侵略・支配を正当化するための中国のプロパガンダを、そのまま反映させ、見るものを洗脳するような代物を、日本の将来を担う子供たちに与えていいのかということだ。
広告は「地名監修は信頼の平凡社」「製造は国内大手・渡辺製作所」などと強調するが、こんないい加減な平凡社を、どうして「信頼」できると言うのか。

「平凡社監修」などと強調するが、その平凡社が間違っている
この広告を見て、私が思い出したのは、二〇〇八年の学研トイズ事件だ。
その年一月、学研トイズが販売する音声ガイダンス付き地球儀「スマートグローブ」が、生産地である中国当局の指示に従い、台湾を中国領土として表記し、国名も音声で「中華人民共和国」とアナウンスしていることを、夕刊フジと産経新聞が大きく報じると、ただちに国民の抗議が巻き起こり、同社は直ちに販売を中止、解散に追い込まれた。

08年1月、学研トイズの地球儀を問題視した夕刊フジの記事。これと同じ記事が翌
日、産経の一面も飾り、この製品に対する国民の抗議を誘発した
それまで政府、メディア、企業といった巨大な相手に対し、こうした台湾地図の是正要求運動で悪戦苦闘を重ねていたを何年間も続けて来た私は、このように一気に問題を解決してしまった産経の影響力に頼もしさを感じたものだった。
その産経は、社説を掲げてこう訴えていた。
「(地球儀の)台湾に関する問題の表記は、日本政府の見解とも異なる。日本政府は1972年の日中共同声明第2項で、台湾を自国の領土とする中華人民共和国の主張を『十分理解し、尊重する』としたが、認めたわけではない。……地図では、以前にも問題表記が少なくなかった。これを機会に、ほかにも同様な問題がないかどうか点検すべきである。日本人の主権意識の回復にもつながるはずだ」
正論である。
そして国民は、産経に言われるまでもなく、「ほかにも同様な問題がないかどうか点検」をすでに始めていた。
そしてその結果、玩具大手のタカラトミーやジグソーパズルの有名メーカー「やのまん」も台湾を中国領土扱いにする地球儀を売っているのが判明。それぞれは抗議を受け、販売中止や修正することを決めた。
ところが、同様の地球儀を作りながら、抗議を受けても修正を拒否したのが渡辺教具製作所だ。つまり今回の「大地球儀」の製造元である。
当時私はこの会社に対し、「地球儀メーカーはいったい何の理由で台湾を中国領土と記すのか」も聞き出したく、電話をかけて社長と話をしている。
台湾は中国領土ではないと説明し、修正を求める私に、社長は少しおろおろしながら、「中国が怖い」と漏らしたのを覚えている。同社は中国で生産していた訳ではないが、やはり何かを恐れていた。
外務省が「修正しろ」と言うなら修正するとも言っていた。そしてその後社長は外務省に問い合わせた様子。そこで何を言われたかはわからないが、結局は修正の必要なしと判断したらしく、最後は私の修正要求を拒否した。
「地球儀の老舗」と言われる同社だが、こうも平気で不良商品を作り消費者を欺くことができるのかと、その悪質さに呆れたものだ。
そしてその会社の不良商品が今、「孫へのプレゼントにどうぞ」などと大々的に売り出されている訳である。
かつて「日本政府は台湾を自国の領土とする中華人民共和国の主張を認めたわけではない」と主張し、こうしたインチキ商品の「点検」を訴えた産経だが、今回は自分自身がそれを怠っている。
このようにメーカーもメディアも当てにならない日本。せめて我々国民がしっかりしなければ。「台湾は中国の一部ではない」「台湾は台湾人の国」「中国のプロパガンダに騙されるな、加担するな」「中国の台湾侵略に反対しよう」を子供達に教えて行こう。
そしてその際、すでに全国に出回るインチキ地球儀を指さし、中国に迎合してしまった醜悪商品のサンプルだと教えるのも効果的だ。
【過去の関連記事】
中国の指示でインチキ地球儀―学研に販売停止要求を!08/01/09
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学研がインチキ地球儀の販売を中止!ーマスコミ・世論の非難を受け 08/01/10
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対中属国心理のさらなる排除を!―学研地球儀問題を契機として 08/01/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-270.html
さらに発見!中国監修の偽造地球儀―学研、タカラだけではなかった(+続報+続報2) 08/01/15
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-272.html
直すと言うならトコトン直せ!―中国監修の地球儀問題 08/01/16
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-273.html
日本企業はかくあるべしー「やのまん」が地球儀の徹底修正へ 08/01/17
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-274.html
日本の「誠」は中国の「詐」に勝てるー学研トイズの解散に思う (付・新たな抗議要請) 08/01/18
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-275.html
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台湾総統候補・蔡英文氏を励ます会のご案内

台湾社会はまさに「ルネサンス」を迎えつつあるようです。
昨年春の「太陽花(ひまわり)学生運動」や秋の「九合一選挙」(統一地方選)、そして今年の「高校生の反課綱運動」などに象徴されるように、台湾では今、現政権への失望などから、社会の再生を望む潮流が、特に若者たちの間で強まっているからです。
そうした中、そのような期待を一身に受け、来年の1月16日の台湾総統選挙で、“旧勢力”たる国民党や親民党の候補らと競い、政権奪還を目指すのが民進党候補の蔡英文氏です。
そしてその蔡氏がこの度、台湾同郷の皆様、日本人の皆様にご挨拶のため来日されます。
そこで私達は蔡氏を激励する集いを、下記のとおり開催することとなりました。
当日は蔡氏に未来への夢と希望を託したく存じます。つきましては、大勢の皆様の奮ってのご参加をお待ち申し上げます。
日本蔡英文後援会
2015年9月吉日
記
【日 時】2015年10月6日(火)午後7時~9時(開場午後6時)
【会 場】ザ・キャピトルホテル 東急 1F 大宴会場 「鳳凰」
(東京都千代田区永田町2-10-3 電話03-3503-0109)
地下鉄千代田線 国会議事堂前駅 6番出口 地下直結
地下鉄丸の内線 国会議事堂前駅 千代田線ホーム経由
地下鉄南北線 溜池山王駅 6番出口 地下直結
【参加費】30,000円
【お願い】参加を希望される方は、事前に申込書をお送りいただくとともに、参加費のお振込みをお願いします(締切:9月30日)。チケットは当日会場でお渡ししますが、ご希望の方には事前に郵送いたします。
・お振込先:ゆうちょ銀行 記号-番号 00150-5-13537
口座名:在日台湾婦女会
【主 催】日本蔡英文後援会
【共 催】在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、日本台湾語言文化協会、怡友会、日本台医人協会、池袋台湾教会、台湾研究フォーラム、日本李登輝友の会、日本基督教団東京台湾教会、日本桜社、日光日台親善協会
【申込み】電話0424-22-4604(張信恵) Fax:0424-22-4604
Eメール:tehaino@nifty.com (10月3日までにお願い申し上げます)
10月6日「蔡英文氏を励ます会」申込書
ご氏名: (計 名) Tel: Fax:
(チケットの郵送をご希望の方のみ、以下にもご記入下さい)
ご住所:(〒 - )

産経に折り込まれていた地球儀の広告
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だが、私ならこのような商品を、小さな子供達に見せたくない。
商品の写真を見ると、台湾が明らかに「中華人民共和国」と記されたエリアに組み込まれているのである。

台湾が中国領になっている。台湾侵略を正当化する中国の虚構宣伝そのものだ
要するに台湾には国名が書かれず、日本、フィリピンとの境界線は記されても、中国とのそれは記されていない。首都を示す赤の記号も台北にはない。もちろん北京には付いているが、これではまるで北京の中共政権に台湾が隷属しているようだ。
このように、台湾侵略・支配を正当化するための中国のプロパガンダを、そのまま反映させ、見るものを洗脳するような代物を、日本の将来を担う子供たちに与えていいのかということだ。
広告は「地名監修は信頼の平凡社」「製造は国内大手・渡辺製作所」などと強調するが、こんないい加減な平凡社を、どうして「信頼」できると言うのか。

「平凡社監修」などと強調するが、その平凡社が間違っている
この広告を見て、私が思い出したのは、二〇〇八年の学研トイズ事件だ。
その年一月、学研トイズが販売する音声ガイダンス付き地球儀「スマートグローブ」が、生産地である中国当局の指示に従い、台湾を中国領土として表記し、国名も音声で「中華人民共和国」とアナウンスしていることを、夕刊フジと産経新聞が大きく報じると、ただちに国民の抗議が巻き起こり、同社は直ちに販売を中止、解散に追い込まれた。

08年1月、学研トイズの地球儀を問題視した夕刊フジの記事。これと同じ記事が翌
日、産経の一面も飾り、この製品に対する国民の抗議を誘発した
それまで政府、メディア、企業といった巨大な相手に対し、こうした台湾地図の是正要求運動で悪戦苦闘を重ねていたを何年間も続けて来た私は、このように一気に問題を解決してしまった産経の影響力に頼もしさを感じたものだった。
その産経は、社説を掲げてこう訴えていた。
「(地球儀の)台湾に関する問題の表記は、日本政府の見解とも異なる。日本政府は1972年の日中共同声明第2項で、台湾を自国の領土とする中華人民共和国の主張を『十分理解し、尊重する』としたが、認めたわけではない。……地図では、以前にも問題表記が少なくなかった。これを機会に、ほかにも同様な問題がないかどうか点検すべきである。日本人の主権意識の回復にもつながるはずだ」
正論である。
そして国民は、産経に言われるまでもなく、「ほかにも同様な問題がないかどうか点検」をすでに始めていた。
そしてその結果、玩具大手のタカラトミーやジグソーパズルの有名メーカー「やのまん」も台湾を中国領土扱いにする地球儀を売っているのが判明。それぞれは抗議を受け、販売中止や修正することを決めた。
ところが、同様の地球儀を作りながら、抗議を受けても修正を拒否したのが渡辺教具製作所だ。つまり今回の「大地球儀」の製造元である。
当時私はこの会社に対し、「地球儀メーカーはいったい何の理由で台湾を中国領土と記すのか」も聞き出したく、電話をかけて社長と話をしている。
台湾は中国領土ではないと説明し、修正を求める私に、社長は少しおろおろしながら、「中国が怖い」と漏らしたのを覚えている。同社は中国で生産していた訳ではないが、やはり何かを恐れていた。
外務省が「修正しろ」と言うなら修正するとも言っていた。そしてその後社長は外務省に問い合わせた様子。そこで何を言われたかはわからないが、結局は修正の必要なしと判断したらしく、最後は私の修正要求を拒否した。
「地球儀の老舗」と言われる同社だが、こうも平気で不良商品を作り消費者を欺くことができるのかと、その悪質さに呆れたものだ。
そしてその会社の不良商品が今、「孫へのプレゼントにどうぞ」などと大々的に売り出されている訳である。
かつて「日本政府は台湾を自国の領土とする中華人民共和国の主張を認めたわけではない」と主張し、こうしたインチキ商品の「点検」を訴えた産経だが、今回は自分自身がそれを怠っている。
このようにメーカーもメディアも当てにならない日本。せめて我々国民がしっかりしなければ。「台湾は中国の一部ではない」「台湾は台湾人の国」「中国のプロパガンダに騙されるな、加担するな」「中国の台湾侵略に反対しよう」を子供達に教えて行こう。
そしてその際、すでに全国に出回るインチキ地球儀を指さし、中国に迎合してしまった醜悪商品のサンプルだと教えるのも効果的だ。
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台湾社会はまさに「ルネサンス」を迎えつつあるようです。
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そうした中、そのような期待を一身に受け、来年の1月16日の台湾総統選挙で、“旧勢力”たる国民党や親民党の候補らと競い、政権奪還を目指すのが民進党候補の蔡英文氏です。
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日本蔡英文後援会
2015年9月吉日
記
【日 時】2015年10月6日(火)午後7時~9時(開場午後6時)
【会 場】ザ・キャピトルホテル 東急 1F 大宴会場 「鳳凰」
(東京都千代田区永田町2-10-3 電話03-3503-0109)
地下鉄千代田線 国会議事堂前駅 6番出口 地下直結
地下鉄丸の内線 国会議事堂前駅 千代田線ホーム経由
地下鉄南北線 溜池山王駅 6番出口 地下直結
【参加費】30,000円
【お願い】参加を希望される方は、事前に申込書をお送りいただくとともに、参加費のお振込みをお願いします(締切:9月30日)。チケットは当日会場でお渡ししますが、ご希望の方には事前に郵送いたします。
・お振込先:ゆうちょ銀行 記号-番号 00150-5-13537
口座名:在日台湾婦女会
【主 催】日本蔡英文後援会
【共 催】在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、日本台湾語言文化協会、怡友会、日本台医人協会、池袋台湾教会、台湾研究フォーラム、日本李登輝友の会、日本基督教団東京台湾教会、日本桜社、日光日台親善協会
【申込み】電話0424-22-4604(張信恵) Fax:0424-22-4604
Eメール:tehaino@nifty.com (10月3日までにお願い申し上げます)
10月6日「蔡英文氏を励ます会」申込書
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