蔡英文・総統候補が来日へ!ー対日重視姿勢アピールのため (附:歓迎会の案内)
2015/09/23/Wed

民進党公認の総統候補、蔡英文氏。中国が最も当選を望まない人物だ
台湾では九月十六日、李登輝元総統がスピーチを行い、次のように述べた。
「私は台湾独立を主張したことはない。台湾は実質的に独立しているから、国際社会で揉めるような発言をする必要はない。現在国民の八割は『現状維持』を求めているが、台湾の現状とは中国に隷属しない独立した状態のことだ。台湾の中華民国と中華人民共和国は別々の存在だ」
これが「台湾と中国は国と国の関係」とする所謂「二国論」だ。李登輝氏が総統時代にこれを打ち出すや、「一つの中国」(台湾は中国の一部)の原則を押しつけようとする中国が激怒。現状を語っただけの「二国論」を、逆に緊張を高める台湾独立論だとのレッテルを張り、実際に大いに緊張を高めたものだ。
この二国論の起草に当たった一人が、当時大陸委員会主任委員だった蔡英文氏だ。現在は民進党主席で、来年一月の総統選挙での同党公認候補である。
選挙では、他に与党国民党の洪秀柱・立法院副院長、親民党の宋楚瑜主席も出馬するが、世論調査会社が十四日に発表した調査結果によると、支持率は蔡氏が四三・六%で、洪氏の一五・三%、宋氏の一四・七%を大きく引き離している。つまり、蔡英文政権が発足する可能性が極めて高くなっているということだ。
その彼女について日本のメディア各社が報道する際、しばしば「台湾独立志向が強い」などと形容するのは、中国の宣伝に騙されているからか、それとも宣伝に呼応しているからか。メディアはどこもが親中であり、そうでなくても国民党贔屓だからかどうかはわからないが、どこか迷惑顔である。
台湾が主権国家であることを自ら否定し(二国論を否定し)、「一つの中国」を掲げて中国に傾斜して来た国民党から蔡英文氏が政権を奪えば、中国は再び緊張を高めれば、迷惑だと強調したいのだろう。
しかし実際に、緊張は高まりそうだ。
李登輝氏もその日のスピーチで、次のような予測を見せた。
―――習近平は訪米中、台湾の総統候補者に「一つの中国」を受け入れさせろと米側に圧力をかけるだろう。また来年蔡英文が当選しても、五月二十日の総統就任までは馬英九総統が権力を握っている。国民の力でこの二点を監視すべきだ。
―――中共が何をするかはわからない。武力行使をするとは限らないが、ミサイル発射演習か何かをやるかも知れない。今の政府が中国に対し、どのような要求や相談をするかも知りようがない。
何とも不穏である。中国や馬英九氏など国民党の中華民族主義者が、「一つの中国」を認めない蔡英文氏を、いかに憎んでいるかが伝わってくる。
それはそうだろう。「中華民族の偉大なる復興」を夢見る中国人は、民進党が目指す台湾の「本土化・脱中国化」(つまり台湾人の台湾の建設)だけは、どうしても許容できない。

習近平主席と馬英九総統。この二人にとり蔡英文氏は、「一つの中国」の夢を阻害する許し難
い存在だ
さて蔡英文氏は二十二日、当選後の外交政策について次のように語っている。
「米国、日本など理念が近い国々とのパートナー関係を強化したい」
「李登輝元総統が唱えていた南向政策を再開し、ASEAN諸国、インドとの関係を総体的に強化したい」
これまで過度に中国への経済依存度を高めてきたのが馬英九政権だ。それは自ら進んで中国の「以経促統」(台湾に経済的恩恵を与えて首根っこを摑み、統一へと持って行く)という罠に、自ら進んで引っかかるようなものだったが、未来の蔡英文政権は、そうした状況から台湾を救い出すため、中国以外の国々と経済、文化、そして政治面での交流、提携を深化させるというのである。

日米との関係強化だけでなく、東南アジアやインドとの提携も深める「新南向政策」を進める構え
安倍政権の価値観外交にも通じる姿勢だ。まさに日本としては、馬英九政権よりも遥かに好ましい政権となりそうである。
中国が緊張を高めるから何だというのか。一番恐ろしいのは台湾が中国への投降路線を継続し、その結果ついに併呑を受け、あの国のアジア支配の橋頭保となり、その矛先が日本などに向けられることではないのか。
日本は蔡英文氏に「迷惑顔」ではなく、期待を示すべきだろう。
ところで、その蔡英文氏だが、民進党の二十二日の発表によれば、十月六日から九日にかけ、日本を訪問する。「政権奪還を視野に、対日関係を重視する姿勢をアピールする狙いがある」(産経)とされる。注目しよう。
なお六日には都内で、蔡英文氏の歓迎会が開催されるので、奮って参加を(案内は下記)。
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台湾総統候補・蔡英文氏を励ます会のご案内
台湾社会はまさに「ルネサンス」を迎えつつあるようです。
昨年春の「太陽花(ひまわり)学生運動」や秋の「九合一選挙」(統一地方選)、そして今年の「高校生の反課綱運動」などに象徴されるように、台湾では今、現政権への失望などから、社会の再生を望む潮流が、特に若者たちの間で強まっているからです。
そうした中、そのような期待を一身に受け、来年の1月16日の台湾総統選挙で、“旧勢力”たる国民党や親民党の候補らと競い、政権奪還を目指すのが民進党候補の蔡英文氏です。
そしてその蔡氏がこの度、台湾同郷の皆様、日本人の皆様にご挨拶のため来日されます。
そこで私達は蔡氏を激励する集いを、下記のとおり開催することとなりました。
当日は蔡氏に未来への夢と希望を託したく存じます。つきましては、大勢の皆様の奮ってのご参加をお待ち申し上げます。
日本蔡英文後援会
2015年9月吉日
記
【日 時】2015年10月6日(火)午後7時~9時(開場午後6時)
【会 場】ザ・キャピトルホテル 東急 1F 大宴会場 「鳳凰」
(東京都千代田区永田町2-10-3 電話03-3503-0109)
地下鉄千代田線 国会議事堂前駅 6番出口 地下直結
地下鉄丸の内線 国会議事堂前駅 千代田線ホーム経由
地下鉄南北線 溜池山王駅 6番出口 地下直結
【参加費】30,000円
【お願い】参加を希望される方は、事前に申込書をお送りいただくとともに、参加費のお振込みをお願いします(締切:9月30日)。チケットは当日会場でお渡ししますが、ご希望の方には事前に郵送いたします。
・お振込先:ゆうちょ銀行 記号-番号 00150-5-13537
口座名:在日台湾婦女会
【主 催】日本蔡英文後援会
【共 催】在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、日本台湾語言文化協会、怡友会、日本台医人協会、池袋台湾教会、台湾研究フォーラム、日本李登輝友の会、日本基督教団東京台湾教会、日本桜社、日光日台親善協会
【申込み】電話0424-22-4604(張信恵) Fax:0424-22-4604
Eメール:tehaino@nifty.com (10月3日までにお願い申し上げます)
10月6日「蔡英文氏を励ます会」申込書
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(チケットの郵送をご希望の方のみ、以下にもご記入下さい)
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