李登輝「台湾に抗日なし」発言が許せない国民党「中華民族主義」の実態
2015/08/22/Sat
台湾の国民党政権にとって今年は、中華民国の抗日戦争勝利七十周年。戦後、中国から亡命して来たこの政治集団は、これを機に改めて台湾人に中華民族主義を押しつけるべく、記念行事に乗り出している。
たとえば七月四日には、国防部が勝利記念の軍事パレードを実施している。親日と言われる台湾だが、こうした反日宣伝を国内はどう受け取っているのだろうか。
李登輝元総統は今月発売の「Voice」九月号に寄せた「日台新連携の幕開け」と題する文章でこう指摘する。

「Voice」掲載の李登輝氏の論文が、国民党の激越な批判を受けている
―――馬英九総統の差配によるものである。もっとも一般の台湾人の関心はほとんどなく、私も人に教えられるまで知らなかったくらいである。
そして次のように、台湾人の歴史を説明するのだ。
―――そもそも「抗日」というが、七十年前まで日本と台湾は「同じ国」だったのである。「同じ国」だったのだから、台湾が日本と戦った(抗日)という事実もない。
―――私は陸軍に志願し、兄・李登欽は海軍に志願した。当時われわれ兄弟は、紛れもなく「日本人」として、祖国のために戦ったのである。
こうした言論は史実に沿ったものである。台湾人には中国人とは異なる独自の歴史の歩みというものがあるのだ。
戦後生まれの若い台湾人にしても、中国人のように日本憎しでいきり立つ偏狭、傲慢な民族性は持ち合わせない。
しかし「台湾が日本と戦った事実もない」「日本人として祖国のために戦った」といった李登輝氏の言葉が台湾へ伝わるや、反日を愛国、親日を売国と看做す中華民族主義者たちは、いきり立った。
国民党系メディアなどは、こうした李登輝氏の発言を「日本祖国論」などと命名し、糾弾キャンペーンに乗り出し、政界要人から次のようにコメントを引き出している。
例えば馬英九総統。
「李登輝は十二年間も中華民国総統を務めながら、何と台湾を売り飛ばし、人民を辱め、自分自身をも卑しめる媚日言論を見せるとは。直ちに撤回して謝罪すべき」
それから次期総統選の国民党公認候補である洪秀柱・立法院副院長。
「岩里政男(李登輝氏の日本名)が李登輝を名乗って台湾を売り、国家の尊厳を踏みにじったのを知り、怒りで吐血しそうになった」
以上の二人は中国系で典型的な中華民族主義者。李登輝氏が歴史事実を語っただけで、ここまで激越な罵声を加えるとは。
ちなみに国民党の立法委員(国会議員)団は、法律を改正して「売国行為」に出た総統経験者には礼遇を与えない意向を示している。

李登輝氏糾弾の記者会見を行う国民党の国会議員団。「李登輝は祖国日本へ帰れ!」と
の文字も(21日)
一方これに対し、民進党公認の総統候補である蔡英文・同党主席は次のように述べた。
「あれは李登輝氏の意見、個人的な歴史経験を語ったもの。社会には様々な歴史の記憶があるのだから、お互いに尊重し合いたい」
これが大方の台湾人の感覚だろう。このように反日宣伝に煽られない理知的な台湾人に、国民党は苛立ち、中華民族主義を植え付けようと躍起になっている訳だ。
そしてもう一つ、苛立ちを隠さないのが、台湾の「平和統一」を目指す中共だ。国民党の反日キャンペーンの最大の理解者でもある。
要するに国共は中華民族主義で結ばれているのである。そのため李登輝氏は前掲の文章でこうも書いている。
――― 一連の馬総統の動きは、日本に対する嫌がらせといってよい。終戦七十周年を機に、中国の「抗日」と同調することで、中国側の歓心を買おうとしているのだろう。
これは李登輝氏一人の見方ではなく、台湾国内で広く抱かれている印象でもある。
台湾併呑を目論む中共と中華民族主義で結ばれる国民党こそが「台湾を売り、国家の尊厳を踏みにじっている」のだ。そのため次期総統選では同党の敗北が予測されている。
このように国民党サイドの李登輝批判は、少数派勢力の狂気にも似た叫びに過ぎないのだが、日本ではどういうわけか、その彼らに声援を送るようなメディアが存在するのだ。
産経新聞が二十二日に配信した共同の記事“台湾総統府が李登輝氏を批判 抗日行事「嫌がらせでない」”などはそれだ。
―――台湾総統府の陳以信報道官は20日、李登輝元総統が日本の月刊誌で、7月に台湾で実施された「抗日戦争勝利70年」記念イベントなどついて「日本に対する嫌がらせ」と馬英九総統を非難したことに対し「『戦争は残酷で平和は尊い』と指摘するためだ」と反論して李氏を批判した。
―――李元総統は月刊誌で、イベントなどの狙いについて「中国側の歓心を買おうとしているのだろう」と指摘。総統府が発表した文書の中で陳氏は「第2次大戦に参戦した主要国はそれぞれのやり方で(戦争終結を)記念している」と述べ「これらの国々も日本や、もしくはドイツに対して嫌がらせをしているのだろうか」と異議を唱えた。
報道内容は事実だから批判する気はない。しかし国民党の李登輝氏への反論をこれほど大きく取り上げ、結果的に同党に花を持たせては、上で見たような彼らの反日、売台で狂奔する実態が日本国民に伝わらないと思うが、どうだろう。
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参加を!8.22 中国の侵略阻止!平和安全法制賛成!銀座国民大行進
期日 平成27年8月22日(土)
内容
16時30分 日比谷公園 中幸門(公会堂と図書館の間)
17時00分 デモ行進 (日比谷~銀座~鍛冶橋駐車場前)
18時00分 街頭演説 於・有楽町イトシア前
19時00分 終了予定
注意事項
・ プラカード持参可(ただし、民族差別的なものは禁止)。
・ 国旗以外の旗類・拡声器の持ち込みはご遠慮ください。
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
ご連絡先 03-5468-9222 info@ganbare-nippon.net
たとえば七月四日には、国防部が勝利記念の軍事パレードを実施している。親日と言われる台湾だが、こうした反日宣伝を国内はどう受け取っているのだろうか。
李登輝元総統は今月発売の「Voice」九月号に寄せた「日台新連携の幕開け」と題する文章でこう指摘する。

「Voice」掲載の李登輝氏の論文が、国民党の激越な批判を受けている
―――馬英九総統の差配によるものである。もっとも一般の台湾人の関心はほとんどなく、私も人に教えられるまで知らなかったくらいである。
そして次のように、台湾人の歴史を説明するのだ。
―――そもそも「抗日」というが、七十年前まで日本と台湾は「同じ国」だったのである。「同じ国」だったのだから、台湾が日本と戦った(抗日)という事実もない。
―――私は陸軍に志願し、兄・李登欽は海軍に志願した。当時われわれ兄弟は、紛れもなく「日本人」として、祖国のために戦ったのである。
こうした言論は史実に沿ったものである。台湾人には中国人とは異なる独自の歴史の歩みというものがあるのだ。
戦後生まれの若い台湾人にしても、中国人のように日本憎しでいきり立つ偏狭、傲慢な民族性は持ち合わせない。
しかし「台湾が日本と戦った事実もない」「日本人として祖国のために戦った」といった李登輝氏の言葉が台湾へ伝わるや、反日を愛国、親日を売国と看做す中華民族主義者たちは、いきり立った。
国民党系メディアなどは、こうした李登輝氏の発言を「日本祖国論」などと命名し、糾弾キャンペーンに乗り出し、政界要人から次のようにコメントを引き出している。
例えば馬英九総統。
「李登輝は十二年間も中華民国総統を務めながら、何と台湾を売り飛ばし、人民を辱め、自分自身をも卑しめる媚日言論を見せるとは。直ちに撤回して謝罪すべき」
それから次期総統選の国民党公認候補である洪秀柱・立法院副院長。
「岩里政男(李登輝氏の日本名)が李登輝を名乗って台湾を売り、国家の尊厳を踏みにじったのを知り、怒りで吐血しそうになった」
以上の二人は中国系で典型的な中華民族主義者。李登輝氏が歴史事実を語っただけで、ここまで激越な罵声を加えるとは。
ちなみに国民党の立法委員(国会議員)団は、法律を改正して「売国行為」に出た総統経験者には礼遇を与えない意向を示している。

李登輝氏糾弾の記者会見を行う国民党の国会議員団。「李登輝は祖国日本へ帰れ!」と
の文字も(21日)
一方これに対し、民進党公認の総統候補である蔡英文・同党主席は次のように述べた。
「あれは李登輝氏の意見、個人的な歴史経験を語ったもの。社会には様々な歴史の記憶があるのだから、お互いに尊重し合いたい」
これが大方の台湾人の感覚だろう。このように反日宣伝に煽られない理知的な台湾人に、国民党は苛立ち、中華民族主義を植え付けようと躍起になっている訳だ。
そしてもう一つ、苛立ちを隠さないのが、台湾の「平和統一」を目指す中共だ。国民党の反日キャンペーンの最大の理解者でもある。
要するに国共は中華民族主義で結ばれているのである。そのため李登輝氏は前掲の文章でこうも書いている。
――― 一連の馬総統の動きは、日本に対する嫌がらせといってよい。終戦七十周年を機に、中国の「抗日」と同調することで、中国側の歓心を買おうとしているのだろう。
これは李登輝氏一人の見方ではなく、台湾国内で広く抱かれている印象でもある。
台湾併呑を目論む中共と中華民族主義で結ばれる国民党こそが「台湾を売り、国家の尊厳を踏みにじっている」のだ。そのため次期総統選では同党の敗北が予測されている。
このように国民党サイドの李登輝批判は、少数派勢力の狂気にも似た叫びに過ぎないのだが、日本ではどういうわけか、その彼らに声援を送るようなメディアが存在するのだ。
産経新聞が二十二日に配信した共同の記事“台湾総統府が李登輝氏を批判 抗日行事「嫌がらせでない」”などはそれだ。
―――台湾総統府の陳以信報道官は20日、李登輝元総統が日本の月刊誌で、7月に台湾で実施された「抗日戦争勝利70年」記念イベントなどついて「日本に対する嫌がらせ」と馬英九総統を非難したことに対し「『戦争は残酷で平和は尊い』と指摘するためだ」と反論して李氏を批判した。
―――李元総統は月刊誌で、イベントなどの狙いについて「中国側の歓心を買おうとしているのだろう」と指摘。総統府が発表した文書の中で陳氏は「第2次大戦に参戦した主要国はそれぞれのやり方で(戦争終結を)記念している」と述べ「これらの国々も日本や、もしくはドイツに対して嫌がらせをしているのだろうか」と異議を唱えた。
報道内容は事実だから批判する気はない。しかし国民党の李登輝氏への反論をこれほど大きく取り上げ、結果的に同党に花を持たせては、上で見たような彼らの反日、売台で狂奔する実態が日本国民に伝わらないと思うが、どうだろう。
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期日 平成27年8月22日(土)
内容
16時30分 日比谷公園 中幸門(公会堂と図書館の間)
17時00分 デモ行進 (日比谷~銀座~鍛冶橋駐車場前)
18時00分 街頭演説 於・有楽町イトシア前
19時00分 終了予定
注意事項
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