中国軍が台北攻略の軍事演習―台湾を失えば東支那海、南支那海は「中国の海」に
2015/08/21/Fri
中国中央テレビ(CCTV)の番組「軍事報道」が七月五日、中国最大の戦術訓練基地であるの朱日和合同戰術訓練基地(内モンゴル自治区=南モンゴル)での軍事演習を報じた際、台湾の総統府とそっくりの建物が映った。

CCTVの報道番組に映った中国軍演習場の総統府に模した建物
そして解放軍報は同月二十一日、「演習中、斬首行動は成功した」と伝えた。

総統府攻略演習の写真は中国軍サイト「中国軍網」にも掲載された
中国軍が台湾攻略のために実行する可能性が高いのが、この「斬首行動」だ。
それは、制空権を握った後に特殊部隊を台北などに降下させ、あるいは平時に特殊部隊を乗せた民間機や民間機に偽装した軍用機を台北の空港に着陸させ、台湾の政府、軍の首脳を拘束、または殺害し、指揮系統を破壊するというものだ。特殊部隊の主力は約二十万の武装警察が担うとも分析されている。
この斬首行動の演習については台湾でも、同月二十三日に大きく報道され、騒然となった。
そしてそれを受け、日本のメディアも。たとえば産経新聞は二十三日、こう報じている。
―――台湾の国防部(国防省に相当)の羅紹和報道官は22日、「台湾人民や国際社会が受け入れられるものではない」と反発。野党、民主進歩党の立法委員(国会議員)は、来年1月の総統選で中国側が「独立派」とみなす民進党に不利に働くよう、意図的に映像を流したとの見方を示した。
共同通信も二十六日、次のように。
―――中国軍が内モンゴル自治区の軍事演習場に、台湾の総統府や周辺道路を実物大で模した建物などを昨年から造り始め、ほぼ完成していることが分かった。中国の軍事動向に詳しい民間研究機関、漢和情報センター(本部・カナダ)が25日、明らかにした。中国軍はこの建物を使って既に演習を行っており、同センターの平可夫代表=香港在住=は「習近平指導部が、台湾の武力統一に向けて着々と準備を進めていることは間違いない」と指摘している。
―――来年1月の総統選で台湾独立志向の野党、民主進歩党(民進党)の政権奪還が現実味を増していることから、民進党を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。
そして八月九日になり、アジア太平洋の外交、安保問題専門のオンライン誌ザ・ディプロマットが、総統府に模した建造物の航空写真を公開。次のように報じた。
―――朱日和の建物と台湾総統府は縦、横、高さがほぼ同じ。その横には総統府付近に実際にある建物に似たものが少なくとも二つある。一つは外交部の建物で、もう一つは台北第一女子高の校舎に似ている。女子高校舎隣の運動場は、総統府周辺では最大の空地であり、もし中国軍にその意志があれば、そこにヘリコプターを着陸させることができる。


ザ・ディプロマットが載せた航空写真。「日」の字に見えるのが総統府
―――習近平は積極的に南支那海の軍事基地化を進め、尖閣諸島問題では日本を挑発し、そして香港への支配の引き締めを行っているが、二〇一三年から一五年にかけ、これら台北を模した建造物を作ったのは、台湾侵略の意思が新たな段階に入ったことを意味する。
―――総統府への攻撃を想定した演習は、台湾で二〇一六年一月に行われる総統選挙を前にした台湾への宣伝シグナルというだけではない。それは中国軍にとっても、台湾侵略のための実用的な価値がある。
―――中国は最近二カ月間で南支那海、バシー海峡で大規模な海空軍の演習を実施し、また国防部長も七月末、軍の創設記念日の祝賀会で「祖国統一の大業を完成するため弛みない努力を」と発言したが、こうした状況を、習近平が台湾侵略の準備を進めているように思えて来る。
東支那海、南支那海に対する中国の軍事的脅威の増大に警戒の声が高まっているが、その中間にある台湾攻略の準備もまた、このように着々と進んでいるのである。
台湾の政権を「一つの中国」を掲げる国民党が握ろうと、それを否定する民進党が奪取しようと、台湾が中国の支配を受け入れない限り、そうした軍事的動きが停止することはないのである。
もし中国が台湾を奪取すれば、東支那海や南支那海の支配権もあの国が握ることとなるだろう。つまり第一列島線の西側海域は「中国の内海」となるのだ。そしてそればかりではない。西太平洋という第一、第二列島線間の海域の「内海」化も進みかねない。
そうなれば台湾だけではない。日本はどうなる、ということも考えなくてはならないのである。
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参加を!8.22 中国の侵略阻止!平和安全法制賛成!銀座国民大行進
期日 平成27年8月22日(土)
内容
16時30分 日比谷公園 中幸門(公会堂と図書館の間)
17時00分 デモ行進 (日比谷~銀座~鍛冶橋駐車場前)
18時00分 街頭演説 於・有楽町イトシア前
19時00分 終了予定
注意事項
・ プラカード持参可(ただし、民族差別的なものは禁止)。
・ 国旗以外の旗類・拡声器の持ち込みはご遠慮ください。
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
ご連絡先 03-5468-9222 info@ganbare-nippon.net


CCTVの報道番組に映った中国軍演習場の総統府に模した建物
そして解放軍報は同月二十一日、「演習中、斬首行動は成功した」と伝えた。

総統府攻略演習の写真は中国軍サイト「中国軍網」にも掲載された
中国軍が台湾攻略のために実行する可能性が高いのが、この「斬首行動」だ。
それは、制空権を握った後に特殊部隊を台北などに降下させ、あるいは平時に特殊部隊を乗せた民間機や民間機に偽装した軍用機を台北の空港に着陸させ、台湾の政府、軍の首脳を拘束、または殺害し、指揮系統を破壊するというものだ。特殊部隊の主力は約二十万の武装警察が担うとも分析されている。
この斬首行動の演習については台湾でも、同月二十三日に大きく報道され、騒然となった。
そしてそれを受け、日本のメディアも。たとえば産経新聞は二十三日、こう報じている。
―――台湾の国防部(国防省に相当)の羅紹和報道官は22日、「台湾人民や国際社会が受け入れられるものではない」と反発。野党、民主進歩党の立法委員(国会議員)は、来年1月の総統選で中国側が「独立派」とみなす民進党に不利に働くよう、意図的に映像を流したとの見方を示した。
共同通信も二十六日、次のように。
―――中国軍が内モンゴル自治区の軍事演習場に、台湾の総統府や周辺道路を実物大で模した建物などを昨年から造り始め、ほぼ完成していることが分かった。中国の軍事動向に詳しい民間研究機関、漢和情報センター(本部・カナダ)が25日、明らかにした。中国軍はこの建物を使って既に演習を行っており、同センターの平可夫代表=香港在住=は「習近平指導部が、台湾の武力統一に向けて着々と準備を進めていることは間違いない」と指摘している。
―――来年1月の総統選で台湾独立志向の野党、民主進歩党(民進党)の政権奪還が現実味を増していることから、民進党を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。
そして八月九日になり、アジア太平洋の外交、安保問題専門のオンライン誌ザ・ディプロマットが、総統府に模した建造物の航空写真を公開。次のように報じた。
―――朱日和の建物と台湾総統府は縦、横、高さがほぼ同じ。その横には総統府付近に実際にある建物に似たものが少なくとも二つある。一つは外交部の建物で、もう一つは台北第一女子高の校舎に似ている。女子高校舎隣の運動場は、総統府周辺では最大の空地であり、もし中国軍にその意志があれば、そこにヘリコプターを着陸させることができる。




ザ・ディプロマットが載せた航空写真。「日」の字に見えるのが総統府
―――習近平は積極的に南支那海の軍事基地化を進め、尖閣諸島問題では日本を挑発し、そして香港への支配の引き締めを行っているが、二〇一三年から一五年にかけ、これら台北を模した建造物を作ったのは、台湾侵略の意思が新たな段階に入ったことを意味する。
―――総統府への攻撃を想定した演習は、台湾で二〇一六年一月に行われる総統選挙を前にした台湾への宣伝シグナルというだけではない。それは中国軍にとっても、台湾侵略のための実用的な価値がある。
―――中国は最近二カ月間で南支那海、バシー海峡で大規模な海空軍の演習を実施し、また国防部長も七月末、軍の創設記念日の祝賀会で「祖国統一の大業を完成するため弛みない努力を」と発言したが、こうした状況を、習近平が台湾侵略の準備を進めているように思えて来る。
東支那海、南支那海に対する中国の軍事的脅威の増大に警戒の声が高まっているが、その中間にある台湾攻略の準備もまた、このように着々と進んでいるのである。
台湾の政権を「一つの中国」を掲げる国民党が握ろうと、それを否定する民進党が奪取しようと、台湾が中国の支配を受け入れない限り、そうした軍事的動きが停止することはないのである。
もし中国が台湾を奪取すれば、東支那海や南支那海の支配権もあの国が握ることとなるだろう。つまり第一列島線の西側海域は「中国の内海」となるのだ。そしてそればかりではない。西太平洋という第一、第二列島線間の海域の「内海」化も進みかねない。
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期日 平成27年8月22日(土)
内容
16時30分 日比谷公園 中幸門(公会堂と図書館の間)
17時00分 デモ行進 (日比谷~銀座~鍛冶橋駐車場前)
18時00分 街頭演説 於・有楽町イトシア前
19時00分 終了予定
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主催 頑張れ日本!全国行動委員会
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