台湾教科書闘争―高校生が国運担う （附：「台湾チャンネル」関連報道動画）
2015/07/12/Sun
■歴史教科書の中国化は「台湾統一」の露払い
一つの国、民族の弱体化や滅亡を図るには、その歴史を抹殺するのが有効だ。そういった意図の下で日本でも、占領軍が教科書の黒塗りを命令し、その後も国内の反日勢力、反日国家が教科書検定に圧力を掛け続けている。
台湾でも現在同様の事態に陥っている。
在台中国人である馬英九総統の国民党政権は予定外の学習指導要領（課綱）の改訂を行い、台湾人意識の高まりを推し潰そうと、台湾史を歪曲、捏造し、「台湾は中国の一部」に過ぎずと位置付ける記述を教科書に盛り込ませた。
いわば教科書の中華民族主義化だ。洗脳教育で子供たちの思想を改造するという、いかにも中国人的な試みである。
多くの台湾人は、これを中共の台湾併呑の露払いとも見ている。少なくとも国民党は聯共制台、つまり中華民族主義で中共と結び、台湾人勢力の台頭の抑止に余念がない。
■抗議の生徒たちを「暴徒」と位置付けるか
そのため台湾では深刻な危機感が広がり、抗議の声が高まっているが、目下その急先鋒となっているのが全国の高校生たちなのだ。民主化時代に生まれ育ち、中国人化の洗脳教育など、断じて受け付けることのできない世代である。
七月五日には台北、台中、台南で一斉に、教育部（文科省）に対する抗議デモを行った。台北では高校生の他、父兄なども加わった千五百人が結集し、課綱の撤回を要求した。
高校生が教育部に突き付けた回答期限は週明けの十二日夕刻。回答がなければ抗議運動をさらにレベルアップさせるという。
教育部は昨年の大学生を中心とした太陽花（ヒマワリ）学生運動の高校生版へと発展するのを警戒しながらも、要求を飲もうという気はさらさらない。
同部は十日に声明を出し、「訴えは法律を守って理性的に」と要求するなど、まるで被害者を決め込むかのようだ。太陽花学生運動の時のように、抗議の生徒たちを「暴徒」と位置付ける前触れとも見える。
■歴史教育―中華民族主義と台湾本土化の闘い
そもそも馬英九は強烈な中華民族主義者であり、それに譲歩は期待できない。ちなみに来年一月の総統選挙で国民党から立候補すると見られる洪秀柱立法院（国会）副院長も同様だ。
彼らは台湾史を客観的に捉え、その中国とは異なる独自の歩みを教科書に記述させた李登輝政権、民進党政権時代の台湾本土化教育への恨みは深い。
そして総統選により政権交代の可能性が高まる中、馬英九は在任中に台湾の中国化を可能な限り強行しようとしているかに見える。
他方、高校生の抗議を民主主義精神の表れとして支持するのが、野党民進党の総統候補、蔡英文主席だ。
十一日には抗議運動に中学生までもが参加していることに触れ、「高校の課綱改定を放置すれば、次は中学校用の課綱が書き換えられることになろう」と指摘。党としてこの問題に真剣に取り組むことを表明した。
「もし来年政権を取り戻せば、引き続き台湾本土化教育を深化させ、台湾の文化と歴史を次の代へと伝えて行きたい。これが民進党の責任だ」と。
いずれにせよ、今や高校生たちが、台湾の国運を担っているかのようだ。
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【台湾チャンネル】第89回、改竄教科書に高校生が抗議デモ／日本から爆発事故の負傷者救援・他[桜H27/7/10]
https://youtu.be/dY1nwkAt70c
今回の話題は、①台南で日本時代の林百貨店が復活して一年。現地では盛大な祝賀イベント。②台湾を中国の一部と位置付ける国民党政権が、台湾史などの教科書を改竄。洗脳教育に抗議する高校生が各地でデモ。③新北市の爆発事故で重傷を負った大勢の若者を救え！日本の医師団、赤十字、医療器具メーカー立ち上がった。キャスター：永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第89集，日人感動的反課綱高中生勇敢行動／日方熱情支援八仙醫療
本集報導：①日治時代在台南創立的林百貨新開幕滿一週年，舉辦慶祝活動。②反課綱的高中生在北中南各地發起抗議行動。③日本醫師會、紅十字會及企業接連對八仙塵爆的受傷者伸出援手。主播：永山英樹・謝惠
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14/02/04
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■台湾研究フォーラム（台湾研究論壇）第170回定例会
講師 黄錦容先生（台湾国立政治大学日本語学部特別招聘教授）
演題 台湾ナショナリズムの現在ー愛国主義と非物語的な虚構性
第170回定例会では、台湾から来日される黄錦容先生を講師にお迎えします。
昨年の太陽花（ひまわり）学生運動以降に見られる様々な現象やナショナリズム的な言説について考察。広がりを見せるナショナリズムのオタク的心情の内面も突きながら、台湾における社会運動や社会の改造の可能性、策略などを解説していただきます。
日時 平成27年7月18日 （土）18：30～20：15
場所 アカデミー文京 学習室（文京シビックセンター地下1階）
（東京都文京区春日1-16-21）
交通：東京メトロ丸ノ内線･南北線「後楽園駅」直結
都営地下鉄三田線･大江戸線「春日駅」直結
JR中央線･総武線「水道橋駅」徒歩約10分
会費 会員500円・一般1000円
（会場では入会も受け付けます。年会費2000円）
問合せ twkenkyuforum@yahoo.co.jp
一つの国、民族の弱体化や滅亡を図るには、その歴史を抹殺するのが有効だ。そういった意図の下で日本でも、占領軍が教科書の黒塗りを命令し、その後も国内の反日勢力、反日国家が教科書検定に圧力を掛け続けている。
台湾でも現在同様の事態に陥っている。
在台中国人である馬英九総統の国民党政権は予定外の学習指導要領（課綱）の改訂を行い、台湾人意識の高まりを推し潰そうと、台湾史を歪曲、捏造し、「台湾は中国の一部」に過ぎずと位置付ける記述を教科書に盛り込ませた。
いわば教科書の中華民族主義化だ。洗脳教育で子供たちの思想を改造するという、いかにも中国人的な試みである。
多くの台湾人は、これを中共の台湾併呑の露払いとも見ている。少なくとも国民党は聯共制台、つまり中華民族主義で中共と結び、台湾人勢力の台頭の抑止に余念がない。
■抗議の生徒たちを「暴徒」と位置付けるか
そのため台湾では深刻な危機感が広がり、抗議の声が高まっているが、目下その急先鋒となっているのが全国の高校生たちなのだ。民主化時代に生まれ育ち、中国人化の洗脳教育など、断じて受け付けることのできない世代である。
七月五日には台北、台中、台南で一斉に、教育部（文科省）に対する抗議デモを行った。台北では高校生の他、父兄なども加わった千五百人が結集し、課綱の撤回を要求した。
高校生が教育部に突き付けた回答期限は週明けの十二日夕刻。回答がなければ抗議運動をさらにレベルアップさせるという。
教育部は昨年の大学生を中心とした太陽花（ヒマワリ）学生運動の高校生版へと発展するのを警戒しながらも、要求を飲もうという気はさらさらない。
同部は十日に声明を出し、「訴えは法律を守って理性的に」と要求するなど、まるで被害者を決め込むかのようだ。太陽花学生運動の時のように、抗議の生徒たちを「暴徒」と位置付ける前触れとも見える。
■歴史教育―中華民族主義と台湾本土化の闘い
そもそも馬英九は強烈な中華民族主義者であり、それに譲歩は期待できない。ちなみに来年一月の総統選挙で国民党から立候補すると見られる洪秀柱立法院（国会）副院長も同様だ。
彼らは台湾史を客観的に捉え、その中国とは異なる独自の歩みを教科書に記述させた李登輝政権、民進党政権時代の台湾本土化教育への恨みは深い。
そして総統選により政権交代の可能性が高まる中、馬英九は在任中に台湾の中国化を可能な限り強行しようとしているかに見える。
他方、高校生の抗議を民主主義精神の表れとして支持するのが、野党民進党の総統候補、蔡英文主席だ。
十一日には抗議運動に中学生までもが参加していることに触れ、「高校の課綱改定を放置すれば、次は中学校用の課綱が書き換えられることになろう」と指摘。党としてこの問題に真剣に取り組むことを表明した。
「もし来年政権を取り戻せば、引き続き台湾本土化教育を深化させ、台湾の文化と歴史を次の代へと伝えて行きたい。これが民進党の責任だ」と。
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日時 平成27年7月18日 （土）18：30～20：15
場所 アカデミー文京 学習室（文京シビックセンター地下1階）
（東京都文京区春日1-16-21）
交通：東京メトロ丸ノ内線･南北線「後楽園駅」直結
都営地下鉄三田線･大江戸線「春日駅」直結
JR中央線･総武線「水道橋駅」徒歩約10分
会費 会員500円・一般1000円
（会場では入会も受け付けます。年会費2000円）
問合せ twkenkyuforum@yahoo.co.jp
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