台湾で終戦70年を巡る歴史観の対立/「史実重視」か「歴史捏造」か
2015/07/08/Wed
■台湾で「抗日勝利」記念の軍事パレード
今年は中共にとっては「抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利七十周年」だが、台湾の国民党にとっては「抗日戦争勝利及び台湾光復七十周年」を記念すべき年である。
ちなみにこの「台湾光復」とは「台湾の祖国中国(中華民国)への復帰」。「抗日戦争がなければ台湾光復もなかった」(馬英九総統。七月五日、抗戦勝利七十周年記念活動)というのが同党の主張だ。
そして同党政権は七月四日、「抗戦勝利七十周年」記念の軍事パレードを陸軍基地で実施した。中共が同党の抗戦勝利の栄光を宣伝する大規模な軍事パレードを行うのに対抗したものだ。

軍事パレードには「抗日」戦争の中国人従軍者も招かれた
読売新聞によれば、「馬氏は、かつて中国を支配した国民党の立場から日中戦争での国民党軍の役割を鮮明にするのが目的で、中国とは一線を画す姿勢を強調する」。しかし「中国は馬氏の姿勢を利用し、国民党との『共闘』演出に余念がない」「対日姿勢の硬化を示すような動きは、台湾と歴史問題での「共闘」を演出したい中国を増長させることになりかねない」という。
たしかに「抗戦勝利」は国共両党共通の栄光史。中共はこれをキーワードに国民党政権及び台湾人の取込みを図っている。
■台湾人の歴史用語としての「終戦」
だがあの時代、その台湾人には中国人とは異なる歴史の歩みがあった。日経新聞は「終戦まで日本統治下だった台湾では日本兵として戦った住民も多く『抗日勝利』に違和感を覚えるムードもある」と報じる。
「抗戦勝利」という「中国の歴史」は強調しても、その時代の台湾独自の歴史を重視しないばかりか、当時は日本の殖民地時代だったとして全面否定しようとするのが国民党だ。それに対する台湾人の不満は、民主化後の台湾人意識の高揚に伴い高まるばかりだ。
「台湾光復」にしても、それは当時の多くの台湾人にとり、日本時代に続く新たな、そしてそれ以上に過酷な殖民統治の始まりであり、それを今さら記念する国民党の自画自賛の宣伝に、踊らされる者はすでにまれだ。
そうした台湾人の思いが込められた一つに、台南市が四日から開催している「終戦七十周年―台南空襲記念展」(写真展)がある。

「台南空襲」の写真展。戦時中の台湾人の歴史は国民党から無視されて来た
同市も戦時中は米軍の空襲に曝され、甚大な被害を受けたわけだが、この「終戦」の二字に注目したい。これは「抗戦勝利」「台湾光復」という中国人の歴史用語に対する台湾人の用語と言える。
一九九五年、国民党独裁時代に抹殺された台湾史を取り戻すかのように当時の民進党の陳水扁市長(後の総統)が「抗戦勝利・台湾光復」の記念行事で用いて以来、この言葉は「日本語だ」「殖民地美化だ」などと国民党に批判されて来た。
だが当時は日本領土であり、台湾史の用語としては間違いではない。むしろ政治宣伝色の強い「抗戦」「光復」よりも客観的な意味合いを持つ。発行部数で最大の自由時報もこれを採用するなど、社会では定着(復活)しつつある。
■「歴史捏造」の中国人と「史実重視」の台湾人
このように現在台湾では、中国人史観(国民党史観、中華民族主義史観)と台湾人史観との対立がみられるわけだが、前者は、台湾人の中国人化という政治目的で強調されるものだから、自ずと歴史の捏造、歪曲が伴う。
一方後者は、そうした政治史観から脱却し、抹殺された先人の歴史を明らめ、いとおしみたいとの思いで形成されつつあり、自ずと史実を重視、尊重する傾向がある。
したがって両者は、当初から対立する宿命であるわけだが、こうした台湾人史観の広がりに対する、中華民族主義者の憎悪は激しい。
たとえば、国民党系にして中共寄りの中国時報が七月八日に掲げた社説など、そうした情念を剥き出しにしている。
■台湾人意識の高揚を許さない中華民族主義
社説は、国民党政権の抗戦記念活動が支那事変の発端である盧溝橋事件記念日の七月七日から本格化したのを受けて書かれたものだが、台湾人史観に対し、次のような批判を展開している。
―――李登輝総統が台湾本土化を開始し、陳水扁総統が脱中国化を推進し、とくに学習指導要領、教科書が大幅に改定されて以来、一九四九年以前(※国民党政権の台湾亡命以前)の、抗戦を含む歴史に対する国民の興味は失われて行った。
―――青年世代は抗戦の歴史に疎遠で、理解しようという気持ち、気力に欠けているが、これは歴史教育に重大な欠陥があることを示している。
国民党独裁時代、中国人化教育で中核を占める一つが抗戦勝利の歴史だったが、台湾人である李登輝、陳水扁時代の台湾本土化=脱中国化の歴史教育はそれを蔑ろにし、逆に台湾独自の歴史を教え始め、台湾人意識を高めたことが許せないのである。
■「台湾人は日本時代を清算していない」
さらに社説は、日本統治時代に対する台湾人の見方にも矛先を向ける。
―――著名な司会者である鄭弘儀はテレビ番組で、「父は日本兵だった。抗戦勝利を強調することは父の心情を傷つけ、台湾人民の感情を傷つける」と語った。
―――民進党執政下の台南市では「終戦七十周年」を高らかに記念する活動が行われている。主催者である台南市文化局は、「私達は在地史観だ。当時台湾は日本の殖民地であり、台湾は敗戦した側にあったと考える」と話している。
これらのいったい何が問題だと言うのか。社説は「抗戦時代、台湾は日本の殖民地であり、圧迫を受けた台湾人民の記憶は重視、記録、記念されるべきだ」としながらも、「問題は歴史観にある」とし、こう論じるのだ。
―――台南市や鄭弘儀の歴史観には驚かされる。独立解放後、殖民地だった歴史を進んで清算し、主体性を以って歴史、文化を考え直し、新たに歴史を再建し、殖民者が持ち込んだ殖民史観を克服しない国はない。
―――鄭弘儀と台南市文化局の歴史観はニセ本土史観、ニセ主体性史観だ。これは台湾社会が史料や討論を通じて清算すべき歴史課題である。
これがまさしく中国人独特の歴史観の表れだ。つまり前王朝の歴史を憎悪し、清算、否定し、歴史を書き換えて現王朝の存在を美化、正当化するという、政権に奉仕するための歴史観である。
■国民党の抗日史観キャンペーンの危険な目的
前王朝時代を公正、客観的に回顧し、あるいは懐かしみ、あるいはそれらを通じて現王朝を批判することすら断じて許容しないというのが中国の伝統的な政治思想だが、台湾人はこうした反理知的な中華民族主義に馴染めず、そして反撥しているのだ。
そしてそればかりではない。多くの台湾人は、国民党の「抗戦勝利」記念キャンペーンが持つ「聯共制台」(中共と連携して台湾人勢力を牽制、抑圧する)という危険な政治目的があることも見抜き、危機感を抱いている。
実際に社説も下の如く、そうした企図を惜しげもなくさらけ出す。
―――長期間大陸(※中国)は「中共指導の中国人民抗日史観」を強調して来たが、近年は映画やテレビドラマや学者が国府、国民党の抗戦史を肯定するようになっている。
―――今後、両岸(※台湾と中国)間で歴史問題の上でさらに交流、対話を行うことは、両岸の相互理解のためにも、脱中国化の逆流を克服するためにも、深い意義がある。
歴史観の対立問題で、台湾人には不寛容でも中共にはかくも寛大なのである。
■国民党と中共から台湾を守るために
つまり読売が指摘した中共の「国民党との『共闘』演出」に、呼応しようと躍起なのだ。
そしてそれは中国時報だけではなく、馬英九総統についても言えそうだ。

盧溝橋事件の記念会で演説する馬英九総統。台湾のリーダーでありながら中華民族主義で中共と
結ばれている
産経新聞によれば、彼は七日の盧溝橋事件の記念活動での演説で「中国批判を控えた。同日開かれた別の式典でも『大陸(中国)の報道は受け入れられない』と述べるにとどめた」。そして「背景には、中国側が昨年来、公の場で国民党軍の功績を認め始めているという事情もありそうだ」(産経)という。
十年前、当時の陳水扁総統が発表した同事件記念の文章では、「日本」には言及せず、台湾に脅威を及ぼす中国への批判を展開したものなのだが…。
中国人史観に染まることなく、台湾の歴史の真実を掘り起こし、語り継ごうという台湾人の営みは、国共両党の中華民族主義から台湾人の台湾を守り抜くための戦いでもあるのだ。
この国の高校用歴史教科書の「中国化」に対し、全国の高校生が今日、「自分たち未来を守れ」と抗議の声を上げているのもそのためだ。
【過去の関連記事】
台湾も脅かす中共「抗日勝利七十周年」記念の謀略 15/06/27
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2594.html
友邦台湾―「抗日勝利七十年」を巡る様々な見方/空軍機の反日標示問題 15/07/01
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2598.html
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■台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)第170回定例会

講師 黄錦容先生(台湾国立政治大学日本語学部特別招聘教授)
演題 台湾ナショナリズムの現在ー愛国主義と非物語的な虚構性
第170回定例会では、台湾から来日される黄錦容先生を講師にお迎えします。
昨年の太陽花(ひまわり)学生運動以降に見られる様々な現象やナショナリズム的な言説について考察。広がりを見せるナショナリズムのオタク的心情の内面も突きながら、台湾における社会運動や社会の改造の可能性、策略などを解説していただきます。
日時 平成27年7月18日 (土)18:30~20:15
場所 アカデミー文京 学習室(文京シビックセンター地下1階)
(東京都文京区春日1-16-21)
交通:東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」直結
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」直結
JR中央線・総武線「水道橋駅」徒歩約10分
会費 会員500円・一般1000円
(会場では入会も受け付けます。年会費2000円)
問合せ twkenkyuforum@yahoo.co.jp
今年は中共にとっては「抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利七十周年」だが、台湾の国民党にとっては「抗日戦争勝利及び台湾光復七十周年」を記念すべき年である。
ちなみにこの「台湾光復」とは「台湾の祖国中国(中華民国)への復帰」。「抗日戦争がなければ台湾光復もなかった」(馬英九総統。七月五日、抗戦勝利七十周年記念活動)というのが同党の主張だ。
そして同党政権は七月四日、「抗戦勝利七十周年」記念の軍事パレードを陸軍基地で実施した。中共が同党の抗戦勝利の栄光を宣伝する大規模な軍事パレードを行うのに対抗したものだ。

軍事パレードには「抗日」戦争の中国人従軍者も招かれた
読売新聞によれば、「馬氏は、かつて中国を支配した国民党の立場から日中戦争での国民党軍の役割を鮮明にするのが目的で、中国とは一線を画す姿勢を強調する」。しかし「中国は馬氏の姿勢を利用し、国民党との『共闘』演出に余念がない」「対日姿勢の硬化を示すような動きは、台湾と歴史問題での「共闘」を演出したい中国を増長させることになりかねない」という。
たしかに「抗戦勝利」は国共両党共通の栄光史。中共はこれをキーワードに国民党政権及び台湾人の取込みを図っている。
■台湾人の歴史用語としての「終戦」
だがあの時代、その台湾人には中国人とは異なる歴史の歩みがあった。日経新聞は「終戦まで日本統治下だった台湾では日本兵として戦った住民も多く『抗日勝利』に違和感を覚えるムードもある」と報じる。
「抗戦勝利」という「中国の歴史」は強調しても、その時代の台湾独自の歴史を重視しないばかりか、当時は日本の殖民地時代だったとして全面否定しようとするのが国民党だ。それに対する台湾人の不満は、民主化後の台湾人意識の高揚に伴い高まるばかりだ。
「台湾光復」にしても、それは当時の多くの台湾人にとり、日本時代に続く新たな、そしてそれ以上に過酷な殖民統治の始まりであり、それを今さら記念する国民党の自画自賛の宣伝に、踊らされる者はすでにまれだ。
そうした台湾人の思いが込められた一つに、台南市が四日から開催している「終戦七十周年―台南空襲記念展」(写真展)がある。

「台南空襲」の写真展。戦時中の台湾人の歴史は国民党から無視されて来た
同市も戦時中は米軍の空襲に曝され、甚大な被害を受けたわけだが、この「終戦」の二字に注目したい。これは「抗戦勝利」「台湾光復」という中国人の歴史用語に対する台湾人の用語と言える。
一九九五年、国民党独裁時代に抹殺された台湾史を取り戻すかのように当時の民進党の陳水扁市長(後の総統)が「抗戦勝利・台湾光復」の記念行事で用いて以来、この言葉は「日本語だ」「殖民地美化だ」などと国民党に批判されて来た。
だが当時は日本領土であり、台湾史の用語としては間違いではない。むしろ政治宣伝色の強い「抗戦」「光復」よりも客観的な意味合いを持つ。発行部数で最大の自由時報もこれを採用するなど、社会では定着(復活)しつつある。
■「歴史捏造」の中国人と「史実重視」の台湾人
このように現在台湾では、中国人史観(国民党史観、中華民族主義史観)と台湾人史観との対立がみられるわけだが、前者は、台湾人の中国人化という政治目的で強調されるものだから、自ずと歴史の捏造、歪曲が伴う。
一方後者は、そうした政治史観から脱却し、抹殺された先人の歴史を明らめ、いとおしみたいとの思いで形成されつつあり、自ずと史実を重視、尊重する傾向がある。
したがって両者は、当初から対立する宿命であるわけだが、こうした台湾人史観の広がりに対する、中華民族主義者の憎悪は激しい。
たとえば、国民党系にして中共寄りの中国時報が七月八日に掲げた社説など、そうした情念を剥き出しにしている。
■台湾人意識の高揚を許さない中華民族主義
社説は、国民党政権の抗戦記念活動が支那事変の発端である盧溝橋事件記念日の七月七日から本格化したのを受けて書かれたものだが、台湾人史観に対し、次のような批判を展開している。
―――李登輝総統が台湾本土化を開始し、陳水扁総統が脱中国化を推進し、とくに学習指導要領、教科書が大幅に改定されて以来、一九四九年以前(※国民党政権の台湾亡命以前)の、抗戦を含む歴史に対する国民の興味は失われて行った。
―――青年世代は抗戦の歴史に疎遠で、理解しようという気持ち、気力に欠けているが、これは歴史教育に重大な欠陥があることを示している。
国民党独裁時代、中国人化教育で中核を占める一つが抗戦勝利の歴史だったが、台湾人である李登輝、陳水扁時代の台湾本土化=脱中国化の歴史教育はそれを蔑ろにし、逆に台湾独自の歴史を教え始め、台湾人意識を高めたことが許せないのである。
■「台湾人は日本時代を清算していない」
さらに社説は、日本統治時代に対する台湾人の見方にも矛先を向ける。
―――著名な司会者である鄭弘儀はテレビ番組で、「父は日本兵だった。抗戦勝利を強調することは父の心情を傷つけ、台湾人民の感情を傷つける」と語った。
―――民進党執政下の台南市では「終戦七十周年」を高らかに記念する活動が行われている。主催者である台南市文化局は、「私達は在地史観だ。当時台湾は日本の殖民地であり、台湾は敗戦した側にあったと考える」と話している。
これらのいったい何が問題だと言うのか。社説は「抗戦時代、台湾は日本の殖民地であり、圧迫を受けた台湾人民の記憶は重視、記録、記念されるべきだ」としながらも、「問題は歴史観にある」とし、こう論じるのだ。
―――台南市や鄭弘儀の歴史観には驚かされる。独立解放後、殖民地だった歴史を進んで清算し、主体性を以って歴史、文化を考え直し、新たに歴史を再建し、殖民者が持ち込んだ殖民史観を克服しない国はない。
―――鄭弘儀と台南市文化局の歴史観はニセ本土史観、ニセ主体性史観だ。これは台湾社会が史料や討論を通じて清算すべき歴史課題である。
これがまさしく中国人独特の歴史観の表れだ。つまり前王朝の歴史を憎悪し、清算、否定し、歴史を書き換えて現王朝の存在を美化、正当化するという、政権に奉仕するための歴史観である。
■国民党の抗日史観キャンペーンの危険な目的
前王朝時代を公正、客観的に回顧し、あるいは懐かしみ、あるいはそれらを通じて現王朝を批判することすら断じて許容しないというのが中国の伝統的な政治思想だが、台湾人はこうした反理知的な中華民族主義に馴染めず、そして反撥しているのだ。
そしてそればかりではない。多くの台湾人は、国民党の「抗戦勝利」記念キャンペーンが持つ「聯共制台」(中共と連携して台湾人勢力を牽制、抑圧する)という危険な政治目的があることも見抜き、危機感を抱いている。
実際に社説も下の如く、そうした企図を惜しげもなくさらけ出す。
―――長期間大陸(※中国)は「中共指導の中国人民抗日史観」を強調して来たが、近年は映画やテレビドラマや学者が国府、国民党の抗戦史を肯定するようになっている。
―――今後、両岸(※台湾と中国)間で歴史問題の上でさらに交流、対話を行うことは、両岸の相互理解のためにも、脱中国化の逆流を克服するためにも、深い意義がある。
歴史観の対立問題で、台湾人には不寛容でも中共にはかくも寛大なのである。
■国民党と中共から台湾を守るために
つまり読売が指摘した中共の「国民党との『共闘』演出」に、呼応しようと躍起なのだ。
そしてそれは中国時報だけではなく、馬英九総統についても言えそうだ。

盧溝橋事件の記念会で演説する馬英九総統。台湾のリーダーでありながら中華民族主義で中共と
結ばれている
産経新聞によれば、彼は七日の盧溝橋事件の記念活動での演説で「中国批判を控えた。同日開かれた別の式典でも『大陸(中国)の報道は受け入れられない』と述べるにとどめた」。そして「背景には、中国側が昨年来、公の場で国民党軍の功績を認め始めているという事情もありそうだ」(産経)という。
十年前、当時の陳水扁総統が発表した同事件記念の文章では、「日本」には言及せず、台湾に脅威を及ぼす中国への批判を展開したものなのだが…。
中国人史観に染まることなく、台湾の歴史の真実を掘り起こし、語り継ごうという台湾人の営みは、国共両党の中華民族主義から台湾人の台湾を守り抜くための戦いでもあるのだ。
この国の高校用歴史教科書の「中国化」に対し、全国の高校生が今日、「自分たち未来を守れ」と抗議の声を上げているのもそのためだ。
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講師 黄錦容先生(台湾国立政治大学日本語学部特別招聘教授)
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第170回定例会では、台湾から来日される黄錦容先生を講師にお迎えします。
昨年の太陽花(ひまわり)学生運動以降に見られる様々な現象やナショナリズム的な言説について考察。広がりを見せるナショナリズムのオタク的心情の内面も突きながら、台湾における社会運動や社会の改造の可能性、策略などを解説していただきます。
日時 平成27年7月18日 (土)18:30~20:15
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