中国と朝日が安倍首相「戦後七十年談話」を恐れる本当の理由
2015/06/26/Fri
■安倍談話は「個人の見解」ー中国の反応は
安倍晋三首相による戦後七十年談話は閣議決定を経ずに発表される方向であることが、六月二十二日に明らかになった。
日本経済新聞によると「(村山談話にある)『植民地支配と侵略』や『心からのおわび』の表現を盛り込むことに否定的」な首相は「談話を個人の見解と位置づけることで中国や韓国の反発に配慮しつつ、内容では譲歩しないとの思いをにじませる」。
それではこの方針に対する中国の反応はどうか。
同国外交部(外務省)の報道官は二十四日、次のように述べた。

いつもながらの要求に終始した外交部報道官。安倍政権が屈服するまで中国の「談話」牽制は
続く
「日本の指導者が歴史問題で如何なる表明、態度を見せるかに、中国を含むアジアの隣国は高度な関心を寄せている。そして我々は日本国内の民衆も高度な関心を抱いていることにも注目している」
「日本の指導者が正しい態度で侵略の歴史を深刻に反省し、歴代内閣の歴史問題に関する態度、承諾を守り、平和発展の道を堅持し、実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を獲得することを希望する」
いつものセリフと同じである。「個人の見解」であれ何であれ重要なのは中身であり、「植民地支配と侵略」や「心からのおわび」を盛り込まないことは許さない、というわけだ。
■安倍談話の取り止めを訴える朝日の社説
さて日本国内で、こうした安倍談話牽制のキャンペーンに呼応し、「日本国内の民衆」を煽り続ける大きな一つが朝日新聞だ。いつもながらに「以民逼官」(人民を動員して政府に圧力を賭ける)なる中国の対日謀略に加担するが如し。
今回も早速、二十五日の社説で「いっそのこと談話を出すのは取りやめてはどうか」と訴えている。

安倍談話の発表取り止めを訴えた朝日の社説。何が何でも自国政府に中国の要求受け入れを訴える構えだ
「閣議決定しないことに首相がどういう意図をこめているのか、いまのところ判然としない。しかし、これまでの談話の内容に縛られずに自分の見解を述べる一方で、国内外からの批判をかわす狙いがあるとするならば、政府の最高責任者として姑息の感は否めない」という痛烈な批判だ。
何が何でも中国の嫌がることはさせないとの強固な意志が伝わってくる。
■問題は朝日が中国の何に配慮しているかだ
そこでは次のようにも書かれている。
―――閣議決定をしないことで、たとえ村山談話の文言を使わなくとも、「塗り替えたわけではない」と言うことはできるだろう。また、「未来志向」という首相の狙いをよりアピールできるのかも知れない。
―――ただ、ここまで注目されている談話だ。いまさらそんな本音と建前を使い分けるような方便は通用しまい。
―――植民地支配や侵略の被害にあった人々の心にどう響くか。閣議決定されたか否かの形式ではなく、中身が重要なのは言うまでもない。世界に通用しない内向きな姿勢を示すだけなら、出さない方がいい。
中国とまったく同内容の主張を行っているのがわかるが、ところで朝日は今回、中国の何に配慮しているのか。つまり中国が執拗に安倍談話を牽制するのはなぜなのか。
もちろん、人民の生命も人権も平然と蹂躙するあの独裁政権のことだ。「植民地支配や侵略の被害にあった人々の心」を癒すためといった人道上の理由で外交圧力をかけているとは思えない。
■習近平政権の維持のため譲歩していいのか
それについては、朝日が同日の記事でこう指摘する。
「談話の内容次第では、対日関係改善を進める習指導部に批判の矛先が向きかねないとの懸念が中国側には強い」
中国と心を一つにする(?)朝日が書くぐらいだから、それが実際のところだろう。中国の日本への干渉の背景には、往々にしてこうした内政事情があるものなのだ。

中国の安倍談話牽制の真の狙いを指摘した朝日の記事。それを知りながらなおもあの国に従属するか
今回も政権維持のため、相当必死のようである。
しかしだからと言って、なぜ日本がそれに配慮し、主権国家として屈辱的な譲歩を見せなくてはならないと言うのか。
■ 朝日の中国迎合が故の空疎な報道
それにしても、「世界に通用しない内向きな姿勢を示すだけなら、出さない方がいい」とする朝日の言い分はどうだろう。
安倍談話の前段とされる安倍首相のバンドン会議や米国議会での所謂「未来志向」の演説は、たしかに中国からは「歴史を直視していない」などと批判はされたが、しかし各国の反応は良好だった。
それでも朝日は、安倍談話は「世界に通用しない内向きな姿勢を示す」ものになると予測するのか。
朝日の言う「世界」とは、いったい何なのだろう。「実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を獲得せよ」との中国のお決まり文句への追従に拘泥するあまり、空疎な報道を繰り返すのも、このメディアの由々しき特徴である。
それから、これらの演説は「法の支配」や日米同盟の強化などを強調し、中国を牽制したが、安倍談話も同様の内容になることも、中国が警戒していないはずがない。きっと朝日も、心の中では同意見だ。
そうでなければ、「おわび」要求で日本の弱体化を目論むあの覇権主義国家と歩調を合わせるはずがない。
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安倍晋三首相による戦後七十年談話は閣議決定を経ずに発表される方向であることが、六月二十二日に明らかになった。
日本経済新聞によると「(村山談話にある)『植民地支配と侵略』や『心からのおわび』の表現を盛り込むことに否定的」な首相は「談話を個人の見解と位置づけることで中国や韓国の反発に配慮しつつ、内容では譲歩しないとの思いをにじませる」。
それではこの方針に対する中国の反応はどうか。
同国外交部(外務省)の報道官は二十四日、次のように述べた。

いつもながらの要求に終始した外交部報道官。安倍政権が屈服するまで中国の「談話」牽制は
続く
「日本の指導者が歴史問題で如何なる表明、態度を見せるかに、中国を含むアジアの隣国は高度な関心を寄せている。そして我々は日本国内の民衆も高度な関心を抱いていることにも注目している」
「日本の指導者が正しい態度で侵略の歴史を深刻に反省し、歴代内閣の歴史問題に関する態度、承諾を守り、平和発展の道を堅持し、実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を獲得することを希望する」
いつものセリフと同じである。「個人の見解」であれ何であれ重要なのは中身であり、「植民地支配と侵略」や「心からのおわび」を盛り込まないことは許さない、というわけだ。
■安倍談話の取り止めを訴える朝日の社説
さて日本国内で、こうした安倍談話牽制のキャンペーンに呼応し、「日本国内の民衆」を煽り続ける大きな一つが朝日新聞だ。いつもながらに「以民逼官」(人民を動員して政府に圧力を賭ける)なる中国の対日謀略に加担するが如し。
今回も早速、二十五日の社説で「いっそのこと談話を出すのは取りやめてはどうか」と訴えている。

安倍談話の発表取り止めを訴えた朝日の社説。何が何でも自国政府に中国の要求受け入れを訴える構えだ
「閣議決定しないことに首相がどういう意図をこめているのか、いまのところ判然としない。しかし、これまでの談話の内容に縛られずに自分の見解を述べる一方で、国内外からの批判をかわす狙いがあるとするならば、政府の最高責任者として姑息の感は否めない」という痛烈な批判だ。
何が何でも中国の嫌がることはさせないとの強固な意志が伝わってくる。
■問題は朝日が中国の何に配慮しているかだ
そこでは次のようにも書かれている。
―――閣議決定をしないことで、たとえ村山談話の文言を使わなくとも、「塗り替えたわけではない」と言うことはできるだろう。また、「未来志向」という首相の狙いをよりアピールできるのかも知れない。
―――ただ、ここまで注目されている談話だ。いまさらそんな本音と建前を使い分けるような方便は通用しまい。
―――植民地支配や侵略の被害にあった人々の心にどう響くか。閣議決定されたか否かの形式ではなく、中身が重要なのは言うまでもない。世界に通用しない内向きな姿勢を示すだけなら、出さない方がいい。
中国とまったく同内容の主張を行っているのがわかるが、ところで朝日は今回、中国の何に配慮しているのか。つまり中国が執拗に安倍談話を牽制するのはなぜなのか。
もちろん、人民の生命も人権も平然と蹂躙するあの独裁政権のことだ。「植民地支配や侵略の被害にあった人々の心」を癒すためといった人道上の理由で外交圧力をかけているとは思えない。
■習近平政権の維持のため譲歩していいのか
それについては、朝日が同日の記事でこう指摘する。
「談話の内容次第では、対日関係改善を進める習指導部に批判の矛先が向きかねないとの懸念が中国側には強い」
中国と心を一つにする(?)朝日が書くぐらいだから、それが実際のところだろう。中国の日本への干渉の背景には、往々にしてこうした内政事情があるものなのだ。

中国の安倍談話牽制の真の狙いを指摘した朝日の記事。それを知りながらなおもあの国に従属するか
今回も政権維持のため、相当必死のようである。
しかしだからと言って、なぜ日本がそれに配慮し、主権国家として屈辱的な譲歩を見せなくてはならないと言うのか。
■ 朝日の中国迎合が故の空疎な報道
それにしても、「世界に通用しない内向きな姿勢を示すだけなら、出さない方がいい」とする朝日の言い分はどうだろう。
安倍談話の前段とされる安倍首相のバンドン会議や米国議会での所謂「未来志向」の演説は、たしかに中国からは「歴史を直視していない」などと批判はされたが、しかし各国の反応は良好だった。
それでも朝日は、安倍談話は「世界に通用しない内向きな姿勢を示す」ものになると予測するのか。
朝日の言う「世界」とは、いったい何なのだろう。「実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を獲得せよ」との中国のお決まり文句への追従に拘泥するあまり、空疎な報道を繰り返すのも、このメディアの由々しき特徴である。
それから、これらの演説は「法の支配」や日米同盟の強化などを強調し、中国を牽制したが、安倍談話も同様の内容になることも、中国が警戒していないはずがない。きっと朝日も、心の中では同意見だ。
そうでなければ、「おわび」要求で日本の弱体化を目論むあの覇権主義国家と歩調を合わせるはずがない。
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