中共ファシズムの祭典「9・3抗日勝利70年記念」軍事パレード
2015/06/24/Wed
■九月三日に天安門前で軍事パレードが
中国では九月三日、北京の天安門前で「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利七十年」を記念する式典が行われ、そこで軍事パレードも実施される。
これについて中共中央宣伝部の王世明副部長と軍事パレードを担当する総参謀部の曲睿作戦部副部長が六月二十三日に記者会見を行った。

抗日勝利70周年式典について説明した中共中宣部の王世明副部長(中)と総参部
の曲睿作戦部副部長(右)

式典、パレードには各国の首脳、軍関係者も招く計画
王世明は席上、全人代が昨年二月二十七日、毎年九月三日を「中国人民抗日戦争勝利記念日」とすることを決議した目的についてこう語った。
「中国人民が日本帝国主義の侵略に反抗した苦難卓絶の闘争を銘記し、中国人民の抗日戦争の世界反ファシズム戦争上に占めた重要な位置を顕彰するため」
実は中共は抗日の歴史が国際社会で必ずしもよく知られていないことに苛立っている。そこでその歴史を「顕彰」したいわけだが、世界がそれを知らないのは無理もない。
なぜなら当時中共は、真面目に抗日戦争を行っていないからなのだ。
■中共は「抗日」「反ファシズム」戦争を行っていない
支那事変が始まった直後の一九三七年八月二十二日に、毛沢東が中共中央政治局拡大会議で下した指示は次のようなものだった。
「前線に出て抗日英雄に充当させられるな」
「八路軍を拡充させるため抗日遊撃拠点の構築を。あらゆる手段で我が党の武装力を蓄積し、拡大しろ。政府から前線に赴けとの命令が来たら、さまざまな言い訳で引き伸ばせ」
「日本軍が大々的に国軍を殺傷して初めて、我々に抗日効果が転がり落ち、国民党から政権を奪取することができる」
「国民党と日本人との殺し合いという天から与えられ機会を利用し、日本の中国占領というすばらしい時機に乗じて自己を発展させ、抗日戦争の勝利後は、疲れ果てた国民党を打倒して、必ず全中国を手中に収めなければならない」
「中共の方針は、日本軍に多くの土地を占領させ、蒋介石、日本、我々の三国志を現出させること」
「我々が厳格に遵守しなければならない方針は、『(力の)一分は抗日、二分はいい加減にあしらう、七分は発展、そして十分は宣伝』である。いかなる者、いかなる組織もこの総体的方針に違反してはならない」

なぜ世界は中共の抗日の歴史を知らないのか。
それは毛沢東が抗日に消極的だったからだ
実際に中共はこのようにして、他の同胞の犠牲をよそに、できうるかぎり日本との戦いを回避した。そして「抗日戦争の勝利後は、疲れ果てた国民党を打倒し」て、「全中国を手中に収め」たのである。それでどれほど「世界反ファシズム戦争」に貢献したというのか。
■抗日記念イベントに民族の生存圏拡大の野望
王世明はさらに「勝利記念日」決議の理由を次の如く挙げた。
「中国人民は断固として国家主権、領土の完全性、そして世界平和を守るという確固たる立場を表明するため」
「中国人民が平和を熱愛し、第二次大戦の勝利で得た成果と国際社会の公正、正義を守るという確固たる意志を表明するため」
「国家主権、領土の完全性を守る」という文句は中共が好んで使うもので、これが世界を脅かす軍備拡張の理由にもなっている訳だが、いったいどこの国があの国の主権、領土を犯そうとしているというのか。
実はこの「国家主権、領土の完全性を守る」とは、「チベット・東トルキスタンの分離独立を防ぐ」という意味でもあるが、今日ではそれにもまして「南支那海を中国の海にする」「台湾を併呑する」との意味合いが強い。
つまり今後の侵略政策を正当化するための宣伝なのだ。
「反ファシズム」などと叫びながら、実際には中共こそが、一方的な膨張政策で民族の生存圏の拡大に狂奔するファシスト国家であり、「二十一世紀のナチス」の名にふさわしいのである。
ちなみに「第二次大戦の勝利で得た成果と国際社会の公正、正義を守る」というのは、もう敗戦国である日本の強国化を防ぎ、日米離間で日本を孤立、弱体化し、心行くまでアジアで覇を唱えたいとの中共の熱望を騙ったものだ。
何が「世界平和を守る」「平和を熱愛する」だろう。なお海外メディアの記者から「天安門での開催は多くの西側の人に八九年六月四日の流血事件を想起させるが、これは中国のイメージダウンに繋がるのでは」と質問された王世明は、回答を拒否した。
■覇権の確立目指す侵略兵器がお目見えの軍事パレード
中共の軍事パレードは人民解放軍の最新鋭兵器の披露の場でもある。二〇〇九年の建国六十年記念のパレードには大陸間弾道ミサイル「東風31A」や中距離弾道ミサイル「東風21C」、巡航ミサイル「長剣10」、戦闘機「殲20」などを展示し、周辺諸国を威嚇した。

最新鋭兵器が続々登場した2009年の軍事パレード
それでは今回はどうか。台湾軍関係者は、台湾を標的にする新型の短距離弾道ミサイル「東風16」や、米空母キラーとされる準中距離弾道ミサイル「東風21D」など、日台米を大きく脅かす兵器が公開される可能性を指摘している。


今回は日台米を脅かす東風16、21Dもお目見えするか
曲睿はこの日の会見で、「抗戦の偉大なる勝利の記念、抗戦の偉大なる精神の宣揚、民族の偉大なる復興の実現が軍事パレードのテーマ」と説明した。軍事力で台湾と日米同盟を威嚇し、アジア太平洋地域に勢力を伸張させ、中華民族の生存圏を確立することが「民族の偉大なる復興」に不可欠だと、中共が考えているのがわかる。
中共はこの九月三日の式典・パレード以外にも、七月七日に盧溝橋事件七十八年記念、九月十八日に満洲事変記念、十月二十五日に台湾接収七十年記念、十二月十三日に南京大虐殺記念の行事を盛大に実施する計画。

中国で目白押しの抗日勝利記念イベント。その目的とは
そのどれもこれもが抗日記念、世界平和実現を名目にしながらも、実は世界秩序の破壊を目論む中華民族結集のための国威発揚イベントであることを忘れてはならない。
日本や台湾では、それらに関与、翼賛の動きを示す政治勢力が現れるはずだが、これら傀儡の如き者たちへの警戒、監視も怠ってはならない。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
中国では九月三日、北京の天安門前で「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利七十年」を記念する式典が行われ、そこで軍事パレードも実施される。
これについて中共中央宣伝部の王世明副部長と軍事パレードを担当する総参謀部の曲睿作戦部副部長が六月二十三日に記者会見を行った。

抗日勝利70周年式典について説明した中共中宣部の王世明副部長(中)と総参部
の曲睿作戦部副部長(右)

式典、パレードには各国の首脳、軍関係者も招く計画
王世明は席上、全人代が昨年二月二十七日、毎年九月三日を「中国人民抗日戦争勝利記念日」とすることを決議した目的についてこう語った。
「中国人民が日本帝国主義の侵略に反抗した苦難卓絶の闘争を銘記し、中国人民の抗日戦争の世界反ファシズム戦争上に占めた重要な位置を顕彰するため」
実は中共は抗日の歴史が国際社会で必ずしもよく知られていないことに苛立っている。そこでその歴史を「顕彰」したいわけだが、世界がそれを知らないのは無理もない。
なぜなら当時中共は、真面目に抗日戦争を行っていないからなのだ。
■中共は「抗日」「反ファシズム」戦争を行っていない
支那事変が始まった直後の一九三七年八月二十二日に、毛沢東が中共中央政治局拡大会議で下した指示は次のようなものだった。
「前線に出て抗日英雄に充当させられるな」
「八路軍を拡充させるため抗日遊撃拠点の構築を。あらゆる手段で我が党の武装力を蓄積し、拡大しろ。政府から前線に赴けとの命令が来たら、さまざまな言い訳で引き伸ばせ」
「日本軍が大々的に国軍を殺傷して初めて、我々に抗日効果が転がり落ち、国民党から政権を奪取することができる」
「国民党と日本人との殺し合いという天から与えられ機会を利用し、日本の中国占領というすばらしい時機に乗じて自己を発展させ、抗日戦争の勝利後は、疲れ果てた国民党を打倒して、必ず全中国を手中に収めなければならない」
「中共の方針は、日本軍に多くの土地を占領させ、蒋介石、日本、我々の三国志を現出させること」
「我々が厳格に遵守しなければならない方針は、『(力の)一分は抗日、二分はいい加減にあしらう、七分は発展、そして十分は宣伝』である。いかなる者、いかなる組織もこの総体的方針に違反してはならない」

なぜ世界は中共の抗日の歴史を知らないのか。
それは毛沢東が抗日に消極的だったからだ
実際に中共はこのようにして、他の同胞の犠牲をよそに、できうるかぎり日本との戦いを回避した。そして「抗日戦争の勝利後は、疲れ果てた国民党を打倒し」て、「全中国を手中に収め」たのである。それでどれほど「世界反ファシズム戦争」に貢献したというのか。
■抗日記念イベントに民族の生存圏拡大の野望
王世明はさらに「勝利記念日」決議の理由を次の如く挙げた。
「中国人民は断固として国家主権、領土の完全性、そして世界平和を守るという確固たる立場を表明するため」
「中国人民が平和を熱愛し、第二次大戦の勝利で得た成果と国際社会の公正、正義を守るという確固たる意志を表明するため」
「国家主権、領土の完全性を守る」という文句は中共が好んで使うもので、これが世界を脅かす軍備拡張の理由にもなっている訳だが、いったいどこの国があの国の主権、領土を犯そうとしているというのか。
実はこの「国家主権、領土の完全性を守る」とは、「チベット・東トルキスタンの分離独立を防ぐ」という意味でもあるが、今日ではそれにもまして「南支那海を中国の海にする」「台湾を併呑する」との意味合いが強い。
つまり今後の侵略政策を正当化するための宣伝なのだ。
「反ファシズム」などと叫びながら、実際には中共こそが、一方的な膨張政策で民族の生存圏の拡大に狂奔するファシスト国家であり、「二十一世紀のナチス」の名にふさわしいのである。
ちなみに「第二次大戦の勝利で得た成果と国際社会の公正、正義を守る」というのは、もう敗戦国である日本の強国化を防ぎ、日米離間で日本を孤立、弱体化し、心行くまでアジアで覇を唱えたいとの中共の熱望を騙ったものだ。
何が「世界平和を守る」「平和を熱愛する」だろう。なお海外メディアの記者から「天安門での開催は多くの西側の人に八九年六月四日の流血事件を想起させるが、これは中国のイメージダウンに繋がるのでは」と質問された王世明は、回答を拒否した。
■覇権の確立目指す侵略兵器がお目見えの軍事パレード
中共の軍事パレードは人民解放軍の最新鋭兵器の披露の場でもある。二〇〇九年の建国六十年記念のパレードには大陸間弾道ミサイル「東風31A」や中距離弾道ミサイル「東風21C」、巡航ミサイル「長剣10」、戦闘機「殲20」などを展示し、周辺諸国を威嚇した。

最新鋭兵器が続々登場した2009年の軍事パレード
それでは今回はどうか。台湾軍関係者は、台湾を標的にする新型の短距離弾道ミサイル「東風16」や、米空母キラーとされる準中距離弾道ミサイル「東風21D」など、日台米を大きく脅かす兵器が公開される可能性を指摘している。


今回は日台米を脅かす東風16、21Dもお目見えするか
曲睿はこの日の会見で、「抗戦の偉大なる勝利の記念、抗戦の偉大なる精神の宣揚、民族の偉大なる復興の実現が軍事パレードのテーマ」と説明した。軍事力で台湾と日米同盟を威嚇し、アジア太平洋地域に勢力を伸張させ、中華民族の生存圏を確立することが「民族の偉大なる復興」に不可欠だと、中共が考えているのがわかる。
中共はこの九月三日の式典・パレード以外にも、七月七日に盧溝橋事件七十八年記念、九月十八日に満洲事変記念、十月二十五日に台湾接収七十年記念、十二月十三日に南京大虐殺記念の行事を盛大に実施する計画。

中国で目白押しの抗日勝利記念イベント。その目的とは
そのどれもこれもが抗日記念、世界平和実現を名目にしながらも、実は世界秩序の破壊を目論む中華民族結集のための国威発揚イベントであることを忘れてはならない。
日本や台湾では、それらに関与、翼賛の動きを示す政治勢力が現れるはずだが、これら傀儡の如き者たちへの警戒、監視も怠ってはならない。
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
スポンサーサイト