台湾歴史教科書―「脱日本」という名の「中国化」愚民教育の策謀
2015/06/15/Mon
■中共も期待―台湾の中国化目指す「教科書の中国化」
九〇年代の李登輝政権や二〇〇〇年後の民進党政権が推進した台湾の民主化は、国民党独裁体制からの脱却であり、中国化された台湾の政治体制、社会文化の本土化(台湾化)をも意味するものだったが、それに対し二〇〇八年以来の馬英九・国民党政権は、台湾化を中国との紐帯を断ち切ろうとする「台湾独立」の動きと看做し、再び台湾の「中国化」を進めようと試みている。
目下そうした動きを象徴するのが、高校用歴史教科書の「中国化」だ。大中国主義の学者を動員し、密室作業で予定外の学習指導要領(課綱)の改定を強行し、「一つの中国」なる虚構を前提に、台湾史を中国史の一部と強調する新教科書が、今年九月の新学期からお目見えの予定である。

客観的な記述で評価された台湾の高校用歴史教科書だが、今年9月の新学期から、中華
民族主義の捏造史観が反映された教科書がお目見えする
史実を重視し、中国とは異なる台湾独自の歴史を客観的に書き綴った従来の教科書に、歴史捏造が施されるのだから、これが洗脳教科書と呼ばず何なのか。
■台湾売却に抗議―立ち上がった全国の高校生たち
こうした暴挙は、国民党による台湾人支配体制の復活のためだけに留まらず、台湾を彼らの祖国、中国に売り飛ばすための準備作業とすら受け取られている。少なくとも、中共はそれに大きな期待を寄せているところだ。

馬英九政権の下、学習指導要領の中国化を主導したのは、中共に魂を売り渡したような中華民族
主義に学者たち
だからこそ目下台湾では、こうした教育の中国化、脱台湾化の政策に対し、野党勢力だけでなく、全国の高校生たちまでが抗議運動を拡大中だ。

全国の高校で洗脳教科書に対する抗議運動が起こっている
ところが教育部(文科相に相当)はこう反論する。「脱台湾化ではなく、少し脱日本化を行っただけだ」(一四年一月、当時の蔣偉寧教育部長)と。
「脱日本化」とは改定課綱が、従来の教科書が詳述して来た日本統治時代の近代化建設より、当時の日本による圧迫、搾取に重点を置くよう指導したことを指す。「(これまで)日本統治時代をあまりにも美化して来た。これによって台湾の主体性はさらに強調されることになる」(同)というのである。
■中華民族主義の高揚に不可欠な「抗日史観」
従来の教科書は、日本統治時代の史実を客観的に記述するものの、当時を特段「美化」するものは一つもない。
しかし中華民族主義者には、あの時代を徹底的に糾弾しないことは許し難く、「美化」と断罪しないではいられないのだ。なぜなら中華民族主義を高揚させるには、日本という敵を設定して、反日、抗日を強調し、戦勝国としての中国の栄光を強調することが不可欠だからである。

従来の歴史教科書を「皇民化教科書」と非難する中華
民族主義者たち。
さて、こうした台湾の中華民族主義者の情念をよく書き表した論説が六月五日、同国の親中メディア、中国時報に掲載された。黄智賢という政治評論家が書いた「課綱の戦いー高校生を人質に」がそれだ。
高校生までもが洗脳教科書の導入に反対の声を上げていることを受け、こう書いている。
―――彼らは課綱の改定を脱台湾化というが、正確には「脱台独化」だ。改定部分の一字一句を読めば、それらはどれもが脱殖民主義、脱帝国主義、脱皇民のためのものではないか。脱台湾化などではなく、更に極力台湾人の視野と尊厳を開拓するものだ。
これは前掲の教育部の説明とほぼ一致している。脱殖民主義、脱帝国主義、脱皇民というのが教育部の言う「脱日本化」に他ならない。
■台湾の「日本化」は「台湾独立化」と看做す中国人
ただここで気になるのは、この「脱日本化」を「脱台独化」と同義で語っていることだ。つまり台湾の「日本化」が「台独化」であり、あるいは「台独化」が「日本化」ということらしい。
それについて論説は、こう書いている。
―――彼らは自分たちが台独を支持していることに気づいていない。なぜなら彼らは「台湾と中国は別々の国」だと思い込まされているからだ。台独勢力(民進党政権時代の歴史教育)は彼らに、「中華民国はあなたたちの国ではない」と教えて来たからだ。
―――明らかに中華民国の子供たちなのに、教科書は中華民国を外来政権だとし、日本こそが台湾の貢献者であり、後進的な中華民国は台湾と日本との緊密な関係を破壊したと信じ込ませようとした。
実はここには、国民党が戦後一貫して批判的に抱いて来た、一つの台湾人観が反映されている。
■いまだ「皇民化」の影響を恐れる馬英九の民族主義
日本の台湾総督府が戦時中、台湾で大々的に推進したのが「皇民化運動」である。これは挙国一致との理念の下、台湾人を日本人化するための急進的な同化運動だった。そして短期間ながらもこの運動の結果、多くの台湾人は近代的国民の素質を高めたのだが、そのことが終戦後の外来統治者、国民党の中国人との間で文化的な摩擦、対立を広げたのだった。
すなわち、近代文化水準の高い台湾人は、中国人は日本人に比べてあまりにも前近代的、後進的に映り、それへの不満を高めた。
一方、愚民統治の政治文化しか持たない中国人から見れば、近代的な台湾人は支配し難い危険な存在に見えた。彼らは台湾人を「皇民化」という名の「奴隷化」教育を受けたが故に中国人意識を忘れたとして蔑み、憎み、そして弾圧した。日本文化の影響を払拭するため、日本統治時代の歴史の抹殺も図った。
そして民主化後、台湾人が台湾の独自性、主体性を追求し始めると、こうした「脱中国化=台独化」の流れに、国民党の中国人たちは当然のことながら、かつて台湾人から中国人意識を奪おうとした皇民化の影響(日本文化の影響)を疑った。教科書が日本統治時代を否定しないことも、その象徴であると信じた。
そう言えば馬英九総統も一二年七月、歴史教科書の中国化に向けた思いをこう述べている。
「私が一期目(〇八~一二年)の間、多くの高校歴史教科書の課綱委員、審査委員は前朝(民進党政権時代)からの人々で、入れ替えたくても不可能だった。だから教育部には直ちに台独化、皇民化の内容を削除させたい」
このようにこの国家元首ですら、七十年以上も前の皇民化運動の影響は今も続き、それが台湾人の反中国意識を高揚させていると警戒しているのだ。

教科書の中国化で台湾の中国化を急いできた馬英九総統
■今日の高校生に「愚民洗脳教育」など通用しない
台湾を支配した当初、台湾人が「愚民」ではないことに狼狽した国民党は、「中国化」という洗脳愚民教育を子供たちに押し付けたものの、民主化時代にそれは頓挫した。そこで再び愚民教育を加えようと企てているのが、今の状況なのである。
しかし、民主化時代に生まれ育った今日の生徒たちに、そのような前時代的な手法は通じない。黄智賢の論説は、歴史教科書の課綱の改定対象は日本統治時代に関するものだけだと指摘するが、それを真に受けるほど、生徒たちは「愚民」ではない。現行課綱の六四パーセント、つまり書き換えは台湾史全般に及んでいることなど誰もが知っている。
中華民族主義に洗脳されたものであるなら、「少し脱日本化を行っただけ。台湾の主体性はさらに強調される」といった宣伝に簡単に踊らされようが、今の子供たちはそうではない。「脱日本化」を「脱台湾化」「中国化」の隠れ蓑にしても無駄なのだ。

「中国化を拒否!台湾史を守れ」と叫ぶ若者たち。国民党は反課綱運動が第二の
太陽花(ヒマワリ)学生運動に発展するのを警戒する
■学生運動の再拡大を警戒する中華民族勢力の「被害者面」
しかしだからこそ、中華民族主義勢力は死に物狂いだ。
黄智賢の論説も、昨年の大学生を中心とした太陽花(ヒマワリ)学生運動を「台独支持者のウソ教科書」の影響と断じ、それと改定課綱の反対運動と関連付け、次のように警戒を呼び掛けている。
―――太陽花運動は中国を徹底的に悪魔化し、両岸(台中)の更なる平和的発展を中断させた。課綱を巡る戦いは中華民国打倒の最後の命脈。反課綱の人々は口々に洗脳反対と叫ぶが、実際には彼らがこれまでの洗脳の努力を強化している。
―――太陽花運動は台独の空前の勝利を達成したが、しかし台独教科書を守ることを最重要の戦いとしている。現在は運動の新たなうねりで、高校生や中学生を人質として前線に追いやり、台独を完成しようとしているのだ。
このように心理的に追い詰められえいる中華民族勢力。だが中国人が「被害者」の顔をする時は、実は大反撃の準備を着々と進めている可能性が高い。
自ら生徒たちに手を下すことができなければ、やがていつかは中共の恫喝の手を借りようとするのだろうか。
それほどの展開が予測されてもおかしくないほど、目下の台湾の教科書問題は根が深く、そして台湾の国家の将来に大きく関わっている。
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目下そうした動きを象徴するのが、高校用歴史教科書の「中国化」だ。大中国主義の学者を動員し、密室作業で予定外の学習指導要領(課綱)の改定を強行し、「一つの中国」なる虚構を前提に、台湾史を中国史の一部と強調する新教科書が、今年九月の新学期からお目見えの予定である。

客観的な記述で評価された台湾の高校用歴史教科書だが、今年9月の新学期から、中華
民族主義の捏造史観が反映された教科書がお目見えする
史実を重視し、中国とは異なる台湾独自の歴史を客観的に書き綴った従来の教科書に、歴史捏造が施されるのだから、これが洗脳教科書と呼ばず何なのか。
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こうした暴挙は、国民党による台湾人支配体制の復活のためだけに留まらず、台湾を彼らの祖国、中国に売り飛ばすための準備作業とすら受け取られている。少なくとも、中共はそれに大きな期待を寄せているところだ。

馬英九政権の下、学習指導要領の中国化を主導したのは、中共に魂を売り渡したような中華民族
主義に学者たち
だからこそ目下台湾では、こうした教育の中国化、脱台湾化の政策に対し、野党勢力だけでなく、全国の高校生たちまでが抗議運動を拡大中だ。

全国の高校で洗脳教科書に対する抗議運動が起こっている
ところが教育部(文科相に相当)はこう反論する。「脱台湾化ではなく、少し脱日本化を行っただけだ」(一四年一月、当時の蔣偉寧教育部長)と。
「脱日本化」とは改定課綱が、従来の教科書が詳述して来た日本統治時代の近代化建設より、当時の日本による圧迫、搾取に重点を置くよう指導したことを指す。「(これまで)日本統治時代をあまりにも美化して来た。これによって台湾の主体性はさらに強調されることになる」(同)というのである。
■中華民族主義の高揚に不可欠な「抗日史観」
従来の教科書は、日本統治時代の史実を客観的に記述するものの、当時を特段「美化」するものは一つもない。
しかし中華民族主義者には、あの時代を徹底的に糾弾しないことは許し難く、「美化」と断罪しないではいられないのだ。なぜなら中華民族主義を高揚させるには、日本という敵を設定して、反日、抗日を強調し、戦勝国としての中国の栄光を強調することが不可欠だからである。

従来の歴史教科書を「皇民化教科書」と非難する中華
民族主義者たち。
さて、こうした台湾の中華民族主義者の情念をよく書き表した論説が六月五日、同国の親中メディア、中国時報に掲載された。黄智賢という政治評論家が書いた「課綱の戦いー高校生を人質に」がそれだ。
高校生までもが洗脳教科書の導入に反対の声を上げていることを受け、こう書いている。
―――彼らは課綱の改定を脱台湾化というが、正確には「脱台独化」だ。改定部分の一字一句を読めば、それらはどれもが脱殖民主義、脱帝国主義、脱皇民のためのものではないか。脱台湾化などではなく、更に極力台湾人の視野と尊厳を開拓するものだ。
これは前掲の教育部の説明とほぼ一致している。脱殖民主義、脱帝国主義、脱皇民というのが教育部の言う「脱日本化」に他ならない。
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ただここで気になるのは、この「脱日本化」を「脱台独化」と同義で語っていることだ。つまり台湾の「日本化」が「台独化」であり、あるいは「台独化」が「日本化」ということらしい。
それについて論説は、こう書いている。
―――彼らは自分たちが台独を支持していることに気づいていない。なぜなら彼らは「台湾と中国は別々の国」だと思い込まされているからだ。台独勢力(民進党政権時代の歴史教育)は彼らに、「中華民国はあなたたちの国ではない」と教えて来たからだ。
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実はここには、国民党が戦後一貫して批判的に抱いて来た、一つの台湾人観が反映されている。
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すなわち、近代文化水準の高い台湾人は、中国人は日本人に比べてあまりにも前近代的、後進的に映り、それへの不満を高めた。
一方、愚民統治の政治文化しか持たない中国人から見れば、近代的な台湾人は支配し難い危険な存在に見えた。彼らは台湾人を「皇民化」という名の「奴隷化」教育を受けたが故に中国人意識を忘れたとして蔑み、憎み、そして弾圧した。日本文化の影響を払拭するため、日本統治時代の歴史の抹殺も図った。
そして民主化後、台湾人が台湾の独自性、主体性を追求し始めると、こうした「脱中国化=台独化」の流れに、国民党の中国人たちは当然のことながら、かつて台湾人から中国人意識を奪おうとした皇民化の影響(日本文化の影響)を疑った。教科書が日本統治時代を否定しないことも、その象徴であると信じた。
そう言えば馬英九総統も一二年七月、歴史教科書の中国化に向けた思いをこう述べている。
「私が一期目(〇八~一二年)の間、多くの高校歴史教科書の課綱委員、審査委員は前朝(民進党政権時代)からの人々で、入れ替えたくても不可能だった。だから教育部には直ちに台独化、皇民化の内容を削除させたい」
このようにこの国家元首ですら、七十年以上も前の皇民化運動の影響は今も続き、それが台湾人の反中国意識を高揚させていると警戒しているのだ。

教科書の中国化で台湾の中国化を急いできた馬英九総統
■今日の高校生に「愚民洗脳教育」など通用しない
台湾を支配した当初、台湾人が「愚民」ではないことに狼狽した国民党は、「中国化」という洗脳愚民教育を子供たちに押し付けたものの、民主化時代にそれは頓挫した。そこで再び愚民教育を加えようと企てているのが、今の状況なのである。
しかし、民主化時代に生まれ育った今日の生徒たちに、そのような前時代的な手法は通じない。黄智賢の論説は、歴史教科書の課綱の改定対象は日本統治時代に関するものだけだと指摘するが、それを真に受けるほど、生徒たちは「愚民」ではない。現行課綱の六四パーセント、つまり書き換えは台湾史全般に及んでいることなど誰もが知っている。
中華民族主義に洗脳されたものであるなら、「少し脱日本化を行っただけ。台湾の主体性はさらに強調される」といった宣伝に簡単に踊らされようが、今の子供たちはそうではない。「脱日本化」を「脱台湾化」「中国化」の隠れ蓑にしても無駄なのだ。

「中国化を拒否!台湾史を守れ」と叫ぶ若者たち。国民党は反課綱運動が第二の
太陽花(ヒマワリ)学生運動に発展するのを警戒する
■学生運動の再拡大を警戒する中華民族勢力の「被害者面」
しかしだからこそ、中華民族主義勢力は死に物狂いだ。
黄智賢の論説も、昨年の大学生を中心とした太陽花(ヒマワリ)学生運動を「台独支持者のウソ教科書」の影響と断じ、それと改定課綱の反対運動と関連付け、次のように警戒を呼び掛けている。
―――太陽花運動は中国を徹底的に悪魔化し、両岸(台中)の更なる平和的発展を中断させた。課綱を巡る戦いは中華民国打倒の最後の命脈。反課綱の人々は口々に洗脳反対と叫ぶが、実際には彼らがこれまでの洗脳の努力を強化している。
―――太陽花運動は台独の空前の勝利を達成したが、しかし台独教科書を守ることを最重要の戦いとしている。現在は運動の新たなうねりで、高校生や中学生を人質として前線に追いやり、台独を完成しようとしているのだ。
このように心理的に追い詰められえいる中華民族勢力。だが中国人が「被害者」の顔をする時は、実は大反撃の準備を着々と進めている可能性が高い。
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