断固拒否せよ!福田首相を待ち受ける胡錦濤の「台湾」要求
2007/12/26/Wed
明二十七日から福田首相が中国を公式訪問し、胡錦濤国家主席、温家宝首相、呉邦国全国人民代表大会常務委員長のトップ3と会見するが、中国側が福田氏に求めてくるのは、「歴史問題」以上に、「台湾問題」での妥協(中国への屈服)となりそうだ。つまり「台湾併合に協力せよ。そのために台湾が中国から離れていかないように圧力をかけろ」と言うことだ。
四月の温家宝来日のときを見てもわかるように、今年に入ってから中国は、日本に対しては「歴史」よりも「台湾」での妥協を強く要求するようになっているが、それはたまたま日本で首相の靖国神社参拝や教科書問題が持ち上がっていないからと言うだけではない。その背景には軍備拡張の増進によって「台湾解放」の悲願がいよいよ実現可能の段階に入りつつあること、そしてそれにともなって台湾の中国離れの動きが加速していることがあるのだ。
日本人の多くは気づかないでいるが、そもそも中国にとっては「歴史」よりも「台湾」の方が重要である。「歴史」カードは、日本に対する援助引き出し工作、分断工作、精神弱体化工作、国際的イメージダウン工作と言った面では優れた効果を発揮してきたが、仮にそれが失敗しても戦略の建て直しは可能である。ところが一方の「台湾」となると、もしこれでしくじったら、中国統一を政権防衛のための国家戦略とする以上、そのダメージは計り知れないものがある。
そのようなわけで、中国は日本への「協力」要請を強化している。これまで「台湾解放」を阻害してきたのが日米安保体制だから、この国にとっては何としてでもこの問題で従属させないわけにはいかないのだ。
たとえば温家宝は来日したとき、安倍首相に「台湾独立に反対する」と誓約するよう執拗に迫った。これはとんでもないことだった。要するに日本政府に対し、台湾を中華人民共和国の領土だと承認しろと要求したのである。それは日本が「シンガポールはマレーシア領」「ニュージーランドは豪州領」と勝手に承認するようなもので、二十一世紀の文明国家としては絶対にできるものではない。だからもちろん安倍首相はそれを拒否したが、その後も中国側は訪中する日本の政治家に対し、「統一に協力しろ」などと露骨な要求を行っている。
そして今回、福田首相が中国を訪れるわけだ。現在この国では、胡錦濤以下が外国の元首などに対し、「台湾の台湾名義の国連加盟を問う住民投票に反対しろ」と迫っており、すでに米仏大統領などはそれに応じている。要するにこれも「台湾独立に反対しろ」と言うものだ。さきごろも高村外相がそのように求められたばかりで、福田首相もおそらく同じ要求を突きつけられることだろう。
もしこのような台湾の内政干渉を引き受けたら、台湾側に動揺を与えるだけでなく、実質的に台湾を中国領土と承認したものとされかねない。
そしてもうひとつ、福田首相に要求する可能性があるのが、「台湾独立に反対する」と明言させることだ。一部の報道によると胡錦濤は、福田首相と共同コミュニケを発表し、そのなかでその言葉を入れようとしているらしい。共同コミュニケにそう書き記させ、「四つの政治文献」なるものを作り上げ、今後はそれをかざして日本をがんじがらめにしようとする算段とも見られている。
日本人には耳慣れないものだが、日中間にはすでに「三つの政治文献」なるものがあるらしい。中国はいつも日本に対し、「三つの政治文献を遵守せよ」と要求している。その三つとは①七二年の日中共同声明、②七八年の日中平和友好条約、③九八年の日中共同宣言である。日本側は①において、「中華人民共和国が唯一の中国合法政権」と承認し、②と③においてそのことを確認しているから、「日本は中華民国を否定し、中華民国のある台湾を中華人民共和国の領土だと承認した」として、この三つの文献こそ、「日中関係の基礎だ。これを必ず守れ」と言っているのだ(「台湾問題での約束を守れ」と言う中国の常套文句などはそれだ)。
だがこの三つの中において、日本側は「台湾は中国領土」だなどと一言も言っていない。当たり前である、なぜなら台湾は中国のものではない。ところが日本政府はそのような要求を受けるたび、中国との摩擦を恐れて「わかりました。守ります」と答えているのである。
だから中国は勢いづく。そして「あとは、台湾独立反対と言わせるだけだ」「四つ目の決定的な文献を作ってやろう」として、日本に迫ってくるわけだ。「安倍首相は頑固だったが、福田首相ならもしや」と一縷の望みをかけ、圧力を加えようと考えないわけがない。
日本は「歴史問題」で中国の精神的な属国になりかけた。もし今後「台湾問題」でも妥協したら、やがては台湾と言う生命線は中国に扼されることとなり、正真正銘の属国になるかも知れない。
福田首相は、絶対に妥協してはならないのはもちろん、「台湾は中国の領土と認めていない」とはっきり言い切るべきだ。そうしなければ中国の悪辣な外交攻勢に歯止めはかからず、いつの日か日本はそれに屈服を余儀なくされるかも知れないのである。
■福田首相は中国による「台湾国民投票への反対表明要求」「台湾独立への反対表明要求」を拒否せよ!
首相官邸へ要請を http://www.kantei.go.jp/jp/forms/dokusha.html
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
四月の温家宝来日のときを見てもわかるように、今年に入ってから中国は、日本に対しては「歴史」よりも「台湾」での妥協を強く要求するようになっているが、それはたまたま日本で首相の靖国神社参拝や教科書問題が持ち上がっていないからと言うだけではない。その背景には軍備拡張の増進によって「台湾解放」の悲願がいよいよ実現可能の段階に入りつつあること、そしてそれにともなって台湾の中国離れの動きが加速していることがあるのだ。
日本人の多くは気づかないでいるが、そもそも中国にとっては「歴史」よりも「台湾」の方が重要である。「歴史」カードは、日本に対する援助引き出し工作、分断工作、精神弱体化工作、国際的イメージダウン工作と言った面では優れた効果を発揮してきたが、仮にそれが失敗しても戦略の建て直しは可能である。ところが一方の「台湾」となると、もしこれでしくじったら、中国統一を政権防衛のための国家戦略とする以上、そのダメージは計り知れないものがある。
そのようなわけで、中国は日本への「協力」要請を強化している。これまで「台湾解放」を阻害してきたのが日米安保体制だから、この国にとっては何としてでもこの問題で従属させないわけにはいかないのだ。
たとえば温家宝は来日したとき、安倍首相に「台湾独立に反対する」と誓約するよう執拗に迫った。これはとんでもないことだった。要するに日本政府に対し、台湾を中華人民共和国の領土だと承認しろと要求したのである。それは日本が「シンガポールはマレーシア領」「ニュージーランドは豪州領」と勝手に承認するようなもので、二十一世紀の文明国家としては絶対にできるものではない。だからもちろん安倍首相はそれを拒否したが、その後も中国側は訪中する日本の政治家に対し、「統一に協力しろ」などと露骨な要求を行っている。
そして今回、福田首相が中国を訪れるわけだ。現在この国では、胡錦濤以下が外国の元首などに対し、「台湾の台湾名義の国連加盟を問う住民投票に反対しろ」と迫っており、すでに米仏大統領などはそれに応じている。要するにこれも「台湾独立に反対しろ」と言うものだ。さきごろも高村外相がそのように求められたばかりで、福田首相もおそらく同じ要求を突きつけられることだろう。
もしこのような台湾の内政干渉を引き受けたら、台湾側に動揺を与えるだけでなく、実質的に台湾を中国領土と承認したものとされかねない。
そしてもうひとつ、福田首相に要求する可能性があるのが、「台湾独立に反対する」と明言させることだ。一部の報道によると胡錦濤は、福田首相と共同コミュニケを発表し、そのなかでその言葉を入れようとしているらしい。共同コミュニケにそう書き記させ、「四つの政治文献」なるものを作り上げ、今後はそれをかざして日本をがんじがらめにしようとする算段とも見られている。
日本人には耳慣れないものだが、日中間にはすでに「三つの政治文献」なるものがあるらしい。中国はいつも日本に対し、「三つの政治文献を遵守せよ」と要求している。その三つとは①七二年の日中共同声明、②七八年の日中平和友好条約、③九八年の日中共同宣言である。日本側は①において、「中華人民共和国が唯一の中国合法政権」と承認し、②と③においてそのことを確認しているから、「日本は中華民国を否定し、中華民国のある台湾を中華人民共和国の領土だと承認した」として、この三つの文献こそ、「日中関係の基礎だ。これを必ず守れ」と言っているのだ(「台湾問題での約束を守れ」と言う中国の常套文句などはそれだ)。
だがこの三つの中において、日本側は「台湾は中国領土」だなどと一言も言っていない。当たり前である、なぜなら台湾は中国のものではない。ところが日本政府はそのような要求を受けるたび、中国との摩擦を恐れて「わかりました。守ります」と答えているのである。
だから中国は勢いづく。そして「あとは、台湾独立反対と言わせるだけだ」「四つ目の決定的な文献を作ってやろう」として、日本に迫ってくるわけだ。「安倍首相は頑固だったが、福田首相ならもしや」と一縷の望みをかけ、圧力を加えようと考えないわけがない。
日本は「歴史問題」で中国の精神的な属国になりかけた。もし今後「台湾問題」でも妥協したら、やがては台湾と言う生命線は中国に扼されることとなり、正真正銘の属国になるかも知れない。
福田首相は、絶対に妥協してはならないのはもちろん、「台湾は中国の領土と認めていない」とはっきり言い切るべきだ。そうしなければ中国の悪辣な外交攻勢に歯止めはかからず、いつの日か日本はそれに屈服を余儀なくされるかも知れないのである。
■福田首相は中国による「台湾国民投票への反対表明要求」「台湾独立への反対表明要求」を拒否せよ!
首相官邸へ要請を http://www.kantei.go.jp/jp/forms/dokusha.html
*********************************************

↑ ↑
よろしければクリックをお願いします。
運動を拡大したいので。
スポンサーサイト