尖閣「共同開発」も訴えた村山富市―中共メディアの操縦受ける日本の「元首相」たち
2015/04/06/Mon
■村山元首相―中共の対日工作には利用価値大!
「中日友好関係に大きな貢献を果たした。日本の首相として初めて公の場で対外侵略を認め、関係国の被害者に謝罪した首相であり、我々はこれを高く評価する」(二〇〇〇年、当時の朱鎔基首相)。
このような理由で、中国では「中国人民の老朋友(古い友人)」と讃えられる村山富市元首相。
この称号は、中共指導者などがしばしば口頭で、外国の要人に贈るもの。相互利用の関係を理想的な友人関係とするのが他者不信の社会に生きてきた中国人の民族性。したがって「老朋友」と持ち上げられる人物は、よほど中共の外交戦略にとり利用価値があるということだろう。
実際に村山氏は最近、思う存分利用されている。

村山富市元首相。中国で「中国人民の老朋友」と煽て上げられ、今やその代弁者だ
■フェニックステレビの取材で安倍批判をとことん
たとえば日本で安倍晋三政権が発足するや、やはり「老朋友」の称号を授かる鳩山由紀夫元首相とともに、「日本の元首相」の肩書で安倍首相牽制の発言を行わされ続けている。
最近では四月一日、中国軍の息がかかる香港のフェニックス(鳳凰)テレビのインタビューを受け、安倍批判をとことん展開し、それが複数の中共御用メディアが喧伝するところだ。
この時同氏は、自身の所謂村山談話に触れ、「日本政府、日本国民、日本という国は歴史を反省し、二度と同じような過ちは犯さないと述べ、過去の歴史を総括した」と強調する一方、「安倍氏は日本の歴史認識を変えようと試み、侵略を認めない。アジア諸国に認めてほしければ、それを認め、反省と謝罪を行うべきだ」と述べたとか。

フェニックステレビの取材を受けた村山氏。発言の多くは中共の宣伝文句と合致している
■煽てて老人の心を弄ぶ中共の卑劣な心理工作
これは安倍氏が今夏発表する戦後七十年談話を牽制したもの。談話で「謝罪と反省」を表明するよう要求する中共の明らかな代弁である。
そして「日本国内の右傾化が心配」としながら、安倍氏の集団的自衛権の解禁や平和憲法の改正の政策にも反対を表明。
中共の日本批判は政治宣伝であるゆえ、その台詞には一定のパターンがあるが、村山氏のこうした発言は、それとほぼ軌を一にしたものである。本人は「老朋友」と煽て上げられて好い気分になり、その努めを懸命に果たしているつもりなのだろうか。
もしそれだとしたら、煽てに乗りやすい老人の心を弄ぶなど、中共の心理工作は巧妙かつ卑劣である。もちろんそれに容易に乗せられる村山氏自身も問題だ。
村山氏はまた、抗日戦争勝利七十周年を記念する中共の記念行事に出席の意向をも表明した。
これは日本でもニュースとなるなど、ちょっとした注目を集めた。
■中共には決して「過去の人」ではない村山元首相
これに関して共同通信は、「(中国は)村山氏を式典に招待することで、安倍首相への圧力としたい考え」だと分析。
産経新聞も「共産党関係者は『現職の首相が来なくても元首相が来れば格好が付く』と話している」と伝えている。
たしかに村山氏の出席は、日本の中国への屈服を内外に印象付け、国威発揚の政治イベントも大いに「格好が付く」。
中共はそれに期待を寄せている訳だ。したがって「村山氏はすでに過去の人物。訪中しても大した影響はない」と考える国民がいれば、それは甘い考えということになる。
■尖閣を日中が相互利用する「平和の島」に?

取材を受ける村山氏。中国に持ち上げられていい気分か
さらに村山氏の口からは、こんな発言も飛び出している。
「釣魚島は中日共同で開発すべきではないか」との質問に対し、「有効に開発すべきだ」と答えたのだ。
「利益を分配し、この島を日中が相互利用することで平和の島としたらいい。双方は充分に利用できる」と。
この「共同開発」もまた、中共が長年にわたって要求してきたものだ。
■中国の尖閣「侵略」は容認する「国賊」
「共同開発」を通じて尖閣に対する自らの領有権の主張を正当化し、最後は領土を奪おうというのが、中共の領土拡張の戦略であることは好く知られるが、村山氏はこうした日本への「侵略」の企みを容認し、呼応しているのである。
そう言えば鳩山氏もまた二〇一三年二月、やはりフェニックステレビのインタビューを受け、日本が中国から尖閣を盗んだと言わんばかりの発言を引き出されている。

鳩山由紀夫首相も、やはりフェニックステレビの取材で売国発言を行っている
当時、それは中国では拍手喝采を浴びたが、日本では小野寺五典防衛相が「『国賊』という言葉が一瞬、頭をよぎった」とまで述べるなど、大きな問題となった。
こうした「元首相」たちの妄言が中共に宣伝利用され、国際社会に対する日本の誤ったメッセージとなってしまうのだから、「国賊」と呼ぶのは当然だろう。
■日本の「屈服」を意味する日中関係の改善
最近の各種世論調査で、戦後七十年談話は村山談話と同様、「反省と謝罪」の表現を盛り込むことに賛成との回答が過半数を上回っている。その一番の理由はもちろん、中国などとの関係悪化への恐れである。
「先方がそう望むのだから、取り敢えず謝っておいた方が合理的だ」という軽い気持ちからの回答も少なくないだろう。
しかし「反省と謝罪」で日中関係が改善されても、その「改善」とは何かが問題なのだ。
そもそもあの国が最も日本に望む「反省と謝罪」とは、村山氏が現に見せている「屈服」のことなのである。
■村山氏を「理想的日本人」のモデルとする中共
村山氏は、歴史問題では中国の思想統制に甘んじ、尖閣問題では中国の侵略も受け入れ、中国の言いなりにならない自国の政権に対しては、中国の非難宣伝に加担している。これを他国への「屈服」と呼ばず何だろう。
主権国家の元首相たろう者が、決して行ってはならない振る舞いであるが、中共側としては、村山氏の屈従的な言動を、日中関係には理想的な日本人のモデルとして日本国民に示したいに違いない。村山氏を持ち上げる宣伝工作の狙いは、間違いなくそこにもある!
この日本を、村山氏が思い描くような「平和な列島」にしてどうする。日本の国益を中国にも「分配」するのか。
中国の「謝罪と反省」の要求は、明らかに日本を弱体化するための中共覇権主義の危険な罠。国民は村山氏の言動に、それを見て取るべきである。
【過去の関連記事】
中国の走狗・村山富市の狂奔ー操縦受けて「安倍談話」を牽制 15/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2524.html
「村山談話」擁護勢力を見れば「談話」の本質がわかるー史実より中国「反日プロパガンダ」を優先 15/03/14
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2526.html
拒否すべき日中関係「改善」-李克強首相の対日強硬発言を読み解く(付:台湾チャンネル関連報道動画)
2015/03/16
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2528.html
戦後70年―対中姿勢は台湾「ひまわり学生運動」に学べ(付:台湾チャンネル第73回動画) 15/03/20
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2531.html
谷垣幹事長が訪中で位負けー「尖閣侵略を止めろ」と要求すべき 15/03/24
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2535.html
中国が安倍首相に「村山談話」継承を求める理由―人民日報が語る日本属国化の戦略 15/03/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2537.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
「中日友好関係に大きな貢献を果たした。日本の首相として初めて公の場で対外侵略を認め、関係国の被害者に謝罪した首相であり、我々はこれを高く評価する」(二〇〇〇年、当時の朱鎔基首相)。
このような理由で、中国では「中国人民の老朋友(古い友人)」と讃えられる村山富市元首相。
この称号は、中共指導者などがしばしば口頭で、外国の要人に贈るもの。相互利用の関係を理想的な友人関係とするのが他者不信の社会に生きてきた中国人の民族性。したがって「老朋友」と持ち上げられる人物は、よほど中共の外交戦略にとり利用価値があるということだろう。
実際に村山氏は最近、思う存分利用されている。

村山富市元首相。中国で「中国人民の老朋友」と煽て上げられ、今やその代弁者だ
■フェニックステレビの取材で安倍批判をとことん
たとえば日本で安倍晋三政権が発足するや、やはり「老朋友」の称号を授かる鳩山由紀夫元首相とともに、「日本の元首相」の肩書で安倍首相牽制の発言を行わされ続けている。
最近では四月一日、中国軍の息がかかる香港のフェニックス(鳳凰)テレビのインタビューを受け、安倍批判をとことん展開し、それが複数の中共御用メディアが喧伝するところだ。
この時同氏は、自身の所謂村山談話に触れ、「日本政府、日本国民、日本という国は歴史を反省し、二度と同じような過ちは犯さないと述べ、過去の歴史を総括した」と強調する一方、「安倍氏は日本の歴史認識を変えようと試み、侵略を認めない。アジア諸国に認めてほしければ、それを認め、反省と謝罪を行うべきだ」と述べたとか。

フェニックステレビの取材を受けた村山氏。発言の多くは中共の宣伝文句と合致している
■煽てて老人の心を弄ぶ中共の卑劣な心理工作
これは安倍氏が今夏発表する戦後七十年談話を牽制したもの。談話で「謝罪と反省」を表明するよう要求する中共の明らかな代弁である。
そして「日本国内の右傾化が心配」としながら、安倍氏の集団的自衛権の解禁や平和憲法の改正の政策にも反対を表明。
中共の日本批判は政治宣伝であるゆえ、その台詞には一定のパターンがあるが、村山氏のこうした発言は、それとほぼ軌を一にしたものである。本人は「老朋友」と煽て上げられて好い気分になり、その努めを懸命に果たしているつもりなのだろうか。
もしそれだとしたら、煽てに乗りやすい老人の心を弄ぶなど、中共の心理工作は巧妙かつ卑劣である。もちろんそれに容易に乗せられる村山氏自身も問題だ。
村山氏はまた、抗日戦争勝利七十周年を記念する中共の記念行事に出席の意向をも表明した。
これは日本でもニュースとなるなど、ちょっとした注目を集めた。
■中共には決して「過去の人」ではない村山元首相
これに関して共同通信は、「(中国は)村山氏を式典に招待することで、安倍首相への圧力としたい考え」だと分析。
産経新聞も「共産党関係者は『現職の首相が来なくても元首相が来れば格好が付く』と話している」と伝えている。
たしかに村山氏の出席は、日本の中国への屈服を内外に印象付け、国威発揚の政治イベントも大いに「格好が付く」。
中共はそれに期待を寄せている訳だ。したがって「村山氏はすでに過去の人物。訪中しても大した影響はない」と考える国民がいれば、それは甘い考えということになる。
■尖閣を日中が相互利用する「平和の島」に?

取材を受ける村山氏。中国に持ち上げられていい気分か
さらに村山氏の口からは、こんな発言も飛び出している。
「釣魚島は中日共同で開発すべきではないか」との質問に対し、「有効に開発すべきだ」と答えたのだ。
「利益を分配し、この島を日中が相互利用することで平和の島としたらいい。双方は充分に利用できる」と。
この「共同開発」もまた、中共が長年にわたって要求してきたものだ。
■中国の尖閣「侵略」は容認する「国賊」
「共同開発」を通じて尖閣に対する自らの領有権の主張を正当化し、最後は領土を奪おうというのが、中共の領土拡張の戦略であることは好く知られるが、村山氏はこうした日本への「侵略」の企みを容認し、呼応しているのである。
そう言えば鳩山氏もまた二〇一三年二月、やはりフェニックステレビのインタビューを受け、日本が中国から尖閣を盗んだと言わんばかりの発言を引き出されている。

鳩山由紀夫首相も、やはりフェニックステレビの取材で売国発言を行っている
当時、それは中国では拍手喝采を浴びたが、日本では小野寺五典防衛相が「『国賊』という言葉が一瞬、頭をよぎった」とまで述べるなど、大きな問題となった。
こうした「元首相」たちの妄言が中共に宣伝利用され、国際社会に対する日本の誤ったメッセージとなってしまうのだから、「国賊」と呼ぶのは当然だろう。
■日本の「屈服」を意味する日中関係の改善
最近の各種世論調査で、戦後七十年談話は村山談話と同様、「反省と謝罪」の表現を盛り込むことに賛成との回答が過半数を上回っている。その一番の理由はもちろん、中国などとの関係悪化への恐れである。
「先方がそう望むのだから、取り敢えず謝っておいた方が合理的だ」という軽い気持ちからの回答も少なくないだろう。
しかし「反省と謝罪」で日中関係が改善されても、その「改善」とは何かが問題なのだ。
そもそもあの国が最も日本に望む「反省と謝罪」とは、村山氏が現に見せている「屈服」のことなのである。
■村山氏を「理想的日本人」のモデルとする中共
村山氏は、歴史問題では中国の思想統制に甘んじ、尖閣問題では中国の侵略も受け入れ、中国の言いなりにならない自国の政権に対しては、中国の非難宣伝に加担している。これを他国への「屈服」と呼ばず何だろう。
主権国家の元首相たろう者が、決して行ってはならない振る舞いであるが、中共側としては、村山氏の屈従的な言動を、日中関係には理想的な日本人のモデルとして日本国民に示したいに違いない。村山氏を持ち上げる宣伝工作の狙いは、間違いなくそこにもある!
この日本を、村山氏が思い描くような「平和な列島」にしてどうする。日本の国益を中国にも「分配」するのか。
中国の「謝罪と反省」の要求は、明らかに日本を弱体化するための中共覇権主義の危険な罠。国民は村山氏の言動に、それを見て取るべきである。
【過去の関連記事】
中国の走狗・村山富市の狂奔ー操縦受けて「安倍談話」を牽制 15/03/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2524.html
「村山談話」擁護勢力を見れば「談話」の本質がわかるー史実より中国「反日プロパガンダ」を優先 15/03/14
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2526.html
拒否すべき日中関係「改善」-李克強首相の対日強硬発言を読み解く(付:台湾チャンネル関連報道動画)
2015/03/16
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2528.html
戦後70年―対中姿勢は台湾「ひまわり学生運動」に学べ(付:台湾チャンネル第73回動画) 15/03/20
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2531.html
谷垣幹事長が訪中で位負けー「尖閣侵略を止めろ」と要求すべき 15/03/24
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2535.html
中国が安倍首相に「村山談話」継承を求める理由―人民日報が語る日本属国化の戦略 15/03/26
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2537.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓

モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
スポンサーサイト