台湾で批判される国民党「抗日勝利」記念活動ー中華民族主義は台湾と無関係
2015/03/10/Tue
台湾の国民党や中共にとって、今年は記念すべき「抗日勝利七十周年」。中国では各国の首脳も招いて軍事パレードを行うなど、大々的な記念イベントが開催される予定だが、国民党の国共内戦後の亡命先である台湾ではどうか。
国共両党共通の「栄光」である「抗日勝利」をキーワードに、「中国統一」の前段階である国共合作を強化し、互いに中華民族主義を高揚させたい中共としては、その動向には目が離せないはずだが、蒋介石時代の洗脳政策時代ならともかく、民主化後の台湾では中華民族主義はすでに過去のもの。国民感情も大方は「親日反中」で「抗日勝利」には無関心だ。
だがそれでも国民党政権は記念イベントを行うらしい。

「抗日勝利70周年」記念イベントの実施を発表した国民党政権。その拠って立つところは、台湾とは元来無関係である
中華民族主義
共同通信は、台湾の行政院(内閣)が三月九日、「『抗日戦争勝利70年』を記念する行事を7~10月に実施すると発表した」と報じる。
それによれば、
―――中国が共産党の功績をたたえる各種行事を予定する中「抗日戦を主導したのは中華民国(台湾)や国民党だ」との立場から、独自の活動を行う。
―――日中戦争の発端となった「盧溝橋事件」が起きた7月7日から、日本の統治終了を祝う「光復節」の10月25日まで、総統主宰の記念大会やシンポジウムなどを実施し、戦力誇示のイベントも開く。いずれも中国と連携しない。
―――国民党の元軍人が中国での抗日記念行事に招かれていることについて、高官は9日の記者会見で「参加してもよいが(功績について中国側に)ミスリードされないでほしい」と述べた。
反中世論への配慮もあり、“中国のペースに巻き込まれたくない”という警戒感がある一方で、“中共に抗日の戦功を奪われたくない”との焦燥感にも駆られているということか。
また「抗日」を記念しないではいられない「国民党の元軍人」(台湾へ逃げてきた中国人)への配慮もあろう。
そしてそもそも国民党自体が、「抗日勝利」を同党の栄光の歴史と強調し、台湾支配の正当性を強調してきたし、今もそうしたいと考えている。
だからこそ、この一連のイベントは「抗戦勝利及び台湾光復七十周年記念活動」と総称する。「台湾光復」とは台湾が日本から中国(中華民国)へ復帰したことを指す。「抗戦勝利」がもたらしたもう一つの中華民族の栄光との位置付けである。
これについては学者の間からは批判の声が上がっている。
中央研究院近代史研究所の陳儀深副研究員はこう語る。
「活動の標題を『戦後』ではなく『光復』とするのは、明らかに台湾を主体としない中国史観の強調だ。それとともに国民党の昔日の栄光を懐かしみ、蒋介石の『大陸光復、同胞解救』の時代を再現するもの」
「実際には第二次大戦中、台湾は日本の統治下。敗戦国とすべきか戦勝国とすべきか。台湾には気まずさがあり、それに何の罪もない」
他方、政治大学台湾史研究所の薛化元所長は、「活動は歴史事実の基礎と中華民国は台湾にあるとの現実を踏まえて行うべき。更にこれを機に台湾の主権の帰属に関わる資料も一般公開すべきだ」とし、日本の敗戦に乗じて台湾を占領した「光復」の不法性を明らかにするよう訴えた。
眼中に台湾がなく、台湾人の感情を踏みにじる中華民族主義。これに台湾人が冷淡、且つ批判的な理由はこのような所にある。
【過去の関連記事】
台湾が「抗日勝利70年」に冷淡な理由 15/03/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2517.html
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参加を!3・15朝日新聞打倒!埼玉ぶらり各駅めぐり
「朝日新聞を読むな!買うな!」と書かれたTシャツ、ジャンパーなどを着用し(またはチラシを手にし)、朝日新聞購読者第四位の埼玉県内の電車に乗り込み、車内、駅構内でアピール活動を行います。奮ってご参加下さい。Tシャツ、ジャンパーは現地でも販売します。

日時 平成27年3月15日(日) 12時30分~17時00分(予定)
集合 12時30分
(A地点)JR 赤羽駅 東口広場(北改札を出て右)
(B地点)JR渋谷駅 ハチ公広場前
プログラム
13時00分 各駅電車めぐり出発 前半
(埼京線JR赤羽駅からJR大宮駅間)
14時00分ごろ 大宮駅の外でアピール活動(散策、朝日打倒チラシ配りなど)
15時00分 各駅電車めぐり出発 後半
(京浜東北線JR大宮駅からJR赤羽駅間)
17時00分 懇親会(JR赤羽駅付近)
※開始時刻は予定ですので、前後する可能性があります
乗車料金 各自負担 ※ 懇親会費は別途
持参物 出来るだけ「朝日新聞読まない、買わないTシャツ(もしくはジャンバー)」をご持参ください。
お持ちでない方はチラシを持っていただきます。Tシャツ(1500円)、ジャンバー(2500円)は当日販売致します。
主催 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部
お問合せ MAIL masashiwatanabe.bookbug@gmail.com
TEL 070-6484-2624 (永山英樹)
国共両党共通の「栄光」である「抗日勝利」をキーワードに、「中国統一」の前段階である国共合作を強化し、互いに中華民族主義を高揚させたい中共としては、その動向には目が離せないはずだが、蒋介石時代の洗脳政策時代ならともかく、民主化後の台湾では中華民族主義はすでに過去のもの。国民感情も大方は「親日反中」で「抗日勝利」には無関心だ。
だがそれでも国民党政権は記念イベントを行うらしい。

「抗日勝利70周年」記念イベントの実施を発表した国民党政権。その拠って立つところは、台湾とは元来無関係である
中華民族主義
共同通信は、台湾の行政院(内閣)が三月九日、「『抗日戦争勝利70年』を記念する行事を7~10月に実施すると発表した」と報じる。
それによれば、
―――中国が共産党の功績をたたえる各種行事を予定する中「抗日戦を主導したのは中華民国(台湾)や国民党だ」との立場から、独自の活動を行う。
―――日中戦争の発端となった「盧溝橋事件」が起きた7月7日から、日本の統治終了を祝う「光復節」の10月25日まで、総統主宰の記念大会やシンポジウムなどを実施し、戦力誇示のイベントも開く。いずれも中国と連携しない。
―――国民党の元軍人が中国での抗日記念行事に招かれていることについて、高官は9日の記者会見で「参加してもよいが(功績について中国側に)ミスリードされないでほしい」と述べた。
反中世論への配慮もあり、“中国のペースに巻き込まれたくない”という警戒感がある一方で、“中共に抗日の戦功を奪われたくない”との焦燥感にも駆られているということか。
また「抗日」を記念しないではいられない「国民党の元軍人」(台湾へ逃げてきた中国人)への配慮もあろう。
そしてそもそも国民党自体が、「抗日勝利」を同党の栄光の歴史と強調し、台湾支配の正当性を強調してきたし、今もそうしたいと考えている。
だからこそ、この一連のイベントは「抗戦勝利及び台湾光復七十周年記念活動」と総称する。「台湾光復」とは台湾が日本から中国(中華民国)へ復帰したことを指す。「抗戦勝利」がもたらしたもう一つの中華民族の栄光との位置付けである。
これについては学者の間からは批判の声が上がっている。
中央研究院近代史研究所の陳儀深副研究員はこう語る。
「活動の標題を『戦後』ではなく『光復』とするのは、明らかに台湾を主体としない中国史観の強調だ。それとともに国民党の昔日の栄光を懐かしみ、蒋介石の『大陸光復、同胞解救』の時代を再現するもの」
「実際には第二次大戦中、台湾は日本の統治下。敗戦国とすべきか戦勝国とすべきか。台湾には気まずさがあり、それに何の罪もない」
他方、政治大学台湾史研究所の薛化元所長は、「活動は歴史事実の基礎と中華民国は台湾にあるとの現実を踏まえて行うべき。更にこれを機に台湾の主権の帰属に関わる資料も一般公開すべきだ」とし、日本の敗戦に乗じて台湾を占領した「光復」の不法性を明らかにするよう訴えた。
眼中に台湾がなく、台湾人の感情を踏みにじる中華民族主義。これに台湾人が冷淡、且つ批判的な理由はこのような所にある。
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台湾が「抗日勝利70年」に冷淡な理由 15/03/04
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日時 平成27年3月15日(日) 12時30分~17時00分(予定)
集合 12時30分
(A地点)JR 赤羽駅 東口広場(北改札を出て右)
(B地点)JR渋谷駅 ハチ公広場前
プログラム
13時00分 各駅電車めぐり出発 前半
(埼京線JR赤羽駅からJR大宮駅間)
14時00分ごろ 大宮駅の外でアピール活動(散策、朝日打倒チラシ配りなど)
15時00分 各駅電車めぐり出発 後半
(京浜東北線JR大宮駅からJR赤羽駅間)
17時00分 懇親会(JR赤羽駅付近)
※開始時刻は予定ですので、前後する可能性があります
乗車料金 各自負担 ※ 懇親会費は別途
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